2009年にBMWの威信を賭けたスーパースポーツとしてデビューし、圧倒的なパフォーマンスでファンを魅了した「BMW S1000RR」。
そのカウリングを脱ぎ捨て、「ロードスターモデル」としてストリート仕様のネイキッドマシンとして生まれ変わったのが、「BMW S1000R」です。
本格的なサーキット仕様車である「S1000RR」を扱いやすくデチューンしてはいるものの、世界トップクラスのポテンシャルを秘めた荒々しさと穏やかさを秘めた二面性が魅力のマシンです。
今回は「大阪モーターサイクルショー」で公開された2017年モデルの「BMW S1000R」についてインプレしてみたいと思います。
ネイキッドカテゴリに属するマシンに「ロードスター」という名称を与えてきたBMWは、ネイキッドバイクに対して完成された乗り味のよさを重視してきたブランドでもあります。
それはこの「S1000R」においても同様で、跨ってみると「ストリートファイター」ジャンルとは思えない自然な乗り心地のよさを感じることができます。
シート高814mmという高さに加え、シングルシート専用車両という言葉だけでは窮屈な印象を受けますが、ハンドルとの距離感・下半身の開放感は絶妙なバランスでした。
「スーパースポーツのS1000RRベースのマシン」としてではなく、全く別の新モデルと言っても通用しそうなほどの出来栄えで、体格差による乗り心地の違和感を意識させないナチュラルさが身上となっています。
さらに「DDC(ダイナミック・ダンピング・コントロール)」はバンク角や加重・路面状況などを瞬時に読み取り、即座に最適のサスセッティング変更を行うため極めて環境適合性の高い一台と言えます。
リッターバイクらしい存在感を持つS1000Rですが、シートに腰を下ろしてしまえば、そのイメージとは裏腹に意外な押し引き感覚の軽さを体験することができました。
46mm径のテレスコピックフォークは重い印象を受けましたが、その重さは標準装備のステアリングダンパーによって軽減され、リッターマシンとは思えない軽やかな操作性を実現しています。
アップライトなハンドル位置もそれを大きく後押ししており、装いはストリートファイターながらシングルスポーツのような軽快な操作性となっています。
ホイールベース1,439mmという数値が示すように、コンパクトな設計で取り回しに不安もなく、小柄な女性でも扱える気安さが感じられました。
最高出力115kw(156ps相当)/10,000rpm、最大トルク112N・m/9,250rpmと大幅なデチューンが施されたS1000Rですが、パワーフィールは「スズキ B-KING」以上の力強さが感じられました。
ただ荒々しいというわけではなく、メーター読み2,500回転あたりから感じられる強烈なトルクに裏打ちされた紳士的な力強さで、DDCなどの電子制御デバイスによる緻密なコントロールが走りの楽しさを演出しています。
もっとも、ライド・バイ・ワイヤ式ライディングモードを「ダイナミック」に切り替えれば、穏やかさは形を潜めて爆発的な加速力を発揮。
その走りはまるで弾丸のように暴力的ですが、クルーズコントロールによるイージーライドも可能となっており、変幻自在の走行性能が持ち味となっております。
状況に応じてダイナミックな変化を行うDDCの恩恵により、S1000Rのコーナリング性能は優雅さすら感じさせるものとなっております。
もっともハードな特性となる「Dynamic」を選択したとしても、路面ギャップの影響がシビアに反映されることもなく、ゆったり流して走る上でも操縦性の高さに助けられます。
異形ヘッドライトを採用する海外メーカー製リッターネイキッドとしては「ドゥカティ モンスターシリーズ」が高名ですが、それらライバル車を上回る万能感がS1000R最大の武器と言えるでしょう。
オーバースピードでコーナーインしたとしても、瞬時に変化するDDCがライダーを強力にバックアップし、オーバーハングへの限界値は世界最高レベルと言えるほど確かです。
欧州メーカーの定番であるブレンボ製4ポットキャリパーの確かな制動力に加え、レースABSでスポーツ走行への高い適性を強化されたS1000Rは、制動性能面でも非常に安定しています。
タッチフィールは通常のABSよりもほんの僅かに硬い印象を受けましたが、握り込んでみるとタッチ・効き具合のバランスが良く、気負いせずにガンガン使える気安さがありました。
既存のリッターネイキッドと比べてもスポーツ性を重視した作りとなっているため、維持費の面では少々怖いものがありますが、これほどのハイスペックマシンに乗る以上、安全性の高さがマイナスになることは一切ありません。
まさにあらゆる走行条件を想定し、磐石のシステムと言える見事な作りとなっており、市販ネイキッド最強の称号を手にするのに相応しいパーフェクトさとなっております。
アクラポヴィッチ製カーボンサイレンサー装着のS1000R日本仕様車は、非常にレーシーで乾いた高めの音質で胸のすくような抜け方でした。
特に5,000回転を超えてからのエキゾーストサウンドは痛快の一言に尽き、スピードを愛するライダーの血潮を熱くする情熱的なものと言えます。
BMW直列4気筒エンジンの進化の歴史の上で1・2を争う傑物であり、ボクサーエンジンとは異なる完成度の高さとなっています。
ノーマル状態でも非常に高い完成度のS1000Rですが、カスタムパーツも一通りのものが流通しており、カスタムファンにとっても満足のいく供給状況となっています。
定番はワンダーリッヒ製のスクリーンやカーボンカウリング、ヨシムラなどによるマフラーですが、ヘプコ&ベッカーからは置き換え式タンデムシートなども販売されており、ノーマル車両のシングルライド専用状態を解除することも可能です。
その一方、BMWからもオプションパーツとしてアクラポヴィッチ製チタンスリップオンマフラーなどもリリースされており、とことんレーシーに仕上げたい方にとって一見の価値ありです。
BMWのネイキッドモデルに冠される「ロードスター」の究極形と言えるほど完成度が高く、現時点ではリッターネイキッドとして世界最高レベルを語れるだけの実力者と言えるS1000R。
これだけのハイスペックマシンである以上、新車販売価格もさぞ高額だろうと思いきや、1,699,000円(税抜き)とかなりリーズナブルな価格設定。
これはライバルである「ドゥカティ モンスター1200R」が2,229,000円であるのに対し50万円以上も安く、ハイテク武装の最新ネイキッドとしてはお買い得と言えるでしょう。
フルカウルのスーパースポーツにはそれなりのよさがありますが、ノンカウルのネイキッドだからこそ覗くことが許される快楽の世界があることも確かです。
そんな快楽の世界へご興味のある方は、何を置いても一度は試乗するだけの価値があるスペシャルマシンです。
【リピーターやご紹介のお客様が非常に多い】
のは、お客様の立場に立った誠実な査定と相場以上での高額査定が評価されてのことだと自負しております。
事実、パッションのバイク買取査定はお客様満足度95%超!
弊社パッションは最高の接客と特別な買取価格で常にお客様満足度No1を追求しています。
【当社の査定員はみんな査定資格とマナー講習を修了】
お客様が気持ちよく満足してオートバイを売るできる事がとても大切だと考えています。
買取提示価格がお客様のご希望金額に届かない等、御満足頂けない 場合は買取不成立となりますが、その場合もパッションの査定はモチロン無料です!
査定は全て、最初から最後まで無料。安心してお気軽に最高の無料査定をお試しして頂けます。
ご希望の日時に車両の保管場所にお伺いして査定させて頂きます。
ご到着~査定~お支払い~お手続き~車両の引上げまでトータルの所要時間は平均して約20分です
査定金額にご納得いただけた場合は、現金で満額をお支払いいたします。
買取証明書を発行して、クーリングオフや廃車手続きなどについてご案内させて頂きます
査定金額にご満足いただけない場合は買取不成立となります。
その場合も査定は完全無料です。無駄に交渉を重ねることは一切なく、速やかに辞去させて頂きます
買取後に車両を引き上げさせて頂きます。廃車手続きは弊社で無償代行致します。
廃車証のコピーは10日~2週間程でお客様のお手元に届きます
【即日対応!資格を持った査定士がお伺いいたします】
全国の支店からご希望日時に出張査定にお伺いしています。弊社の査定員は全員。査定士の資格を取得し、マナー講習を修了しております。
リピーターやご紹介のお客様が非常に多いのには理由がございます。
最高の査定額と最上のご対応でお客様のご期待にお応えいたします。
▼下記のいずれか1つ
・125cc以下:標識交付証明書
・126cc以上250cc以下:軽自動車届出済証
・251cc以上:自動車検査証
※登録書類が無くても、ご登録名義と住所が分かれば買取に支障はございません
査定にお立会い頂くご本人様の身分証をご提示ください。コピーなどは必要ございません。
(オートバイの名義人と売却される方が同一である必要はございません)
買取成立となった場合、お客様のサインを頂戴しております。