NX650DOMINATOR【1987~2003年】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 過去5年間の買取相場の推移
- 状態別の取引額
- 走行距離別の取引額
- カラー別の取引額
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
NX650DOMINATOR【1987~2003年】 に関するこのページの内容
NX650DOMINATOR【1987~2003年】 買取査定に役立つ車両解説

Honda NX650 DOMINATORは、世界で最も過酷な「パリ・ダカールラリー」で無敵を誇ったワークスマシンNXR750の思想と技術を公道にフィードバックした傑作である。初期型RD02は1987年から1994年に日本で生産され、後期型RD08は1995年から2003年にかけてイタリアで生産された。日本では正規販売がなく、アメリカでは、はじめの2年間だけ販売されたが1990年には撤退した。その反面、特にヨーロッパではパリダカ人気を背景に絶大な支持を受け、長く愛されたグローバルモデルである。
冒険用バイクとして定着した後、モタード人気の高まりとともに、その信頼性に定評のあった空冷単気気筒エンジンを後継のモタードモデルFMX650に継承し、2003年を最後にカタログから姿を消した。
「DOMINATOR」(支配者)というその名がすべてを物語るように、まさに公道を走るラリーレイドマシンであり、現代アドベンチャーバイクの道を切り拓いた一台と言える。XR600譲りの空冷ビッグシングルエンジンをしなやかなセミダブルクレードルフレームに搭載し、オンロードでの快適なツーリング性能と未舗装路を物ともしない走破性を高次元で両立させた、究極のオールラウンダーだ。
エンジンは空冷4ストロークSOHC RFVC(放射状4バルブ燃焼室)単気筒で、排気量は644cc。どこからでも加速するトルクフルな特性(45ps@6000rpm)が魅力である。潤滑方式はドライサンプで、フレーム内部をオイルが循環する構造を持つ。マフラーは左右二本出しのサイレンサーが特徴的だ。足回りは、フロント21インチ、リア17インチというタイヤサイズ構成で、走る道を選ばない。長いホイールトラベル量(フロント220mm、リア195mm)を確保したサスペンションは、路面の凹凸を吸収し、快適な乗り心地と安定した走りを提供する。ブレーキは前後ともにディスクブレーキを標準装備し、車重に対して十分な制動力を確保している。ただし、初期型の仕向地によってはリアがドラムブレーキの仕様も存在する。
初期型と後期型には多少の違いがある。初期型(RD02/日本製)は、パリダカマシンNXRの面影を色濃く残すビジュアルと大型アンダーガードが特徴で、よりオフロード志向のセッティングが施されている。高品質な日本製パーツで組まれた質実剛健なモデルであり、現在ではそのクラシカルなスタイルから特に人気が高い。1988年から89年モデルはセル・キック併用、90年以降はセルのみとなった。
一方、後期型(RD08/イタリア製)は、少し丸みを帯びた、より洗練されたヨーロピアンなデザインへと変更された。オンロード性能を重視したセッティングとなり、多くのライダーに受け入れられるマイルドさとコストダウンを実現した。世界的なスクランブラーカスタムのベース車両として絶大な人気を誇るのもこの後期型である。ただし、「日本製に比べフレームや燃料タンクが錆びやすくなった」という声を買取査定時に拝聴することもあり、塗料や塗装工程に違いがあったのかもしれない。
その乗り味は独特だ。低中速域では、スロットルを開けた瞬間から644ccのビッグシングルが地面を蹴り出す力強いトルクを体感できる。街中のストップ&ゴーやタイトな峠道では、その粘り強さと鼓動感がライダーを楽しませる。高回転域においては、単気筒とは思えないスムーズさで吹け上がり、高速道路の巡航も余裕でこなす。そのフィーリングは、まさに「大地を支配する」という名にふさわしい。総合的に見れば、オンでもオフでも決して速いバイクではない。しかし、確実に目的地にたどり着ける信頼性のあるアドベンチャーバイクである。シンプルな構造ゆえにバイクとの対話が深く、ライダーのスキルを素直に反映する。オンもオフも意のままに操る楽しさは、電子制御満載の現代バイクでは味わえない、ピュアなライディングプレジャーに満ちている。ただし、単気筒ゆえの振動の大きさや、高回転域の多用によるオイル消費やオーバーヒートに起因するバルブシート脱落の可能性といった問題点も抱えている。
兄弟車や関連モデルとしては、エンジンの源流である純血のエンデューロレーサーXR600R/XR650R、直接の先代モデルにあたるパリダカ・レプリカのXL600R ファラオ、そしてVツインエンジンを搭載したホンダが誇るもう一台の偉大なアドベンチャー、アフリカツイン(XRVシリーズ)が挙げられる。また、NXシリーズとしてはNX125、NX250、NX 350、NX400、NX500のバリエーションがあった。
80年代から90年代にかけては、世界中から個性的なライバルが登場した。最大のライバルは、ヤマハ XTZ660 Ténéréであろう。また、「ファラオの怪鳥」と呼ばれたユニークなデザインで人気を博したスズキ DR650/DR-BIGや、北米を中心にそのタフネスさで圧倒的な支持を得たカワサキ KLR650も手強い競合車であった。
現在の中古市場において、このバイクの価値は非常に高い。国内での正規販売がなかったため、良コンディションの個体は極めて希少であり、特に初期型(RD02)のノーマル車は市場で探すこと自体が困難である。後期型(RD08)を中心に、世界中のカスタムビルダーが指名するスクランブラーやトラッカーのベースとして不動の地位を確立しており、その価値は年々高まっている。根強いファンとカスタム需要に支えられ、リセールバリューは非常に高い水準で安定しており、状態の良い車両は資産価値も期待できるモデルである。もし売却を検討しているなら、エンジンの状態(始動性、異音、オイル漏れ)、CDIの作動状態、外装のオリジナル度、そしてカスタムされている場合はその完成度が査定額を大きく左右する点を覚えておくべきだ。
NX650 DOMINATORのような特殊なグローバルモデルを高く売るには、業者選びが極めて重要になる。一般的な買取業者ではその真の価値を判断できず、「古い大排気量のオフ車」として驚くほど安く査定されてしまうリスクが非常に高いからだ。専門知識を持つ業者選びが高価買取の絶対条件である。良い業者とは、初期型(RD02)と後期型(RD08)の違い、オイル消費やオーバーヒート、バルブシート脱落の可能性とその対策、海外での人気やカスタムトレンドを熟知している業者だ。さらに、エンジンのコンディション、外装の状態、カスタムパーツの価値などを細かくチェックし、プラス査定もマイナス査定も納得いく形で説明してくれる誠実な価格提示ができること、そして、このバイクの価値を理解し、本当に欲しがっている国内外のマニアやカスタムビルダーに直接届けられる高い販売力を持っていることが条件となる。
バイクパッションなら、80~90年代のビッグシングルや逆輸入車の買取実績で培った専門知識と、独自の販売網を活かし、お客様の大切なNX650 DOMINATORの真の価値を最大限に評価する。その歴史的価値と唯一無二の楽しさ、カスタムベースとしてのポテンシャルを熟知しているからこそ、ご満足いただける高価買取を実現できるのだ。
もし、NX650 DOMINATORの売却を検討しているのであれば、バイクパッションに相談することが、満足のいく取引への近道となるかもしれない。まずはウェブサイトで手軽に試せる「10秒自動査定」で愛車の価値を確認するか、専門の査定士が直接うかがう「無料出張査定」を依頼してみてはいかがだろうか。

車名/型式/年式 | NX650DOMINATOR/RD08型/1997年モデル |
---|---|
発売年月 | 1987年 |
車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)2185(幅)890 (高さ)1223 (重さ)152(乾燥) |
シート高・最低地上高(mm) | (シート高)870(最低地上高)250 |
エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークOHC単気筒・45PS・17.8km/1L |
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・キャブレター・16リットル |
新車販売価格 | L.10,390,000f.c(イタリアリラ、ディーラー渡し価格) |
ジャンル | アドベンチャー |

【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 NX650DOMINATOR【1987~2003年】



買取業者の転売先である業者間オークション市場の平均取引価格の推移
査定現場での買取価格は上記取引金額から業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります
※51~125ccの場合、上記転売金額から2万円程度差し引いた金額が正味の買取額となります
2025年7月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】



【2024年間 vs 2025年】



【2022年間 vs 2025年】
取引台数

過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2025年07月04日

【状態別の取引額】 NX650DOMINATOR【1987~2003年】



買取業者の転売先である業者間オークション市場の平均取引価格
2025年7月時点から 5 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
30.1万円
18.4万円
4台

平均
最低
取引
26.5万円
26.4万円
2台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

不動
平均
最低
取引
16.9万円
7.9万円
2台

※データ更新:2025年07月04日

【走行距離別の取引額】 NX650DOMINATOR【1987~2003年】



買取業者の転売先である業者間オークション市場の取引価格
2025年7月時点から 5 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
0〜4999km | 最高 | 22.8万円 | 1台 |
平均 | 22.8万円 | ||
最低 | 22.8万円 | ||
![]() |
|||
1〜2万km | 最高 | 39.8万円 | 1台 |
平均 | 39.8万円 | ||
最低 | 39.8万円 | ||
![]() |
|||
3〜5万km | 最高 | 39.4万円 | 2台 |
平均 | 28.9万円 | ||
最低 | 18.4万円 | ||
![]() |
|||
5万km〜 | 最高 | 26.6万円 | 2台 |
平均 | 26.5万円 | ||
最低 | 26.4万円 | ||
![]() |
※データ更新:2025年07月04日

【カラー別の取引額】 NX650DOMINATOR【1987~2003年】
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- ■




買取業者の転売先である業者間オークション市場の平均取引価格
2025年7月時点から 5 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
■ | 27.8 万円 | 4台 | ![]() |
||
■ | 22.8 万円 | 1台 | ![]() |
||
■ | 39.4 万円 | 1台 | ![]() |
※データ更新:2025年07月04日

【実働車の取引価格帯】 NX650DOMINATOR【1987~2003年】



買取業者の転売先である業者間オークション市場の取引価格帯
2025年7月時点から 5 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】






※データ更新:2025年07月04日

買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

NX650DOMINATOR【1987~2003年】 上位20台の取引額 (データ更新:2025年07月04日)



落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
1 | NX650DOMINATOR【1987~2003年】 | 40.0万円 | 3.8点 | RD0870SF | 9,861km | ■ |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | NX650DOMINATOR【1987~2003年】 | 39.6万円 | 3.8点 | RD02-570 | 30,496km | ■ |
3 | NX650DOMINATOR【1987~2003年】 | 26.8万円 | 3.3点 | RD02-550 | 66,724km | ■ |
4 | NX650DOMINATOR【1987~2003年】 | 26.6万円 | 3.3点 | RD02-550 | 66,724km | ■ |
5 | NX650DOMINATOR【1987~2003年】 | 23.0万円 | 3.8点 | RD02-560 | 2,144km | ■ |
6 | NX650DOMINATOR【1987~2003年】 | 18.5万円 | 3.5点 | RD02U6RM | 49,314km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています
