エンジンが動かなくなった、故障した、キックが降りない、セルが回らない等
バイク故障・バイク整備修理やトラブルに関することに
パッション横浜本店の整備士が簡単にお答えしています
少し前からエンジンをかけようとするといつものセルの音とは違う音がしてエンジンが始動できない時がある。
セルスイッチを押し直したりするとエンジンが始動出来ていたので気にせず乗っていたのですが、最近始動しないことが多くなってきてしまい不便に思っています。
何が原因で修理にはどの位の金額がかかるのでしょうか?是非教えて下さい。
セルが元気よく回りバッテリーの電圧もあり、セルモーターにも異常がない・・・しかし、始動時の音がいつもと違いエンジン始動が出来ない、マフラーに手を当ててみても排圧が確認出来ない。
そんな時はセルモーターの動力をギアに伝える事ができずクランクシャフトを回せず、クランキング出来ていない可能性が高いでしょう。
ではなぜセルモーターの動力が伝える事が出来ないのか・・・
クランキングとは?
外部からの力でクランクシャフトを回し、ピストンを上下させる事を言います。
外部からの力とはセルモーターやキックペダルの始動装置ですが、クラッチを繋いだ状態で後輪を回す(押し掛け)事でもクランキングさせる事が可能です。
外部からの力によりクランキングさせる事でエンジンが始動します。始動後はシリンダー内の圧縮と爆発の力によりピストンが上下してエンジンを動かします。
エンジンが掛からなくても、しっかりクランキングしているようであればマフラーから排圧がある(排気口から空力が出てくる)はずです。マフラーに手を当てながらセルを回す事でクランキングの状態を確認できます。
しかし、場合によってはセルは回るのにクランキングしない状態が起こります。
セルが回るのにクランキングしていない(セルモーターの空回り)!
その原因は、始動装置であるセルモーターの回転をクランクシャフトに伝達する機能を担う、セルモーターピニオンギアもしくはワンウェイクラッチの動作不良が主な原因です。
セルモーターの空回り!その原因と対処方法・必要な場合の修理費用をご紹介します。
セルモーターの動力はピニオンギア又はワンウェイクラッチからクランシャフトに取り付けられたギアへと伝わりクランクシャフトを回し、クランキングさせています。
その際、エンジンが掛かった後、逆にクランクシャフトから動力がセルモーターへ伝わってしまうとセルモーターに大きな負担が掛かってしまいます。
エンジンをかける際には動力を伝え、エンジンが掛かった後は動力を遮断する役割をしているのがピニオンギアとワンウェイクラッチになります。
ご自身の車種は、オピニオンギアが採用されているか?ワンウェイクラッチが採用されているのか?
「車種+ワンウェイクラッチ(オピニオンギア)」で検索するとご自身のオートバイがどちらのタイプか調べることができます。
どちらも同じ役割をしていますが、構造は違い作動不良の原因、修理方法も違ってきます。
以下でピニオンギアとワンウェイクラッチ、それぞれの動作不良の原因と修理方法をご紹介いたします。
ピニオンギアは主に小排気量のスクーターに使われている事が多いパーツです。
ピニオンギアにはセルモーターと繋がるギアとクランクシャフトのギアと繋がるギアの二つが付いています。セルモーターを回すとピニオンギアが回り、回転の慣性力がかかってクランクシャフトのギアと繋がるギアが飛び出し動力を伝えます。
エンジン停止時、エンジン作動時はバネの力でギアが戻り動力がセルモーターへ伝わらないように遮断しています。
つまり始動時のみギアが飛び出して、停止時や作動時は戻るということです。
ピニオンギアに錆や汚れがついて動きが悪くなるとセルモーターを回してもギアが飛び出ず、空回りしクランクシャフトのギアへ動力が伝える事が出来ずクランキングが出来ません。
修理方法は駆動系内からピニオンギアを外し、錆や汚れをしっかりと取り除きグリスアップする事で解決出来ます。
グリスは塗りすぎに注意し、必要な分だけ薄くのばす事で余分な汚れの付着やグリスの飛び散りを避ける事が出来ます。
バイク店に頼む場合は、簡単な作業ですので、ピニオンギアの取り外し、グリスアップ、取り付けの工賃は4,000円前後が目安になります。
主に小排気量のスクーターに採用されているのがピニオンギアですが、
多くのオートバイにはカム式(運動の方向を変える機械)のワンウェイクラッチが採用されています。
ワンウェイクラッチは外輪、内輪、ローラー、スプリングで構成され、さらにギアが組まれた状態でクランクシャフトに組み込まれます。
ワンウェイクラッチのギアはセルモーターと繋がっており、セルモーターの動力により内輪が回転しローラーと外輪の接触面圧が高くなりロックし動力を伝える仕組みになっています。
エンジンが始動すると内輪が止まり外輪が回り始めますするとローラーと外輪の接触面圧が低くなりセルモーターへの動力を遮断する仕組みになっています。
ローラーの接触部の磨耗や、バネの力が弱くなることによりローラーの動きが悪くなりロックされず空回りをしてしまいます、するとクランクシャフトを回す事が出来ず、クランキングが出来ません。
改善方法はワンウェイクラッチ自体を分解しローラーやバネ、アッセンブリーでの交換により改善されます。
ワンウェイクラッチの値段は5,000円前後~20,000円前後、バイク屋さんへ依頼した場合の工賃の目安は12,000円前後~25,000円前後となります。
フルカウル車のように外さなければならない部品点数が多いほど工賃が高くなってしまいます、事前にバイク屋さんへ問い合わせておくと良いでしょう。
稀なケースですが、エンジンの焼き付きや、クランク周りのベアリングが壊れていたり焼き付いていたりする場合もセルの空回りでクランキングしないことがあります。
エンジンやクランクの大端ベアリングの焼き付きの場合は、機構内部の部品交換が必要となりますので、高額な修理費用が必要となります。
参考記事:エンジンが焼き付きの原因と修理費用
セルを回してもクランキングがしない原因は上記の二つのケースが考えられます。
どちらもセルの動力を伝えるための大切なパーツです、通勤や通学時、楽しみにしていたツーリング時にエンジンの始動が出来ないなどの症状が出るとストレスが溜まってしまいます。
まだまだ乗り続けるバイクや大切な愛車でしたら尚更、早めに修理をしストレスのないバイクライフを手に入れましょう。
この記事の執筆監修
バイクパッション整備責任者
2級整備士
玉井 克幸
バイク整備の知識量と技術力は誰にも負けません。
修理や整備も常に冷静沈着。若手メンバーのお手本として活躍中。
販売整備部門の責任者でもあるので、何か欲しいバイクがありましたら是非玉井までご一報ください。
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