899パニガーレ買取査定事例|綺麗な2014年式
「半年前に査定してもらったんだけど、その時の106万円で今も売れますか?」と再度となる買取査定のご依頼を頂いたのは899パニガーレ(スーパーバイク 899 Panigale)。
半年前と車両状態に大差ありませんでしたが、走行距離が300km増えている点、相場が平均で3万円下落している点をご説明差し上げて103万円で買取させて頂きました事例です。
「パッションさんの値段がいかに高かったかも知っているので。今回の査定額もめっちゃイケテルでしょ。もっと下がるかと思ってたよ実際。」とはオーナー様のごお言葉です。
以下に詳しい相場情報を交えて、査定内容の詳細をご案内しています。
【毎週更新】している899パニガーレの最新の買取相場と過去4年間の相場変動もこのページでご紹介しています。
899パニガーレ買取価格実例
事故不動
新車
総合評点:5点
エンジン5 車体フレーム5 外装5 電気保安4 フロント5 リア5
【評価点の目安】
8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車
5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪
1点:事故不動
- バイク名
- 899パニガーレ
- 買取価格
- 1,030,000円
- 年式
- 2014年式
- 走行距離
- 7,400km
- 車台番号
- フレーム番号ZDMH805JAE
エンジン番号ZDM899
- エンジンの状態
- 良好
- 外観の状態
- 小錆びありますが総じて綺麗
- 損傷や事故転倒歴
- 小傷が所々に
- カスタムや改造
- ノーマル車両(ポイントガード装着)
- 買取年月
- 2018年2月
- 買取エリア
-
浦安市海楽の買取事例
- ジャンル
-
スーパースポーツ
899パニガーレ 買取査定内容
昨年の夏に引き続いて2度目の査定となった899パニガーレ。
ガレージ保管で半年前からは300キロも走行距離が増えていないため、半年前の状態と大差ありません。
車両状態には目ぼしい変化がありませんでしたが、半年前とは買取相場が異なっています。
はたして買取額は?さっそく査定内容をご紹介していきます。
エンジン
ドゥカティのスーパーバイク特有のガコガコといった独特のサウンドを奏でるエンジン。半年前の査定では良好な機能を確認していますが、現在はどうでしょうか?
先ずは外観からチェックしていきます。
オイル漏れは見当たりませんが、ラジエーターに細かい錆びがやや多く付着しています。ジェネレーターカバーやエンジンカバーにも軽い錆びが浮いています。
細かいところですが軽い減点が入ります。
続いてセルでスタート。独特のサウンドで始動します。アイドルは安定し白煙吹きなどの症状も見られません。
SPOTSモードを選択してアクセルを開放していきます。高回転になるに従って快調に吹き上がっていきます。
オーナー様に許可を頂いて、前回はできなかった実走行を試してみます。
(前回はシート下のエキパイの放熱によって、夏という事もありツナギでは乗車が厳しいほどシート付近が熱せられていました)
先ずはDQS(DUCATI QUICK SHIFT/ドゥカティクイックシフト)をオフにして通常通りシフトアップ・シフトダウンでギアチェンジを実施していきます。
低速のケアが薄いスーパースポーツは、回転数が少ない領域では角角しい反応になるのですが、そこはマシンの特性なので買取評価とは関係がありません。
ギア抜けや引っ掛かり、もたつきや異音もなくもなく充分に状態が良いエンジン機能を確認。
続いてDQSをオンにしてクラッチを握らずにシフトアップしていきます。充分に機能しています。
半年前の状態と差はありません。充分に高い買取価値を保持しています。査定の評価点では5点が付きました。
外装
2015年の新車購入からワンオーナーでガレージ保管されていた899パニガーレ。
外装には艶があり綺麗な状態を保持しています。
細かく減点されたのは、アンダーカウルやセンターカウル・テールカウルの小傷です。
遠目には識別できず近寄って発見できる程度の小傷ですが、購入希望者が店頭で目にした場合には印象が悪くなります。
車体全体が綺麗なだけに、より目立たなく(ほとんど識別できないように)するケアを買取後に必要になるでしょう。
足回り
珍しい水平方向に設置されたSHOWA製のリアサスペンション。
