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データ最終更新:2024年04月19日

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GT250買取査定価格実例|要エンジン修理の1976年式

第一印象では高価買取を予感させたGT250。
査定価格が伸び悩んだ理由はエンジン状態と多数の廉価な社外品です。
40年以上前に発売された旧車ですので、それなりに外傷や劣化も散見されたGT250。残念ながら大きな異音を発するエンジンはエンジンを開けてのメンテナンス若しくは部品交換が必要な状態。
エンジン状態が良ければ40万円まで査定価格を伸ばしただけに要オーバーホールのエンジン状態が買取価格に響きました。 更に純正品が揃っていてタンク内も綺麗であれば50万円以上の査定価格も狙えた1台。目に付く箇所は綺麗な車両だっただけに「あぁここさえ良ければ・・・もっと」と思えた旧車でした。

GTシリーズを売りたいオーナー様必見!
市場での流通が少なく買取相場の傾向値が弱いGT250。流通数が多い兄弟モデルであるGT380とGT750と比較した買取相場もページ下段でご案内もしています。

GT250買取価格実例

事故不動
新車
  • 3

総合評点:3点

エンジン3 車体フレーム4 外装3 電気保安3 フロント4 リア3

【評価点の目安】
8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車
5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪
1点:事故不動
  • バイク名
  • GT250
  • 買取価格
  • 250,000円
  • 年式
  • 1976年 最終型 B5型
  • 走行距離
  • 24,938km
  • 車台番号
  • フレーム番号GT250B-15 エンジン番号T250-67
  • エンジンの状態
  • 要オーバーホール:異音大・アイドル不良・オイル漏れ各所
  • 外観の状態
  • 細部に点サビ等あるもメッキパーツの美しさが維持され綺麗
  • 損傷や事故転倒歴
  • 転倒歴有:ハンドルやシートレールなど各所に曲りや傷有、メーターカップに割れ
  • カスタムや改造
  • ライトカスタム車
    マフラー・リアサスペンション・ハンドル・ウィンカー・スプロケ・プラグコード・ガソリンタンクキャップ社外品、シート張替え
  • 買取年月
  • 2017年12月
  • 買取エリア
  • 神戸市西区糀台の買取事例
  • ジャンル
  • プレミアム旧車 絶版車

【エンジンから大きな異音あり】最終1976年のGT250買取査定内容

スズキの旧車として人気が高いGT380の弟分にあたるスズキ・GT250。
拝見させて頂いたところ、大きな改造などはなく発売当時のシルエットを維持した状態でカバーをかけて大切に保管されており、多少のサビ・キズを除けば申し分のない状態でした。
パッと見は綺麗で高価買取を予感させる第一印象でしたが、40年以上前に発売された旧車ですので、それなりの外傷や劣化も特に手が届きにくい部分で散見されました。
残念なことに大きな異音を発するエンジン状態が大きなマイナス査定となり買取価格が伸び悩みました。
以下、今回拝見させていただいたスズキ・GT250の車両詳細となります。

足回り

まずはフロント周りをチェック…とハンドルを握ろうとしたところ、左下部ハンドルステーのボルトが欠落。
タイヤは綺麗に洗って艶を出していますが艶出し塗料の副作用なのかひび割れを起こしており要交換。
ハンドルは大きく曲がっていて、ハンドルストッパーの凹みと合わせて立ちごけ等の衝撃を物語っています。
その他、リアサスペンションやフロントホイールに軽い曲り、アウターチューブやステム、トップブリッジ周辺に錆びが目立ちましたが、旧車としては気になるほどネガティブ評価とはなっていません。
上記のマイナス査定箇所を除けば比較的綺麗な状態でした。
トップブリッジなど手の届かない個所に目立つ劣化
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外装

倉庫内で丁寧な保管がされていたGT250、外観状態はパッと見て40年前の車体としては良好に見えます。
具体的に細かかう見ていくと、
タンク表面・サイドカバー・メーターといった箇所に多少のキズや凹みがあり軽い減点対象に
シートベースやタンク内の強烈な錆び、など手の届かない(人の目につかない)箇所に劣化が見えます。タンク内の強い錆びはエンストの原因となり修復が必要になるので少し大きめのマイナス査定に。
目に付くカウル等は綺麗に維持されており、タンク内やシートベースとのギャップが印象的。目に見えるところは綺麗な評価ですが、目に見えない個所の減点とトータルして外装は年式並みよりやや良い3+の査定評価。
タンク内の目立つ錆びの影響が大きく、タンク内の状態が良ければ良ければ評価点でGT250としては上々の4点が付いていました。
エンブレムなど見える範囲の外装は綺麗
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エンジン周り

バッテリーも上がり切っていたためブースターを繋いで始動を試みます。初爆はあるのですが始動はしません。 裏技をパーツクリーナーをとある個所に吹き付けるとあら不思議、エンジン始動は始動。 久しぶりに火の入ったエンジンはもたついて白煙を吹きます。しばらく慣らしてもアイドリングは安定しません。ガス漏れしているキャブの同調が取れていないようで、キャブを分解してセッティングを同調を取る必要がありそうです。 各所からオイル漏れがありオイルのメンテナンス状態が気にはなっていましたが、エンジンから大きな異音があり、現状販売でない限りこのまま再販するのは難しいエンジン状態。 ピストンかピストンリングかクランクシャフトかベアリング当たりの交換が必要になるか?いずれにしろエンジンを開けてのメンテナンスは最低限必要。
エンジンについては要オーバーホールの判定で査定の評価点は3マイナス(2プラス)となりました。
エンジンの状態が大きく買取価値を下げたともいえます。
大きな異音がマイナス査定となったエンジン
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フレーム回り

生産終了からかなりの歳月を経たスズキ・GT250、40年の実働機関の間には衝撃の大小を含めて何回もの転倒もあった事でしょう。
シートレールやハンドルストッパーの凹みが衝撃を物語っていますが旧車としては軽微な部類。
フレーム自体はオールペンで再塗装されていますが、再塗装が剥げている箇所の下地は錆びが見られオールペン御下地の状態は良くないことが見て取れます。
とは言っても劣化の激しいオリジナル塗装よりは、綺麗なオールペンの方が評価点は良くなります(最善は綺麗なオリジナル)。
フレーム全体の査定評価は、ダメージは少なく先ず先ず4点の評価点がつきました。
大きな損傷のないフレームはオールペンで再塗装
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電装/保安部品

バッテリー上がりでしたがブースターを繋いで電装系・保安部品の作動を一通り確認。
メーターカップに割れ欠け、ウィンカーやヘッドライト類のカバーに傷、ステーに曲り、マフラーやエキパイに錆びなど見られますが旧車としては比較的綺麗。
左右スイッチ類もそれほど傷んでおらず、サビやすいホーンも綺麗。
長期放置による配線劣化の不安はあるものの、全体の評価や良く4点が付きました。
割れて欠けているメーターキャップ
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その他

旧車は純正パーツの欠品が当たり前のようにありますが、今回拝見させて頂いたGT250はやや社外品が多く全て純正パーツは保有していませんでした。 確認できた主な社外パーツはマフラー・リアサスペンション・ハンドル・ウィンカー・スプロケ・プラグコード・ガソリンタンクキャップ、シート張替えで、この全ての純正品は欠品扱いとなってしましました。
上記の社外品が高価なパーツであれば査定価格の伸びが期待できますが、比較的廉価なパーツであるため、ノーマル状態と比べると若干買取価値を下げたカスタム内容と言えます。
仮にノーマル戻しできる状態での社外品であれば、単純にプラス査定となります。
売れ筋であるフルノーマル車が好まれる中古バイク業界において、旧車のフルノーマルは売れ筋以上に希少価値がああり、フルノーマルであること自体で買取価格や車両の価値が上がります。
その意味で比較的廉価な社外品が多数あり純正品がないことは査定価格にややネガティブな影響を与えました。
マフラーなど社外パーツで純正パーツ欠品
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不動車としての総合評価と買取価格

以上が今回のスズキ・GT250の査定チェックポイントですが、サビ・腐食等が当たり前の旧車でありながら、パッと見は綺麗な外観を維持していました。
第一印象では高価買取を予感させたGT250でしたが査定価格が伸び悩んだのは主に以下3点の理由に拠ります。
  • 1)大きな異音があり要オーバーホール判定のエンジン、分解して同調を取る必要のあるキャブ
  • 2)欠品している純正パーツ多数で、比較的廉価な社外品を装着
  • 3)エンストの原因となりそうなタンク内の目立つ錆びなど手の届かない個所の劣化
影響が大きかった順に記しましたが、仮にエンジンお調子が良ければ35~40万円程度まで査定価格は伸びていました。
更にすべて純正品でタンク内の状態も良ければ50万円以上の査定価格となっていたGT250。
エンジンオーバーホール、キャブオーバーホール、タンク内洗浄と防腐加工、といったレストアベース車に近い修復作業が必要となる車体にしては限界となる25万円の査定価格で買取させて頂いたGT250です。
同時に査定させて頂いたカワサキ・Z250FTのこともあり、最大限に評価させて頂きました。

