買取させて頂きましたのは、2006年モデル・ツートンカラーのCB400スーパーボルドール。
2008年モデルの仕様変更でNC42型となる前のNC39型(2005~2006年モデル)で、上位カラーリングのツートンは75.6万円の希望小売価格が設定されていました。
発売から6年が経過している車両ですが綺麗な状態を保持していた1台は幾らの査定額となったのでしょうか?以下に査定内容のトピックスをご紹介させて頂きます。
高額査定を予感させる第一印象
査定現場に到着して目にしたNC39型CB400スーパーボルドールの第一印象は「綺麗」。輝きを放つメーカー品の社外マフラーも決まっており高額査定を予感させました。
先ずは外装から査定させて頂くことに。
スーパーボルドールの特徴であるハーフカウルをはじめ、ツートンカラーのメーカー塗装が施されたタンク、テールカウル、そしてフロントフェンダー、サイドカバー、シートといった外装パーツは色褪せもほとんどなく艶と輝きを保持しています。
発売から6年が経過している車両としてはかなり綺麗で、伴って高い査定評価点となりました。
錆びや腐食が出やすいメッキや金属パーツはどうでしょうか? スプロケやチェーンに錆、スイングアームに多数の小傷が見られますが、その他錆や傷がよく見られるハンドル周りやリアサスペンション、エキパイ、ラジエーター、ブレーキキャリパーといったあたりも劣化が少なく綺麗な状態。
ツートンタイプ特有のゴールドに塗装されたホイールも買取後の磨きをほとんど必要としない綺麗な状態です。
機能面も良い点数に
続いては機能面を見ていきましょう。
先ずは水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒・400cc HYPER VTEC SPECIIIのエンジン回りですが、シリンダーやキャブレター、ジェネレーターカバー、クランクケースには目立った劣化は見られません。
オイル漏れもなく調子のよいエンジン状態を予感させます。
セルスターターでエンジンは一発始動、アイドリングも安定して、気になる社外マフラー装着後のキャブレターセッティングもしっかりと出来ているようで、純正マフラーの静かな音とは異なったサウンドが響きます。
加速も減速もシフトチェンジも心地よく機能的にも良好なエンジンが確認できました。
伴ってエンジンについても非常に高い査定評価点をお付けすることが出来ました。
前後のサスペンションにもオイル漏れはなく伸縮に違和感はありません。
ここまで来て、純正のブレーキやクラッチレバーの先端を含め目立つ外傷のなかったCB400スーパーボルドール。
立ちごけや転倒もなかったようですが、念のために修正痕や衝撃を吸収した痕跡がないか?ハンドルストッパーやフレームの接合部を中心に見ていきます。
修正や衝撃を吸収した痕跡もなく、錆びや傷もほとんどなく良い状態であることが確認できました。ただ一か所やや広範囲に塗装はげが見られた点が細かいマイナス査定となっています。
総合評価と買取額
以上が査定内容の主なトピックです。
6年前のNC39型2006年モデルとしては非常に良好な状態をキープしていた1台。
特にエンジンと外装の状態は極上の評価点である6点が付き、総合評価でも5.3点と良好な点数をお付けすることが出来ました。
純正品が欠品していた点は惜しかったですが、メーカー品で状態の良い社外マフラーもプラス査定に働きました。
2012年時点では、NC39型ボルドールの平均買取額が31.5万円となっているところ、平均相場を10万円以上上回る42.8万円の査定額で買取させて頂きました。
【2019年2月追記】の買取相場情報
上記内容は2012年9月時点時点の買取事例です。
2012年9月時点の相場情報に基づいて算出された査定金額です。
買取事例でご紹介させて頂きましたNC39型は、1992年に発売されたCB400スーパーフォア・シリーズの上位車種として2005年に発売されたCB400スーパーボルドールの最初の型式です。
2006年モデルでは、イグニションコイルの大型化とウインカーレンズの変更という小さな仕様変更が実施されましたが希望小売価格は据え置かれました。
この2006年モデルがNC39型の最終モデルとなり、2008年モデルからは仕様変更によって型式がNC42となりました。
なぜNC39型の歴史に触れたかといいますと、 ロングセラーの現行モデルは、メーカー希望小売価格が値上がりする仕様変更や型式変更を境に買取相場が大きく動く傾向にあります。
CB400SBも例外ではなく、2007年の型式変更、2014年と2017年の仕様変更を境に買取相場は大きく異なります。
(参考記事:
【型式/モデルチェンジ別】CB400SBの買取相場)
2012年から7年が経過した2019年時点では、2014年と2017年の仕様変更によってNC39型(2005~2006年モデル)のCB400スーパーボルドールの型落ち感はさらに強まっています。
はたして買取時点から7年が経過した2019年時点の買取相場はどうなっているのか?
