1999年に誕生し、欧州ではミドルクラスVツインスポーツとして確固たる地位を築き上げている人気車種が「スズキ SV650」です。
グラディウスの先代に当たるモデルで、残念ながら日本では人気が芳しくはありませんでしたが、欧州では優れたスポーツ性とバイクとしての基本性能の高さが評価され、現在でも支持率の高いマシンとして好調なセールスを記録しています。
そのSV650が、ABS仕様車として再び日本へ舞い戻ることが公表され、先日の「大阪モーターサイクルショー」を皮切りに扱いやすいミドルクラスの雄として再注目を集めています。
今回は3月18日に開催された「大阪モーターサイクルショー」でリニューアル後初披露となった「スズキ SV650ABS」2017年式のインプレをお届けさせて頂きます。
(乗車モデル 2017年式)
785mmと日本人にとってちょうど良いシート高のSV650ABSは、サイドカバーの形状調整によって足つき性は非常に良好。
これは体格の良い欧州人向けの車両としては特筆もので、日本人である私たちには非常に嬉しいポイントのひとつと言えます。
シンプレに作られたシートは意外な重厚感があり、座ってみると柔らかさと収まりのよさで乗り手の疲労度を軽減する見事な作りとなっていました。
良い意味でケレン味がなく、スタンダードな扱いやすさ・乗り心地のよさがSV650ABSの特徴と言えるでしょう。
Vツインのミドルスポーツという事もあり、ハンドリングはさぞ軽いだろう…と思いきや、手応え・重さともに750ccクラス以上のものが感じられました。
これは意図的にハンドリングを重くしている様子で、押し引き・取り回し時にはこの重さが大きな意味合いを持ち、乗り手が思う力加減でちょうど扱えるという飾らなさが印象的。
これはSV650ABSというバイクが扱いにくい、ということではなく、クラスに見合った重厚感を求めた結果と言えます。
2016年モデルから採用された「ローRPMアシストシステム」により、低回転時の取り回しが強化されているのは好材料で、極低速時の取り回しやすさはミドルクラスの中では上位に位置するものと言えます。
グラディウス650よりも4psの強化となったエンジンは、Vツインらしいトルクフルな出力設定となっており、低中速域で力強い伸びを発揮してくれるものでした。
適度にゴツゴツとした鼓動感が感じられるのも面白みがあり、加速力に関しては水準以上のものと言えます。
ミドルクラスネイキッドとしては「GSX-S750」の存在があるため、最高速度を求めるマシンではありませんが、それでも160km/h前後での長時間走行に耐えられるだけの安定した加速力があり、国内では必要十分な性能と言えます。
「ローRPMアシストシステム」による低速トルクの頼もしさも重要ポイントのひとつで、初心者でもドンつき・エンストといった不安なく乗れるのは大いに評価できるポイントと言えます。
アップライトな位置にマウントされたハンドルといい、スタンダードな作りとなっているためか、SV650ABSは見た目以上の操縦性とまではいきませんでした。
しかし、それがミドルクラスネイキッドとして劣っているかと言えばそうではなく、乗り手の想像を超えない範囲で上手にまとめたマシンという表現が一番ぴったりきます。
GSX-Rのようなキレのよいコーナリングとまではいきませんが、乗り手の力量に合わせた素直さでコーナリングに臨むといった感覚で、ベテランライダーにとっては懐古的な面白さがある点が特徴です。
キビキビとした操縦性ではありませんが、大型カテゴリに相応しい乗り味であることは確かで、初心者からベテランまでとっつきやすい難易度のマシンと言えそうです。
トキコ製の片押し2ポットキャリパー&290mm径ダブルディスクのABSシステムは、スーパースポーツよりは劣るものの、それなりに安定した制動性能で不安なく乗ることが出来ます。
ブレーキングは程よいタッチ感と効き具合であり、この点は乗り手によって多少好みが分かれてしまいそうですが、スポーツ志向ライダーの多い欧州で鍛えられただけのことはあり、十分な制動性能があることは間違いありません。
先代モデルよりも9kgの軽量化を実現しているため、急ブレーキ時のガッとした衝動は控えめとなっており、ナチュラルなブレーキングがSV650ABSの持ち味と言えます。
