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ブレーキフルード漏れ!5つの原因別の修理方法と工賃

バイク故障と整備修理のトラブル豆知識

エンジンが動かなくなった、故障した、キックが降りない、セルが回らない等
バイク故障・バイク整備修理やトラブルに関することに
パッション横浜本店の整備士が簡単にお答えしています

ブレーキオイルが染み出ています。効きが悪くならないか心配です

症状
フロントブレーキのレバーの辺りからブレーキフルードが漏れています。
リザーブタンクから?マスターシリンダーから?場所の特定は出来ないんですが・・・。
フルードの入れ過ぎかと思いフルードの量を調整してみたのですが改善されません、タンクに垂れてしまい塗装が無残にも剥がれていきます。
このような場合は乗らない方が安全なのでしょうか?


事故に繋がる可能性もあります。経験のない方は整備士に任せましょう。
ブレーキオイル・フルード漏れ

ブレーキオイル・フルード漏れ

「リザーバータンクやマスターシリンダーからブレーキフルードが漏れた」経験をされた方は意外と多いのではないでしょうか。
ブレーキに関係する作業後にフルード漏れを発見した場合は、もう一度作業した箇所や手順に不備がないかを確認をしましょう。
フルードやブレーキパッドの交換後にフルードの量が適正でない場合を除くと、フルードの量を調整しても根本的な解決にはなりません。
ブレーキフルードが漏れ出すと塗装面を著しく傷めてしまう他、事故に繋がる可能性もあります。漏れている個所を特定して確実な修理を行うことが必須となります。
フルード漏れが発生する場所は主に5箇所。リザーブタンクキャップ、フルード点検窓、バンジョーボルト、マスターシリンダーのレバー付け根付近、別体式リザーブタンクのホース部分です。 いずれの場合もフルードが漏れ出している付近で、劣化している部品が漏れの原因となっているため、劣化した部品を交換することで修理が必要です。 交換が必要な部品は数十円~数百円と安いパーツであることが多いのですが、フルード漏れを直してもエア抜きが確実に出来ていないとブレーキ動作に支障が出てきます。 修理の際には、劣化した部品を交換すると共にフルード交換とエア抜きが必須となります。 それではブレーキフルードが漏れる主な5つ原因別に修理方法とバイク屋さんに依頼した場合の工賃についてについてご紹介いたします。


1)ダイヤフラムの劣化によるリザーブタンクキャップからの漏れ

ブレーキフルードのリザーブタンクキャップにはダイヤフラムと呼ばれるパッキンが使われています。
ダイヤフラムはブレーキフルードが漏れたり、ブレーキライン内に空気やゴミが入り込んでしまうのを防止している他にリザーブタンク内の内圧を保つ役割をしています。
ブレーキを使用しブレーキパッドが減っていくとリザーブタンク内のフルードの油面も下がっていきます。ダイヤフラムは蛇腹状の様になっており下がった油面の分だけ伸びて内圧を保とうとします。
しかし劣化したり伸びて変形してしまったダイヤフラムはしっかりと密閉することが出来ずにフルード漏れの原因となります。
リザーブタンクキャップ付近に滲み後や塗装の剥げが見つかった場合はダイヤフラムの劣化の可能性が高いでしょう。
修理にはダイヤフラム自体の交換が必要になります。ダイヤフラムの交換には部品代が数百円~1,000円前後で購入可能です。バイク屋さんへ依頼した際の工賃も1,000円未満で可能でしょう。
交換作業は難しい事ではありませんがバイク屋さんへ依頼する場合は部品代、工賃共に安価な為、合わせてブレーキフルードの交換をしておく事をお勧めします。

劣化したダイヤフラム
2)リザーブタンクのフルード点検窓の劣化

リザーブタンクに設けられている点検窓や樹脂製の別体リザーブタンクは紫外線やフルード自体の侵食性によってヒビが入りフルードの滲みや漏れ、そしてエア混入の原因になります。
ヒビが入ったまま放っておくと窓自体が破損してしまい中のフルードが溢れ出してしまいます。
以前は特定のメーカーの車両に限って多く見られましたが最近では海外生産のバイクや安価なマスターシリンダーが増えたことにより破損している車両をより多く見かけるようになりました。
修理には確認窓自体の交換、窓単体の部品が出ない場合にはマスターシリンダー自体の交換が必要になります。
部品代は、一体型リザーブタンクの価格が8,500円前後~15,000円前後、別体のタンクの場合は1,000円前後、窓単体で購入可能な場合は1,000円前後になります。 バイク屋さんへ依頼した場合の工賃はタンク交換の場合はフルード交換とエア抜き込みで8,000円前後~12,000円前後、 窓単体の交換の場合は同じくフルード交換、エア抜き込みで12,000円前後~16,000円前後になります。
窓自体の交換の場合は部品代は安くすみますが交換作業が多くなる為、工賃が割高になってしまいます。
どちらが良いか車両に合わせて選択するか、まずはバイク屋さんへ相談してみると良いでしょう。
(参考記事:エア抜きの作業手順