2012年と2019年の相場を比較して、2019年であれば、いくらの査定額となっているか?
買取業者の転売先である業者間オークション市場の取引データを使用して、NC39型CB400スーパーボルドールの買取相場をご案内差し上げます。
業者間オークション市場での取引額とは、買取業者の転売額であり、また販売業者の仕入れ値です。つまり国内の中古バイクの相場は市場の取引額がベースとなっています。
【2012年 ⇒ 2019年】NC39型 CB400SBの取引相場 |
【相場の変遷】 |
平均落札額 |
最高額 |
最低額 |
取引台数 |
2012年 |
34.5万円 |
55.2万円 |
20.2万円 |
40台 |
2014年 |
33.3万円 |
45.4万円 |
19.6万円 |
50台 |
2015年 |
29.2万円 |
39.2万円 |
20.6万円 |
50台 |
2018年 |
37.4万円 |
24.9万円 |
16.4万円 |
37台 |
2019年 |
25.2万円 |
43.0万円 |
15.8万円 |
151台 |
【事故車・不動車】CB400SF VTEC2 |
2012年 |
21.9万円 |
24.5万円 |
18.8万円 |
6台 |
2014年 |
20.4万円 |
31.2万円 |
3.8万円 |
5台 |
2015年 |
21.5万円 |
30.3万円 |
9.0万円 |
7台 |
2018年 |
14.8万円 |
17.9万円 |
10.6万円 |
4台 |
2019年 |
21.5万円 |
14.9万円 |
8.7万円 |
22台 |
(2012年~2018年は9月時点からから3か月間、2019年は2月時点から1年間。買取業者の転売先である業者間オークション市場の落札データを遡った数字)
(業者間市場とは全国で買取されたバイクの9割以上が出品される市場で、販売店と買取店の会員企業間で取引されるの業者間のオークション市場。そこで落札された金額が買取業者の査定価格の基準値となっています)
CB400SF VTEC2の買取相場は下落基調
上記は、買取業者の転売先である業者間オークション市場の取引金額の推移をまとめた表です。
オートバイの買取相場には季節性があり、夏に高く、冬に低くなる傾向があります。2012年~2018年は各9月時点から過去3カ月間と季節を統一していますが、年間の傾向も把握して頂けるよう2019年は2月時点から過去1年間との集計としています。
表を見ると、NC39型(2005~2006年モデル)のCB400スーパーボルドールの相場は下落基調にあることが分かります。
実働車の平均取引額を比較すると、2012年が34.5万円、2014年が33.3万円、2015年が29.2万円、2018年が24.9万円、2019年が25.2万円となっています。
過去7年間で約3割平均相場が下落していますが、中でも2014~2018年にかけての下落幅が大きいのは、2014年と2017年に敢行されたCB400スーパーボルドールの仕様変更が大きく影響していると思われます。
(参考記事:
【型式/モデルチェンジ別】CB400SBの買取相場)
買取相場の上値の指標となる、市場取引の最高額はどうでしょうか?
2012年が55.2万円、2014年が45.4万円、2015年が39.2万円、2019年が43万円となっています。
極上状態であれば50万円台で取引されていたNC39型も現在では40万円台前半が上限の取引額であることが分かります。
1992~1996年モデルのCB400スーパーフォアのNC31型の平均取引額が10万円台前半まで下落していることを考えると、NC39型のCB400スーパーボルドールはまだ下がる余地があるように思われます。
今後の仕様変更やフルモデルチェンジが実施されるタイミングで更に1段下落していくことが予想されます。
NC39型のご売却をご検討中のオーナー様は、次の仕様変更が実施される前に売却されるのが高額査定の秘訣といえるでしょう。
さて、上記の金額はいずれも、買取業者の転売先である業者間オークション市場での取引金額であって、査定現場で提示される取引額とは若干異なります。
査定現場での買取額は、市場での売却想定額から買取業者の経費(出品手数料や運送費など)と儲けを差し引いた金額となります。
2019年時点での正味の査定額を纏めると下記のようになります。
- ▼査定金額のボリュームゾーン|NC39型CB400SB
- 極上車:30~40万円
- 年式並~良好車:18~30万円
- 難有車:12~18万円
- 不動車:10~20万円
- 事故車:~15万円
最新の買取相場をチェック!
上記の買取事例は2013年10月時点の内容です。また相場情報は2019年2月時点の内容です。
CB400スーパーボルドールのご売却をご検討中のオーナー様は、今後の相場動向が気になるところでしょう。
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CB400スーパーボルドール【2005~06年モデル NC39型】
【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近3ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 40台
- 平均価格: 345,550円
- 最高価格: 552,000円
- 最低価格: 202,000円
【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近3ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 16台
- 平均価格: 219,909円
- 最高価格: 245,000円
- 最低価格: 188,000円
相場情報:2012年9月2日時点
最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。
上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。