車体左右に大きく張り出る抜群の存在感を持ち、BMWのトレードマークとして知られる伝統の「ボクサーエンジン」。
その空油冷ボクサーエンジンを継承し、BMWロードスポーツとして定着した「BMW RナインT」より派生したシリーズの第1弾となるのが、昨年秋に発表された「BMW Rナインティ スクランブラー」です。
50年代のクラシカルなイメージを重視し、当時風のオフロードマシンとして仕上げられたスタイリングは、アップライトな姿勢とボクサーエンジンの外観と組み合わさり、独特のテイストを醸し出しています。
今回は昨年デビューの本格的スクランブラー仕様の「BMW R nine スクランブラー」についてインプレしてみたいと思います。
ベースモデルである「RナインT」の17インチから、19インチのアルミキャストホイールへと変わり、820mmと高めに変更された「BMW RナインTスクランブラー」。
加えてバーハンドルとステップも変更され、全体的には腰高で安楽なポジションとなっているのがRナインスクランブラーの特徴と言えます。
前後サスの沈み幅がそれほど大きくないことや、シートの薄さで乗る前は足つき性が心配になりましたが、オフロードバイクのそれとは異なり、ネイキッド的な安心感があります。
スタイリングこそオフロードですが、本質的にはオンロードモデルであり、サスの硬さがそれを如実に物語っています。
従って本格的なオフロードを走るというより、あくまでもオフロード風のスタイリングを楽しむためのカスタムモデル、として捉えるのが自然な付き合い方と言えそうです。
最高出力81kw(110ps相当)/7,550rpm、最大トルク119N・m/6,000rpmという豊かなパワーを与えられ、街乗り向きの扱いやすさがRナインティスクランブラーの味付けです。
十分なトルクで極低速でも地に足のついた粘り強さを発揮し、19インチホイールによる腰高な不安感を払拭している意外性が楽しめます。
大きく張り出た空油冷ボクサーエンジンは若干扱いに注意が必要ですが、そこさえ注意すれば押し引き時の安定感はかなり高く、下手な400ccネイキッドよりも取り回しやすく感じられます。
装備重量が220kgと軽いため、オリジナルよりも扱いやすい設計となっているのは小柄なライダーには嬉しいポイントで、気負わず乗れる普段着感覚がこのRナインTスクランブラーの身上と言えるでしょう。
ハーレーのビッグツインほどではないにせよ、低速を重視した空冷ボクサーエンジンはトルクフルな走りが楽しめるテイスティなもので、古き良き時代のBMWを彷彿とさせる手応えがあります。
これは乗り手を手こずらせるというものではなく、十分なパワー感とどっしりとした太さが感じられる骨太なもので、例を挙げるとすれば「カワサキ W800」の走りに近いものと言えます。
ボクサーエンジンの影響でフルバンクさせることは困難ですが、2本出しアップマフラーは車体下部をすっきりまとめることに貢献し、見た目以上にバンク角が大きい車体構造です。
アグレッシブに攻める走りは無理でも、豊かなトルクを活かしたパワーライドを楽しむには十分な余裕があり、レトロスタイルで高次元の走りを楽しみたい方向けと言えます。
スクランブラー風のルックスからオフロードでの走りを期待してしまいがちなRナインTスクランブラーですが、オンロードタイヤとキャストホイールの組み合わせにより、操縦性・路面追従性などはかなり高いものがあります。
正立式フロントフォークの剛性と車体剛性もバランスがよく、オンロードスポーツとして割り切れるなら水準以上のものと言えます。
シャフトドライブ+BMWパラレバーという独特の構造が加速時・コーナリング時の安定性を高め、ネガティブな挙動を感じさせない点はBMWらしさを感じさせてくれます。
右に左に車体を大きく振るようなアクションはともかく、豊かなパワーを活かしたライトなスポーツ走行はバイクの原点に通じる楽しさがあり、細かいことを考えずにふらっと乗るには最適と言えます。
アキシャルマウント式のブレンボ製キャリパーを採用し、オリジナルよりもソフトな印象を受けました。
車体重量や操縦性を考えると十分高水準と言えますが、本格的なスポーツライド時にはやや不安を感じてしまう可能性があることは否定できません。
とは言え、BMW流ネオクラシックとも言うべきRナインTの派生モデルであることを考えると、「ちょっと足りないかも」と感じさせるこのブレーキタッチもテイスティさに繋がっているという見方もできそうです。
試乗では確認できませんでしたが、BMWからはオプションとしてクロススポークホイールも用意されているため、ブロックタイヤを装着すればダート遊びも可能な性能であることは確かです。
スクランブラー仕様という特性上、サイレンサーの作りなどで音質は軽く、1,169ccもの大排気量エンジンとしてはやや物足りないと感じてしまうかも知れません。
軽快な走りを追求する方にとっては面白みがありますが、ここははっきりと好みが分かれることが予想されるだけに、実車購入前の試乗確認は必須と言えます。
もっとも、オリジナルのRナインティの音質から判断してみると、この軽さはマフラーと出力特性によるものと見ることもでき、マフラー交換まで視野に入れるのであればさほど大きな問題とはならないと思われます。
ノーマル状態で完成された車両ではなく、カスタムの自由度を示す派生モデルといった印象を受けるだけに、BMWからは多彩なオプションパーツが展開されております。
パーツが高価なことで知られているBMW製のため、予算を気にせず自由に換装というのは厳しめですが、キャリアなどの増設でツーリングにも使えそうな万能感もあります。
「最後の一工夫は自分の手で」と考える方向けのベース車両として見るなら、実にバランスのよいモデルであると断言してもよいでしょう。
あくまでも個人的な感想ではありますが、遊び心のある通人向けの一台と言えそうです。
ゆったり走りを楽しむRナインティに対し、積極的な走りの多彩性を追求した派生モデル第1弾となったRナインティスクランブラー。
デビュー1年目ということもあり、少々荒削りな面があることは否定できませんが、それを差し引いてもバイク本来の楽しさが十分詰まっており、カスタムファンにとっては要注目の存在です。
そういった視点から見ると、ノーマルパーツの飾り気のなさなどはカスタムを前提とした素朴なものと言え、海外メーカー製の大型バイクを遊び尽くしたいという欲求を満たすにぴったり。
噛めば噛むほど味のでるするめのような味わいを持っていることは確かですので、ベテラン・リターンライダーの方ならば堪らない面白さを満喫することができそうです。
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