2000年代前半の国内ビッグスクーターブームの中でヤマハが投入した個性的なマシンが「マグザム」だ。デビューモデルとなったSG17J型は2005年4月に発売された。
「ベストタンデムアーバンクルーザー」が開発コンセプトとして掲げられ、タンデムでの快適性を重視して設計されている。このコンセプトが採用されたのは当時の国内オートバイ事情が関係しているのだろう。2005年4月には二輪車の高速道路タンデム走行が解禁された。そして2ヶ月後の同年6月にはオーマチック限定2輪免許の設定も控えていた。
車体は新設計のパイプバックボーン型フレームで、パワートレインにはバランサー内蔵のDOHC4バルブ水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載。ボア・ストロークは、66.0mm×73.0mmの249ccユニットでデビュー時の最高出力は7,500回転20馬力というスペックだった。ヤマハオリジナルのオールアルミシリンダーを採用している。トランスミッションはCVTで滑らかな加速性能を実現している。
ちなみ既に最終仕様となっていたライバルモデルのホンダ「フュージョン」は、SOHC2バルブの250㏄水冷エンジンで19馬力だった。車両重量は169kgで本モデルより29kgも軽い。シート高は665mmで「マグザム」より10mm高い。走行スペックに関しては「フュージョン」、足つき性は「マグザム」ということになる。
本モデルの足回りは、フロントにテレスコピックフォークを装備し13インチホイールを組合せる。ブレーキはシングルディスク仕様だ。リアに関してはユニットスイング式でフロントと同径の13インチでブレーキも油圧式シングルディスクを採用した。
デビュー以降は、カラーチェンジを繰り返しながら2007年に最初のマイナーチェンジを実施。当時の排ガス規制への対応が主な目的だった。
その後も仕様変更とカラーチェンジを実施しながら2015年に展開された誕生10周年記念モデルが最終仕様となって2017年に生産終了となった。

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解説記事更新日：2022年05月20日

2005年4月に発売されたヤマハ250ccクラスのビッグスクーター、MAXAM。
ヤマハの250ccビッグスクーターといえばマジェスティ250が筆頭格であるが、それに加えて異なったスタイルでマジェスティとは違うユーザー層に向けて登場したのがこのMAXAMだった。2003年からはホンダの往年のビッグスクーターであるフュージョンを再販、フォルムを見れば同ジャンルであり、ヤマハがフュージョンXの対抗馬としてMAXAMを投入したのはまさに一目瞭然だった。
同年4月には高速道路での2人乗りが解禁、ベストタンデムアーバンクルーザーというコンセプトのもとにクッション性を高めた前後シートに加え、タンデムバーやバックレストを採用するなど用意周到だった。
カラーバリエーションにはブルーメタリックＣ、ブラックメタリックＸ、グリニッシュホワイトカクテル１、ビビッドレッドカクテル１の4色を設定。
新車販売価格は60万円だった。
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解説記事更新日：2021年05月31日

2006年3月にカラーチェンジを行い発売された’06年モデルのMAXAM CP250。
カラーバリエーションには新色としてシルキーゴールド、ベリーダークバイオレットメタリック1を追加。既存色からはブルーメタリックC、ブラックメタリックX、グリニッシュホワイトカクテル1を継続採用した計5色を設定。
新車販売価格は60万円だった。
エナメルフラットシートにイカリングのヘッドライト、デコレーションバンパーに社外品のスピーカーなど挙げればキリがないほどカスタムパーツに富んだ本車、高価な社外品の入ったローダウン、フルカスタム車両はフルノーマルと比較しても査定額が伸びやすい。
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解説記事更新日：2021年05月31日

2007年9月にフルモデルチェンジを行い発売されたJBK-SG21J型 MAXAM CP250。
平成18年の国内排ガス規制に対応、エンジンの設定変更による出力特性の変更が行われた。また、オール塗装ボディを採用し外観の質感を向上させた。
カラーバリエーションにはベリーダークオレンジメタリック1、シルバー3、シルキーホワイトを新色として追加、既存色からはブラックメタリックＸを継続採用した計4色を設定。
新車販売価格は先代モデルから3万円高の63万円となった。
ロー&ロングで安定性の良さが売りであり、見栄えのするルックスが購入理由となる車種であったが、そのローな部分によって車体の収納はあまり確保できず、フルフェイスヘルメットは入らないものが多いという短所も。
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解説記事更新日：2021年05月31日

2010年3月にマイナーモデルチェンジを行い発売された’10年モデルのMAXAM CP250。
新たに5段階調整のブレーキレバー、アルミ蒸着フロントフラッシャーリフレクター、立体エンブレムを採用。
カラーバリエーションには新色としてグリニッシュホワイトソリッド1、ダークグリニッシュグレーメタリック3を追加、既存色からはベリーダークオレンジメタリック1、ブラックメタリックＸを継続採用した計4色を設定した。
また、ブラックメタリックXを除いた3色にはダブルステッチ仕上げのツートンシートを採用。さらにグリニッシュホワイトソリッド1、ダークグリニッシュグレーメタリック3のみサイドにグラフィックが施された。
新車販売価格は65万円で先代モデルから2万円高となった。
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スポーティさを求めたビッグスクーターとは言えないが、高速走行時から街乗りまで安定性や乗り心地には定評がある本車。外観も個性的ながらシンプルでカスタム幅も広いのが人気の理由だった。
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解説記事更新日：2021年05月31日

