今回「ホンダ・CB223S」の処分に関するご相談を頂いたのは、横浜市緑区にお住まいの山野様(仮名)
弊社の「バイクパッション横浜本店」にて、学生時代にCB223Sをお買い上げ頂いたオーナー様です。
幸い、ご自宅への延焼はなかったとの事でしたが、駐車していたCB223Sのガソリンに引火してしまい、山野様が見ている前で全焼という憂き目に遭ってしまわれたとの事でした。
弊社パッションでは直営店舗での販売を行っており、どんなバイクであってもパーツ単位で評価させて頂き、可能な限りお値段をつけさせて頂くことをモットーにしております。 そのため、事故のお見舞いを兼ねて炎上してしまったCB223Sを拝見させて頂くためにお伺いさせて頂きました。
車両状態は見るも無残なもので、再利用できるパーツが見当たらないほど。もはやオートバイとしての原形がない鉄屑の状態。
思わず査定スタッフの息を飲んでしまうほどの状態で、電装系の配線類も 全て燃えてしまい、銅線がむき出しになっております。エンジン内のピストンなどはリビルト品として再利用できそうですが、エンジンを開けてピストンを取り出しリビルドする工賃を掛けると 工賃倒れでパーツ価値を上回ってしまうのでパーツ価値を計上できません。その他の部品についてもほぼ再利用不可能という判定となってしまいました。
一番辛いのは目の前で青春を共有した愛車が全焼してしまった山野様であることは確かですが、さすがにこの状態では買取は難しいことを率直に申し上げさせて頂きました。
登録書類などは乗る際に脱着しているサイドバッグにしまってご自宅内に保管されていたそうで、フレームの再利用は決して不可能ではありませんが、 車台番号も一部焼失していて炎上によるダメージを考えると、どの販売業者も再利用を敬遠する状態。パーツ価値は無いと言わざるをえません。
リアホイールがかろうじて全焼を免れており、タイヤの溶解による癒着が起こっていなかったため、唯一何とかパーツとしての価値を評価。それでも焦げているホイールなので二束三文の価値になるかどうか。
フレームからスイングアームなどの骨格、エンジンやキャブレターの機関系、シートやカウルにタンクなどの外装、サスペンションやタイヤなどの足回り、バッテリーや配線などの電装系、 マフラーやエキパイやウィンカーなどの保安部品に至るまで全てのパーツに価値が無かったCB223S。唯一パーツ価値として計上できたのが焦げ跡の残るリアホイール。
どう頑張っても査定価格は付かず、無料引取りも出来ず、回収費用として10,000円を頂戴しての処分代行となりました。
廃車手続きは無料で当社が代行いたしておりますがクーリングオフの期間も入れるとお客様の手元に廃車証のコピーが届くまでに2~3週間を要します。 今回のケースのようにフレームの価値がなく自賠責保険の解約の為に手続をお急ぎの場合はお客様ご自身で行われた方が早くてお得な場合もございます。 その様にお客様にご案内しましたが、『一ヶ月分の自動二輪バイクの自賠責の還付額が400円程度であれば急ぐ必要もないし、バイクという足がなくなった今、電車バスを乗り継いで行く都筑区の陸運局までの交通費も 時間も掛けたくないのでパッションさんにお願いします』ということで当方で廃車手続きを無料代行させて頂くことに。
ところで、残念ながら1万円の処分費用が掛かってしまったCB223Sの全焼車ですが、自賠責保険が18か月ほど残っていました。
パッションでは自賠責保険の買取をしていませんので、自賠責の解約と残額の還付方法をお客様にご案内しております。
中には自賠責の解約や還付について何も言わずなにも対応しない業者も多くありますのでご注意ください。
自賠責保険は解約することで契約残存額の7~8割程度が還付されます。
バイクの自賠責保険の解約と還付に際して必要なもの
は以下となります。
- 自賠責保険承認請求書 (お客様が手配します。当社の捺印が必要です)
- 自賠責保険証明書/ステッカーの返却
- 登録書類(廃車済みの場合は廃車証明書/CB223Sは自動車検査証返納証明書で当社からお客様にコピーをご郵送)
今回の場合では、18か月残りで約7,000弱が還付されますので、お客様の実質的なご負担費用は3,000円程ので処分させて頂く事ができました。 (お客様がご購入された自賠責保険はお客様の資産です。ご解約することで残存金額の7~8割程度が払い戻しされます。パッションでは自賠責は買取せずにお返しして、ご解約と還付手続のご案内までサポートいたしております)
CB223S 査定相場
今回の山野様のCB223Sは非常に不幸な状態でしたが、直近12ヶ月では蚤の市(不動車や事故車の取引)でも10万円を超える事例もあり、再利用可能なパーツがあれば事故・不動を問わずお値段をつけることは十分に可能です。
また、炎上車・事故車両であっても全力でそのバイクの価値を評価させて頂くのが弊社パッションの方針で、処分費用を頂く場合でもオーナー様にとってもっとも負担の少ない方法をご提案させて頂いております。
今回の全焼車両もフレームさえ利用可能であれば最低でも無料引取り状態によっては査定価格が付きは、更にエンジンも修復可能な状態であれば1万円以上の査定価格が付いていたでしょう。
他社には真似のできない破格の処分費用を実現した今回の事例をご参考に、現在処分にお困りのバイクを所有されておられるオーナー様は、まずは弊社までお気軽にご相談ください。
CB223S 豆知識
トレールマシン・FTR223譲りの扱いやすいエンジンが自慢 ホンダ CB223S
CBシリーズのレトロ系担当モデルといった位置付けで2008年に販売を開始した短気筒エンジン搭載モデル・CB223S。 CBシリーズ伝統の流れるようなフォルムに加え、シングルエンジンのメリットである軽量さとスリムさを前面に押し出し、 扱いやすさをウリにしたストリート向けモデルとして昨年2016年まで販売され続けたクラシックなモデルとなっております。
FTR223ベースのエンジンを搭載し、軽快なスポーツ性を楽しめるシングルマシンとして昨年まで販売が続けられていたホンダCB223S。
ヤマハ・SR400やカワサキ・エストレヤに比べると押されがちな車種ではありますが、最高出力16ps/7,000rpmと扱いやすいパワーと軽い車体は、初心者からベテランまで幅広く楽しめる懐の深いものと言えるマシンのひとつです。
空冷4ストローク短気筒エンジンを搭載し、「スカチューンブーム」期の代表車種であったFTR223のエンジンを継承し、2007年の第40回東京モーターショーで市販化が発表された「ホンダ CB223S」。 トレールバイクとして開発されたFTR223とは異なり、オンロード志向のサスやフレーム設計などで乗りやすさを重視した点が評価され、初心者でもバイクを存分に楽しむことが出来る扱いやすい一台と言えます。
CBシリーズの一員らしく、流れるようなフォルムの美しさはカスタム映えもしやすく、他車種からの純正流用カスタムも楽しめる点が魅力です。 残念ながら昨年2016年を以って生産終了となってしまいましたが、ホンダからの部品供給はまだ行われており、免許を取り立てのビギナーライダーの入門用としてもおすすめです。
CB223S(フレーム型式MC40)
【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近3ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 46台
- 平均価格: 141,000円
- 最高価格: 298,000円
- 最低価格: 64,000円
【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 21台
- 平均価格: 73,857円
- 最高価格: 121,000円
- 最低価格: 27,000円
相場情報:2017年12月1日時点
最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。
上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。