久々のレーサーレプリカのヒット作となったMC51型のCBR250RRの買取事例。 2017年4月の発売当時は長期の納車待ちとなっていた品薄状況は落ち着き、現在では未登録車に加えて実走行車も中古市場で多く取引されるようになっています。
買取査定のご依頼を頂いた車両は乗り込みが浅く、新車で購入された当時とほぼかわらない状態を保持しており、全てのチェックポイントで新車に準じるような高評価となりました。
以下、今回拝見させていただいたホンダ・新型CBR250RR(MC51)の車両詳細となります。
足回り
前部倒立式テレスコピック・後部に5段階プリロード調整可能のプロリンク式スイングアームを採用したホンダ・MC51型CBR250RR。
250ccクラスとは思えないほどのハードさが感じられます。走行距離わずか509kmですので当然ヘタリや不具合はありません。
サスペンション機能は前後共に、十分な衝撃吸収性と十分なしなりが感じられ、非の打ち所がない状態だと言えます。
ホイールやハンドル・ステムに至るまで劣化は皆無。唯一ステムに鍵が微妙に擦れたような浅く短い点のような傷がありましたがその他は新車同様。実走行距離がある点と微妙な小傷のみが減点ともならない減点とはりましたが 査定の評価点は超極上車の8点が付きました。
外装
2016年末のティザーサイト公開以来、日本国内で大きな話題を呼んだ新型CBR250RRのシャープなフォルム
非常にエッジの効いたスタイリングながら、わずかな土埃以外にネガティブな要素は見られず、ガレージ内で大切に保管していたということが分かります。
唯一マイナス査定となったのは、日常の乗り降りで付いてしまった様な目を凝らして気付く程度の小傷がアンダーカウルとセンターカウルに有る点のみ。 赤と黒という非常にキズが目立ちやすいカラーリングでありながら、日常の乗り降りで付いてしまった様なごく浅い小傷がアンダーカウルとセンターカウルに以外はマイナス要素が見当たらず、紛れもなく極上車だと言えます。
外装の買取評価点も足回りに続いて超極上の7点が付きました。
エンジン周り
最高出力約40psという現行250ccクラス最高レベルのパワーを誇るCBR250RR。
そのハイパフォーマンスエンジンも、サビ・キズは皆無と言えるほど綺麗な外観を維持しており、こちらも文句無しの極上状態。
慣らし運転もまだ完了していない状態でしたが、始動性・吹け上がりともにゾクゾクするほど良い音を響かせ、好調ぶりを十分に確認することができました。
エキパイにも排気焼け等は見られず、細かく丁寧に慣らし運転が行われてきたものと査定評価させて頂きました。
敢えて挙げればの減点対象は、実走行がある点と、目を凝らして気付く程度のエンジンカバーの小傷。
コチラも買取の評価点は7点となりました。
フレーム回り
事故はおろか立ちゴケすら皆無という良好な状態
ツヤ消しのフレームのどこにもダメージは見当たらず、展示車並みの綺麗な状態でした。
全体的に黒が多い車両というのはわずかなキズでも目立ちやすい傾向にあるのですが、画像をご覧頂ければ分かる通り、一点の曇りもない見事な状態です。
汚れが溜まりやすいスイングアームとの接合部もエアダスターを使用して綺麗にクリーニングされ、キズなしの美観状態をしっかり確認することができました。
買取査定のお客様の中にはかなり手酷い汚れのまま査定を受ける方もおられますが、これだけ綺麗な状態で買取査定をさせていただけた場合は状態チェックがしやすく、検分する箇所が少なく査定も短時間で終了します。
フレーム回りについては、実走行のある点以外の減点は皆無で、ほぼ新車という8点の評価点が付きました。
電装/保安部品
一週間に10km前後の程良い乗り込みでエンジンを慣らしており、バッテリーのヘタリもほとんどなし。
保安部品・ランプ類も全て作動確認OKで、外観上のキズもありませんでした。
大きな特徴のひとつであるデュアルコンビネーションタイプのLEDライトも十分な光量を確認でき、新車同然の状態だと言えます。
唯一減点となったのが、鍵で擦れたのかキーシリンダー回りにある擦り傷。それ以外は減点対象はなく、7点の査定評価点が付きました。
その他
新車として購入した直後から、フルノーマルの状態を維持してこられたCBR250RR。
流通してから間もないことに加えて、新車の姿の完成度が高いこともあり、中古市場ではカスタム車が殆どで回っていない状況です。 カスタム車両の相場が定まっていないだけに、フルノーマルの状態はプラスポイントだと言えます。
サービスマニュアルといった付属品も完璧に揃っており、考えうる限り実走行のある車両としては最高に近い状態だと言えます。
総合評価と買取価格
以上が今回のMC51型CBR250RRの買取査定ポイントです。納車からわずか5ヶ月しか経過していない上、保管状況が良く大切にされていて非の打ち所がない見事な状態でした。
中古市場でも実走行距離のある中古車は取引が未だ少ないニューモデルであったため、評価が難しかったのは確かですが、状態の良さは折り紙つきであり、そのまま店頭販売できるほどの車両です。
弊社販売店でヴィクトリー・レッドのCBR250RRので仕入れ需要があったカラーリングであったことが幸いして、販売店の仕入れ価格をベースとした50万円の査定価格で買取する事ができた1台です。
販売店の仕入れ値だと、何で高く買取する事ができるのか?