650ccという排気量であり、絶対的なスペックではありませんが、良くも悪くもスタンダードな作りとなっているためか、街乗りからワインディングまでジャストサイズの取り回しのよさがSV650ABSの魅力と言えます。
そうしたキャラクターの設定上、街乗り時は適度なサイズ感で扱いやすく、チョイ乗りなどの気楽な足としても優秀で、大型バイクとしての利便性は十分高いと言えます。
その反面、極端に細かいアクションはやや苦手といった印象があり、ある程度カスタマイズして乗るといった割り切り感が必要と言えます。
リアサスペンションはリンク式でプリロード調節が可能なタイプが採用されていますが、その幅はさほど大きなものではないため、試乗した上でのフィーリング確認は必須事項と言えます。
日本では昨年2016年に販売が再開され、現時点ではそこまで多くはないものの、一定以上のカスタムパーツが流通し始めています。
イタリア・フランスといった欧州諸国や、中国などではこのSV650をベースとした派生モデルが多数存在しているため、カスタム時はそうした諸外国製パーツの流用がメインとなりそうです。
純正パーツの流通に関しては不安はありませんが、1999年に発売されていた旧国内モデルとの混同も有り得るため、中古パーツとして購入する際は入念な確認が必要です。
1999年の旧モデルでは芳しい結果を残せなかったSV650でしたが、欧州での支持が高かったことで脈々と熟成を続け、現代的なネイキッドとして過不足のない仕様となっています。
現在はミドルクラスでもハイテク装備で簡単に高次元のスポーツライディングが可能なモデルが多数ありますが、このSV650ABSはそうしたマシンとは異なり、ある程度乗り手の技量を要求する骨太さもあります。
この点は乗り手によって評価が分かれそうなところですが、決してバイクとしての完成度が低いということはなく、自分の実力をダイレクトに反映する「鏡」のようなマシンと言えます。
現行ネイキッドにはなかった男らしいバイクが欲しいという方に向いた適度なマニュアル感がありますので、腕自慢のベテランライダーから腕を磨きたい初心者まで、バイクを走らせる楽しさを重視したい方向けの一台と言えそうです。
【リピーターやご紹介のお客様が非常に多い】
のは、お客様の立場に立った誠実な査定と相場以上での高額査定が評価されてのことだと自負しております。
事実、パッションのバイク買取査定はお客様満足度95%超!
弊社パッションは最高の接客と特別な買取価格で常にお客様満足度No1を追求しています。
【当社の査定員はみんな査定資格とマナー講習を修了】
お客様が気持ちよく満足してオートバイを売るできる事がとても大切だと考えています。
買取提示価格がお客様のご希望金額に届かない等、御満足頂けない 場合は買取不成立となりますが、その場合もパッションの査定はモチロン無料です!
査定は全て、最初から最後まで無料。安心してお気軽に最高の無料査定をお試しして頂けます。
ご希望の日時に車両の保管場所にお伺いして査定させて頂きます。
ご到着~査定~お支払い~お手続き~車両の引上げまでトータルの所要時間は平均して約20分です
査定金額にご納得いただけた場合は、現金で満額をお支払いいたします。
買取証明書を発行して、クーリングオフや廃車手続きなどについてご案内させて頂きます
査定金額にご満足いただけない場合は買取不成立となります。
その場合も査定は完全無料です。無駄に交渉を重ねることは一切なく、速やかに辞去させて頂きます
買取後に車両を引き上げさせて頂きます。廃車手続きは弊社で無償代行致します。
廃車証のコピーは10日~2週間程でお客様のお手元に届きます
【即日対応!資格を持った査定士がお伺いいたします】
全国の支店からご希望日時に出張査定にお伺いしています。弊社の査定員は全員。査定士の資格を取得し、マナー講習を修了しております。
リピーターやご紹介のお客様が非常に多いのには理由がございます。
最高の査定額と最上のご対応でお客様のご期待にお応えいたします。
▼下記のいずれか1つ
・125cc以下:標識交付証明書
・126cc以上250cc以下:軽自動車届出済証
・251cc以上:自動車検査証
※登録書類が無くても、ご登録名義と住所が分かれば買取に支障はございません
査定にお立会い頂くご本人様の身分証をご提示ください。コピーなどは必要ございません。
(オートバイの名義人と売却される方が同一である必要はございません)
買取成立となった場合、お客様のサインを頂戴しております。