買取査定させて頂きましたのは2001年モデルのSR400。特徴は社外品や欠品多数の改造カスタム車両であること。
はたして改造やカスタム内容は査定額にどのような影響を与えたのでしょうか?
以下にご紹介させて頂きます。
社外品や欠品多数の改造カスタム内容
まずはそのカスタム内容を見てみましょう。
- ▼ニュートラル(or ややマイナス)評価となった社外品
マフラー(スパートラップ/取付不良、目立つ傷あり)、エアクリーナー(パワーフィルター)、シート(あんこ抜きでカバーにへたり有)、ヘッドライト、ウィンカー、前後フェンダー、ハンドル、グリップ、ミラー、ブレーキランプカバー、
ブレーキホース、プラグコード、タイヤ、エキパイのマットブラック塗装
- ▼マイナス評価となった社外品
タンク(塗り斑のある自家塗装で大きな凹みあり)
- ▼欠品の純正品
上記社外品に関する純正品全て、サイドカバー、バッテリー、リアフェンダー
カスタム内容の評価
吸排気系を除くといずれも外装や保安パーツ類の変更となっています。
特に大きく買取価値を損ねていたのが、主要な外装パーツ一式の欠品です。小型社外タンクは自家塗装で塗り斑が目立つ上に大きな凹みがあります。
またSR400のエンブレムが入った両サイドカバーは欠品、あんこ抜きされたシートカバーにはヘタリが目立ち、リアフェンダーは欠品といったところです。
ライトやウィンカー、ミラー等の保安部品についてはパーツ自体の劣化や損傷は見られませんが汎用品であり純正品の欠品を上回るほどの価値は計上できませんでした。
状態がよく綺麗であれば若干のプラス査定も期待できた吸排気系の変更も、マフラーの取付不良や目立つ傷で純正品の欠品を補うほどの査定評価には至りませんでした。
実は、SR400の型式の中でカスタム車の割合が多いのが2001~2008年モデルのRH01J型。
2010年のモデルチェンジでのFI化さによって扱いやすさが向上した半面、カスタム範囲が制限されたRH03J以降ではフルカスタム車が少ないのですが、
カスタム自由度の高いRH01J型以前ではフルカスタム車が高額査定に繋がるケースが多々あります。
高額査定に繋がるSR400の特徴としてはテーマ性があり全体のスタイルが一貫して美しいこと。高価な社外品が使われていること。が挙げられます。
今回査定させて頂いているSR400に関しては残念ながら上記要素には当てはまらずカスタム内容はプラス査定にはつながらず若干評価を落とす内容となっていました。
総合的な評価と査定額
カスタム内容は残念ながらプラス査定には至らなかったSR400。
査定時にはバッテリーも欠品していましたが持参していたバッテリーを繋いでキックでエンジン始動を確認。
走行距離も若くエンジン状態は良好、フレームには手が加えておらず剛性も良好、機関機能は良好であることを確認。
不可逆性の最重要パーツであるエンジンとフレームの状態が良かった点は高い評価となりました。
2012年現在では、2001年モデルの平均的な買取額は10万円弱となっていますが、弊社販売店でカスタムベース車との仕入れ額として14.5万円の査定額で買取させて頂きました。