その理由は消費税と落札手数料にあります。販売店は業者間のオークション市場で車両を落札して仕入れます。
仮に落札価格が50万円だった場合、仕入れ値は消費税8%と出品手数料が加算されて約55万円になります。
従って50万円で買取しても販売店に55万円弱で売れるので十分に利益が確保できます。
対して、買取専門店は50万円で買取出来るでしょうか?
買取専門店は、買取したオートバイのほぼ全てを業者間オークション市場を通じて売却しています。
仮に、業者間市場で50万円で売れそうな車両を50万円で買取すれば、運送費や出品手数料のコストが回収出来す完全に赤字となってしまいます。
確実に利益を出そうとすれば40万円台半ばの買取価格になるでしょう。ましてテレビCM等の広告や販促に多くの費用を投入している場合は40万円台前半でも赤字になるかもしれません。
買取に強く巨大な販売店を有する買取販売店である当社は、販売店での仕入れ需要がある車種はその収益余力を査定価格でお客様に還元いたしております。
お客様のご感想と買取後記
「僕はほぼメーカー希望小売価格で買ったんですけどね。今は、グーバイクとかで新車がほぼ全て50万円台で売られてるんですよねぇ。それを考えたら500キロ走った車両を50万円で売れるのが信じられないです」 と驚いた表情を見せながらも、高額買取に非常に嬉しそうに語られたオーナー様。その場の現金払いということもあってお喜びして頂けました。
オーナー様ご本人としてはもう少し街乗り時に柔らかい感じのマシンが欲しかったそうで、弊社で販売しているニンジャ650をネットで見て興味をそもっていることもお聞かせいただきました。
「とりあえずこの買取代金はそのまま残しておき、愛車候補をじっくり検討してみるつもりです」という言葉を頂き、オーナー様のお帰りをお見送りさせて頂きました。
弊社販売店で1か月以内にご購入いただけました際には、下取りキャンペーンを適応察せて頂いて販売価格からお値引きさせて頂くこともお伝えさせて頂きました。
今回は販売店の仕入れ価格をベースに買取する事ができたCBR250RR。 販売店の仕入れ価格の基となっている=買取業者の査定価格の基=となっている業者間のオークション市場の取引データを使用して、『状態別』『カラーリング別』『ABSありなし』の切り口でCBR250RRの中古相場をご案内差し上げます。
状態別の買取相場
- ▼状態を表す評価点の目安|MC51型CBR250RR
- 評価点10 未登録車・未走行車
- 評価点9 走行数キロの新古車
- 評価点8 準新車
- 評価点7 超極上車
- 評価点6 極上車
- 評価点5 状態が良く綺麗
- 評価点4 若干の難有り
- 評価点3 難有り
- 評価点2 実働車だが劣悪
- 評価点1 事故車や不動車
評価点別の査定相場比較 |
状態/ 落札価格帯 |
評価点 10 |
評価点 9 |
評価点 8 |
評価点 7 |
評価点 6以下 |
60万円台 |
1台 |
3台 |
3台 |
0台 |
0台 |
55~59万円 |
10台 |
3台 |
1台 |
0台 |
1台 |
50~54万円 |
7台 |
2台 |
7台 |
2台 |
3台 |
40万円台 |
0台 |
0台 |
0台 |
0台 |
2台 |
30万円台 |
0台 |
0台 |
0台 |
0台 |
1台 |
総落札台数 |
18台 |
8台 |
11台 |
2台 |
7台 |
(2018年1月時点で、業者間市場の落札データを過去1年間遡った数字)
(ABS搭載モデルは含まない数字)
(業者間市場とは全国で買取されたバイクの9割以上が出品される市場で、販売店と買取店の会員企業間で取引されるの業者間のオークション市場。そこで落札された金額が買取業者の査定価格の基準値となっています)
先ずトピックとして挙げられるのが、過去1年で取引された46台の内、未登録若しくは未走行の新車と同じ状態を意味する評価点10の車両が18台も落札されている点です。
評価点10の車両は、52.2万円~65万円のレンジで取引れています。新車が50万円台後半の車両価格で店頭販売されている現状を考えると、業者間市場において評価点10の車両が50万円台前半で取引されていることも府が落ちます。
一方で、転倒傷の多い評価点4の車両が57.6万円で落札されている事例もありますが、この車両はMC51が品薄である特赦な需給状況下での落札であった事が影響しています。
品薄感が解消され、新車が50万円台で店頭販売されている現状、新車が50万円台前半で業者オークションで落札されている現状を見ると、今後は評価点10の車両でも50万円程度の落札価格となっていきそうな気配です。
上記の相場環境を踏まえると、査定現場での買取価格はMAXでも50万円強であることが読み取れます。逆に下値は底堅く、現時点では多少の傷や使用感があっても買取価格で30万を割ることは少なそうな売り手有利な相場環境です。
今後、中古市場に多くの実走行車が流れ込んでくることで、中古相場が均されて、現行より緩やかに下落していくことが予想されます。
2018~2019年にかけては評価点5~7の車両が取引の中心となってきますので、そうなると40万円台の取引が中心になってくると思われます。
