BMW K1200S買取査定のポイントや詳細

視界に入ったBMW K1200Sは、右側から見ると一見それなりの状態でしたが、パッと見ただけでもFフォークに違和感を覚える状態。

左側に回って確認したところ、なるほどと納得のいく損傷が確認できました。
左ミラーもステーの根元から折れてしまっており、左側のカウリングは再生不可という状態でした。
KシリーズのカウリングはSSと比べ、補修がしやすい部類に入りますが、左側の連結部分全体が大きく破損していたため再生不可能の判定に。

Fフォークからはオイル漏れも確認でき、残念ではありますがフロント部分はかなり大きなマイナス評価をつけざるを得ない状態。
Kシリーズのウリのひとつである「デュオレバー」という名称のフロントサスは、無事であればかなり価値のあるパーツなのですが、それだけに残念です。

ただし、BMWの定番であるABSシステムはほぼ無傷でしたので、この時点で買取は可能と判定し、査定を進めさせて頂きました。
事故による擦過傷はあるものの、BMW純正オプションであるパニアケースも再利用可能な状態が確認できました。
続けてエンジンチェックに入らせて頂いたのですが、バッテリー切れ。
ブースターを接続してセルを回したものの、残念ながら始動させることは出来ず終いでした。
事故によるエンジンの衝撃など様々な理由が考えられましたが、BMW・Kシリーズは複雑な構造上、プラグ交換ひとつ取っても専用工具の要るバイク。
そのためこれ以上の詳細確認ができず、不本意ながらエンジン不動判定とさせて頂くことになってしまいました。
専用設計であるKシリーズは他車両への流用が難しいモデルのひとつですが、現在の中古車市場にはそれなりのK1200Sが流通しております。
走行距離は8万kmに手が届くほどですが、距離ほど外装の劣化は少なめであり、商品価値はあると判定。
右側に出された純正サイレンサーやシートなど、比較的経年劣化の少ないパーツは十分再利用可能なものと言えます。
今回のBMW K1200Sの最終的な買取査定価格は120,000円に決定し、田代様にご提示させて頂くこととなりました。
残念ながら事故車両でありエンジン不動のため、弊社による買取査定ランクは10段階中「1」となっております。
「事故車両なので御の字です!」の一言で即決成約に
査定の終了と共に田代様に買取査定価格を提示させて頂いたところ、「事故車両なので5万円いけば御の字だと思っていました。
是非お願いします!」と即決で売買契約が成立いたしました。
次のお休みには今回の買取金額を頭金として、次のバイクを探したいとお喜び頂くことが出来、お力になることが出来てスタッフも大満足の結果に。