メグロ S5【1959年】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ豆知識
- 過去5年間の買取相場の推移
- 状態別の取引額
- 走行距離別の取引額
- カラー別の取引額
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
メグロ S5【1959年】 に関するこのページの内容
メグロ S5【1959年】 買取査定に役立つ豆知識

メグロ初のOHCエンジン搭載モデルとして次期主力製品という触れ込みでデビューした『メグロ250 F型』が途轍もない不評を蒙ったことに伴い、その穴を埋めるべくベストセラー・S3を原型に急遽登板することになったのが、1959年にSシリーズ第4弾として登場したのが本機メグロ・S5。Sシリーズの伝統であるメグロらしいスタイリングでファンからの支持回復に貢献したものの、わずか4ヶ月で現役降板となってしまった悲劇のストッパーとも言うべきマシンです。
本機の先代にあたるメグロS3は3万台を超える総販売台数を誇り、名実ともにメグロ車きってのベストセラーモデルでしたが、ホンダなど他メーカーによる2ストエンジンによる高出力バイクが台頭してきたことにより、その地位は徐々に脅かされるようになっていました。先細りしていくことが見えている現状を打破するべく、目黒製作所の開発陣は同社初となる新型4ストOHCエンジンを生み出し、1957年に開催された『第2回 浅間高原レース』に参戦しレーシングエンジン開発力を喧伝することに成功し、翌58年にはその新型エンジン搭載モデルとして鳴り物入りで『メグロ 250F型』をリリース。しかし、メグロが社運を賭して生み出したこのニューモデルは「鉄かぶと」と酷評されたグレーのガソリンタンク、従来のメグロ車とは真逆の左シフトとなったことによる操縦性の違和感、回転数を上げないとどうにもならないエンジンといった不評が相次ぎ、「やはりメグロはS型じゃないと駄目」などというユーザーからの要望に応える形でSシリーズを復活させることに。これが本機S5誕生に関する大まかな経緯ですが、今後の販売の柱と見込んでいた250F型が事実上の失敗作になってしまった余波は殊の外大きく、開発費や期間的な猶予などもなかったためにS3のフレームを短縮化し、S3の空冷4ストOHV単気筒エンジンを改良して載せることで旋回性に優れた車両構成にするという方式で体裁を整え、250F型の不評を挽回することになりました。以下、本機メグロ・S5を含む当事の関連モデルの主要スペックを挙げさせていただきます。
・メグロ S3(1956-1959年・約3万1370台販売)
全長2,175×全幅820×全高1,075mm・ホイールベース1,410mm・最高出力10.0PS/5,000rpm
・メグロ 250F型(1958-1960年・約1350台販売)
全長2,055×全幅720×全高1,000mm・ホイールベース1,350mm・最高出力14.8PS/6,000rpm
・メグロ S5(1959年・約4890台販売)
全長2,110×全幅750×全高1,010mm・ホイールベース1,370mm・最高出力11.5PS/5,000rpm
上記の主要スペックを比較してみると、50年代後半にメグロを支持していた愛好家たちは単純なスポーツ性の高さや高出力を望んでいたわけではなく、「目黒製作所が培ってきたオートバイらしい風格」を重要視していたことがよくわかると言えるでしょう。やや語弊のある表現ですが、急場しのぎのピンチヒッターとなった本機S5は、最高出力をS3比1.5PS増強したことによる加速力が売り文句となっていたものの、車体サイズはどちらと言えば250F型に近く、こじんまりとまとめられたような印象。実用性に優れたプランジャー式リアショックに走破性の高い前後18インチタイヤをS3から継承しつつ、アルミ製プライマリチェーンカバーを新たに採用するといった工夫が認められた一方、「鉄かぶと」と不評を蒙った250F型に近しいぐんずりとしたガソリンタンクは既存ファンたちには受け入れられず、わずか4ヶ月のうちに約4890台を集中生産した後に製造を停止。翌60年にヒットを飛ばした大排気量モデル・Z7と「ラッキー7」にあやかる形でナンバリングされた『メグロ・S7』までの繋ぎ役としての任を果たし、現役生活にピリオドを打ちました。
実際に走らせてみると当事のオートバイとしては軽快な運動性とバランスの取れた出力特性が美点となり、旧態然とした作りの古さこそ感じるものの決して乗りづらさを感じるようなことはなく、最高速度100km/hという数値も極めて現実的な公称値であったことが理解できるまとまりのあるマシンですが、時代の荒波に揉まれた結果とは言えど「ユーザーに愛されないバイクは不幸でしかない」という大きな教訓を後世のバイクメーカーに残した不遇の名機とも言うべき存在なのかも知れません。
現在の中古バイク市場においては、多くのファンに愛され親しまれてきた250ccメグロ ジュニア号の中でも出自の関係でそれほど高値での取引はなされていない状況が長らく続いていましたが、2020年に起こった新型コロナウイルスの世界的流行に伴い全世界の自動車・バイクメーカーの新車供給体制が著しく悪化した「コロナショック」、その余波で中古バイク全体が暴騰化したことで過去の名車たちを再評価する動きが加速した「第二次絶版車ブーム」ともいうべき追い風が吹いたことにより、現役時代に不遇を囲った本機メグロ S5も再評価され相場が上向きに転じました。このことを数値として如実に示しているのが、年間で20万台にもおよぶ中古バイクが取引され名実ともに中古バイク業界最大のマーケットである「業者間オークション」の取引記録。同オークションにおける本機メグロ S5の2014年から2024年まで遡れる最大範囲で抽出してみた結果、コロナショック以前は見事なレストア度で見栄えのよい実動車が35万円の落札価格であったのに対し、コロナショックが終息を迎えた後の2022年に出品された同程度の車両は45万円と明らかに高い評価額にて成約しており、数ある絶版車の中でも一際高い認知度を誇るメグロ製バイクに相応しい再評価が進んだことが伺える相場状況となっていることがわかります。このメグロS5が製造された59年当時、高品質で壊れにくいことに定評のあった目黒製作所にも非常な混乱があったこと、それに伴う製造工程の雑さが悪い方向へと作用し、理想的な状態で現存する車両は極めて少ないと言われるモデルだけに、現有オーナー様にとっては買取査定に出してみて現在の評価がどうなっているのかを知るのもまた一興だと言えるでしょう。
メグロ随一の人気者であったS3の正統後継モデルでありながらも、OHCエンジン搭載車の戦後処理という汚れ役を務めざるを得なかった不遇の名車・メグロ S5で高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、名機と称されたS3由来のエンジンとボディが与えられつつもユーザーからの支持を得るまでに至らなかった独自の車両構成への正しい知識と理解はもとより、ごく短期間にて集中製造された生い立ちに関する車体各部のコンディションを的確に見抜き評価を下せる目利き力、再販化で利益を出すために必須な中古バイク取扱業者としての高い販売力といった多くの要素が求められるため、これらの要素を満たす買取業者に任せられるか否かが非常に肝要だとされております。弊社バイクパッションはそうした重要な要素の数々を高いレベルで満たしており、数々の絶版車・レア車を取り扱ってきた高い実績と最新相場を反映した業界最高峰の買取価格を提示することが可能な販売力に加え、中古バイク業界最高水準とお褒めを頂いている顧客満足度の高さにより、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。数あるメグロ製バイクの中でも現存車両の状態が千差万別なモデルであるだけに、お試し感覚の気軽なご相談だけでもぜひお寄せいただければ幸いでございます。
メグロ・S5の買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定は古今東西の絶版車にも精通しているバイクパッションに!

