夏本番を前にセミしぐれが聞こえる埼玉県・春日部市の郊外。
10時にアポイントを頂いた高橋様宅へお伺いするまで、まだ自然の残る秩父市内を運転していると、少年期を思い出してしまいました。
朝から元気に虫取り網を片手に出かけていく元気な男の子たちを微笑ましく眺めている間に到着です。
弊社査定スタッフをお出迎え頂いたのは、40代前半の柔和な顔つきの高橋様。
何でも急な海外赴任が3年前に入り、ようやく先週帰国を果たしたとの事でした。
出来る人ならではのオーラがあるお方で、お休みの日であってもかなりお忙しそうに携帯電話にコールが入ってきていたのが印象的でした。
お忙しい様子の高橋様により、すぐガレージに案内して頂きました。
その間も電話は通話中で、お忙しい中弊社へ査定申し込み頂けたことに感謝です。
拝見させて頂いたNC700Sは、一見新車かと思ったほど程度良好でした。
3年間寝かせていたため、よく見るとエンジンなどに埃が積もっていましたが、陽が当たらない場所で保管されていたこともあっていい感じです。
3年間の放置により、バッテリーが完全放電で始動確認は出来ませんでしたが、このコンディションであれば実働不動車で問題なく扱えます。
後に弊社げバッテリーを交換し、始動させてみると走行距離はわずか2,273km。
新車購入で急遽渡海とは、さぞかし無念だったことでしょう。
シートにもクセがついていないのは、乗った回数が少ないことの現れでもあります。
新車のシート特有の柔らかさがまだ残っていました。
エンジン下部にも全く傷なし。
外観状況は非常に良いコンディションと言えます。
キーホルダーなどにより、細かいキズがつきやすいトップブリッジ付近ですが、全く傷なし。
フロントフェンダー内側も傷・汚れなし。
雨天・悪天時には乗らなかったのでしょう、大事に扱われてきたことが容易に分かるNC700Sです。
タイヤの残り具合・チェーンカバーなどの駆動系も綺麗です。
慣らしが終わって、「さぁ、走るぞ!」といったコンディションと言えます。
約30分間入念に査定させて頂き、最終的に2013年式NC700Sの査定金額は、334,000円という事に決定。
弊社による査定ランクは、10段階評価の「6」となりました。
意外と難しい現行高年式NC700S。弊社の不動実動車判定に納得頂き成約に!
最終的な査定金額が決定し、高橋様のお電話終了を待ってお伝えさせて頂いたところ、「ん、まぁまぁ良しかな。」との返答を頂き、売買成立となりました。
かなり程度良好なNC700Sでしたが、後継モデルのNC750が販売を開始している点と、NC700Sの新車販売価格649,950円(税込価格)がネックに。
今回の2013年式NC700Sは、バッテリーの完全放電で要交換であること、ガソリンが完璧に腐ってしまっている点がマイナスポイントです。
こちらのマイナスポイントについては高橋様自身も納得頂けて幸いでした。
今回の例のように、タイミングが悪い場合はなかなかお客様に大満足、という査定価格は難しい面があります。
しかし、今回の高橋様は旧来の知人から弊社をおすすめして頂いたこともあり、査定に関する信用があったのは非常に嬉しく思いました。
何でも、先日受けたバイク買取専門業者の査定では、不動車扱いで30万円に届かなかったそうです。
秋に入って涼しくなって来たら、またバイクに乗りたいと仰っていた高橋様。
ぜひ新しいマシンをお試しになり、楽しいバイクライフを満喫して頂ける事を切に願っております。
NC700S豆知識
ホンダの提唱する「ニューミッドコンセプト」シリーズ第2弾として登場したNC700S。
すっかりバイクファンに定着し、扱いやすいパワー特性とミドルクラスらしい乗りやすさで好評のモデルとなっています。
現在は後継モデルとしてNC750シリーズが登場。 ホンダによる豊富なオプションパーツも販売されており、オリジナルの味付けを楽しめるバイクとして注目度は上昇中。
買い替えを検討される方も増えており、弊社でもお取引させて頂く機会が増えてきております。
ホンダ車らしい素直さがNC700Sの大きな特徴で、ハンドリングの軽快さは400cc以上のクラスでは抜群の軽さ。
その扱いやすさはエンジン特性にあり、最大トルク値61Nm 6.2kgf・m/4,750rpmという低速でもよく粘るのがNC700Sの持ち味です。
軽快な取り回しでシティライドが手軽にできる上、ツーリングでも疲労感の少ない優等生マシンとして、女性人気も高めになっています。
特にパニアケース装着でツアラーとして使用する方も多く、汎用性・利便性はNCシリーズの中でもピカイチと言えるでしょう。
初めての大型二輪として選択される方も多く、普段着の程よさを求めるライダーに高い支持を得ています。
NC700S
玉数が出揃ってきていることと、現行モデルとしてNC700Sの後継となるNC750シリーズが登場していることもあり、最高価格は頭打ち傾向にあります。
販売開始から月日が経過したことにより、事故車等の買取も増えているため、平均価格は下降していますがNC700S自体は割合安定した価格の部類と言えます。
本年2016年はちょうど折り返しを過ぎたあたりとなりましたが、お陰様で多くのユーザー様からお問い合わせを頂いております。
事故車も増えてきているため、NC700Sの平均買取金額は減少傾向にありますが、基本価格は安定していることとお伝えしておきます。
人気モデルとなったNC700Sだけに、多少のダブつきも出ておりますが、直売店舗を持つ弊社では買い替えのご相談も承っております。
下取りでのご依頼であれば、上記例よりさらに上乗せできる可能性も高く、気になるモデルを安く入手したいオーナー様はぜひ一度ご相談ください。
ユーザーを大事にするパッションならではの厚いサポートで、お客様第一にご相談に乗らせて頂きます。
また、ホンダオプションパーツや、各種社外カスタムパーツを所有されている場合、ノーマルパーツがあれば買取査定額UP!
ご相談時は、ぜひカスタムパーツの有無もお伝え頂ければ幸いでございます。
【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近6ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 18台
- 平均価格: 286,111円
- 最高価格: 354,000円
- 最低価格: 218,000円
【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 6台
- 平均価格: 218,500円
- 最高価格: 294,000円
- 最低価格: 154,000円
相場情報:2016年7月時点
最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。
上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。