YA-1【1955~58年】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ豆知識
- 過去5年間の買取相場の推移
- 状態別の取引額
- 走行距離別の取引額
- カラー別の取引額
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
YA-1【1955~58年】 に関するこのページの内容
YA-1【1955~58年】 買取査定に役立つ豆知識
YA-1(ワイエーワン)は、ヤマハが初めて発売した、歴史的な一台となるバイクです。当時のヤマハは楽器メーカーであり(社名は「日本楽器製造株式会社」)、バイク部門を分離する直前に発売したのがYA-1です。
製造台数は、1955年に2,452台、1956年に4,389台、最終年の1957年には8,804台を販売する大ヒットモデルとして記録されています。黒とめっきパーツが主流だった時代、栗茶色のスリムな車体から、「赤トンボ」の愛称でも親しまれました。なお、Y=YAMAHA、A=125、1=1号機を意味します。
エンジンは空冷2スト単気筒123cc、圧縮比は6.0:1で5.6馬力/5,000回転を発生します。最高速度は80km/5,000回転です。
当時のカタログのキャッチコピーにはこうあります。
【素晴らしい加速性! 優美なスタイル! 安定した操縦性!】
カタログにはさらに、特徴が10個謳われています。
1.洗練されたデザイン
2.前進4段「フートチエンジ」と各段「ニュートラル」
3.自動進角付「イグニッションダイナモ」
4.電圧調整に「カーボンパイル」使用
5.キックが軽く始動が容易
6.エンヂンミッションの無故障
7.「トーションダンパー」付の湿式多板クラッチ
8.車輪の取外し極めて容易
9.燃料混合比20:1
10.軽快な車体と素晴らしい消音効果
ブレーキは前後ドラム、フロントサスペンションはテレスコピック式、リアサスはプランジャー方式です。プランジャー方式とは、リアフレームの後輪懸架部分にコイルばねとダンパーを左右に取り付けてリアタイヤを保持するもので、当時は一般的なレイアウトでした。
それよりも「赤トンボ」と呼ばれたように、カラーリングや全体的に無駄のないすっきりしたデザインからは、ヤマハの原形が見てとれます。ティアドロップ型のタンク、なだらかな曲線を描いてサイレンサーにつながるエキパイ、サドル風シートの造型などは、1950年代にしては先進的に見えたことでしょう。
しかし実は、それにはエピソードがあって、YA-1のデザインには参考としたバイクがあったのです。ドイツのアウトウニオン(アウディの前身)が製造していた【DKWRT125】というバイクです。BSA、BMWなどもこのバイクを元にいくつかの車種を製造しています。ヤマハはさらに“GKデザイングループ”に依頼氏デザインを決定します。
さらに、YA-1のパフォーマンスにも注目しなければなりません。一見すると、123ccで5.6馬力は低いレベルに思えますが、YA-1は幾つものレースで輝かしい戦績を残しています。1955年の“第3回富士登山レース”ではウルトラライト級で優勝、そして“第1回浅間火山(全日本オートバイ耐久)レース”では1位~4位を独占するという快挙をなし遂げています。
その後のヤマハは上位レースに出場して勝利を重ねました。と同時に、デザイン面で妥協することなく新機種を発表します。「ハンドリングのヤマハ」、「スタイリングのヤマハ」の原点はYA-1にあるとも言えるのです。
しかしながら、YA-1は当初、販売面で大変苦労したというエピソードが残っています。「ディーラー(販売特約店)探しは、針の山に登る程」とも言われるほど過酷を極めたそうです。元々はピアノなど楽器の卸セールをしていたのですから、バイクの販売網開拓を命じられた営業社員はかなり苦戦したということです。追い打ちをかけたのがYA-1の価格。大卒初任給が平均1万円ほどの時代、他車同クラスより2割高い13万8千円は、販売合戦をさらに苦しいものにしました。しかしヤマハは、各種レースで輝かしい戦績をあげてそれを打開します。
今でも、YA-1は「ヤマハコミュニケーションプラザ」をはじめ、ヨーロッパ最大級の二輪輪コレクションを誇るアウグストゥスブルク宮殿のモーターサイクル博物館、コロンビアの現地代理理店インコルモトス社にも、展示されています。
時代や地域を越えて、YA-1の輝きは褪せることがありません。
国内メーカーの第1号オートバイとしては、唯一 中古の買取相場を持っているのがYA-1です。
直近10年間遡って業者間オークション(年間に約20万台のバイクが取引される買取業者最大の転売先にして販売業者最大の仕入れ先)のデータを見ると4台の取引が記録されています。最高額190万円で2021年に取引された個体はA57型で走行距離2.7万キロの実働車、最低額13万円はで022年に取引された個体は56C型の不動車です。歴史的価値の高い機種ゆえに上値は高い反面、コンディションやフレーム型式によって査定額が大きく動くとが分かります。
もし倉庫などで眠っているYA-1がありご売却をご検討でしたら、買取査定のご相談は日本のオートバイ史に名を刻む名機YA-1の適正価値を正確に見抜くバイクパッションにお任せください。
車名/型式/年式 | YA-1 / YA1型 / 1955年モデル |
---|---|
発売年月 | 1955年 |
車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)1980 (幅)660 (高さ)925 (重さ)94kg |
シート高・最低地上高(mm) | (シート高)- (最低地上高)150 |
エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷2ストローク単気筒・5.6馬力(5,000rpm)・-km/1L |
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | キック・キャブレター・9リットル |
新車販売価格 | 13.8万円 |
ジャンル | プレミアム旧車 絶版車 |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 YA-1【1955~58年】
【平均買取相場の変動】
取引台数
【状態別の取引額】 YA-1【1955~58年】
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
80.0万円
59.8万円
2台
平均
最低
取引
190.3万円
190.3万円
1台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
【走行距離別の取引額】 YA-1【1955~58年】
【走行距離別買取額の目安】
1〜2万km | 最高 | 59.8万円 | 1台 |
平均 | 59.8万円 | ||
最低 | 59.8万円 | ||
2〜3万km | 最高 | 190.3万円 | 1台 |
平均 | 190.3万円 | ||
最低 | 190.3万円 | ||
不明 メーター改 |
最高 | 100.2万円 | 1台 |
平均 | 100.2万円 | ||
最低 | 100.2万円 | ||
【カラー別の取引額】 YA-1【1955~58年】
- ■
【カラー別 平均買取額の目安】
■ | 116.8 万円 | 3台 |
【実働車の取引価格帯】 YA-1【1955~58年】
【取引価格帯と構成比】
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
YA-1【1955~58年】 上位20台の取引額 (データ更新:2025年01月17日)
落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
1 | YA-1【1955~58年】 | 190.5万円 | 3.2点 | A57-890 | 26,142km | ■ |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | YA-1【1955~58年】 | 100.4万円 | 3.5点 | A56-390 | 26,673km | ■ |
3 | YA-1【1955~58年】 | 60.0万円 | 3.5点 | A57-480 | 15,232km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています