金本様在住の八王子市は、東京23区とは違い、まだ緑の色濃く残るエリア。 夏の日射しが眩しく、アポイントを取らせて頂いた正午にははや蝉の鳴き声が響いておりました。
JRの駅より3kmほど離れた金本様のご自宅は新築の綺麗な建屋で、インターホンを押すとオーナーの金本様ご本人がお出迎え下さいました。
金本様は40代前半の英気溌剌とした男性で、お仕事はIT関係のエンジニア。
お仕事が多忙でなかなかCB1300SFに乗れずにいたことと、海外オークションを利用して10代の頃からの憧れであったホンダCBXをご購入されたのを機に売却を決意したとの事。
現在では稀少な6気筒エンジン車ですから、喜ばしくも羨ましい限りです。
実走少なめでよい感じにこなれたCB1300SF。 高い査定水準で納得!
金本様にガレージを開けて頂くと、すぐそこにブラックのCB1300SFの姿が。
うーん、定番のレッド&ホワイトにはない重厚感があり、ブラックはより存在感が際立ちますね!
走行距離2,384kmと非常に少なめで、エンジンはセルで「キュルッ、ボンッ!」と非常に快調。
始動性良好でアイドリングも安定し、丹念な慣らし運転をされたのが伺い知れます。
ただ残念なことに、現在のお住まいに建替えを行った際、バイクカバーをかけるのを忘れて解体工事時の粉塵を浴びてしまったとの事で、タンク・テールカウル部に細かい傷が多数ついてしまっています。
年式も2014年と新しいだけに、この点は少々残念ではありますが、十分リペア可能なレベル。
自社整備に自信のあるパッションでは、この範囲の傷は十分に許容範囲です。
エンジン自体に傷はついておらず、走行時についたものではないことはしっかり確認できます。
SHOWA製ステアリングダンパーも減衰がしっかりしており、足回りは全くヘタりなし。
ただし残念な箇所もあり、エキゾーストパイプに軽度の錆を発見。
エンジンガードに擦過傷も確認できましたが、この傷のつき具合はどうやら建替え工事の際の建材によるものでしょう。
鉄パイプらしきものでこすれたような感じです。
後付けのエンジンガードが見事に守ってくれた形で、保険が活きた好例と言えます。
タイヤの山もかなりの割合が残っており、2,000km相応の使用感といったところです。
走らせていなかったこともあり、ホイール等にやや埃が付着してはいますが、コンディションは良好。
樹脂製パーツがあるため、CB1300SFはハンドル周りに小傷が多くなりがちですが、金本様のCB1300SFは美品と言えます。
細かい傷が多かったため、約30分間かけてCB1300SFの各部位を詳細にチェックさせて頂きました。
その結果、CB1300SFの最終査定金額は、885,000円。
弊社による査定ランクは、10段階評価の「7」でした。
第1査定業者より20万円以上UPに大満足! 即決商談で円満成約に
安定した人気を誇るCB1300SFだけに、「それなり」の価格をご期待されていた金本様。
最終査定金額をお伝えすると、「え?いいんですか?」とかなり驚かれておりました。
何でも昨日査定に来たバイク買取業者の査定では、こちらのCB1300SFは外装の傷の多さを指摘されて61万円の金額提示だったとの事。
内心(もう一声欲しいけど、工事業者さんからお見舞い金もあったしこんなものかな)と思いつつ、会社の部下の方から弊社の査定を耳にし、お申し込み頂いたそうです。
満面の笑顔で「いやぁ、満足です。少々お待ちください!」と関係書類・免許証などを用意して頂き、即決売買となりました。
人気車種のCB1300SFだけに交換パーツは高くなりがちで、自社整備が出来ない買取専門業者ではやや査定が辛めとなることも多々あります。
弊社ならではの査定にご満足頂けたこと、金本様の笑顔で査定スタッフも非常に晴れ晴れとした思いで嬉しくなりました。
CB1300SUPERFOURの相場
ホンダのリッターバイクを代表する一台であり、完成度の高いCB1300SFは安定した人気を持つマシンです。
存在感の強い大きな車体に、乗り手に従順なエンジン、軽快なハンドリングと確かな運動性能。
よくできたバイクのお手本とも言うべき作りは、日本国外でも高く評価されています。
それだけに弊社でも多数の取引実績があり、それらを今日現在の査定にも反映し、お客様にご好評を頂いております。
CB1300SFスーパーフォアの魅力
1992年にホンダのビッグネイキッドプロジェクト「Project BIG-1」として販売されたVB1000SFは、日本国内におけるリッターバイク+ネイキッドというジャンルを完全に確立させました。
それまでにスズキ GSX-R1100など、多くのリッターバイクが逆輸入車として国内販売されてはいましたが、海外仕様のフルパワーに扱いづらさを感じるファンが多い中、ホンダらしい素直なエンジン特性と操作性で人気を博しました。
そのCB1000SFをベースとし、次世代ビッグネイキッドを目指して生まれたのがCB1300SFです。
先代同様のスタイリングに、EX4ベースの水冷4ストローク4バルブDOHC直列4気筒エンジンを搭載。
最高出力100ps/7,500rpmまでパワーアップしたエンジンは、より低速で粘る中回転重視のマシンとなりました。
CB1300SFの最大の魅力は、走り出してしまえば装備重量273kg(初期モデル)という重さを感じさせない軽快さです。
全長2,200mmというリッターマシンらしい車格を持つCB1300SFの重量は、数値通り決して軽いものではありません。
これをホンダ車らしい扱いやすいエンジン特性、CBシリーズ伝統のフロントからテールまで流れるような一体感のあるスタイリング、そして軽快なハンドリングの3つの要素で仕上げたことが絶妙なバランスを生みました。
販売開始から20年近くの時が経ち、現在ではCB1300をベースモデルとした派生車種・CB1300スーパーボルドールとCB1300スーパーツーリングが存在しています。
ホンダのフラッグシップモデルとしてCB1300SFは、サイレンサー後部の可変排気バルブや、プリロード&ダンピングフォース調整機構など数々の改良を施され熟成されてきました。
大型バイクに乗っている、という征服感と所有感、扱いやすさとパワフルさを両立させたバランスの良さ、そして何より伝統あるCBシリーズの大看板として現在でも高い人気と知名度を誇るCB1300SFは、ホンダの顔役といってよい存在です。
CB1300スーパーフォア(SC54型)
【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近3ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 133台
- 平均価格: 411,519円円
- 最高価格: 950,000円
- 最低価格: 186,000円
【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 55台
- 平均価格: 266,073円
- 最高価格: 685,000円
- 最低価格: 73,000円
相場情報:2016年8月時点
最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。
上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。