R18ファーストエディション【2021年】毎週更新の買取査定相場

BMWモトラッドのヒストリーにおいて史上最大排気量となるボクサーツインを搭載するクルーザーが2020年に発売された。それが「ヘリテイジ」シリーズに展開された「R18」だ。そして、その「R18」のデビューに伴って期間限定で用意されたのが、本モデル「R18 ファーストエディション」である。
ベースとなっているスタンダードの「R18」と車体の基本構造は同じでエンジンスペックも変わらないが、以下の特別ディテールを採用することで明確な差別化が図られている。

・ホワイトピンストライプ
・専用シートバッジ
・専用サイドカバーエンブレム
・各種クロームパーツ装着

車体は、スチール製のダブルクレードル型フレームに1,802㏄の巨大なOHV4バルブ水平対向2気筒ユニットをセットする。ボア・ストロークが、107.1mm×100mmのショートストローク構造で、最高出力は4,750回転91馬力というスペック。最大トルクは3,000回転で158Nmを発生する。常用域となるであろう2,000から4,000回転付近で150Nm以上の強烈なトルクに達するので、そのパワー感は半端ない。電子制御スロットルによるライディングモードは、「ロック」、「レイン」、「ロール」の3タイプから選択可能だ。
トランスミッションは6速仕様で、駆動方式にはシャフトドライブを採用する。また、ライダーサポート機能として、シルトペダル上部にセットされるレバーを操作することでリバースアシストを作動させられる。重量が358kgというヘビー級なボディで、ホイールベースは1,725mmのロングなマシンなので、この機能は有難いだろう。
足回りは、フロントに49mmのテレスコピックフォークを装備して19インチのワイヤースポークホイールとダブルディスクブレーキという構造。リヤはリジットスタイルのスイングアームにモノショックを組合せるシンプルかつノスタルジックなルックスに仕上げられた。そこに16インチホイールと180mmタイヤを装着する。ブレーキはフロントと同径の300mmをシングルで装備。
ライバルモデルとしては、ハーレーの「FLFBS ファットボーイ」が比較対象になるだろう。ソフテイルファミリーの中で30年以上にわたってラインアップを継続する超ロングセラーマシンだ。317kgのファットなボディに搭載するエンジンは1,868ccのMilwaukee Eight 114ユニット。最大トルクは、3,250回転で155Nmに達する。重量が本モデルより41kgも軽く、ホイールベースは60mmショート。そしてシート高も675mmで「R18 ファーストエディション」より15mm低い。価格は約280万円(税込)で、本モデルより20万円ほどリーズナブル。日本の道路事情も考慮しながら扱い易さを重視するなら「FLFBS」だが、インパクトのある限定モデルという面では「R18 ファーストエディション」が魅力だ。
なお、「R18」の特別限定仕様として用意された本モデルだが、通常グレードより42万9,500円高の297万6,500円(税込)で2020年5月から受注が開始された。

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解説記事更新日：2023年07月27日