買取させて頂きましたのは、2014年モデル・パールサンビームホワイトのCB400 SUPER FOUR。
上位のツートンカラーで当時の新車価格は77.1万円(ABS装備モデルは82.1万円)だった1台。
型式がNC42型となった2007年発売モデル以降は目立った仕様変更のなかったCB400 SUPER FOUR。
2014年モデルでは久々の(サイドカバー、リアカウル、3本⇒10本スポークのキャストホイールなどが刷新された)仕様変更が実施され、2011年のスタンダードモデルから2万円強の値上がりとなりました。
以来2016年現在まで目立った仕様変更はなく、カラーリングの変更を除けば仕様上は最新モデルに位置づけられる2014年モデルは最も高い買取相場となっています。
以下、査定内容のトピックをご紹介させて頂きます。
査定内容のトピックス
出張買取査定の申し込みを頂いた剛田様は、神奈川県川崎市に住む30代の会計士さんです。
自宅兼オフィスは閑静な住宅地にあり、その外観はまるでカフェのよう。
それもそのはず「妻がカフェを開店する予定で家を建てたんですよ」と笑って奥様を紹介してくれました。
とても素敵な奥様なので、カフェは人気店になりそうです。
自慢のガレージにはホンダのレジェンドとS660、それにピカピカのCB400SFが置かれていました。
ガレージ内もおしゃれで、「大人の遊び場」と呼びたいほどホビーで埋め尽くされています。
「妻はカフェ、僕はガレージ。二人の趣味が詰まった家なんです」とご満悦です。
今回査定させていただくCB400SFは、2014年に新車で購入。
剛田様は本田宗一郎の考えやホンダのテクノロジーに共感して大のホンダファン。
ガレージもF1をはじめとするホンダグッズがセンス良く散りばめられています。
「それほどバイクには興味がなかったのですが、CB400SuperFourには車とは異なるVTECを搭載していると聞き、無性に乗りたくなったんです」と購入の理由を教えてくれました。
走行距離は190kmと超低走行早速査定にかかりましょう。
年式が新しく車庫保管。
事故や改造もなく全体的に綺麗な状態を保っています。
それもそのはず走行距離は190kmですから、ほぼ新車と言っても過言ではありません。
カラーは人気のパールサンビームホワイト(白/赤)です。
ライバルのカワサキ・ゼファーやヤマハXJR400、スズキ・インパルスといったCB400 SUPER FOURが登場した1992年当時のネイキッドはすでに絶版となっているため、買取相場にプレミアが付いている車種もあります。
CB400SFは現在も発売されているためプレミアは付いていませんが、飽きが来ないスタンダードなモデルとしてロングセールスを記録しています。
スタンダードながら完成度の高いマフラーは、ピカピカで傷ひとつありません。高い買取価値を保持しています。
リアショックはSHOWA製。
こうしたパーツは汚れやすく磨きにくいものですが、しっかりと美しさを保っています。高い査定価格を予感させます。
使用感なしのシートソロでもタンデムでもOKなシートはヨレもなし。 荷物も積みやすく万人に受ける理由が分かります。
HYPER VTEC Revoを搭載した4ストローク4気筒エンジンにはオイルのシミもありません。
剛田様いわく「通常は2バルブで動作し、VTEC領域は4バルブで動作と言う凝った造りのエンジンはホンダそのもの。6300回転くらいで切り替わる排気音とパワーの違いは、同じバイクと思えないと思う」とのことです。
総合評価と買取額
新車同様のCB400スーパーフォアを売ろうと思った理由を伺うと、「欠点がないのが欠点なんです。ホンダはNSXやビート、S660など革新的な車を作るのに、バイクだとトヨタ的な優等生になってしまう。 もっと暴れ馬的なバイクに乗りたくなったんです」と教えてくれました。
現在は大型免許を取得するために教習所に通っていて、いずれはCBR1000RRの購入を考えているそうです。
入念に各部位をチェックして査定を行わせて頂きました。
その結果、最終査定金額は525,000円となりました。
弊社による査定ランクは10段階評価の「6」です。
高価買取で即決売買成立になりました。
状態の良さが高額査定の決め手となりました。
発売時のメーカー希望小売価格が77.1万円であったことを考えると、2年間乗車されて52.5万円で売れるというのは、非常に状態が良かった点を加味しても非常に買取率の良い金額だとご理解して頂けると存じます。
査定金額を聞き思わず「やった」と漏らす剛田様。
「事前にいろいろ調べていたんですけど、オークションではタマ数が多いと聞いていたので買い叩かれるかと心配でした」と不安だったようです。
「納得のいく値の付くうちに売れてよかったです」とご満足いただけました。
【2019年2月追記】の買取相場情報
上記内容は2016年9月時点の買取事例です。
2016年9月時点の相場情報に基づいて算出された査定金額です。
実は2017年発売モデルで排ガス規制対応の仕様変更が実施され、2014年モデルは1つ前のモデルとなっています。 買取時点から3年が経過した2019年時点では、買取相場はどのように変化しているのでしょうか?