車体の押し引き、荷重抜重、走行テストで前後のサスペンション機能は確認済みでオイル漏れなどもありません。
ABS機能付のブレーキも非常に良く機能しています。
足回りでマイナス査定となったのは、
brembo製のブレーキキャリパー、キャストホイールのリム部分の細かい錆び。チェーンの錆び。
スイングアーム、ブレーキレバーの小傷、ホイールの傷。
といったところ。大きな減点ではありませんので、総合的には5点と高い評価点が付いています。
フレーム回り
特に挙げるほどのマイナスではありませんが、
フレームに接合されているステップやスタンド周辺に小錆びや小傷が確認できます。
逆にその程度しかマイナスが無く、シートレールやダウンチューブ含めたフレームの評価は非常に高く5点プラスとなりました。
電装系・保安部品
エンジン機能で上述いたしましたが、液晶パネルで様々な機能が確認できる899パニガーレ。
「SPORT」「WET」「RACE」から選べる走行モード
ABS(ANTI-LOCK BRAKE SYSTEM/アンチブレーキロックシステム)の3段階の切替
DTC(DUCATI TRACTION CONTROL/ドカティトラクションコントロール )の8段階の切替
EBC(ENGINE BRAKE CONTROLエンジンブレーキコントロール)の3段階の切替
DQS(DUCATI QUICK SHIFT/ドゥカティクイックシフト)のOn/Off切替
が出来る基幹部品である液晶メーターに曇りや傷はありません。
消耗品のバッテリーは交換の必要は無さそう。ノーマルの電装系やハーネスにも問題はなく保安部品は全て動作に問題なし。
唯一、歪曲を繰り返しているエキパイにやや目立つ錆びが散見されました。見えにくいところではありますが、後ろからのアングルでは目に入るところですので、買取後に研磨で錆び取りの作業が必要となりそうです。
その分買取価値が減額されていますが。ケアによってリカバー減点という事で減額幅は小幅に留まりました。
総合評価と買取価格
総合評価でも5点が付いた899パニガーレ。マイナスとなった項目も細かい減点で、ケアによってリカバーできるものが中心でした。
それだけに高額査定が期待できるのですが。前回査定した時とは相場環境が少し変わって下落しています。
半年前の査定で提示した査定額は106万円。当時から平均で3万円程度、相場が下落しています。
相場が3万円下がっていることと、前回の査定時から走行距離が300km程増えている点などもお伝えして103万円の査定額で買取させて頂きました。
後発の1299パニガーレや959パニガーレ、そして4気筒で最上位モデルは500万円超で発売されるV4パニガーレなどによって、型落ち感が強まる899パニガーレは今後も緩やかに相場が下落していくことが予想されます。
パニガーレシリーズに限らず、後発モデルの発売によって型落ちとなる車種の相場下落はドゥカティ全体でよくある傾向となっています。
ディアベルや排気量の名称のみのスーパーバイクでもその傾向が顕著です。
旧車などと異なり相場上がっていく目は期待できませんので、パニガーレのご売却を検討されているオーナー様は早めの売却が買取価格的には正解となります。
お客様のご感想と買取後記
「無くなるかと思うと思い入れが勝って、どうしても手放せなくなって。」と前回売却をお見送りされた理由を教えてくれたオーナー様。
「やっぱり踏ん切りをつけて売ろうと。パッションさんの値段がいかに高かったかも知っているので。」続いて再度査定に呼んでくださった理由も教えてくださいました。
「今回の査定額もめっちゃイケテルでしょ。もっと下がるかと思ってたよ実際。」と査定額にご快諾頂いての買取となりました。
KZ13000乗りの査定員も、愛車を手放す想像をするだけで一大事です。
それだけに愛車を手放すオーナー様のお気持ちは肌感覚で分かります。それだけにオーナー様の傍に立って誠実にご対応して、踏ん切りがついたお客様には買取価格でご期待にお応えしたいと考えております。
査定は、真心査定のパッションにお任せ下さい!
899パニガーレ 査定相場を徹底検証
2014~2015年モデルが存在する899パニガーレ。
当時のメーカー希望小売価格は2014年モデルが191万円、2015年モデルが196万円~と、近年のDUCATIスーパーバイクとしては比較的廉価な価格で販売されていました。
2018年現在では、中古車の平均価格は135万円で売られている899パニガーレはいったいいくらで売れるのでしょうか?
