ウラル 750サイドカー毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ豆知識
- 過去5年間の買取相場の推移
- 状態別の取引額
- 走行距離別の取引額
- カラー別の取引額
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
ウラル 750サイドカー に関するこのページの内容
ウラル 750サイドカー 買取査定に役立つ豆知識
第二次世界大戦中の最中である1941年に設立され、機動性に優れた多目的車両が要求される旧ソビエト連邦(ソ連)軍部の要請に応じ、BMW R71を範として製作されたM-72を皮切りにモーターサイクルメーカーとしての活動を開始したURAL Motorcycles(ウラル・モーターサイクルズ。企業としての正式名称はIMZ-ウラル)。今日現在ではアメリカ・ワシントン州のレドモンドに本拠を構えるサイドカー付きバイクを主力とする世界有数のモーターサイクルメーカーのひとつです。そのウラル製モーターサイクルの中で、現在主力モデルとして扱われているのが、『Gear Up(ギア アップ)』を始めとする空冷4ストロークの749ccエンジンを搭載したモデルシリーズ群です。
排気量745ccのBMW・R71をルーツとするウラル製750ccモデル群に共通するのは、何と言ってもそのクラシカルな車体と空冷4ストローク水平対向2気筒エンジン(ボクサーエンジン)を搭載しサイドカーを標準化していることで、それに加えてシャフトドライブを通してサイドカーの車輪を駆動させるという二輪駆動(2WD)システムを採用していること。過去には大型二輪免許で運転可能な1輪駆動モデルも製造販売していましたが、2024年現在では普通自動車免許を要するモデルのみが製造販売されており、どちらかと言えばトライク的なマシンも作っている4輪メーカーに近い形でブランド展開されております。言うなればサイドカー付きのヘビーデューティーアドベンチャー専門ブランドといったところですが、今日現在までモーターサイクル部門の旗艦モデルとなっているのが前述のギアアップシリーズ。旧ソ連が崩壊した1993年、当時のヤマハオートセンター(現レッドバロン)によって並行輸入車としてわが国へは導入され、その後はサクマエンジニアリングを経て日本法人として設立されたウラルジャパンによる正規販売を開始しました。
サイドカー込みで全長2,580×全幅1,700×全高1,100mm、乾燥重量335kgとかなりの目方であるウラル750サイドカーのギアアップ 2008年モデルは、軍用車であった頃の名残を色濃く残したモデルで、シンプルな単色設定で腰高なシート高であった姉妹車・パトロールとは異なり、掲載画像の通りフォレスト・カモフラージュやデザート・カモフラージュといったミリタリーテイスト抜群のカラーリングを採用。19インチのクロム鋼製スポークホイールやあまりにもシンプルなサドルシートなど、無骨で実用第一といったイメージが強いルックスの持ち主。2008年からは大幅な改良が実施され、バルブガイドやスプリングにシールといったバルブ全体の見直しを図りバルブトレインを一新。Herzog(ハルツォク)製のベベルギア導入やクラッチスプリング変更といった大規模な構成パーツの見直しでパワートレインの脆弱性を改良していく方向へと舵を切りました。かつてのウラルはサイドカー付きモデルが標準ということで知る人ぞ知るというマニアックなブランドでしたが、2007年より以前のモデルは電装系の脆弱さやサイドカーの駆動系といった重要箇所のトラブルが生じやすいことでも知られ、この2008年モデルからザックス製サスペンションの導入など多くの改良が実施され本格的な改修の歴史が始まることに。以後の年次改良は非常に多岐に渡り、代表的なものだけでも以下の通り。
・2009年…新型NAKシールおよびSKFベアリング採用/ドライバーシート下部へのリムーバブルプレート採用/標準モデル全体のハンドルサイズ及びリムーバブルライザー見直し
・2010年…エンジン構成パーツの大幅見直し(シリンダーヘッド・カムシャフト・ロッカーアーム等)/アルミホイール化(PatrolおよびTourisモデル)/マルゾッキ製40mm径フォーク化(Retroモデル)
・2011年…カラーリングオプションの設定/サイドカー構成パーツ見直し(トノーカバー・アプロン・トランクロック等)/全モデルを対象にアルミホイール化
・2012年…エンジン構成パーツ見直し(カムシャフト・ピストンリング等)/サイドカーの駆動系見直し(ドライブシャフトヨーク・スイングアームドライブ・2WDギアハブ等)
・2013年…新型バックミラーサイドカー構成パーツ類の見直し(トノーカバー・フロアマット・ステッププレート等)/新型エアポンプおよびクラッチプレートの導入
ざっと挙げただけでもこれだけの改良点がありますが、2014年にはFI化したことで従来モデルよりも大幅に燃焼系トラブル発生率を減らすことに成功。その他、多くの改良を加えつつ今日現在まで販売を継続。以前は前後ドラムブレーキで制動力に多大な不安を抱える状態でしたが、ブレンボ製ブレーキシステムを導入するなど、2008年以降のイヤーモデルは安全性が格段に向上。エンジン回転数がダイレクトに車体へと伝わる構成であるだけに、スロットル開閉に伴うエンジンのツキ次第ではかなりクセを感じることもある一方、ボクサーエンジンならではの安定した低速トルクでそこまで乗りにくいとは感じさせないのが面白いところ。総排気量749ccという数値は、ハイスペック化が進んだ近代バイクとしては非力な部類ですが、細めのブロックパターンタイヤで程よく接地感のバランスを取っている点など、ビッグバイクに慣れたベテランライダーほど新鮮な驚きと喜びを体感できる唯一無二のモデルであることは間違いなし。特にサイドカーの長所である広大な積載スペースを活用してのキャンプツーリングなどは得意中の得意であり、二輪駆動方式をフル活用できる悪路は言うまでもなし。標準でジェリ缶や伸縮式スコップといったアウトドアに適した装備が標準で付属している点も男心をくすぐるポイントで、ミリタリーファンならずとも心惹かれるエッセンスが詰まった魅力的なマシンだと言えるでしょう。近しい存在としては同じBMW・R71を原型とする長江・CJ-750が挙げられますが、ライバルとも異母兄弟とも言い難い独特の関係でもあり、レア車マニアにはどちらもたまらない味わい深さがあるモデルのひとつであることは確かです。
現在の中古バイク市場においては、トラブル発生率の高さやマニア受けする要素などの影響により、日陰の存在に甘んじる期間が長かったものの、新型コロナウイルスの世界的流行で新車の供給体制が著しく悪化した2020年半ばより再評価されることに。大型車から50ccの原付スクーターにいたるまで品薄状況となり、ありとあらゆる中古バイクの価格が上昇したことで日常使いという言葉とはまるで無縁のウラル製サイドカー付きバイクがホビー性の高いマシンとして日の目をみることとなりました。折りしも世はキャンプブームであり、仮想通貨の高騰ぶりや前述の新型コロナウイルス流行による社会的な閉塞感からの解放を求める層からの注目により、それまで50万円を下回ることも多々あった取引価格が上昇に転じるきっかけとなりました。年間で20万台におよぶ中古バイクが取引され、名実ともに中古バイク業界最大のマーケットである「業者間オークション」の取引記録を見てみますと、2019年には50万円台であった平均取引価格が2020年には3倍近い水準にまで上昇。新型コロナウイルスの流行が過ぎ去ったことで下落に転じ、2023年には非常に傷み具合が進んだ2007年以前のイヤーモデルのみが同オークションに出品されたことで大幅な下落を記録したものの、翌2024年には平均取引価格150万円と過去最高水準にまで跳ね上がる上昇ぶりを見せました。これにはFI化した2014年以降のイヤーモデルが流通し始めたことなど、様々な要素が絡んでのことではあるものの、趣味性が非常に高いモデル群であるだけに、過去最高の相場水準を形成している今は高額で売却可能な好機だと考えて差し支えございません。
ハーレーダビッドソン製サイドカーモデルなど、メジャーどころと比べると的確な車両評価を出すことが非常に難しいとされているウラル製750サイドカーシリーズですが、弊社バイクパッションであれば話はまた別のこと。原型となったBMW・R71を始めとするボクサーエンジン搭載モデルや、サイドカーおよびトライクといった車両の数々を取引してきた高い実績により、オーナー様の保有されておられるウラル製750サイドカーの現車状態をどこよりも的確に評価することが可能。それに加え、各イヤーモデル毎に異なる各部仕様や年次改良の内容などの正しい知識と理解、最新の相場動向を踏まえた業界最高峰の買取価格でオーナー様のご期待に応えさせていただく用意がございます。ちょっとしたご相談から出張買取査定のお申し込みまで、気軽にお申し付けくださいませ。代表として記載されて頂いたギアアップシリーズはもちろんのこと、パトロールやサハラ、ツーリストにレトロなど、ギアアップ以外のモデルや過去の650ccエンジン搭載のウラル製モデルに関しても全力でお応えさせていただくことをお約束いたします。
ウラル 750サイドカーシリーズの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定は海外モデルの価値にも精通しているバイクパッションに!
車名/型式/年式 | ウラル750サイドカー/M型/2008年モデル(※画像・スペックはギアアップ2WD 2008年モデル) |
---|---|
発売年月 | 1941年(※750ccエンジン搭載モデルとしては最古のM-72を初代とした場合) |
車両サイズ(mm)・重量(kg) | 全長2,580×全幅1,700×全高1,100mm(サイドカー含む)・乾燥重量335kg |
シート高・最低地上高(mm) | シート高785mm・最低地上高140mm |
エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークOHV水平対向2気筒(ボクサー)・40PS/5,600rpm・--km/L |
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル&キック併用・キャブレター・19リットル |
新車販売価格 | 約140万円($11,999・2008年1月1日為替レート計算) |
ジャンル | サイドカー側車付バイク |
【実働車|過去5年間の買取相場の推移】 ウラル 750サイドカー
【平均買取相場の変動】
取引台数
【状態別の取引額】 ウラル 750サイドカー
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
239.5万円
239.5万円
1台
平均
最低
取引
201.0万円
201.0万円
1台
平均
最低
取引
116.4万円
79.8万円
4台
平均
最低
取引
85.1万円
40.4万円
5台
平均
最低
取引
27.6万円
27.6万円
1台
平均
最低
取引
39.5万円
39.5万円
1台
不動
平均
最低
取引
121.1万円
121.1万円
1台
【走行距離別の取引額】 ウラル 750サイドカー
【走行距離別買取額の目安】
0〜4999km | 最高 | 239.5万円 | 5台 |
平均 | 138.0万円 | ||
最低 | 89.0万円 | ||
0.5〜1万km | 最高 | 201.0万円 | 4台 |
平均 | 109.7万円 | ||
最低 | 27.6万円 | ||
1〜2万km | 最高 | 110.2万円 | 3台 |
平均 | 63.4万円 | ||
最低 | 39.5万円 | ||
3〜5万km | 最高 | 79.8万円 | 1台 |
平均 | 79.8万円 | ||
最低 | 79.8万円 | ||
【カラー別の取引額】 ウラル 750サイドカー
- ■
- ■
- ■
- ■
- ■
- その他
【カラー別 平均買取額の目安】
■ | 119.6 万円 | 3台 | |||
■ | 83.2 万円 | 3台 | |||
■ | 77.3 万円 | 2台 | |||
■ | 131.2 万円 | 1台 | |||
■ | 27.6 万円 | 1台 | |||
その他 | 158.9 万円 | 3台 |
【実働車の取引価格帯】 ウラル 750サイドカー
【取引価格帯と構成比】
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
ウラル 750サイドカー 上位20台の取引額 (データ更新:2025年01月10日)
落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
1 | ウラル 750サイドカー | 239.7万円 | 6.8点 | MH0370NU | 767km | ■ |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | ウラル 750サイドカー | 201.2万円 | 5.5点 | MH0372KU | 7,104km | ■ |
3 | ウラル 750サイドカー | 165.7万円 | 4.5点 | MH037XKU | 9,382km | ■ |
4 | ウラル 750サイドカー | 131.4万円 | 4.3点 | MH0375LU | 1,358km | ■ |
5 | ウラル 750サイドカー | 120.4万円 | 3.8点 | MH0375MU | 361km | ■ |
6 | ウラル 750サイドカー | 110.3万円 | 4.5点 | MH0379KU | 18,087km | ■ |
7 | ウラル 750サイドカー | 110.1万円 | 4.5点 | MH03718U | 1,433km | ■ |
8 | ウラル 750サイドカー | 89.1万円 | 4.0点 | MH0375HU | 2,172km | ■ |
9 | ウラル 750サイドカー | 79.9万円 | 4.5点 | MH0377FU | 33,303km | ■ |
10 | ウラル 750サイドカー | 44.7万円 | 3.8点 | M8103730 | 8,318km | ■ |
11 | ウラル 750サイドカー | 40.3万円 | 3.8点 | M8103420 | 11,901km | ■ |
12 | ウラル 750サイドカー | 39.4万円 | 3.2点 | M8103420 | 12,746km | ■ |
13 | ウラル 750サイドカー | 27.5万円 | 3.0点 | M8103420 | 9,099km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています