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データ最終更新:2020年09月11日

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スペックだけては語りつくせない魅力 エリミネーター750

エリミネーター750

カワサキのバイクで、もっとも多く使われている車名を知っていますか?
最多ネーミング大賞は「エリミネーター」です。
1985年に900・750ccが発売。
翌年には400・250 ccも発売、輸出モデルに600 cc、1988年には400・250 ccがラグジュアリーなXLと、スパルタンなSEに派生しました。

90年代半ばにはすべての排気量が姿を消し、エリミネーターの名は消滅したかに思えたものの、90年代後半にはエンジン形式を変更してエリミネーター250Vが登場。
さらにはタイで生産されていたエリミネーター125も国内販売され、小型車から大型車まで完全制覇を果たしました。

他のメーカーを見ても、同じ車名でこれだけラインナップしているバイクは皆無。
地味ながらギネス級の記録を持っているのです。
その中でも1000台限定だった超希少モデル、エリミネーター750をインプレッションします。

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1 足つき・跨った乗り心地

エリミネーター750も逆輸入車であるエリミネーター900も車格は同じです。
“ロー&ワイド”と呼ばれるだけあり、シート高はわずか745㎜と低く足つきは抜群。
小柄な人でも膝が曲がり、足の裏がベッタリと付きます。
これは750ccや900 ccのみならず、エリミネーターシリーズ共通です。

シートは大きく肉厚で、長時間のライディングも問題なし。
ただしタンデムシートは申し訳程度に小さく、快適と呼ぶには程遠いシロモノです。

2 押しての出し入れ、取り回し

結論からいえば、取り回しはとても苦労します。
まず車重が238㎏もあるうえに、バンク角がないので、押したり回したりするのが大変。
さらに厄介なのがエリミネーター750に採用されているシャフトドライブです。

シャフトドライブとは、エンジンのパワーをシャフトと呼ばれる金属の棒を使ってタイヤに伝える駆動方式です。
チェーンのように伸びたり切れたりする心配がなく、静粛性に優れているため、車などに採用されていますが、人力で押すとかなりな抵抗があります。

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3 加速性・安定性・低回転~中回転~高回転での走行実感

エリミネーターシリーズは、一見アメリカンバイクと思われがちですが、ポジションは少し前傾なドラッグレーサースタイルです。
1980年代に発売された250ccから900 ccまでのラインナップは、全車スポーツバイクのエンジンを搭載しています。
750ccと900 ccには、当時の最速マシン“GPZ”のエンジンを中低速にチューンして搭載。
まさに、いきなりスロットルを全開にして走るのが似合う直線番長です。

4 操縦性・コーナリング

直線番長なので、驚くくらいコーナーが苦手です。
低い車高はバンク角が少なく、交差点を曲がる際に思い切り倒すと、ステップをこすりそうになります。
つづら折りのカーブなどは苦手中の苦手。
ステップと一緒に神経もすり減ります。

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5 ブレーキング制動力

フロントがダブルディスク、リアはシングルディスクの片押し式ブレーキシステムを採用しています。
当時のレベルであることを差し引いても、可もなし、不可もなしという平凡レベルです。

6 排気音

バサッと斜めにカットしたようなマフラーは迫力のあるスタイルを作るのに一役買っています。
国内仕様の750ccはとてもおとなしく、輸出仕様の900 ccは、迫力ある低音を響かせています。
これはそれぞれの国の法律にのっとっての仕様ですので、どちらが良い・悪いという問題ではありません。

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7 カスタムパーツの多様性・純正パーツの残存状況

もともと希少車なので、カスタムパーツはほとんどなく、アメリカのKERKER(カーカー)メーカーから、エキゾーストシステムが発売されていたのを見かける程度。
排気量を問わず外装などの純正パーツも少なくなっています。

8 故障した際の修復可能性

750ccと900 ccのエンジンは、GPZ750R・900Rと共通ですので、シャフトドライブシステムの故障でなければ、互換性もあります。
400 ccはGPZ400R・600 Rと共通、250 ccはGPX250Rと共通です。
どちらも古いバイクですが、現在のバイクにも共通部品が使われていますので、故障個所によっては、まだ修理が可能です。

旧車に乗るのは手がかかるもの。
カワサキの販売店の中には旧車を得意とするショップが多いので、そうした店に持ち込めば何とかしてくれるかもしれません。

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エリミネーター750インプレ総評

ヤマハの誇る重量バイク「V MAX」のライバルとして登場したエリミネーターでしたが、販売台数では大きく水をあけられ、「Eliminater(排除する)」という意味のはずが、すっかり排除されてしまいました。
しかし低く構えたスタイルは、どの角度から見ても美しい。
そうなるとアバタもエクボで、荷物が積みにくいテール周りも、燃費が悪いのに11?しか入らないガソリンタンクもご愛敬。
販売台数やスペックだけては語りつくせない魅力に溢れた一台です。

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