【シグナスX|2013年式】車体が押し潰されフレームが大きく変形しバイクの原型を失った全損事故車、再利用可能な部品の価値を算出して1.5万円の査定額で買取致しました事例のご紹介。
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他社では処分代を頂くような事故車でも、部品取り後の売却先の選択肢が豊富なバイクパッションでは部品の価値も正確に査定。
今回、シグナスXの査定依頼を神奈川県小田原市にお住いの坂口様(仮名)より頂きました。
城下町である小田原市は、関東有数の観光地であり、多くの大学などが存在する学園都市でもあります。
今回ご依頼を受けました坂口様は、市内の大学に通う学生さんです。
いつもであればお宅にお邪魔して買取査定をさせていただくのですが、今回は坂口様のお友達の神田様(仮名)のお宅に伺いました。
その理由を尋ねると、「昨日は、神田の家に遊びに行っていました。
夜10時を過ぎたので、家に帰ろうと思いシグナスに乗って走っていると、路肩に止まっていた外車のドアが突然開き、そこに突っ込んでしまいました」と、事故にあったことを教えてくれました。
そのおかげでシグナスXは大破。
坂口様は救急車で病院に運ばれ、神田様のお兄様が、シグナスを家まで運んでくれたそうです。
お売りいただいた車両の状態
・エンジン回り 2013年式の国内仕様です。
メーター類が大破しているので走行距離は不明です。
空冷・4ストローク・SOHC・4バルブ単気筒エンジンを搭載していますが、この状態ではエンジンをかけることはできません。
ただし破損はフロントが中心なので、エンジン回りには使えるパーツがいくつか存在しています。
坂口様は、「中古で買ってから1年少々しか乗っていませんが、キビキビ回るいいエンジンでした。もう乗れないのが残念です」とおっしゃいます。
ハンドル/足回り ハンドルまわりは原型をとどめていません。
相手の車は丈夫な外車だったにも関わらず、ドアが破損したとのこと。
相当な衝撃だったことが想像できます。
フロントは樹脂パーツであり、破損することで衝撃のショックを和らげてくれたらしく、坂口様の怪我は奇跡的に軽傷で済んだようです。
「ぶつかった衝撃で、ドアを越えて前に吹き飛ばされました。自分は柔道をやっているんですが、とっさに受け身を取ったらしく、打撲や擦り傷だけで済みました。いつもは半キャップを被っていたのですが、寒くなって来たのでフルフェイスに変えていたのもよかったです。やはりヘルメットは大事ですね」と、坂口様は事故を振り返ります。
前から見ると車種も判別できないほど、フロントフォークが完全にねじれ、ハンドルも大きく曲がっています。
ただしリアについては破損が少なく、比較的よい状態が保たれています。
タイヤの山も残っているので、この辺りは再利用が可能だと思います。
・電装保安部品 エンジンがかからないため、すべての作動が確認できません。
ヘッドライト、ウィンカー、ホーンについては破損が激しく、再利用は不可能です。
・外装/フレーム フロントから後ろ半分は、スクーターの原型をとどめています。
テールカウルやキャリア、足回りの一部は、部品取り車として使えそうです。
以上、細かく査定させていただきました。
お客様の査定の感想
「査定価格は15,000円でいかがしょうか?」そう伝えると坂口様は、「どうやって処分しようか困っていたくらいですから大助かりです。その金額でお願いします」といわれ、売買成立となりました。
事故車であっても旧車など欠品パーツの多い車両は、レストア用の部品取り車として高値で取引されることはありますが、シグナス125Xの場合、レストアしてまで乗られる方が少ないため、総合的に需要を考えると、高値買い取りは難しいところであり、この金額提示となりました。
事故相手との話し合いは、保険会社を通じてこれから進めるそうですが、今回の事故で、もともとバイクに反対だった両親から、さらにバイクに乗ることを反対され、「まったく迷惑な話ですよ」と立腹されていました。
シグナスX 解説
今回査定をさせていただいたのは、ヤマハのシグナスXです。
「シグナス」とは「白鳥座」の意味で、初期型は1982年に軽車両規格としてシグナス180が発売されました。
その後1984年に12ccのスクーターとしてリニューアル。
何度かモデルチェンジやマイナーチェンジを繰り返し、1995年からは台灣山葉機車工業が生産し、日本には正規輸入の形で販売されています。
2003年にはシグナスXが発売。
スタイリッシュなデザインに60Wの視界性の良いハロゲンヘッドライト、前後輪12インチホイールを装着。
パワーユニットに吸排気4バルブメッキシリンダーエンジンを採用。
大容量メットインスペースなどの装備も充実。
そうした魅力により、このクラスとしては珍しくヒット作となりました。
2004年からは車体カラーとサスペンションを変更したシグナス-X SRが発売、2005年には黄/黒の50Thアニバーサリーモデルも発売されています。
2007年のフルモデルチェンジによりエンジンがFI化。
台湾からの輸入にあたり、日本国内向けに自動車排出ガス規制対応を施されて現在も正規販売されています。
シグナスはコンパクトなボディや街での使いやすさから、通勤や通学に使われることが多いようです。
ユーザの声を聞いてみると、デザインの満足度がトップに来ています。
ほとんど凹凸のないフォルムは未来的であり、流れるような空気抵抗をイメージさせます。
続いて走行性への満足度も高く評価されています。
優れたサスペンションにより、快適な乗り心地を実現しています。
一方で、シートの作りには不満を持っている方が見られます。
タンデム用に段が付いているのですが、ひとりで乗る時には窮屈に感じるそうです。
シグナス125X【2008~2013年モデルのSE44J型】
【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近1ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 34台
- 平均価格: 87,235円
- 最高価格: 176,000円
- 最低価格: 46,000円
【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近3ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 4台
- 平均価格: 60,244円
- 最高価格: 86,000円
- 最低価格: 24,000円
今回査定させていただいたシグナスXは、高額買取とはなりませんでしたが、お客様の希望価格を上回っていたため、売買成立となりました。 事故車であってもご依頼先に駆け付け、出張査定をさせていただきます。 廃車手続きなども当社で行いますので、お困りの際は是非、ご連絡ください。
相場情報:2017年5月時点
最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。
上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。