エンジンが動かなくなった、故障した、キックが降りない、セルが回らない等
バイク故障・バイク整備修理やトラブルに関することに
パッション横浜本店の整備士が簡単にお答えしています
先日、油圧クラッチのレバー付近からオイル漏れが・・・応急処置としてオイル(クラッチフルード)を足しておきました。
しばらく誤魔化しながら乗っていたのですが、その都度足すのも面倒だし、漏れたクラッチオイルが垂れてきてあまり気持ちの良いものではありません。
しっかり修理をしたいのですが何が原因で修理にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
油圧クラッチからのオイル(クラッチオイル=クラッチフルード。ブレーキフルードと同一の液体)漏れやフルードの減りを発見した場合はなるべく早めの修理をお勧めします。 フルードが漏れて一定以上減ったり、エア噛みをおこしてしまうとクラッチ操作が確実に行えなくなり事故の原因に繋がります。
またタンクなどの塗装面にフルードを垂れたままにしておくと塗装面を痛めてしまったり塗装剥離の原因にもなります、大切なバイクに垂れているのを発見した場合すぐに水で洗い流したほうが良いでしょう。
ブレーキフルードに比べて劣化の早いクラッチフルードは定期的な交換メンテナンスで漏れを防ぐことが出来ます。
とは言っても漏れてしまった場合には対処と修理が必要です。
クラッチフルードが漏れる原因は主に3つ。漏洩箇所から原因を判別することが出来ます。
今回はクラッチフルードが漏れたり減ってしまう3つの原因と対処方法、そして修理費用についてご紹介いたします。
油圧クラッチやブレーキホースを留めているボルトは「バンジョーボルト」と言い、普通のボルトとは異なり中が空洞になっていてフルードの通り道が設けてあります。
バンジョーボルトは中が空洞になっている為、締め付けトルクが強すぎてしまうとネジ部分が切れてしまったり負担がかかってしまいクラッチフルード漏れの原因になる事もあります。
逆に慎重になり過ぎてしまいトルク不足により走っている時の振動などで緩んでしまってもフルード漏れの原因になってしまいます。
また、立ちゴケなどで直接衝撃が加わってしまうと変形しやすく漏れの原因になります。
変形や破損ている場合はバンジョーボルトの交換で修理が可能です。交換の際はフルードの補充または交換、ワッシャーの交換、エア抜き(エア噛み・エア混入するとクラッチが切れなくなります)を忘れずに行いましょう。
バンジョーボルトの部品代ですが数百円で購入する事が可能です。社外品のカラフルな物や軽量な物も販売されていますので好みで選ぶのも良いでしょう。
バイク屋さんへ依頼した場合の工賃はバンジョーボルトの交換に、フルード交換、エア抜き込みで2,000円前後~6,000円前後になります。
クラッチマスターシリンダー内のカップと呼ばれるシール類の劣化により傷が入ったりシール自体のハリがなくなってしまうことでクラッチレバーの付け根付近からフルード漏れが発生することがあります。
シール類の劣化によるフルード漏れか否かを判定する方法があります。
一度クラッチレバーとピストン部分のダストシール(埃等の侵入を防ぐゴムのリング)を外し、もう一度レバーだけを戻した状態で数回~数十回レバーを握ったり離したりを繰り返します。
この時にピストン部分からフルードが滲み出てきたり垂れるようであればシールの劣化等によるフルード漏れと判定できます。
対処にはマスターシリンダーのインナーキットの交換により修理が可能です。
インナーキットの部品代は2,000円前後で購入可能です。バイク屋さんへ交換依頼をした場合の工賃はインナーキットの交換に、フルード交換、エア抜き込みで5,000円前後~10,000円前後になります。
マスターシリンダー周辺に目視で確認できるような漏れの痕跡は無いものの、フルードが減って定期的に足さないと無くなってしまう状態が続いているようであれば、 クラッチレリーズのカップと呼ばれるシールの劣化や傷が原因でフルードが漏れている可能性があります。
クラッチレリーズとはクラッチレバーを握り、マスターシリンダー内のピストンで押され発生した圧力がレリーズに伝わりクラッチに動力を伝える役割をしています。
クラッチレリーズ内部の不良か否かを判別するには、
エンジン下部のカバーを外し(この時エンジンオイルを抜く必要がある車種もあります)レリーズ付近が湿っていたりフルードが漏れた跡がある場合にはレリーズのシール不良と言えるでしょう。
対処方法はレリーズ内部の清掃とシール交換により修理が可能です。
レリーズ内部の清掃とシール交換をする際には、 (クラッチフルードはエンジンの熱を直接受けやすく傷みやすので)マスターシリンダーやホース内の古いフルードをしっかり取りき、 ダストブーツの痛み具合、ピストン部分の錆や傷にも注意を払い、必要であれば合わせて交換しておきましょう。
クラッチレリーズのシールの部品代は数百円~1,000円前後。ダストブーツも同じく1,000円前後。
ピストンの交換が必要になった場合、単品での購入が出来ないケースが多く、大体がアッセンブリーでの購入になりますが、アッセンブリーの部品代は8,500円前後~15,000前後になります。
バイク屋さんへレリーズ内部の清掃とシール交換を依頼をした際にかかる工賃はフルードの交換、エア抜き込みで8,000円前後~20,000円前後になります。
車種により外さなければならないパーツ点数などにより工賃が大きく変わりますので先にバイク屋さんへ問い合わせておくと良いでしょう。
クラッチフルードの漏れがあるとクラッチ操作が正確に出来なくなり事故につながる他にも塗装面を痛めてしまう可能性もあります。もし漏れを発見したら早めの修理をしましょう。
また、クラッチフルードはエンジン熱の影響を非常に受けやすい為に傷みが早く、その分ブレーキフルードよりも早めのサイクルでの交換が必要になります。
交換の際は横着せずマスターシリンダー内だけではなく、クラッチレリーズのブリーダーから抜き取りホース内、レリーズ内のフルードもしっかりと交換するようにしましょう。
交換の際にはエア抜きをしっかり行う事も忘れずに作業しましょう、もし自信がない場合には大切な部分なだけにバイク屋さんへ依頼する事も考えておきましょう。
この記事の執筆監修
バイクパッション整備責任者
2級整備士
玉井 克幸
バイク整備の知識量と技術力は誰にも負けません。
修理や整備も常に冷静沈着。若手メンバーのお手本として活躍中。
販売整備部門の責任者でもあるので、何か欲しいバイクがありましたら是非玉井までご一報ください。
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