劣化したフルード点検窓
3)マスターシリンダーピストンのシールの劣化

マスターシリンダー内のピストンにはピストンカップと呼ばれるゴム製のシールがあります。
このシールが劣化等により不良を起こすとレバーを握った時の圧力がシールから逃げてしまいフルードの漏れや減圧時にはエアを吸い込みエア混入の原因になります。
マスターシリンダーのレバー付け根付近からフルード漏れが見つかった場合にはピストンカップの不良が疑われます。
ダストシールを外し一度拭き取りレバーを数回握ったり離したりを繰り返し漏れが見つかった場合は、マスターシリンダーのオーバーホール又はピストンカップ(インナーキット)を交換しましょう。
インナーキットの自体の値段は2,000円前後、バイク屋さんへ依頼した際の工賃はフルード、エア抜き込みで5,000円前後~10,000円前後になります。

4)バンジョーボルトのワッシャーの不良

バンジョーボルトに使われているワッシャーの多くは銅やアルミ製の柔らかい物が使われておりボルトを締め付けた際にワッシャーが潰れ密着しオイル漏れを防いでいます。
バンジョーボルトの緩み、一度使っていたワッシャーの再利用や傷が入っているワッシャーを使ってしまうとブレーキを使用した際に圧が逃げフルードが漏れてしまうことがあります。 また減圧時にエアを吸ってしまいエアの混入の原因にもなります。
バンジョーボルト付近にオイル漏れや滲みがないか確認しバンジョーボルト自体に問題がない場合はワッシャーを疑ってみましょう。
ワッシャーに問題がある場合はワッシャーの交換で修理が可能です。ワッシャー自体の値段は数十円程度、 バイク屋さんへ依頼した場合の工賃はブレーキフルードの交換・エア抜き込みで4,500円前後~6,500円前後でしょう。

5)別体式リザーブタンクのホース部分からの漏れ

別体式のリザーブタンクの場合リザーブタンクとマスターシリンダーをゴム製のホースが繋いでいます。
このホースはホースクリップという部品で締め付けられていて、ホースの両端からフルードが漏れないようにしていますが長年使われているホースの内側には タンクやマスターシリンダーのジョイント部分に締め付けられていた跡が残ってしまいます。
タンクやマスターシリンダーの交換、一度外したホースを再利用する際はその跡と新しいジョイント部が一致せずにホースクリップで締め付けても漏れてしまう可能性があります。
また、減圧時にはエアを吸い込んでしまいエア混入の原因にもなります。
タンクやマスターシリンダーを交換する際や一度ホースを外す場合はホースを確認し出来る限り交換するようにしましょう。
ホースはリザーブタンクとセットになっている場合が多いですがホース自体の値段は何百円程度ですので交換する事をお勧めします。

乗らないという選択肢も!!

ブレーキフルードの漏れが見つかった場合、修理のため部品を買いに行かなければならなかったりバイク屋さんへ車両を持っていかなければなりません。
しかし、バイクに乗るという事は必ずブレーキを使う事を忘れてはいけません!!
ブレーキを使用するたびにフルードが漏れてタンクや外装に付着し塗装面を傷めてしまったり、フルード不足やエア噛みが原因でブレーキが効かなくなってしまう事だって考えられます。
もう一方のブレーキは問題がなくても制動距離は伸びてしまい大きな事故に繋がったり他人を巻き込んでしまう可能性もあります。
出来る限り他の手段やレッカーサービス等を利用するようにしましょう。

確実な整備が必要です

ブレーキフルードはブレーキを正常に機能させる為にとても重要な役割を担っています。修理時は確実な判断と整備が必要になります。
フルード漏れを直してもエア抜きが確実に出来ていないとブレーキ動作に支障が出てきます。直ったと思っても誤診により直っていなかったり・・・ということも
フルード漏れなどブレーキ関係の故障はブレーキの効きに直結する以外にもフェード現象やペーパーロック現象に繋がる事もある他、タンクや外装の塗装を痛めてしまい思わぬ出費になってしまう事もあります。
知識があっても慎重に判断や作業をしなければならない箇所です、作業内容等に不安がある場合はまずバイク屋さんへ依頼する事をお勧めします。
自身で作業をする場合は命に関わる故障にもなり得る箇所ですので安心安全にバイクを乗るためには確実な作業を心がけましょう。
(参考記事:ブレーキラインのエア混入・噛み


■この記事の執筆監修

バイク整備士 玉井 克幸

バイクパッション整備責任者

2級整備士

玉井 克幸

バイク整備の知識量と技術力は誰にも負けません。
修理や整備も常に冷静沈着。若手メンバーのお手本として活躍中。
販売整備部門の責任者でもあるので、何か欲しいバイクがありましたら是非玉井までご一報ください。

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