今回で2回目の買取となった写真のZ1000R
最初は、
15年以上野ざらしで放置されていたためボロボロの状態だったZ1000Rを3年前に他のお客様から買取させて頂きました。
買取後に当社の整備工場で六ヶ月間かけてレストアして、
2年前に店頭販売車両としてお客様に110万円でご購入いただきました。
そして、今回。2年前にご購入いただきましたお客様の買い替え(下取り)での買取となりました。
■写真のZ1000Rの状態と査定ポイントの紹介に先立って、
ローソンレプリカの買取価格の前提となっている相場情報を以下の指標で見てみると
■業者=買取店と販売店の=間のオークション市場での落札価格■
(買取業者は上記の業者間市場に殆ど全てのバイクを出品して売却しているため、上記市場での落札価格が査定価格の基準になっています)
過去1年間に107台のZ1000Rが以下のような価格帯で落札されていています。
150万円台:1台
140万円台:0台
130万円台:0台
120万円台:1台
110万円台:2台
100万円台:1台
90万円台 :0台
80万円台 :2台
70万円台 :2台
上記のように落札帯の価格幅がワイドになっていますが、
1つ理由がありまして
ローソンレプリカの通称で旧車としてプレミアムが付いているZ1000Rですが、
1982年式のR1と1983年式のR2に分類されていて、とりわけローレプとしてプレミアムが強いのがZ1000-R1です。
上記でも150万円で落札されているのは1982年式のR1です。
150万円で落札されているR1も状態は決して良い方ではありませんので、状態が良ければ査定価格で150万円は超えてくるのがR1です。
因みにR1とR2の識別はフレームやエンジン番号で識別することが出来ます
R1(フレーム KZT00R-000番台 / エンジン KZT00JE039300以前)
R2(フレーム KZT00R-001以降 / エンジン KZT00JE039301以降)
対して今回買取りさせて頂いたR2に絞ると、
70?120万円で8台が落札されていて、やや値幅がコンパクトになります。
コチラは状態にある程度準じて落札価格が決定されていますので、状態が良い車両で130万円超。状態が思わしくないと70万円付近といった落札金額になっています。
■さて、買取させて頂いたZ1000-R2の状態に話を戻しますと、
3年前にボロボロだった15年放置車両を55万円で買取させて頂いて、6か月かけて純正品でレストアした車両を2年前に110万円で販売したお客様からの買取で、
2年前の販売時から走行が約4,000km増え、塗装した個所のペイントはげが若干目立つようになった他は、大切に保管して頂いていたことをうかがわせるように、
2年前の状態と特筆するような変化はなく、結論から申し上げると、再度店頭販売するまでの工賃を見積もって、103万円で買取させて頂きました(下取のプラス3万円査定価格アップを含んだ数字)。
元々が15年雨ざらしで放置されていた車両ですので、
丁寧に6か月かけてレストアしても、
エンジン回りやマフラー・エキパイなどの再塗装の下地は錆び錆びの金属部分
エンジンからの異音(2年前に開けてオーバーホールに近い整備を行っています)
外装の色褪せやカウルの塗装ハゲ
フロントフォークのオイル漏れ
各所の機能的な劣化
など
良く見ると各所に隠しきれない疲労や劣化が滲んでいる状態ですので、
社外品(マフラー、タンデムバー、ステアリンクダンパー、クランクケースカバー)が少なく純正パーツは多く揃っているものの、
業者間市場に出品すると80万円台?伸びて90万円台が予想される状態でしたが、そこは買取した車両を自社店舗で販売する強みを生かして、想定できる店頭販売価格をベースに買取させて頂きました。
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