車名/型式/年式 | メグロ S5(またはメグロS5ジュニア)/S5型/1959年モデル |
---|---|
発売年月 | 1959年 |
車両サイズ(mm)・重量(kg) | 全長2,110×全幅750×全高1,010mm・車両重量158kg |
シート高・最低地上高(mm) | シート高--mm・最低地上高--mm |
エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークOHV単気筒(498cc)・11.5PS/5,000rpm・47.0km/L(※当時公称値) |
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | キック・キャブレター・--リットル |
新車販売価格 | 18.2万円 |

【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 メグロ S5【1959年】



買取業者の転売先である業者間オークション市場の平均取引価格の推移
査定現場での買取価格は上記取引金額から業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります
※51~125ccの場合、上記転売金額から2万円程度差し引いた金額が正味の買取額となります
2025年6月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】



【2024年間 vs 2025年】



【2022年間 vs 2025年】
取引台数

過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2025年06月13日

【状態別の取引額】 メグロ S5【1959年】



買取業者の転売先である業者間オークション市場の平均取引価格
2025年6月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
40.1万円
35.0万円
2台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

不動
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

※データ更新:2025年06月13日

【走行距離別の取引額】 メグロ S5【1959年】



買取業者の転売先である業者間オークション市場の取引価格
2025年6月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
0〜4999km | 最高 | 45.2万円 | 2台 |
平均 | 40.1万円 | ||
最低 | 35.0万円 | ||
![]() |
※データ更新:2025年06月13日

【カラー別の取引額】 メグロ S5【1959年】
- ■




買取業者の転売先である業者間オークション市場の平均取引価格
2025年6月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
■ | 40.1 万円 | 2台 | ![]() |
※データ更新:2025年06月13日

【実働車の取引価格帯】 メグロ S5【1959年】



買取業者の転売先である業者間オークション市場の取引価格帯
2025年6月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】






※データ更新:2025年06月13日

買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

メグロ S5【1959年】 上位20台の取引額 (データ更新:2025年06月13日)



落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
1 | メグロ S5【1959年】 | 45.4万円 | 3.2点 | S5-60- | 3,028km | ■ |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | メグロ S5【1959年】 | 35.2万円 | 3.5点 | S5-60- | 3,026km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています
