RVF400買取査定事例｜エンジン焼き付きの不動車

残念ながらエンジンが焼き付いている不動車ですが、
往年のサーキットマシンとしてとして実力を発揮した車両の市販レーサーレプリカとして根強い人気があり、現在の中古市場でも底堅い相場を維持しているRVF400ですので、 エンジンが死んでいても充分に査定価格が付く車両となっています。
因みに、世界限定1,000台強で発売された兄弟車のRVF750/RC45は、状態が良ければ買取査定価格で200万円超の値段が付く、ホンダひいては国産車全ての中でも最も高額で取引される車両の1つになっています。

VFR400（NC24/NC30）の後継機種として発売された（VFR400の買取事例一覧はこちら）
RVF400は、1994～1995年頃のNC35-100と、1996年頃～NC35-110がありますが、さて買取させて頂いた車両は、1995年式の初期モデルNC35-100に当たります。
写真でもご覧いただけますが、このRVF400にはマフラーがありません。
エンジン焼き付きで、当初はエンジンを修理して再び乗る予定だったそうですが、バイク屋さんでの修理見積もりが予想以上に高額だったために、 ローンの支払いとのダブルパンチで修理を断念されて、置いておくのももったいないという事で、ご友人にマフラーを譲られたそうです。
ローンの支払いが終わったら、修理するご予定もあったそうですが、1年近く放置している間に車検も切れ、税金の支払いもあり、錆びていく様子が忍びないという事で、 ロンが残っていて、エンジン焼付いている故障車ですが、買取できますか？」お電話いただいて、査定に呼んで頂きました。

査定に呼んで頂き実際にお客様のRVF400を拝見させて頂いたのですが、
オドメーターの表示が3,800kmと若くしてエンジン焼き付きという事でしたので、高回転での乗車も多かったのかをお客様にお伺いしたのですが、 中古で購入してから特に乱暴な乗り方はせずに2回目のツーリングでエンジンが突然停止したという事でした。
念のために、中古バイクを業者間で取引する市場の売買データで、同じ車両の取引履歴を検索したところ、過去に取引があり、その際の走行距離が56,600kmとなっていました。
お客様に渡る前のどこかでメーターの改ざん（オドメーターを巻いて減算）があったようです。
（エンジンが死んでいる為、走行距離の過多は査定価格に大きくは影響しませんが、エンジン以外にも多く走ればフレームをはじめ各パーツにそれなりに多少のガタが出てくるものですので、 エンジンが焼き付いていても、やはり多走行車両よりは低走行車の方が気持ちですが査定価格は高くなります）

その他、主立ったところでマイナス査定となったのは、
外装カウル一式が社外品でること。
ラジエーターの凹み・曲り、アッパーカウルの傷とステー曲り、タンク凹み、外装カウル全般の傷、ステムベアリング不良、クラッチレバー曲り・削れ、スイングアーム凹み・削れ、シートレール曲り、ハンドルストッパー凹みなど、 沢山の社外パーツもご購入時に付いていたそうで、凹みも多数あり、前の乗り手の方が結構高回転域で回していた事、結構派手な転倒傷を負って、カウル類を一式交換した事が想像できる車両でした。
錆びや腐食などの劣化は、タンク内やラジエーター、取付ボルト類などに特に目立つほか全体的に錆びが浮いているほか、塗装が剥げている箇所や、変色している箇所もあり年式並みかやや悪い状態でした。

上記のように、エンジンが焼き付いている点、マフラーが欠品している点など、大きな要素以外にも、全体的に状態が良いとは言い難い状態でしたので、 査定価格も準じて伸び悩んだRVF400でした。
エンジンが焼き付いていても、その他の箇所の状態が良ければ十分に10万円台後半～20万円付近までの査定価格が狙えましたが、 車両全体の傷みや疲労感が響いた査定価格となりました。

ローンが残っているバイクという事で、通常とは異なるお支払方法となりました。
買取金額の半金を活用して一括返済が可能とのことでしたので、
半額を現金でその場でお支払いさせて頂き、
後日お客様にローンを一括返済して頂きまして。着払いで郵送して頂く返済証明書を確認してから、残金の半額をお客様のお口座にお振込みさせて頂く流れとなりました。
また、返済証明書を頂いてからは、車検証の所有者欄に記載されている主勇者からの所有権解除と末梢登録（廃車手続き）まで、当社で無料にて代行させて頂きまして、廃車証のコピーをお客様に郵送いたしております。

冒頭でも申し上げましたように、今なお底堅い値段で取引されている人気車のRVF400
買取査定価格の前提となっている、
中古バイクを買取店と販売店の間で取引する業者間オークション市場での落札価格を参考までにご案内差し上げます。

過去1年間に86台のRVF400が以下のような価格帯で落札されていています。
（買取業者は業者間市場に殆ど全てのバイクを出品して売却しているため、上記市場での落札価格が査定価格の基準になっています）

ご覧いただけますように、状態が良ければ70万円付近まで値段が付くことがあるRVF400ですが、ボリュームゾーンは、20万円台～40万円台の前半になっています。
50万円台以上が付いた状態の良い車両の割合は10％未満ですので、かなり状態が良いことが条件であることが読み取れます。
実際の査定金額としては中心ゾーンは、上記の落札金額から買取業者の儲けと諸費用が差し引かれますので、 状態が比較的良い車両で30万円台後半～40万円台。平均的には20万円台後半～30万円台前半。状態に多少の難があると10万円台～20万円台前半といったところが目安となっています。
（宣伝めいてしまいますが、当社のように、超巨大な販売店を展開する買取販売店ですと、業者間市場に頼らず、自社買取/仕入れの自社販売ですので、余計な中間経費やマージンが発生しない分、 買取専門店より高い買取価格でお客様のご期待に沿うことが出来ます）