お客様のご感想と買取後記

「ということはZ50FTと2台合わせて55万円ですか…」と、迷う素振りのオーナー様でしたが、なるべく早く売却できるなら…ということで、こちらも買取成約となりました。
Z250FTについては即決で評価を頂いたのですが、
「GT250の中でもB5の最終だけ性能が違うんだよね」と愛着が滲むお言葉を口にされていたのが今でもとても印象に残っております。
「今回はZ250FTだけ引取りさせて頂きまして、GT250はお気持ちが固まった時に」と申し上げたのですが、
「このエンジン状態での買取価格には納得しているので・・・・」ということで2台買取りさせて頂きました。
今回査定に当たらさせて頂きました査定士もZ乗りです。弊社の整備工房で非常に綺麗に仕上げた姿のGT250とZ250FTの写真をお客様にお送りて差し上げたいと考えております。

GT250の買取相場|GT380/GT750との比較

GS400と並んでスズキを代表する中型の旧車GT380の兄弟モデルであるGT250
GT250自体は流通数が少なく傾向値が弱いので、流通数の多いGT380、GT750と比較して査定相場をご案内差し上げます
  • ▼GTシリーズ
  • GT250 1972年~ フレーム番号GT250/GT250B
  • GT380 1972年~ フレーム番号GT380/GT380B
  • GT750 1971年~ フレーム番号GT750/GT750B
GTシリーズの査定相場比較|実働車
状態/
落札価格帯
GT250 GT380 GT750
80万円台 0台 2台 2台
70万円台 0台 2台 2台
60万円台 0台 5台 5台
50万円台 0台 5台 2台
40万円台 1台 2台 1台
30万円台 1台 1台 0台
20万円台 2台 0台 0台
20万円未満 2台 0台 0台
総落札台数 6台 17台 12台
(2017年12月時点で、業者間市場の落札データを過去1年間遡った数字※GT250のみ過去2年間遡った数字)
(業者間市場とは全国で買取されたバイクの9割以上が出品される市場で、販売店と買取店の会員企業間で取引されるの業者間のオークション市場。 そこで落札された金額が買取業者の査定価格の基準値となっています)
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過去2年間で全6台の取引と非常に少数ですが、平均価格は23.9万円。 旧車プレミアムの付いている兄貴分のGT380やGT750と比べると霞んでしまいますが、同年式の他のスズキの250ccと比べるとかなりの価格で取引されております。
最高値となったのは非常に良好な実動車でこちらは入札が相次いで40.5万円という高値が付きました。
その一方、昨年秋に出品された車両は、実動車ながら3.4万円と非常に定評化に終わり、判断次第では非常に難しい車種だと言えます。
評価点1である事故車や不動車の取引は直近24ヶ月内での出品例はありません。単気筒という事もあり状態の悪い車両を実動レベルにまで整備して販売する傾向もあるかもしれません。
旧車への造詣が浅い買取業者の場合、正確な車両評価を下すことが難しいGT250ですが、今回買取りしたGT250同様に経験豊富な査定スタッフによる高額買取が可能な弊社パッションでは、適正価格以上でのお客様ご満足を追及いたします。 ご売却を考えているGT250オーナー様は、弊社パッションまでお気軽にご相談ください。

GT250豆知識

空冷2ストローク2気筒エンジンを搭載し、のちのRGシリーズへバトンを託したスズキ・GT250。
1972年のモデルながら「GT」の名称通り優れた基本性能を持ち、一時期は教習車としても採用されていた実績を持つバイクです。
兄貴分であるGT380ほどのプレミアは付いていませんが、業者間取引(業車オークション)に出れば必ず落札されるほどの注目車です。
2スト2気筒モデルの最上位グレードとして広く愛されたスズキ・GT250。
乾燥重量150kg弱の軽い車体に加え、2ストロークエンジンの瞬発力を組み合わせた事により、当時のオンロードスポーツとしては優れた走行性能の持ち主です。
GTシリーズは1978・79年にて生産を終えましたが、GT380を筆頭に今なお根強い人気があり、近年では旧車として注目を集めております。

GT250の買取相場

GT250

【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近24ヶ月間の落札データ

  • 取引台数: 6台
  • 平均価格: 239,833円
  • 最高価格: 405,000円
  • 最低価格: 34,000円

【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ

  • 取引台数: 0台
  • 平均価格: No Data
  • 最高価格: No Data
  • 最低価格: No Data
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相場情報:2017年12月26日時点

最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。

上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。

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