パワフルさで知られ評価が高かったKLX250の水冷エンジンを敢えて空冷へと戻し、トレッキングバイクとして1997年にリリースされたカワサキ・Super Sherpa（スーパーシェルパ）。
「闘う4スト」のキャッチコピーで人気を博したKLX250ベースのエンジンは、熱ダレに弱い空冷ながら軽量かつパワフルなもので、乾燥重量107kgという軽さと相まって軽快な動きが自慢。しかも6速ミッションかつスーパーローギアード仕様の1速であり、ビギナーでも安心して乗れる低速時の粘り強いトルク感がウリのマシンとなっております。250ccクラスのオフ車と言えば、ヤマハの金字塔・セローシリーズの名が真っ先に挙がりますが、このスーパーシェルパも甲乙つけ難い完成度。シート高810mmという収まりのよさも大きな特徴で、軽い車体の恩恵もあり両足のつま先さえ接地できれば両足漕ぎで押し引きすることすら可能としていました。この仕様は体格の面で男性に劣る女性ライダーにも支持され、平成18年排出ガス規制に伴う生産終了を迎える2007年までリリースされ続けていたことからも隠れたベストセラーマシンと言えるでしょう。日本での最初期モデルはアップフェンダータイプのものがKL250-H1型、ダウンフェンダータイプがKL250-G1型として販売されており、1999年モデル以降はアップフェンダーモデルのみの販売に。2010年のカナダ仕様を以って完全な生産終了を迎えたものの、その後はアギバイク（農耕仕様車）という位置付けで大型キャリアやブッシュガード等を装備した「Stockman（ストックマン）」というモデルがリリースされており、KL250-J型として本機のDNAを継承しております。
現在の中古バイク市場においては、一時期において若干平均取引相場が下がったものの、2020年1月に生産終了となったライバル・セロー250の影響もあって再び上昇傾向に。良好な個体は同程度の車両でも最高額で5万円以上の上昇があり、平均取引相場もなかなかのものとなりました。
弊社バイクパッションでは、以前より多数のお取引を頂いていたノウハウを活かした上で、現在の中古バイク市場の相場にしっかりと対応。特にオフロードマシンをこよなく愛する査定スタッフが担当することにより、マイナーチェンジが重ねられてきたスーパーシェルパをきめ細やかに査定することで業界最高水準の買取価格をご提示させて頂くことを可能としております。ノーマル車はもちろんのこと、カスタム車から不動車・事故車まで大歓迎いたしますので、スーパーシェルパの売却をご検討中のオーナー様はお気軽に弊社までお問い合わせ頂けることを心よりお待ちしております！

解説記事更新日：2021年09月27日

1997年にカワサキから発売されたスーパーシェルパの初期モデル。
兄弟車にKLX250をもち、エンジンには空冷4ストロークDOHC単気筒を搭載、最高出力は26PS/8,000rpmを発揮し、SuperSherpaでも馬力規制前の前期型、フルパワーモデルと呼ばれ、ダウンフェンダーのモデル(G1型)とアップフェンダーのモデル(H1)の2パターンが設定された。
カラーバリエーションにはパールロイヤルブルー、キャンディサンゴッドオレンジ、ギャラクシーシルバーの3色に加え左右非対称グラフィックバージョンのパールロイヤルブルーをスペシャルカラーとして設定。
SuperSherpaシリーズの中ではこの1997年モデルのみゴールドリムが採用されている。
新車販売価格は39.9万円だった。
シェルパという聴き慣れない車名も覚えやすさに一役かっている本車。シェルパというのは造語ではなく、ネパールはヒマラヤ山脈、エヴェレストの登山隊などに荷物を運ぶポーターとして雇われる登山に長けた山岳民族の事でオフロード車にはピッタリなネーミングだった。ちなみにこの初期モデルに設定されていた左右非対称グラフィックは、片面が車名ロゴ、もう片面は南国のビーチに沈む夕日とヤシの木が描かれており、シェルパ＝雪山エヴェレストのイメージとは180°異なるデザインを施してしまうというデザイン部の英断も見逃せない。
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解説記事更新日：2021年09月23日

マイナーモデルチェンジを受けて発売された1998年モデルのスーパーシェルパ。
メインハーネスカバーがシート巻きから割コルゲートチューブになり、リアサスリンクにはベアリングが追加されたるなど小変更を受けた。
カラーバリエーションにはライムグリーン、サンビームレッドの2色を設定。リムの配色がブラックに変更されている。
新車販売価格は39.9万円だった。
初期モデルで設定されていたダウンフェンダーモデル(G1型)は廃止となり、’98年モデルからはアップフェンダーモデルのみとなった。また、最高回転数が8,000rpmなのはこのモデルまでで、以降のモデルでは平成10年の排ガス規制対応に伴い9,000rpmに増加、出力特性に変更を受けている。
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解説記事更新日：2021年09月23日

マイナーモデルチェンジを受けて発売された2000年モデルのスーパーシェルパ。
平成10年の排ガス規制に対応した規制後モデル。排ガス規制に伴いシリンダヘッドに未燃焼ガスの再燃焼ポートを採用、マフラーの変更、2次エア配管とダイヤフラムバルブを搭載するなどの変更があり、最高出力に変化はなかったものの最高回転数が8,000rpmから9,000rpmに上昇。最大トルクは26N・m→24N・mに低下している。
また、ドライブスプロケットカバーのアイドリング調整つまみホルダがなくなるという小改良もあった。
カラーバリエーションにはポーラーホワイトとライムグリーンの2色を設定。ブラックのリムにはアルマイト加工が施された
新車販売価格は40.9万円だった。
ユーザー間ではスーパーシェルパには持病があると言われており、持病持ちとなったのがこの2000年モデルからだった。病状はというとエアクリーナーボックスとキャブレターを接続しているダクトの2次エア供給用ニップルが破損するというもので発症率はかなり高かったようだが、純正の交換パーツが約1000円と高額ではなかったことがせめてもの救いだったと言えるだろう。
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解説記事更新日：2021年09月23日

