1982年に発売された「RZ125」のフルモデルチェンジマシンとして、1987年にデビューした原付2種マシン「ヤマハ TZR125」。
レース専用車両としてすでに活躍していた"TZ"の名称を与えられ、RZよりもスポーツ性を高めたモデルということを強烈にアピールし、80年代の原付2種クラス最強マシンとして名を馳せた存在でもあります。
RZ125の後期型で実装された「YPVS」により、2ストエンジンの弱点であった低速トルクの極端な細さを解消し、街乗り時にも扱いやすい出力特性を持たせたことで支持層を伸ばすことに成功した名車と言えます。
今回は、80年代の2種クラスを代表するマシン「ヤマハ TZR125 2RM型」についてご紹介させて頂きたいと思います。
(乗車モデル 1988年式)
レーサーであるTZシリーズの名が示すように、TZR125はノンカウルマシンながら非常にレーシーな作りをしているのが大きな特徴で、前16・後18という極端な前傾スタイルは、その性格をもっとも如実に示したものだと言えます。
シート高は760mmと、125ccクラスとしてはやや高めながら、ヤマハ車らしいスリムな作りで足つき性は悪くなく、150cm台の女性でもバランスを崩さずに乗ることが可能です。
後年のTZR250などと比べ、シートが比較的肉厚に作られており、スポンジを抜いた「アンコ抜き」などもしやすく、小柄な体格の方でも自分に合った調整がしやすい点はポイント高めとなっております。
TZR125は「ヤマハハンドリング」を非常に色濃く体現したマシンで、押し引き・取り回しの感覚は非常にクイック。
16&18インチというタイヤサイズですが、90/100と細めのものが採用され、停車時・走行時を問わずスムーズな切り返しを得意としています。
車体サイズも全長2,020mm×全幅695mm×全高1,100mmとスリム&コンパクトな設計であり、「自転車一台停められるスペースがあれば何とかなる」と言われたほどで、駐車スペースに困る都心部でも扱いやすいマシンと言えます。
4ストロークエンジンと比べ、瞬発力に優れ低速トルクが弱いという性質を持つ2ストロークエンジンですが、先代RZ125の低速トルクの細さをカバーするため、このTZR125には発売当初から「YPVS」を実装。
これにより、極低速時のギクシャク感はそれなりに抑えられ、初心者でも乗りこなせる安定性を身に着けることができました。
低回転時は原付スクーターにも遅れを取るほどですが、7,000回転を超えてからの怒涛の加速力は4スト250ccマシン顔負けのものがあり、最高出力22ps/10,000rpmというスペックは、現行モデルを含めてもクラストップの実力車。
2ストスポーツモデルらしくメリハリが非常に利いたマシンであり、渋滞時には脆さを見せますが、乾燥重量108kgという軽さの恩恵も大きく、ダウンヒルであればリッタークラスのバイクとも互角に戦える戦闘力の持ち主です。
前90mm後100mmという幅の狭いタイヤと、250ccクラスと同等の高い重心を持つTZR125は、「ヤマハハンドリング」との相乗効果で非常に軽快な操縦性の持ち主です。
特にコーナリング時は108kgという車重が遺憾なく発揮され、重心をわずかにずらすだけで右に左にクイックな反応を見せてくれます。
これはTZR250と同じ「デルタボックスフレーム」を与えられたことによる恩恵とも言え、125cc離れした操作性に優れたボディがTZR125の魅力と言えます。
高回転時の爆発的な加速力を武器としていた先代RZ125は、乗り手が曲がりきれないと思い込んでしまうほどブレーキ性能に不安があったマシンでしたが、レーサーの名称を与えられたTZR125はこの問題を大いに追及。
前ディスク後ドラムという構成はRZ125と同様でしたが、タッチがややソフトに変化し初心者でも十分使いこなせるハードルの低いものに変化しています。
特に90年以降のモデルではこれが顕著で、フロント17インチ化したことと相まって実にバランスの取れたブレーキング性能に進化しています。
現行の125ccと比べるとさすがに不安はありますが、この当時のバイクとしては極めて高水準なものであり、今日現在でも十分使用に耐えうる見事さを持っています。
TZR125はアイドリング状態ではそれほどでもありませんが、さすがに2ストロークエンジン搭載車らしく回転数が上がるにつれ、排気音は凄まじい大音量に変化していきます。
短気筒エンジンながら最高出力22psを叩き出すだけのことはあり、3日エンジンをかけなかっただけで周囲を埋め尽くすほどの白煙を吐くことも珍しくなく、街道を白煙に染めながら走り去るTZR125の姿は、80年代当時を知る方にとって鮮烈なイメージがあるかと思います。
ノーマル状態でも乾いた大音量のTZR125ですが、社外品チャンバーを装着するとさらに雷鳴のようなエキゾースト音に変化するため、住宅地での所有を考えておられる方は十分な注意が必要と言えます。
今では2ストロークエンジン搭載車自体がプレミア化してしまったこともあり、残念ながらTZR125の純正パーツの流通は年々減少化の一方です。
しかし、80年代から90年代末期までの2ストエンジンはタフでシンプルな作りとなっており、中古のリビルトパーツでの再生が容易だという定評もあり、新品パーツが手に入りにくいからという不安をさほど感じさせない点は評価できる材料でもあります。
多少の加工は要しますが、イタリアの「ベルガルダヤマハ」では、日本国内でTZR125の生産・販売が途絶えた後でもフルカウルモデルの「TZR125R」「TZR125RR」が販売され続けていた背景があり、加工技術次第では流用も可能となっております。
250ccの2ストレプリカほどではありませんが、このTZR125も最高出力22psを10,000回転で発揮する高回転型エンジンの持ち主であり、最大の弱点は「エンジンの焼き付き」です。
特に海外TZR125の「OSピストン」を組んだカスタム車の場合、シビアなキャブセッティングが要求されるため、混合ガソリンを使うなどある程度オーナー自身の気配りが必要で、こまめにキャブクリーナーを使用するなど対策が必要です。
また、特別エンジンに手を入れていない車両の場合でも2スト特有の「チャンバー詰まり」が起こりやすい傾向にあるため、チャンバーの焼入れ・洗浄を行えるよう自前のツールボックスを確保しておくことをおすすめいたします。
【リピーターやご紹介のお客様が非常に多い】
のは、お客様の立場に立った誠実な査定と相場以上での高額査定が評価されてのことだと自負しております。
事実、パッションのバイク買取査定はお客様満足度95%超!
弊社パッションは最高の接客と特別な買取価格で常にお客様満足度No1を追求しています。
【当社の査定員はみんな査定資格とマナー講習を修了】
お客様が気持ちよく満足してオートバイを売るできる事がとても大切だと考えています。
買取提示価格がお客様のご希望金額に届かない等、御満足頂けない 場合は買取不成立となりますが、その場合もパッションの査定はモチロン無料です!
査定は全て、最初から最後まで無料。安心してお気軽に最高の無料査定をお試しして頂けます。
ご希望の日時に車両の保管場所にお伺いして査定させて頂きます。
ご到着~査定~お支払い~お手続き~車両の引上げまでトータルの所要時間は平均して約20分です
査定金額にご納得いただけた場合は、現金で満額をお支払いいたします。
買取証明書を発行して、クーリングオフや廃車手続きなどについてご案内させて頂きます
査定金額にご満足いただけない場合は買取不成立となります。
その場合も査定は完全無料です。無駄に交渉を重ねることは一切なく、速やかに辞去させて頂きます
買取後に車両を引き上げさせて頂きます。廃車手続きは弊社で無償代行致します。
廃車証のコピーは10日~2週間程でお客様のお手元に届きます
【即日対応!資格を持った査定士がお伺いいたします】
全国の支店からご希望日時に出張査定にお伺いしています。弊社の査定員は全員。査定士の資格を取得し、マナー講習を修了しております。
リピーターやご紹介のお客様が非常に多いのには理由がございます。
最高の査定額と最上のご対応でお客様のご期待にお応えいたします。
▼下記のいずれか1つ
・125cc以下:標識交付証明書
・126cc以上250cc以下:軽自動車届出済証
・251cc以上:自動車検査証
※登録書類が無くても、ご登録名義と住所が分かれば買取に支障はございません
査定にお立会い頂くご本人様の身分証をご提示ください。コピーなどは必要ございません。
(オートバイの名義人と売却される方が同一である必要はございません)
買取成立となった場合、お客様のサインを頂戴しております。