買取業者の転売先である業者間オークション市場の取引データを使用して、2014~2016年モデルのCB400 SUPER FOURの買取相場をご案内差し上げます。
業者間オークション市場での取引額とは、買取業者の転売額であり、また販売業者の仕入れ値です。つまり国内の中古バイクの相場は市場の取引額がベースとなっています。
状態別の買取相場
買取価格を決定する最も重要な要素である『状態』
買取業界では、総合的な車両の状態を評価する点数があり、高年式のCB400SF(2014~2016年モデル)の場合は下記のような点数で状態を示すことができます。
- ▼状態を表す評価点の目安|CB400SF(2014~2016年モデル)
- 評価点8 ほぼ新車
- 評価点7 超極上車
- 評価点6 極上車
- 評価点5 年式並みの良好車
- 評価点4 若干の難有
- 評価点3 難有り
- 評価点2 実働車だが劣悪
- 評価点1 事故車や不動車
それでは、踏まえまして状態によって買取相場に差はあるのか?買取相場の前提指標である業者間オークション市場の取引データを見てみましょう。
CB400SF(2014~2016年モデル)|評価点別の取引相場 |
状態/ 落札価格帯 |
評価点 8以上 |
評価点 6~7 |
評価点 5 |
評価点 4 |
評価点 1 |
60~64万円 |
0台 |
3台 |
0台 |
0台 |
0台 |
55~59万円 |
2台 |
1台 |
22台 |
0台 |
0台 |
50~54万円 |
0台 |
2台 |
21台 |
1台 |
0台 |
45~49万円 |
0台 |
0台 |
12台 |
18台 |
0台 |
40~44万円 |
0台 |
0台 |
3台 |
9台 |
0台 |
35~39万円 |
0台 |
0台 |
0台 |
1台 |
12台 |
30~34万円 |
0台 |
0台 |
0台 |
0台 |
8台 |
25~29万円 |
0台 |
0台 |
0台 |
0台 |
4台 |
20~24万円 |
0台 |
0台 |
0台 |
0台 |
2台 |
~19万円 |
0台 |
0台 |
0台 |
0台 |
1台 |
(ABSモデル、E-Packageモデルは含まない数字です)
(2019年2月時点で、買取業者の転売先である業者間オークション市場の落札データを過去1年間遡った数字)
(業者間市場とは全国で買取されたバイクの9割以上が出品される市場で、販売店と買取店の会員企業間で取引されるの業者間のオークション市場。そこで落札された金額が買取業者の査定価格の基準値となっています)
最新の相場情報は、10秒で査定額が出る
個人情報不要の自動査定でチェックして頂けます。
2014~2016年モデルの平均的な買取額は40万円台後半
上記は、買取業者の転売先である、業者間オークション市場の取引金額と、車両の状態を示す評価点の関係性を纏めた表です。
2019年2月時点から1年間遡ると2014~2016年モデルのCB400 SUPER FOURの実働車が95台取引されています。最高額は64万円、最低額は34.2万円となっています。
評価点別のボリュームゾーンは、取引台数の多い評価点5の良好車が45~59万円、評価点4の若干の難有車が40万円台となっています。
評価点6以上の極上車やほぼ新車の取引は少ないのですが、58万円で取引された個体がヒントを示唆しています。
というのも58万円で取引された個体は、2016年モデルで走行1kmの未登録車、つまり新車と同等の状態だからです。
2016年モデルといえば2019年時点では3年前のモデルですので、いかに新車同等といえども、販売店での本体販売価格は60万円台前半がいいところでしょう。
そうなると自ずと、業者間市場の買い手である販売業者の落札上値も58万円程度となるのが自然といえるでしょう。
2014~2016年モデルのCB400 SUPER FOURの市場での取引上値は58万円程度と見るのが買取業者の視点です。
60万円台で取引されている個体もありますが、販売業者がどうしても欲しいタイミングで競って値が上がるケースのためイレギュラーと見るのが買取業者の視点になります。
また、下値に着目すると34.2万円と底堅く、実働車であれば状態が悪くても30万円台半ばで取引されるのは、さすが!人気車種のCB400SFといえるでしょう。
上記は、いずれも買取業者の転売先である業者間オークションでの取引金額ですので、買取業者の正味の査定額とは若干異なります。
状態別に、買取業者の経費(出品手数料や運送費など)と儲けを差し引いた正味の買取額を纏めると下記のようになります。
- ▼査定金額のボリュームゾーン|CB400SF・VTEC3
- 新車:55万円前後
- 極上車:50万円台前半
- 良好車:40万円台
- 難有車:30万円台後半
- 不動車:30万円台
- 事故車:10~30万円台
上記は、業者間市場が最大の転売先である買取専門業者の買取額です。 年間2,000台超の中古バイクを販売する販売店を併設する弊社の場合は、販売店での仕入れ価格として10%高い査定額で買取できる可能性があります。 またABS搭載モデル、E-Packageモデルには上乗せ余地もあり、ABSモデルは+2万円、E-Packageは+4万円程度の上乗せ寄りがあります。 2007年にNC42型となってから型式変更のないCB400 SUPER FOUR。今後の仕様変更や型式変更にに要注目です。 というのも大きな仕様変更があった場合に全モデルの相場が下がるのが現行車種の宿命ともいえるためです。
最新の買取相場をチェック!
上記の買取事例は2013年2月時点の内容です。
CB400スーパーフォアVTEC Spec3のご売却をご検討中のオーナー様は、今後の相場動向が気になるところでしょう。
最新の相場情報は、10秒で査定額が出る
個人情報不要の自動査定でチェックして頂けます。
CB400SUPER FOUR(2014年モデル以降)
ロングセールスを続けていることからもわかるとおりCB400SuperFourを求める方は多く、安定した人気を保っています。
売れ筋のバイクは業者も安心して高く買い取ることができるのです。
【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近3ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 109台
- 平均価格: 559,083円
- 最高価格: 684,000円
- 最低価格: 180,000円
【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近3ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 22台
- 平均価格: 224,292円
- 最高価格: 457,000円
- 最低価格: 123,000円
相場情報:2016年9月時点
最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。
上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。