全車種の査定相場

弊社販売店でハーレーのツアラーをご成約頂いた竹下様から買取査定のご依頼を頂いたBMW　R1150RS。下取りとして相場平均を大きく上回る査定価格が付いた事例。
竹下様はバイク歴40年というベテランライダーで、これまでも様々なバイクを乗り継いでこられたそうです。 今回査定のご依頼をいただいたBMW　R1150RSは、「一度はBMWに乗ってみたかった」と5年ほど前に中古で購入されたそうです。では査定を開始します。
全体を見渡すと右側に転倒で受けたダメージが見られます。竹下様いわく「コーナーでバランスを崩し、制御不能になった」とのこと。張り出したエンジンやパニアケースに守られて、ご自身の怪我はなかったそうです。
「総重量が25kgもあるバイクを制御できる体力がないことに気づきました」そう売却に至った経緯を教えてくれました。平均的な買取相場は17万円前後ですが、このバイクはどうなのか。細かく査定していきましょう。
まずはエンジンをかけてみます。セルを押すと一発でエンジンがかかりました。BMW　R1150RSは、空油冷式水平対向2気筒4バルブという独特なエンジンを搭載しています。
横置きのため一見転倒時のダメージが大きそうに見えますが、壊れることはないといいます。このエンジンも一定の回転数を保ち、 アイドリングも安定していることから外観以外に転倒のダメージはないと思われるものの、この傷はマイナス査定となります。
つぎにブレーキの効き目をチェックします。フロント・リアともにカチッと止まりました。BMW　R1150RSはABSが装着されていますし、もともとBMWのブレーキ性能には定評があるので、この点は心配ないでしょう。
パットの交換も少し前に正規ディーラーで行ったそうです。この部分は高い評価がつきます。 BMWのバイクには、「BMWテレレバー」という独特のサスペションシステムを採用しています。上下に揺らして作動を確認しましたが、特に問題はありません。外観の傷もなく良い状態が保たれています。
タイヤは5分山ですが、消耗品と考えて査定には影響しません。
ツーリングライダーには嬉しい、オプションのパニアケースが装着されています。転倒のダメージによって大きく傷がついているため、少しマイナスの査定となりますが、使用には問題ないでしょう。
最後にフォーン、ウィンカー、ヘッドライト、テールランプの作動を確認しましたが、特に問題はありませんでした。
機能上の問題はありませんが、外装の傷が気になります。フェンダー、左右のカウル、エンジン左側、パニアケースと、広範囲に傷が広がっているため、このままでは商品になりません。
年式が不明であったり、走行距離22,08kmと長めであることも高価買取を難しくさせる点でした。
査定を終了して、「外装のダメージか多いこと」「商品として売るには直さなくてはならないこと」「BMWのパーツは国産に比べて高価なこと」などをご説明させていただいたうえで、 20万円の買取価格を提示させていただきました。木下様は「そうなんですよ。私も直そうと思って見積もりを取ったら、ビックリする金額になったんです。20万円でお願いします」と買取成立となりました。
ここ12ヶ月におけるBMW　R1150RSの平均相場は、なんと15.8万円（買取業者が業者間市場に出品して売却する際の平均額）。もちろん整備状態やメーカー認定であるか、 カスタムやオプションの状況によっても価格が異なりますが、 エンジンやパニアケース等なに目立つ外傷があるBMW　R1150RSに20万円をご提示できた秘密は下取りだったため。買取販売店としての強みが発揮できた買取の好例です。

BMW R1150RSの
状態の良いバイクの業者間取引市場（定例オークション）における、
買取時点直近１２ヶ月間の取引成立価格は

取引台数：　20台
平均価格：　158,000円
最高価格：　212,000円
最低価格：　78,000円

事故車・不動バイクの業者間取引市場（蚤の市オークション）における、
買取時点直近１２ヶ月間の取引成立価格は

取引台数：　3台
平均価格：　75,000円
最高価格：　91,000円
最低価格：　54,000円

相場情報：2017年11月10日時点

業界の買取相場/業者間取引市場とは？
パッションのオンライン査定ではバイクの車種別に直近の相場データをお知らせしています。

■ボンネビルT100豆知識

（2017年11月時点で、業者間市場の落札データを過去1年間遡った数字）
（業者間市場とは全国で買取されたバイクの9割以上が出品される市場で、販売店と買取店の会員企業間で取引されるの業者間のオークション市場。そこで落札された金額が買取業者の査定価格の基準値となっています）

カラーリングによる球数の偏向や落札価格への影響は無さそうです。 走行距離に関しては、BMWのツアラーに共通していることですが、高走行距離車が多い点。同じ年式のハーレーのツアラーと比較しても倍は有ると思われます。BMWのツアラーの乗り心地を実証している数字でもあります。
BMWのツアラーに関しては走行5万kmを超えていても多走行とは言えないでしょう。この年代のツアラーであれば5万km超えでもそれだけでは査定価格に対してマイナスに作用はしません。
ツアラーに限らずBMWの買取査定はパッションにお任せください