マイナーモデルチェンジを受けて発売された2001年モデルのスーパーシェルパ。
新たにキャブヒーター、吸気温度計が追加され、それに伴いハーネスが更新された。
また、エンジンガード前方にある開口部が2つから1つになっていた。
カラーバリエーションにはライムグリーン、ファイヤークラッカーレッドの2色を設定。
新車販売価格は40.9万円だった。
ライバル車にはホンダのオフロード・トレッキングモデルであるSL230が挙げられる。2001年モデルの最高出力は20PS/7,500rpm、乾燥重量は106kgで2台のパワーウェイトレシオを比較するとSL230が5.03kg/PS、スーパーシェルパが4.11kg/PSとなり加速性能ではスーパーシェルパが一段上だったと言えるだろう。
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解説記事更新日：2021年09月23日

マイナーモデルチェンジを受けて発売された2002年モデルのスーパーシェルパ。
キャブレターのフロート高の変更(13.0±2mm→14.6±2mm）及びスターターのワンウェイクラッチとカップリングが更新された。
カラーバリエーションにはライムグリーン、ポーラーホワイトの2色を設定。
新車販売価格は40.9万円だった。
本車は一般的にKLX250の空冷版であると理解されているが、水冷に移行していた時代に何故あえて空冷を選択したのか。それは空冷エンジンが水冷エンジンより軽量であるということはもちろん、このスーパーシェルパがエントリーモデルという立ち位置にあったことも要因となっており、水冷エンジンの場合コケた拍子にラジエーターを破損することが多かったため壊れにくいタフさを兼ね備えた空冷エンジンが選ばれたのだった。
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解説記事更新日：2021年09月23日

マイナーモデルチェンジを受けて発売された2004年モデルのスーパーシェルパ。
新たに走行距離計の最高値が99999kmから1ケタ増えて999999kmまで上昇。この2004年モデル以降のメーターにはスピードとトリップ表示の間に区切り線が入った。
また、キーシリンダのPポジションは廃止。ホーンのサイズも若干大型化されている。
カラーバリエーションにはギャラクシーシルバー タイプ２、ポーラーホワイトの2色を設定。
新車販売価格は42.9万円だった。
ライバル車にはヤマハのマウンテントレールモデルであるSEROW 225WEが挙げられる。2004年モデルの最高出力は20PS/8,000rpm、乾燥重量は108kgで2台のパワーウェイトレシオを比較するとSEROW 225WEが5.04kg/PS、スーパーシェルパが4.11kg/PSとなり数値上の加速性能ではスーパーシェルパが優っていた。
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解説記事更新日：2021年09月23日

マイナーモデルチェンジを受けて発売された2005年モデルのスーパーシェルパ。
新たにフロントブレーキホースにアウターチューブ付きとなり、針金タイプのホースガイドとブッシュが追加。
カラーバリエーションにはエポニー、ライムグリーンの2色を設定。
新車販売価格は42.9万円だった。
同年にはヤマハのライバル車であったSEROW225WEがフルモデルチェンジを受けてSEROW250が発売。2005年モデルの最高出力は21PS/7500rpm、乾燥重量は115kgで2台のパワーウェイトレシオを比較するとSEROW 250が5.47kg/PS、対するスーパーシェルパは4.11kg/PSとなり、先代のSERROW225時代から引き続き数値上の加速性能はスーパーシェルパが上だった。
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解説記事更新日：2021年09月23日

マイナーモデルチェンジを受けて発売された2006年モデルのスーパーシェルパ。
ステアリングアンダーブラケットのフォーククランプのナットが無くなる小変更。
カラーバリエーションにはパールソーラーイエロー、エボニーの2色を設定。
新車販売価格は42.9万円だった。
ホンダのライバル車には2005年にSL230の後継モデルとして登場したXR230が挙げられる。2006年モデルの最高出力は18PS/7500rpm、乾燥重量は111kgで2台のパワーウェイトレシオを比較するとXR230が6.16kg/PS、対するスーパーシェルパは4.11kg/PSでその差は約2kg/PSとなり、スーパーシェルパのパワフルな加速性能がその数値で窺える。また、810mmというオフロードモデルとしては高くないシート高で足つき性を求めるユーザーの受け皿にもなっていた。
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解説記事更新日：2021年09月27日

マイナーモデルチェンジを受けて発売された2007年モデルのスーパーシェルパ。
変更点はメーターカバーとフロントフォーク左側のボトムケースの小改良だった。
カラーバリエーションにはキャンディバーントゥオレンジ、ライムグリーンの2色を設定。
新車販売価格は42.9万円だった。
スーパーシェルパは北米でも販売されており、北米仕様はスペックに違いはなかったもののヘッドライトの形状が異なっていた。また、北米仕様はカウルもKLR250と同一の形状となり、ウインカーは国内仕様より大型、フォーク部分には現地の法規制に対応してリフレクターが取り付けられた。北米市場においてはアンダーフェンダーモデルの人気が高く、国内では初期モデルのみの設定となっていたが北米では2010頃までデュアルスポーツのKL250 Super SHERPSとして継続販売されていた。
この2007年モデルを最終型としてスーパーシェルパは国内での販売を終了。後継モデルは登場しなかった。
売却をお考えなら、買取査定はKawasaki SuperSherpa H7F型 最終2007年モデルの中古価値に精通しているバイクパッションへ！

解説記事更新日：2021年09月23日