事故車や不動車の買取相場
事故車や不動車の査定相場比較 |
状態/ 落札価格帯 |
評価点 1 |
30~34万円 |
2台 |
25~29万円 |
2台 |
20~24万円 |
1台 |
(2018年1月時点で、業者間市場の落札データを過去1年間遡った数字)
(ABS搭載モデルは含まない数字)
(業者間市場とは全国で買取されたバイクの9割以上が出品される市場で、販売店と買取店の会員企業間で取引されるの業者間のオークション市場。そこで落札された金額が買取業者の査定価格の基準値となっています)
落札されている全てが不動車ではなく事故車となっています。 20.8万円の最低額で落札されている車両は、外装やフロントフォークが歪んでいる前面損傷の事故車で修復コストを考えると部品取りとなりそうな車両です。
その他の4台は、写真から目立った損傷は確認で出来ず、レストアベースの損傷車両と思われます。
したがいまして、現在の相場環境では、レストアベースの(完成車として修復できそうな)事故車であれば暫くは10万円台以上の買取価格が見込めます。
全損事故車のパーツ取り用途となると使えるパーツの価値に依存しますが5万円~となりそうです。
ABS搭載モデルとの買取相場比較
- ▼ABS装備ありなし|MC51型CBR250RR
- CBR250RR 新車価格 75.6万円~
- CBR250RR ABS 新車価格 80.7万円~
ABS装備ありなしの査定相場比較 |
ABS有無/ 落札価格帯 |
ABS なし |
ABS 装備 |
60万円台 |
7台 |
7台 |
55~59万円 |
15台 |
7台 |
50~54万円 |
21台 |
3台 |
40万円台 |
2台 |
1台 |
30万円台 |
1台 |
0台 |
総落札台数 |
46台 |
18台 |
平均落札額 |
55.5万円 |
58.6万円 |
(2018年1月時点で、業者間市場の落札データを過去1年間遡った数字)
(業者間市場とは全国で買取されたバイクの9割以上が出品される市場で、販売店と買取店の会員企業間で取引されるの業者間のオークション市場。そこで落札された金額が買取業者の査定価格の基準値となっています)
評価点10の車両の落札台数が占める割合が搭載モデルの方が多いという要因が影響して、若干CBR250 ABSモデルの方が現在は相場が高くなっています。
しかしながら他の車種がそうであるように、今後はABS搭載と非搭載の相場差は殆どなくなってくるものと思われます。
新車価格では金額が異なりますが、中古市場では殆んど変わらないのが多くの車種で見られる傾向です。
カラーリング別の買取相場
- ▼カラーリング別の新車価格|MC51型CBR250RR
- ヴィクトリーレッド(2017) 新車価格77.8万円
- マットガンパウダーブラックメタリック(2017) 新車価格75.6万円
- ソードシルバーメタリック(2017) 新車価格75.6万円
カラーリング別の査定相場比較 |
車体カラー/ 落札価格帯 |
レッド |
ブラック |
シルバー |
60万円台 |
3台 |
3台 |
1台 |
55~59万円 |
9台 |
5台 |
1台 |
50~54万円 |
7台 |
6台 |
8台 |
40万円台 |
0台 |
2台 |
0台 |
30万円台 |
1台 |
0台 |
0台 |
総落札台数 |
20台 |
16台 |
10台 |
(2018年1月時点で、業者間市場の落札データを過去1年間遡った数字)
(ABS搭載モデルは含まない数字)
(業者間市場とは全国で買取されたバイクの9割以上が出品される市場で、販売店と買取店の会員企業間で取引されるの業者間のオークション市場。そこで落札された金額が買取業者の査定価格の基準値となっています)
評価点との兼ね合いもあるので断言はできませんが、傾向としては赤(ヴィクトリーレッド)が人気なようにも見えます。対して若干ソードシルバーメタリックの勢いが弱いかなとも映ります。
以上、カラーリング・評価点別・ABS搭載ありなしでCBR250RRの買取相場を見てまいりました。CBR250RRの売却を考えているオーナー様の参考になれば幸いです。
ホンダ・新型CBR250RRを高く売りたいとお考え中のオーナー様は、まずは一度弊社パッションの無料出張査定をご体験頂ければ幸いです。
CBR250RR 【MC51型|2017年~】
【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 26台
- 平均価格: 554,783円
- 最高価格: 668,000円
- 最低価格: 380,000円
【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 7台
- 平均価格: 283,800円
- 最高価格: 319,000円
- 最低価格: 208,000円
相場情報:2018年1月2日時点
最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。
上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。