日本の中古バイクの買取/販売相場を決定している、業者間オークション市場の取引データを使用して買取相場を以下にご紹介いたします。
状態別の買取相場
- ▼状態を表す評価点の目安|899パニガーレ
- 評価点6 とても状態が良く綺麗
- 評価点5 状態が良く綺麗
- 評価点4 やや状態が良く綺麗・軽めの難有り
- 評価点3 若干の難有り
- 評価点2 実働車だが劣悪
- 評価点1 事故車や不動車
899パニガーレ|評価点別の相場比較 |
状態/ 落札価格帯 |
評価点 5 |
評価点 4 |
評価点 1 |
100万円台 |
5台 |
2台 |
0台 |
90万円台 |
2台 |
1台 |
0台 |
80万円台 |
1台 |
0台 |
0台 |
70万円台 |
1台 |
0台 |
0台 |
60万円台 |
0台 |
0台 |
0台 |
50万円台 |
0台 |
1台 |
0台 |
40万円台 |
0台 |
0台 |
2台 |
(2018年2月時点で、業者間市場の落札データを過去1年間遡った数字)
(業者間市場とは全国で買取されたバイクの9割以上が出品される市場で、販売店と買取店の会員企業間で取引されるの業者間のオークション市場。そこで落札された金額が買取業者の査定価格の基準値となっています)
買取相場のボリュームゾーンは90万円台
最高取引額は106万円、査定額は53.4万円、取引平均額は95.2万円となっています。
中古車の平均本体価格が135万円であることを考えると40万円もの差があります。
買取相場の本筋からは一旦少し外れますが、40万円の価格差について解説すると以下のようになります。
『業者間市場での取引価格=販売業者の仕入れ価格』でありますが、『消費税と落札手数料』を加えて支払いますので、実際の平均仕入れ額は105万円程度となります。
更に大型バイクの検品値付けや基本整備費などの経費がかかりますので、実質的には25万円程度を上乗せしされた車両価格で販売されています。
『取引価格+消費税+落札手数料+経費+儲け』が店頭の本体価格となっています。
25万円の上乗せが高いと思われる方も多いと思われますが、保証を付けて販売する事、在庫期間が長くスペースが必要な大型バイクの相場と言えます。
当社のようなバイク買取販売店は、店頭で135万円で販売している車両価格を見て、「120万円位で買っても15万円の儲けがあるじゃん」と高い買取価格にご期待されるお客様がいらっしゃいますが、
実際はそこまで出して買取をすると損をしてしまいます。その理由は業者間市場を通じて書類がクリアになっている899パニガーレを平均価格で105万円程度で仕入れる事ができるからです。
105万円で仕入れる事ができる車両を120万円で購入する必要はないので、販売店の仕入れ(買取)価格も業者間市場をベースとした金額に収れんされます。
少し市場での取引価格とと販売相場の構造についての解説が長くなってしまいました。
話を本筋である899パニガーレの買取相場に戻します。
上記は、状態を横軸に、取引額を縦軸にした表で状態と取引額の関係性を纏めた表です。
取引台数が13台と少なく、実働車の評価点も4点と5点の2種類しかないため、状態と取引額の関連性が見えてきません。
表からわかることは、90万円台と100万円台に取引が集中しているという事。
表からは読み取れないところでは、下記のような特徴があります。
100万円以上で落札されている車両は、減点項目が少なく綺麗で状態が良い車両であること。
90万円台で落札されて椅子車両は、100万円以上で落札されている899パニガーレに比べると、細かい減点項目が少し多いこと。
80万円台以下で取引されている車両になると、細かい減点項目がもう少し多いか、減点の内容が大きくなっています。
1つ1つの取引車両を細かく見ると、状態に応じた取引価格となっていることが分かります。
上記の取引価格は、業者間市場での取引額ですので、査定現場での買取相場はもう少し安くなります。
業者間市場の取引額から、買取相場を計算するのは簡単です。業者の儲けと経費(出品手数料や運送料)を差引いた額が取引相場となります。
大型バイクの場合は4万円程度が競争力のあるとことでしょうか。
つまり、90~100万円台前半に取引が集中し、平均取引額が95.2万円であることから。査定現場での買取額は、90万円台がボリュームゾーンで、状態が良ければ100万円台まで伸びる余地があるといえるでしょう。
半損の事故車でも30万円以上の買取相場
不動車や事故車など実働状態にない車両の表す評価点1の車両の着目すると、過去1年で40万円台で2台の899パニガーレが取引されています。
いずれも事故車で、1台はエンジンがやられていて、もう1台はフロントがタンク方向に圧縮されている全損に近い部品取り車です。
2018年現在では、かなり大きな衝撃を被った事故車でも40万円で取引されていますので、半壊している事故車でも30万円程度の査定額で買取出来る相場となっています。
商業的にレストアベースに乗る事故車であれば、実働化後の価値から修復コストを差引いた額での買取額となり30万円よりも高い査定金額になるでしょう。
パニガーレの種類と年式・型式 |
車種 |
年式 |
新車価格 |
フレーム番号 |
899 |
2014年 |
191万円~ |
H805JA |
1199 |
2012年~ |
209万円~ |
H802JA |
1199R |
2013年~ |
309万円~ |
H802JA |
1199S |
2012年~ |
259万円~ |
H802JA |
1299 |
2015年~ |
244万円~ |
H905JA |
1299S |
2015年~ |
299万円~ |
H905JA |
959 |
2016年~ |
203万円~ |
HA01JA |
959Corse |
2018年~ |
207万円~ |
HA01JA |
V4 |
2018年~ |
263万円~ |
|
V4 S |
2018年~ |
328万円 |
|
V4 SPECIAL |
2018年~ |
455万~ |
|
(パニガーレV4/S/Secialは、発売前情報です)
1199パニガーレで口火を切ったシリーズは、899パニガーレ⇒1299パニガーレ⇒959パニガーレ⇒パニガーレV4と展開されています。
派生モデルとしては、 959コルセ、1199パニガーレS、1199パニガーレR、1299パニガーレS、1299パニガーレR、パニガーレV4 S、パニガーレV4 Specialが存在します。
2018年時点で最新型のパニガーレV4の上位バージョンであるパニガーレV4 Specialは455万円、マグネシウムホイール装着仕様は509万円の希望小売価格が予定されています。
以下でパニガーレの車種別の買取相場をご紹介しています。<
パニガーレシリーズの相場|実働車 |
相場/ 年式モデル |
平均落札額 |
最高額 |
取引台数 |
899 |
95.2万円 |
106万円 |
13台 |
959 |
116.4万円 |
139.4万円 |
8台 |
1199 |
99.3万円 |
107万円 |
3台 |
1199R |
189.7万円 |
192.2万円 |
3台 |
1199S |
119.1万円 |
150.4万円 |
24台 |
1299 |
142.7万円 |
156.6万円 |
4台 |
1299S |
160.9万円 |
180.2万円 |
3台 |
(2018年2月時点で、業者間市場の落札データを過去1年間遡った数字)
(業者間市場とは全国で買取されたバイクの9割以上が出品される市場で、販売店と買取店の会員企業間で取引されるの業者間のオークション市場。そこで落札された金額が買取業者の査定価格の基準値となっています)
概ね新車価格から100万円を差引いた額で取引されていることが見て取れるように、新車価格と連動した取引相場となっています。
899パニガーレの買取相場で上述しましたように、大型バイクの買取相場は市場での取引価格-4万円程度ですので、それぞれのパニガーレも4万円を差引くことで平均的な買取額が見えてきます。
最新の相場に照らして、状態に応じた相場を直ぐにご案内できます。パニガーレのご売却をお考えのオーナー様はお気軽にお問い合わせくださいませ。
899パニガーレの買取相場
899パニガーレ
【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近●●●ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 12台
- 平均価格: 1952,308円
- 最高価格: 1,060,000円
- 最低価格: 534,000円
【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近●●●ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 2台
- 平均価格: 406,500円
- 最高価格: 407,000円
- 最低価格: 406,000円
相場情報:2018年2月13日時点
最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。
上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。
パニガーレに関連する買取事例
899パニガーレは売ろうと考え時が一番高く売れます