2012年2月にカラーチェンジを行い発売された’12年モデルMAXAM CP250。
カラーバリエーションには新色としてダルイエローイッシュレッドカクテル4を追加。既存色からはベリーダークオレンジメタリック1、ブラックメタリックＸを継続採用した計3色を設定。
新車販売価格は先代モデルから据え置きの65万円だった。
マグザムはその個性的なフォルムからビッグスクーターというジャンルの中でもドンピシャのライバル車が少なかったモデルだとも言える。先駆けて発売されまさにドンピシャのライバル車だったホンダ フュージョンは2007年モデル最終型とし生産を終了。それもやはりビッグスクーターブームの収束が原因だったのは言うまでもない。
一部のユーザーからはフロントマスクの雰囲気、さらに名前がアニメ「機動戦士ガンダム」の有人モビルスーツ ビグ・ザムに似ていることから、モデルはビグ・ザムではという意見もあるが、公式に「機動戦士ガンダム」との関係性は発表されていない。
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解説記事更新日：2021年05月31日

2013年11月にカラーチェンジを行い発売された’14年モデルのMAXAM CP250。
カラーバリエーションには新色としてダークグレーメタリックNを追加、既存色からはベリーダークオレンジメタリック1を継続して採用した2色を設定。
新車販売価格は先代から据え置きの65万円だった。
2000年代前半猛威を振るったビッグスクーターブームはじわりじわりと過去のものに。初期モデルが発売された2005年には9,000台だった年間販売台数も本’14年モデルではわずか500台まで減少、カラーバリエーションも2色のみとなりビッグスクーターブームの終わりがひしひしと感じられた。
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解説記事更新日：2021年05月31日

2015年3月にカラーチェンジを行い発売されたMAXAM CP250。
最終型となった本’15年モデルでは、MAXAM生誕10周年ということでシルキーホワイトを採用したスペシャルカラーモデルを追加。既存色のダークグレーメタリックN、 ベリーダークオレンジメタリック1は継続して設定された。
新車販売価格は先代から据え置きの65万円だった。
国産の兄弟車であったマジェスティ250は’14年モデルが最終型、マグザムもこの’15年モデルで生産を終了となり、以降ヤマハの軽二輪ビッグスクーターとしてはXMAXやNMAXなどのMAXシリーズが登場している。
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解説記事更新日：2021年05月31日

2005年4月に発売されたヤマハ250ccクラスのビッグスクーター、MAXAM。
同月に解禁された高速道路での2人乗りに合わせて高速走行を想定して製造された本車。エンジンには同年代ヤマハから発売されていたグランドマジェスティ250のものをベースに、新設計カムシャフトの採用および吸排気タイミングの最適化、CVTローラーウエイト軽量設計、シングル型エアクリーナーを搭載するなどマグザム専用として改良されていた。また、エンジンだけでなくクッション性を高めた前後シートに加え、タンデムバーやバックレストを採用、開発コンセプトは“ベストタンデムアーバンクルーザー”だった。
2006年にはカラーチェンジを行い、2007年からは後期と呼ばれるJBK-SG21J型にモデルチェンジされている。
ライバル車といえば2003年から再販されたホンダ往年のビッグスクーター、フュージョンが挙げられる。最高出力ではマグザムが1PS高い20PSだが、燃費はフュージョンがマグザムより5km/L長い41km。性能的に遜色がないように見えるが、車重はフュージョンがマグザムより20kg以上軽量であり、パワーウェイトレシオではマグザムが9.1kg/PSに対し8.2kg/PSのフュージョンに軍配が上がっている。
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解説記事更新日：2021年05月31日

2007年9月に先代のBA-SG17J型からフルモデルチェンジを行い発売されたJBK-SG21J型 MAXAM CP250 。マグザムでも後期と呼ばれるモデルだ。
平成18年の国内排ガス規制に対応。エンジンの設定変更による出力特性の変更し、外観にはオール塗装ボディを採用しることで質感を向上した。
2010年のマイナーモデルチェンジでは5段階調整のブレーキレバー、アルミ蒸着フロントフラッシャーリフレクター、立体エンブレム搭載。
2012、2014年モデルではカラーチェンジを行い、最終型となった2015年には生誕10周年記念カラーとしてシルキーホワイトを設定したスペシャルカラーモデルを発売している。
最終型が発売された頃には2000年代前半のビッグスクーターブームもすっかり鳴りを潜め、兄弟車でありビッグスクーターブームの立役者でもあったマジェスティ250も2014年モデルを最終型として生産を終了。以降ヤマハの軽二輪クラスではマグザムのようにユニークなフォルムの後継モデルは出ていないものの、XMAXやNMAXなどのスポーティなMAXシリーズが新たに登場した。
ライバル車といえば2003年に発売されたホンダのビッグスクーター、フュージョンが挙げられる。外観が似ていた事から後発のマグザムはフュージョンのライバル車として投入されたと言って良いだろう。性能面ではフュージョンの最高出力は19PS、燃費は40km/L、車重は乾燥重量で157kgとなっており出力の数値ではマグザムが1PS高かったものの、車重は28kgもの差が有った事からフュージョンに軍配が上がった。
売却をお考えなら、買取査定はJBK-SG21J型 MAXAM CP250の価値に精通しているバイクパッションへ！

解説記事更新日：2021年05月31日