BMW G310Rは2017年に発売されました。
メインターゲットとされた市場は二輪車の需要増が著しいアジア圏や中南米で、用途はシティユース、軽量でメンテナンスの容易な単気筒エンジンですが、フロント倒立フォークや路面追従性の高いリアモノサスあたりに、BMWらしい質の高さが表われています。
シリンダーを後ろに傾けた前方吸気・後方排気でスイングアーム長を長く取り、安定性を高めています。
日本でも「普通二輪で乗れるBMW」として大きな反響があり、普通二輪初心者や女性がチョイスできる1台となっています（価格は高めですが）。
カラーリングは、《パール・ホワイト・メタリック》《コスミック・ブラック》《ストラト・ブルー・メタリック》です。
2019年にマイナーチェンジを受け、サイドスタンド形状などが変更され、《レーシング・レッド》のカラーリングが追加されました。
2020年にはカラーリング《コスミック・ブラック2》が追加されています。
G310Rの持つ雰囲気：ストリートファイター系のスタイリングを基本とした高いクオリティは、価格は高めでも、ライバルのヤマハMT-03、カワサキZ400（EX400G）等より所有する満足度は高いものがあります。
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解説記事更新日：2021年02月28日

G310Rは、BMWが製造する313ccの水冷4スト単気筒エンジンを搭載したロードスポーツモデルです。インドのTVS Motor Companyと共同で開発・設計されました。
BMWのHPには
【大都会を駆けぬける、そしてライディングをひたすら愛するすべてのライダーに向けて】
とあり、シティユースをメインに考えられています。
日本国内では、「普通二輪で乗れるBMW」として発売時に大きな反響がありましたが、開発ターゲットにされたのはアジア圏や中南米などで、日本ではありません。
スタイリングはうねりとマスの集中化を感じさせるもので、小さいながら高級感があります。R800RやR1200Rのイメージもあり、車格以上の存在感があります。
ABSやフロント倒立フォークを採用、前方吸気後方排気+後傾シリンダーでスイングアームを長く取って安定性に寄与。他には異形ヘッドライト、リアモノサス、アンダーカウル等を装備しています。
カラーリングは、《パール・ホワイト・メタリック》《コスミック・ブラック》《ストラト・ブルー・メタリック》です。
ライバルはヤマハMT-03、カワサキZ400（EX400G）などで、BMWらしいスムーズな吹け上がり、路面追従性、高級感などはG310Rが一歩勝ります。
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解説記事更新日：2021年02月24日

2018年のG310Rは、2017年モデルからの変更はありません。
ただし313cc、普通二輪免許で乗れるBMWということで大きな反響がありました。女子にも扱いやすい軽量な車体（ガソリン満タンでも160kg以下）、ストリートファイター系の迫力あるスタイリング、ゴールドの倒立フロントフォーク、デジタルメーター等、BMWらしい高級感も備わっています。
技術的に斬新なのは【前方吸気後方排気+後傾シリンダー】で、重いシリンダーヘッドを車体中央に寄せてマスの集中化を図り、空いたスペースにスイングアームを長く取って安定性を高めています。
ライバルはヤマハMT-03、カワサキZ400（EX400G）などで、BMWらしいスムーズな吹け上がり、路面追従性、高級感などはG310Rが一歩勝ります。
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解説記事更新日：2021年02月24日

2019年のG310Rはマイナーチェンジを受け、サイドスタンド形状などが変わり、《レーシング・レッド》のカラーリングが追加されています。
313cc、普通二輪免許で乗れるBMWは、1955年発売のR26以来、何と60年以上ぶりのことです。アジア圏や中南米メインがメインターゲットですが、日本国内でも非常な好意をもって迎え入れられました。
特徴的な後傾シリンダー、前方吸気・後方排気レイアウトはそのままで、確かに横から見ると車格のわりにスイングアームが長いことが分かります。
ライバルはヤマハMT-03、カワサキZ400（EX400G）などで、BMWらしいスムーズな吹け上がり、路面追従性、高級感などはG310Rが一歩勝ります。
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解説記事更新日：2021年02月24日

2020年のG310Rは《コスミック・ブラック2》のカラーリングが追加されています。
ストリートファイター系のスタイリングが一層アグレッシブに引き締まった印象を受けます。
G310Rのメインユースは市街地を想定して作られていますが、フロント倒立フォーク、リアモノサス、そしてBMW独自のダンパーやスプリングチューニングによって、悪路での走破性も高いです。313ccですから高速道路も走れます。
アジアや中南米がメインの市場ですが、BMWらしい商品価値の高さによって、日本国内でもあらゆるシーンで快適に走れることうけあいです。
ライバルはヤマハMT-03、カワサキZ400（EX400G）などで、BMWらしいスムーズな吹け上がり、路面追従性、高級感などはG310Rが一歩勝ります。
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解説記事更新日：2021年02月24日

販売開始より満3年が経過したG310R、2021年モデルではいよいよマイナーチェンジを実施。
欧州で施行されるユーロ5対応のため、エレクトロニック・スロットル・グリップなどを新たに採用。アイドリング速度自動調整機構の「オートマチック・アイドル・ブースト」、スリッパークラッチとして「アンチ・ホッピング・クラッチ」を姉妹車のG310GSと同時に採用し、欧州のみではなくアジア市場をも睨んだ充実化を図った内容。加えて前年まではテールランプのみに採用されていたLEDがヘッドライトとウインカーにも採用され、夜間走行時の視認性・安全性を強化するなど、非整地区域が今なお多い東南アジア向けの改善点も見所だと言えるでしょう。若干ながら、ヘッドライトのLED化でフロントマスク部にも改良が施され、全体的なイメージはBMWのフラグシップである「S1000R」に近いシルエットに。エンジンも最高出力発生回転数を9,250rpmに引き下げ、中低速域でのパワー感を重視したフラット気味な仕様としている点も実戦的。こうした改良により、カラーリングも一新。2021年モデルでは、タフでありつつも洗練された雰囲気のコスミックブラック、従来設定されていたパールホワイトメタリックをBMW伝統の青と白でブラッシュアップしたポーラホワイト、さらにS1000Rのイメージをより強調した赤/黒/白の特別色「スタイルスポーツ」の計3色設定。特に最後のスタイルスポーツはフレームを鮮烈な真紅に塗装したもので、外車ならではの大胆なデザイン性が大きな魅力。
現在の中古バイク市場においては、玉数自体は少ないものの徐々に業者間オークションでも出品されており、直近12ヶ月内では実動車2台の取引記録あり。内訳は共にスタンダードカラーのコスミックブラックで、高値をつけた方の車両は総合評価6点で47万2000円、次点が総合評価7点の46万6000円での成約となっております。出品された時期により、評価点が低い方が高値をつけているのは年式と走行距離が重要視される現行モデルにはよく見られることで、どちらもディーラーの試乗車上がりで出所の筋が良いことが評価を後押しした結果となっております。販売開始から1年弱しか経過していないため、流通車両は走行距離が極めて浅いのが特徴で、2022年モデルが販売を開始していることを踏まえると、今後は値下がり傾向となる見通し。ワンメイクレースの「G310トロフィー」など、G310Rを取り巻く環境は良好ですが、乗り換え・売却を検討されておられる場合は早め早めの決断が結果を大きく左右すると言えるでしょう。
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解説記事更新日：2022年03月21日

2022年モデルのG310Rは、前年のマイナーチェンジからの実質的なキャリーオーバーで販売を継続。
ただし、新車販売価格は標準モデル比で4万4000円の値上げとなり、新車販売価格は税込み68万1000円からと大幅に引き上げられてしまいました。これは不安定な欧州経済による事情と、直近発生したロシア・ウクライナ間の紛争による情勢も併せた複雑なもので、輸入車ならではの貿易事情が大きく関係しているものと推測されます。諸元上の変更自体はなく、カラーリング変更のみでの継続販売ですが、前年設定されていたポーラホワイトは廃止となり、コスミックブラックも黒地に赤をあしらったものから"R"のロゴをホワイトアウトしたシンプルなパターンに変更。特別色のスタイルスポーツは継続され、新たにスタイルパッションと命名された新グラフィックが加わりました。配置的にはスタイルスポーツの黒を白へと変更した上で、"R"のロゴを赤から青へ変更。全体的なイメージはトリコロールに近く、かつてのWGPファンなら心くすぐられる新パターンだと言えるでしょう。
日本国内最大の中古バイク市場であり、1年間で約20万台以上ものオートバイが取引される業者間オークションですが、最新モデルだけに2022年3月現時点で出品データはなく、相場的に語るのはやや難しいものがあります。しかし、前年比で約7%もの値上げとなったことは確実に影響を及ぼすものと予想され、実際に中古バイク市場に出回るのは2022年後半以降になるものと思われます。その時期になると、オフシーズンを迎えることにより、ディーラー展示車両や試乗車上がりの低走行車両が増えることから、従来モデルの値下がりは避けられず、高値での売却を望むのであれば早め早めの決断が功を奏します。ノーマル車の需要が高いのが現状ですが、G310トロフィーなどのレースレギュレーションを満たしている車両に関しては一定数以上の需要があることから、事前相談によりカスタム内容の詳細を伝えて見積もりを進めていくことをおすすめいたします。
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解説記事更新日：2022年03月21日