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データ最終更新:2024年04月26日

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1098 S買取査定事例|カスタム車

買取させて頂きましたのは2009年モデルの1198 S。
中華製の社外外装が価値を下げていたものの、コンディションも良く外装も綺麗で、相対的に高い評価点が付いた1台です。
2023年年現在の相場に照らすと70万円が勝負の査定額となるところ、査定員のチョンボによって、結果大赤字となる87万円で買取致しました事例です。

1198S買取価格実例

事故不動
新車
  • 5

総合評点:5点

エンジン 5 車体フレーム 5 外装 5 電装保安部品 5 フロント周り 5 リア周り4

【評価点の目安】
8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車
5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪
1点:事故不動
  • バイク名
  • 1198S
  • 買取価格
  • 870,000円
  • 年式
  • 2009年モデル
  • 走行距離
  • 14,000km
  • 車台番号
  • ZDMH704AA
  • カラー
  • レッド(一部社外外装でブラック)
  • エンジンの状態
  • コンディション良好
  • 外観の状態
  • 3世代前の機種としては使用感少な目で綺麗です
  • 損傷や事故転倒歴
  • 目立つ損傷はありません
  • カスタムや改造
  • 社外品多数のカスタム車
  • 買取年月
  • 2023年2月4日
  • ジャンル
  • スーパースポーツ

大赤字の査定額で買取した1198 S

「パッションさんの販売店に気になるバイクがあって、その前に今持ってるDUCATIを査定してほしい」とのご依頼を受けて、拝見させて頂くことになったのは1198 Sの2009年モデル。
パッと見て3世代前の機種としては良い色艶でありながら、純正とは異なったカラーリングであることが目を惹きました。
「次のバイクを現金で買いたいので、不足分の60万円くらいにはなって欲しい」と売却ラインを教えて下さったオーナー様。
色艶が良いので、コンディションも良ければ問題なくクリアできるラインだと判断できた査定員。なぜそう判断できたのか?先ずはその根拠となった買取相場からご紹介させてください。

1198Sの買取相場

スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するベース機として1988年に市販された「 851 (102馬力)」に端を発するDUCATI スーパーバイク。 買取させて頂いた1198 Sを含む1198シリーズ(155馬力)は8代目に位置し、2023年現在では11代目に当たるPanigale V4(214馬力)がラインナップされています。

スーパーバイク(スーパースポーツ機)は、ライバルに伍してレースで勝つための最新技術が随時採用されるため、アップグレードやモデルチェンジのサイクルが非常に早いです。 僅か数年で前のモデルを凌駕する新型が登場するため、型落ちとなったモデルの魅力が相対的に薄れてくことで、残念ながら買取価値も希薄化していく傾向にあります。

はたして歴代 DUCATI スーパーバイクの買取価値は、新型ほど高く・古い機種ほど低いのでしょうか?それとも中にはプレミアムを付けている機種もあるのでしょうか。
年間に約20万台のバイクが取引される業者間オークションの取引データを使用して、買取率を比較してみましょう。

DUCATI 【歴代スーパーバイク】の参考買取率比較
参考買取率 平均落札額 取引台数 新車価格
750F1 109% 150万円 2台 138万円
851ストラーダ 101% 164万円 1台 162万円
888ストラーダ - 108万円 3台 -
916モノポスト 88% 141万円 5台 160万円
996モノポスト 34% 73万円 4台 212万円
998S 72% 162万円 4台 225万円
999S 27% 69万円 12台 255万円
1098S 23% 58万円 18台 247万円
1198S 34% 90万円 6台 261万円
1199パニガーレS 39% 97万円 24台 247万円
1299パニガーレS 41% 115万円 9台 278万円
パニガーレV4S 66% 201万円 18台 306万円
業者間オークションの取引履歴を2023年9月時点で12ヵ月間遡った数字
価格はすべて税抜き表示
車種は、各シリーズで最も中古流通数の多い機種を選択
新車価格は、1098シリーズ以降は日本市場登場イヤーモデルを採用
750F1は86年モデル、999Sは2005年モデル
851ストラーダと916モノポストは北米向け小売価格を当時のドル円レートに換算
上記表で比較したいのが参考買取率。
参考買取率とは、上記注釈の通りに拾った当時のメーカー希望小売価格に対する2023年現在の中古車の価値です。
正確には『業者間オークションでの平均取引額÷発売当時の新車価格』で算出しているため、査定現場での査定額(出品手数料や運送費に儲けが差し引かれる)をベースにすると数%下がります。

車種の並び順は、初代スーパーバイク「851」から現行の「パニガーレV4」まで歴代スーパーバイクを古い順に並べています。最上段に「851」の先代機である「750F1」が並んでいるのは参考程度です。
また機種選択についてですが、
DUCATIスーパーバイクには、ベース機である「無印」・上位グレード「S」・ホモロゲ機「R/SP」・特別機「ベイリス/コルセ/トリコ/レッジェーラなど」が存在しますが、業者間市場で最も流通の多い機種を選択しています。
4代目「996」シリーズまではベースグレードの流通が多いのに対して、5代目「998」以降は足回りにオーリンズ製品をあしらった上位グレード「S」に人気が集中しています。

古いスーパーバイクにプレミアムな買取価値

さて買取率を俯瞰すると、古い機種 具体的には「750F1」「851」にプレミアム価値が付いて最も高く、 「1098」シリーズを底に下落し、現行機「V4」に向かって緩やかに上がっていく。右肩が低い緩やかなV字曲線となっています。
因みに、750F1(1985-88年)の先代に当たる、ベベル系Lツインを搭載のSS機、750SS(1973年)・900SS(75-82年)・900MHR(79-84年)・1000MHR(84-85年)にも、しっかりとしたプレミアムが付いています。
国産でいうところのZ1・Z1000J・Z1000MK2・Z1000Rの来歴やプレミアム価値に通じるところがあります。また「750F1」や「851」のプレミアムはRVF750やVFR750Rに通じるところがあります。

デザインリニューアルで不評を買った5代目「998」以降、参考買取率が極端に低くなるのは、プレミアムが付くほど旧くはなく、型落ちやスペック落ちの印象が記憶に新しい点が影響していると思われます。
スーパーバイク史上、最大の変更を遂げた9代目「1199パニガーレ」シリーズから徐々に参考買取率が回復していますが、現行機パニガーレV4Sもライバル機CBR1000RR-R SPの85%と比較するとやや分が悪く 高額なメーカー希望小売価格が影響しているようです。

コロナバブル崩壊後に相場が上がっている?稀有な機種

残念ながら歴代スーパーバイクにおいて3番目に買取率が低いシリーズ機種となってしまった「1998S」。
買取相場はどう動いてきたのでしょうか?

右欄下段一番上のグラフをご覧ください。
業者間オークションでの直近8年間の取引額推移を示しています。
生産終了から5年目に当たる2016年時点では、100万円超であった平均落札額はPanigale V4がリリースされた2018年で急落し80万円に。以降コロナバブル(新車供給が細り中古バイクの相場が上がった2020~20年)での 浮き沈みがありつつ漸減傾向にありましたが、2023年に大きく盛り返し90万円平均となっています。
コロナバブルの反動によって多くの機種の相場が反落している中で、2023年に相場が反転している稀有な車種である1198S。いったい何故 相場が上がっているのでしょうか?

直近で相場が大きく動いていることから、直近1年間に焦点を当てて相場を深堀してみましょう。

業者間オークションにおいて、直近1年間に取引された1198Sの実働車は6台、事故車が1台です。
実働車6台の取引額と状態を纏めた表が下記になります。

【1198S】業者間での落札額一覧
評価点 距離 カラー カスタム
128万円 4.8点 0.9万km 銀/赤/黒 カスタム
104万円 4.7点 0.2万km 銀/赤/黒 ライト
96万円 5.2点 0.7万km ライト
81万円 4.2点 2.5万km ライト
76万円 5.2点 2.2万km ライト
55万円 4.2点 2.5万km ノーマル
外装傷大
業者間オークションの取引履歴を2023年9月時点で12ヵ月間遡った数字
落札額上位2台のカラーリングは銀/赤/黒/白。実はこの2台、1198Sコルセ スペシャル エディションです。
元データである業者間オークションの履歴に、コルセ スペシャル エディションが2台紛れ込んでいたため、2023年の平均落札額が上昇に転じていたという訳です。

因みにCorse Special Editionは、1198 Sにアルミ製軽量タンクが搭載され特別カラーが施された特別機で1198Sよりも28万円高い価格が設定されていました。
コルセを除くと、平均落札額は77万円となり、2018年から続いている相場変動に収まる水準となります。

4台では母数が少ないため直近2年間に期間を広げてみましょう。
右欄下段一番下の表をご覧ください。
直近2年間で取引された1198Sの実働車15台(上位3台のコルセを除いた台数)について取引金額と状態を一覧にした表です。

取引された15台の平均落札額は72万円ですが、最高落札額は96万円・最低額は53万円と大きな開きがあります。何故でしょうか?評価点、走行距離、カラーを切り口にして傾向を探ってみましょう。
尚、2009~11年モデルが存在する1198Sですが、販売期間中に諸元やカラーリングの変更は無くメーカー希望小売価格も据え置かれたことからイヤーモデルによる相場比較は割愛いたします。

1198S【評価点別】業者間での落札額
平均落札額 最高額 最低額 台数
5点 87万円 96万円 76万円 3台
4点 68万円 万円 万円
業者間オークションの取引履歴を2023年9月時点で★24ヵ月間遡った数字
評価点は小数点以下を四捨五入した数字
評価点とは車両コンディションを表す数字で、5点(良好)判定とは、ルーティンの軽整備で再販に回せるコンディション。
4点(軽い難や使用感)判定は、プラスアルファの軽整備が必要となる状態で使用感も認められる状態。
3点は追加の補修や修理が必要となる瑕疵が認められる状態です。

平均落札額で比較すると5点判定の車両が20万円近く高いことが分かり、コンディションの優劣によって落札額が変化することが読み取れます。


1198S【走行距離別】業者間での落札額
平均落札額 最高額 最低額 台数
1万km未満 85万円 96万円 74万円 2台
1万km台 76万円 89万円 69万円 4台
2万km台 68万円 81万円 54万円 6台
3万km超 66万円 76万円 53万円 3台
業者間オークションの取引履歴を2023年9月時点で★24ヵ月間遡った数字
平均落札額に着目すると、走行距離が浅いほど落札額が高いことが見て取れます。


1198S【カラー別】業者間での落札額
平均落札額 最高額 最低額 台数
レッド 73万円 96万円 53万円 10台
ブラック 72万円 89万円 54万円 4台
ホワイト 61万円 61万円 61万円 1台
業者間オークションの取引履歴を2023年9月時点で★24ヵ月間遡った数字
DUCATIを象徴する売れ筋のレッドが最も多く流通しているのは予想どおりでしたが、平均落札額ではレッドとブラックで変わらない結果に。
しかしながら流通数の多い1199パニガーレSや1098Sではレッドの相場が若干高く、販売でも人気のレッドが売り易いことから、買取業者としては同じ状態であればレッドの相場が若干伸びると読んでいる点を付け加えさせて頂きます。

オークションの性質上、値段跳ねることも跳ねないこともあって、落札額順で眺めると評価点や走行距離の優劣では説明できない金額で落札されている個体も散見されます。
しかしながら上記で比較した通り、傾向としては評価点が高く走行距離が浅い車両ほど平均落札額は高い傾向にあります。
従いまして、基本的には低走行でコンディションの良い個体ほど最高額96.2万円に近い水準での落札が想定され、逆に状態に難があれば最低額53万円に近い水準となることが読み解けます。

因みに直近2年間で最高額で落札された個体は、5.2点評価で走行距離0.6万km。最低額を付けた個体は4.2点評価で走行距離4.6万kmです。

最後にカスタムについて言及させてください。
というのも、純正品の欠品によってオークションでの評価点は下がるものの、高価な社外品の装着によって落札額が伸びるケースがあるためです。
1198Sの定番カスタムはマフラーですが、TERMIGNONI製の装着比率が高いため大きなアドバンテージは期待できないものの純正品付きであれば落札額が伸びる傾向があります。
続いてバックステップキットやエンジンカバーの社外品化も散見されますが、こちらも純正品付きで若干の伸びしろが期待できます。
また、クラッチレリーズやクラッチキットなどクラッチ回りを交換している個体が多いのも特徴ですが、社外品化率が非常に高いため残念ながら大きなアドバンテージは期待できません。

以上の買取相場を踏まえて、カスタムが施されていた2009年モデル 1198Sの査定内容と買取額についてご紹介させて頂きます。 (尚、上記の業者間市場における落札額は、買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額に相当するため、実際の買取額は95%相当となります)

【1198 S】相場の推移

【1198 S】相場の推移

【1198 S】業者間の取引価格帯

【1198 S】業者間の取引価格帯

【1198 S】評価点別の取引価格帯

【1198 S】評価点別の取引価格帯

【1198 S】業者間の取引価格帯

【1198 S】業者間の取引価格帯
買取業者の最大の転売先であり、販売業者の最大の仕入れ先として年間に約20万台のバイクが取引される業者間オークションの取引データ
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外装の査定では色褪せや線傷が細かいマイナスに

オーナー様の2009年モデル 1198Sのカラーリングはレッド。最も人気のあるカラーです。売れ筋でカラーことから査定でもアドバンテージになります。
所々にカーボンパーツを奢ったカスタムが入っていますが、カスタムについては後述いたします。
先ずは見た目の印象を左右する外装パーツから査定を始めてまいります。

本機の外装を構成しているのは、アッパーカウル・インナーカウル・スクリーン・タンク・両サイドカウル・アンダーカウル・シート・サイドカバー・マフラーカバー・シートカウル・前後フェンダーです。
フルカウルがアイコンでもあるスーパースポーツ機は外装の構成点数が多いことから、外装が買取額に影響を与える比率も高くなります。

13年前の車両としては比較的良い色艶を保持しているのは好印象です。
また遠目から目を惹くような外傷はありません。大勢では高評価ではありましたが、外装各所に見受けらた細かい線傷、そして左サイドカウルの下方に認められた広範囲の色褪せがマイナス査定となることに。
左サイドカウルに認められた広範囲の色褪せ
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機能良好なエンジン

オーナー様の愛車が搭載するのはテスタトレッタの最終となったスタストレッタ・エボルツィオーネ エンジン。9,750回転で170馬力(日本向けは8000回転155馬力)を発生しますが、 ピークが10,000回転以下であった最後のスーパーバイクでもあります。また最後の乾式クラッチ採用シリーズでもあります。
続いてはスーパーバイクの肝心要の基幹部であるエンジン回りを査定してまいります。

先ずは視認できる範囲で構成パーツの使用感やオイル漏れの有無を見て参ります。
エンジンはカウルで覆われていることから傷は付きにくい反面、手が入りにくいことから使用感が出やすいのすが、オーナー様の愛車のエンジン回りには目立った劣化は出ていません。
10数年前の車両ですからラジエーターフィンにやや目立つサビが浮いていたのは致し方ないところですが、オイル漏れや滲みも無く日頃から大切に乗られてケアされていたことが伝わってまいりました。

続いてエンジンを始動してコンディションを見ていきます。
始動性は良好です。アイドリングも安定しています。吹け上りも良く、ギアチェンジにも問題はありません。オイル漏れと並んで買取価値に影響するエンジンの異音についてもヘッド・腰上・腰下と耳を近づけてチェックしましたが 気になる異音は発生していませんでした。走行距離がある程度膨らんでいる分、念入りに査定しましたが機能的には目立つ減点対象は皆無でした。
社外のミッションカバーが装着された1098Sの機関周り
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リアショックのオイル漏れがマイナス査定となった足回り

引き続いて、ベース機1198と上位グレード1198 Sの違いが詰まっている足回りを査定してまいります。
足回りで特に注意してチェックしていくのは、ベース機より約50万円高い理由となっている上位グレードパーツです。
具体的には1198Sに奢られた、オーリンズ製フルアジャスタブルの前後サスペンション、Ohlins製ステアリングダンパー、マルケジーニ製鍛造ホイールです。

外装、エンジンと相対的に高い評価点が付いたオーナー様の愛車でしたが、リアサスペンションに目立つオイル漏れが認められます。こちらは要オーバーホール判定となり買取価値を刻むことに。

より高額なフロントサスペンションは磨き傷があるものの良好なコンディションを維持しています。トップブリッジに軽い錆びが出ているのはご愛敬ですが、使用感が出やすいホイールやBrembo製キャリパー周辺にも目立った使用感は出ていません。
それだけにリアサスのオイル漏れが悔やまれる査定結果に。
残念ながらohlins製リアショックにはオイル漏れがあり要交換判定に
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軽い使用感が認められた保安部品

足回りの他に、上位グレード1198 Sのみに標準装備されているのが電子制御機構です。
DDA(ドゥカティ・データ・アナライザー)は先代1098シリーズで標準装備されましたが、2009年モデルのホモロゲ機1098Rと1198の上位グレードである本機1198 SにはDTC(ドゥカティ・トラクションコントロール)が標準装備 されています。データアナライザーもトラコンもライバルメーカーに先駆けての採用です。

電子制御機構の採用によって、乗り手を選ぶ・エンストしやすい・コーナリングが難しい・低速がつらい等といった尖ったイメージが少しづつマイルド化していくことに繋がるのですが。

1098シリーズ以降、DUCATIスーパーバイクの電子制御機構は業界のパイオニアとなり、後継機となるPanigaleで多様な電子制御機構が一気に盛り込まれ、アップグレードを重ねていくことになります。 Panigale V4では市販車で初めてウィングレットを採用するなど、多くの最新機構はDUCATIが先鞭を付けることが多く、ここ10年ほどは日本メーカーが追随していく展開が続いていたように感じられます。

その結果、2022年シーズンからはMotoGPでもSBKでもドゥカティの独走状態であり、10年掛けて蒔いたきた先行益がグランドシーンで開花した様にも見えてきます。
翻って国内勢 特にHONDAはレースシーンでの凋落がニュースにもなっています。が、しかし、2020年に登場した218馬力マシンCBR1000RR-Rが久びりにセンセーショナルな登場を飾りました。 1974~2019年の46年間に45回のMotoGPコンストラクタータイトルを獲得した日本勢(HONDA 33回)の栄光の再来はもう少し時間が掛かるのでは。。。などと随分脱線してしまいました。

続いてはその電子機構と保安部品の査定になります。 電子機構ではバッテリー・メインハーネス・メーターを通じて各種電子機構が正常に動作しているかを主に確認していきます。
バッテリーは電圧も充分で再販に当たって交換の必要は無さそうです。メインハーネスも分岐や組み換えといった改造は無く純正の状態を維持しています。
デジタルディスプレイには警告灯は点灯しておらず、スイッチボックスの操作によって8段階のトラコンも切り替わる他、各種動作に正常に反応します。機能的には何ら不具合は認められずメーターの使用感も控えめです。

保安部品とは、マフラーや灯火類にミラー等をさします。
各部品とも正常に動作いたしましたが、エキパイ部に錆びや変色、ヘッドライトレンズの曇り、ミラースタンドの削れ傷等の使用感が認められます。細かいところで軽い減点が入り買取価値を刻むことに。
TERMIGNONI製フルエキでカスタムした1098S
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5点判定となったフレーム

最後の査定項目はフレーム回りです。
後継機1199パニガーレではモノコックフレームとなったことから、鋼管トラスフレームを採用したスーパーバイクの最終機となる1198シリーズ。

ここまで査定を終えて、目立った外傷が車体に刻まれていないオーナー様の愛車ですが、外装を含め多くの社外パーツが装着されています。
損傷した純正品を社外品に交換するケースも少なくないことから、フレームに瑕疵が無いかを入念に検分していきます。
結果、ハンドルストッパーに傷は入っておらず、各溶接部や接合部に皺寄りや修正痕も見当たらず剛性を損なうような瑕疵は認められませんでした。
目立たない箇所に傷や軽い錆びが浮いていますが、メインフレームも13年前の車両としては比較的綺麗です。伴い査定評価は相対的に高得点となる5点判定に。
機能部品のコンディションは良好であった1098S
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一長一短の査定結果となったカスタム内容

多数の社外品が装着されているオーナー様の1198 S。
社外化されたパーツを列記いたしますと、 ミッションカバー、バックステップ(BabyFace)、アッパーカウル、アンダーカウル、カーボン製サイドカバー・マフラーカバー・インナーカウル・スイングアームカバー、リアフェンダーレスキット、 クラッチレリーズ・クラッチマスター・ラジエーターホース、マフラー(TERMIGNONIフルエキ)、スプロケ、チェーン・レバー等です。

トピックとして挙げたいのは外装。
社外のカーボンパーツを奢っていますが、何れも比較的廉価な中華製の社外品です。オプションであるスイングアームカバーでも気持ち程度のプラス査定に。。
純正レッドのカラーリングに対して、ブラック仕上げの社外アンダーカウルは好みの割れるところ。再販時に購入対象者を狭めることがネガティブに作用しマイナス査定に。

続いてはクラッチレリーズとクラッチマスター。
湿式クラッチである1198シリーズ以前の機種はクラッチ機構を社外化している個体比率が非常に高くなっています。 伴い差別化要因となり難くプラスもマイナスも入らない判定に。1198シリーズ以前ではクラッチ付近からの異音の有無が査定額に影響を与えやすいため、社外化で異音が抑止できればプラスに作用していることになります。

最後にTERMIGNONIフルエキ。
こちらは車検対応品でありませんので、純正品をお持ちであったことで確かなプラス査定に繋がりました。

その他は、ミッションカバー、バックステップ、レバー、クラッチマスターとゴールドの社外品で揃えています。こちらも純正品付きでプラス査定が期待できましたが、残念ながら好みの割れる配色で純正品の欠品を補う程の 社外品の価値が認められず、プラスもマイナスも付かない結果に。
87万円の査定額で買取した2010年モデル 1098 S
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総合評価と買取額

ポジティブな査定項目
  • 基幹パーツの良好なコンディション
  • 相対的に使用感が少なく綺麗な車体
ネガティブな査定項目
  • 要オーバーホール判定となったリアサス
  • 好みの割れる配色で組み合わされた中華製の社外外装
以上のように査定させて頂きましたオーナー様の愛車1198 S。評価点は4.8点。走行距離は1.4万キロです。
上段で触れた業者間オークションに出品した場合、想定される落札額は弱気予想で75万円。強気予想で80万円です。

75~80万円は買取業者にとっては転売額(販売業者にとっては仕入れ額)に相当しますので、出品手数料や陸送の経費などを差し引くと何とか確実にギリギリの利益が見込めるのは70万円強です。
弊社バイクパッションが提示いたしました査定額は87万円。
「予想を超えて高い金額です」とオーナー様のお返事を受けて買取の成約となりました。

相場を超える大盤振る舞いとなった査定額の理由ですが。。
実は査定員の相場の読み間違えです。
業者間オークションにおいて上位で取引されていた個体がコルサSEであることに気付かず、上値を読み誤って大放出の査定額を提示することに。。

日本一バイクを売っている弊社横浜店での直接販売も考えましたが、在庫期間が長くなりそうであることを踏まえ業者間オークションに出品することに。
結果、大幅な赤字となる金額で落札となりました。そして上司の小言を浴びることになったのであります。
87万円の査定額で買取した2010年モデル 1098 S
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1198Sの買取相場

2009~11年モデル

【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ

  • 取引台数: 4台
  • 平均価格: 771,500円
  • 最高価格: 960,000円/li>
  • 最低価格: 550,000円

【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ

  • 取引台数: 1台
  • 平均価格: 608,000円
  • 最高価格: 608,000円
  • 最低価格: 608,000円

相場情報:2023年2月15日時点

最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。


上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。

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