【深谷市】バイク買取査定は評判のパッション

1998年モデルZZR400をご売却頂いたお客様の感想

学生時代から慣れ親しんだ深谷市ですが転職で都心方面に引っ越すことに。引っ越し先に中型バイクを置くスペースがないことと、新しい仕事が軌道に乗るまで忙しくなって乗ってあげられないと思い手放すことにしました。
もともとは走行距離3万4千kmの中古車を購入したのですが、納車直後から調子が悪くてエンジンがかからなかったりエンストしたりで、バッテリーの交換やレギュレーターの交換などをしながら時間の空いた時に少し乗ってあげるという感じでした。 3年くらい時間を共にしましたが、実際に乗っているよりも、メンテナンスや修理している時間の方が長かったかもしれません。その分愛着があるので大切にしてくれそうな業者に売りたいと考えていました。

最初は購入したショップで見積もって貰ったのですが、マフラーが車検非対応であることや、（購入時からあった）タンクのヘコミやカウルの割れなど色々と減点されて購入価格の20％程の金額でした。態度も横柄でとても売る気に なれず持ち帰りました。
バイク仲間に良い売り先はないか？と聞いたところ2人からバイクパッションの名前が上がったので無料査定を試してみることに。
引っ越しの時期も近づいていたのでなるべく早い時間を希望したら、当日90分後に査定に来てくれました。

査定に来た人は僕と同じくらいの年代で、ソフトな対応が好印象でした。バイクへの接し方も丁寧で、メカにも強く説明も納得できるものでした。聞けば、現在はレーサーレプリカのガンマ400をレストアしているそうで僕と バイクの嗜好も似ていて会話も非常に楽しかったです。
価格提示の前に、電話で販売の責任者に掛け合ってくれて販売店仕入れの決済を取ってくれて、買った時の値段に近い査定額を提示してくれましたのには驚き、少し熱いものを感じました。
業者から業者に流れて売られるのではなく、 同じお店で売られるのは手放す身としては親近感があり有難いです。何でもパッションの横浜店は日本で一番バイクを売っているお店とのことで驚きました。仕事が落ち着いたら新しいバイクを見つけにいきたいと思います。

お伺いした査定員より一言

無料査定にお伺い致しましたのは岡部駅に近いオーナー様がお住いの集合住宅の駐輪場です。 当日は午前中に本庄市で2件、上里町で1件、午後に深谷市内で2件の査定予約が入っており、スポットで予定が空いていた14時にお伺いさせて頂きました。

査定させて頂くオーナー様の愛車はZZR400です。ZZR400が登場したのは1990年。当時はバイクブーム真っ盛りで、とりわけサーキットで活躍するレーサーマシンを模倣したレーサーレプリカモデルに人気が集まり、 各メーカーから、より早くより高スペックなマシンが次々とリリーされていた時期です。NSRやTZRにガンマといった2ストローク機種が代表的なレーサーレプリカに相当しますが、ZZRはフルカウルを纏いながらも レーサーレプリカとは一線を画したツアラーモデルとして発売されました。
峠やレースシーンでの戦闘力を追求するのではなく、ツーリングも楽しめるモデルであるため重量感がありライディングポジションも比較的ゆったりとしています。また高回転域（パワーバンド）でぐっと吹き上がる2stレプリカとは異なり、 低回転からマイルドに吹き上がり高回転まで回ります。 かといって決して非力ではありません。そもそもが1989年に登場した当時の世界最速マシンZZR1100の血統とあって、最高58馬力を誇り、レーサーレプリカの59馬力（当時のメーカー自主規制上限）と遜色ありません。
さらにリミッターが存在しないため190kmという最高速を叩き出します。
中型の高速ツアラーとしてヒットモデルとなったZZR400は2007年まで16年に渡るロングセラー機となったわけですが、買取相場は1993年に実施されたフルモデルチェンジ後のZX400N型の方が高くなっています。
ZX400N型では、メーカーの自主馬力規制の変更を受けて53馬力へデチューンされましたが、カウル形状がより現代的な流線形となり、ラムエアシステムが導入された他、燃料計も設置され、トータルで価値を上げたと見ることもできます。 その後は小変更やカラーリング変更を受けて2006年モデルが最終となりますが、高年式になるほど若干ではありますが買取相場も高くなっています。

オーナー様のZZRは1998年モデルです。
16年に渡る販売期間では中間に位置し、2021年現在では平均的な買取額は10万円前後で、上限は20万円台後半となっています （相場高騰の波に乗っている上述の2stレプリカの最終型が100万円を軽く超える買取相場となっていることと比較すると過小評価されている印象が拭えませんが...その分中古車はお買い得です）。

カウルやカバーの割れ

ご購入後から調子が悪くレギュレーターの交換などをご自身で行われたそうです。ZZR400は現在のバイクとは異なり診断機を当てて故障個所を特定することが出来ません。そのため電装系の故障箇所判定は地道な原因追及作業が必要になる難しい 作業です。オーナー様にお聞きしたところ埼玉工業大学を卒業されたエンジニアの方だそうで流石！と納得いたしました。
査定現場で確認したエンジンの状態は始動性・アイドリング・吹け上りとも良好です。キャブのセッティングも行われたそうで、走行距離4万キロ近い20年以上前のマシンのエンジンとしては高い評価をお付けすることが出来ました。

タンクのヘコミ

残念ながらマイナスが入ったのは、タンク側面の3cm程の凹み、小物入れカバーや付近のカウルの割れなどです。
タンクには小傷が多く、Kawasakiのデカールの下に目立つ凹みが有ります。修理する場合はパテ埋めして塗装するか、同色の中古タンクを購入するかになりますが、パテ埋め塗装はそのコストを再販価格で吸収するのは難しく、 同色の中古タンクが1万円程度で出ていれば交換。無ければ目立たなくする簡易処置となります。
小物入れカバーや付近のカウルの割れについては、上から覗いて初めて認識できる箇所である点が幸いし減点も控えめとなりました。

車検非対応のマフラー

車検非対応のマフラーについて購入したショップで減点となったとのことですが、
中古の純正マフラー（サイレンサー）が数千円で出ていますし、弊社にもストックパーツが有りますので、再販時には車検対応用に安価な純正サイレンサーをお付けすることが出来ます。 純正サイレンサー付きであれば良い音を出す社外マフラーの価値は高まりますので、車検が1年ほど残っていることもあり買取額へマイナスの影響は皆無とさせて頂きました。

総合的には、外装の色艶も20年以上前のマシンとしては比較的良く、走行距離は割と膨らんでいますがエンジン機能は良好です。前後サスペンションや足回りにメーターなど基幹パーツにも大きく手を入れるような不具合はありません。 1998年モデルの総合評価としては上の下といったところでしょうか。
外装が綺麗でエンジン機能が良好で、重整備を必要としないポテンシャルは販売店の仕入れ車両としては非常に適しています。
弊社自社工場で市価よりも安価に磨くことで、さらに光るポテンシャルもあります。その点を上司に力説し、販売店仕入れ価格での決済を貰い、相場以上の買取額をご提示させて頂きました。
オーナー様にも喜んで頂けて、泣く泣く愛車を手放すオーナー様に高額査定でお応えできたことが嬉しかったです。
現在ZZR400は弊社修理工場で磨きの真っ最中でございます。今回はZZR400のご売却を誠にありがとうございました。