買取させて頂きましたのは、2008年モデル・ツートンカラー(キャンディーブレイジングレッド)のCB400SB
2007年発売モデルで実施された仕様変更で型式がNC42型となりましたが、2012年現在では、最新の2012年モデルまで2007年初マイモデル以降の仕様変更はなくメーカー希望小売価格は据え置かれているため 年式モデルこそ3年前となる2008年発売モデルですが、仕様的にも買取相場的にも最新モデルとして位置づけることができます。
2008年発売当時の新車価格は上位カラーのツートンタイプであるため82.4万円(ベーシックのソリッドは79.2万円)でした。
さて買取相場的には最新モデルに位置づけられる2008年発売モデルのCB400SB(スーパーボルドール)。フルノーマルで綺麗な見た目を維持している1台でしたがどのような査定金額となったのか?
以下に査定内容のトピックスをご紹介させて頂きます。
わずか3分の査定時間
査定現場に到着して拝見させて頂きましたCB400スーパーボルドールは一見して大切に扱われていたことが伝わる艶と輝きを放っていました。
車検証を拝見させて頂き、所有者欄が購入したバイク店になっていること(詳しくは後述させて頂きます)、車台番号から2008年発売モデルであることなどを確認させて頂きまして、早速詳しく査定させて頂くことに。
オートバイの査定は新車を10点満点として、満点からの減点方式となるため(カスタムの場合はパーツの価値によって加点になることもあり)、減点が多いオートバイほどチェックする項目が多く査定時間が長くなります。
今回査定させて頂いたCB400SBの実質的な査定時間は3分強であったことからもその状態の良さをお伝えすることが出来ます。
細かく買取価値を落としていたのは、
スイングアークの留め具付近・エキパイ・Fフォークのアウターチューブに錆びの出始め、R/Fホイール・タンク・サイドカウル・ステップに気になら程度の擦り傷など。
総合評価と買取額
総合的な評価を申しあげると、見た目は綺麗で、エンジンやフレーム前後サスペンションといった要素パーツの機能も良好、目立った減点はなく査定の評価点は、ほぼ極上を意味する5.8点をお付けすることが出来ました。
良好な査定評価点に相応しく、平均的な買取相場を大きく上回る52.5万円の査定金額で買取させて頂きました。
ローン中であったCB400SB
車検証の所有者欄が購入したバイク店になっていたことことが意味するのは、ローンでご購入されていたため所有権がバイク店になっているということです。
オーナー様にご確認させて頂きましたところ「CB400スーパーボルドールのローンの残債は約40万円」ということでした。また買取金額をご使用して一括返済も可能とのご回答。
ローンでご購入されて所有権が解除されていないバイクの売却は通常のケースと比べると手続きがやや煩雑になります。
手続きを会左折させて頂きますと、
ローンが残っている場合は、先ず残債を一括返済する必要がございます。続いて返済証明書をローン会社から取得します。
さらに、所有権を解除(移転)するための書類に完済証明書を添えて、所有者であるバイク店に押印を貰う必要がございます。
そして最後に陸運局にて車検証に所有権の解除(移転)が完了していることを証明する書類を添えて廃車手続きを行います。
上記一連の手続きを経てCB400SBのフレーム付きの完成車体として転売が可能な状態となります。
上記一連の手続きを弊社パッションでは無償で代行させて頂いております。
お客様には、お客様のご住所宛に郵送されてきたローン完済証明書を弊社パッション宛に着払いで送っていただkだけとなります。
それ以外の手続きは弊社で買取業務の一環としてすべて無償で代行させて頂いております。
今回は、査定金額である52.5万円からローンの返済金額である39万円を差し引いた金額を、お客様からお送りいただいた完済証明書を確認した段階でお客様の銀行口座にお振込みさせて頂きました。
最後に廃車手続きが完了し、廃車証明書のコピーをお客様のご郵送して買取が完了となりました。
【2019年2月追記】の買取相場情報
上記内容は2012年11月時点時点の買取事例です。
2012年11月時点の相場情報に基づいて算出された査定金額です。
2008年発売モデルは、型式変更を伴う仕様変更が実施された2007年発売モデルの次年モデルです。
買取した2012年時点では、2008年発売モデル以降に仕様変更やメーカー希望小売価格の変更がなく、仕様的には最新モデルであった2008年モデル。
しかしながら2019年時点では、2014年と2017年に仕様変更が実施されているCB400スーパーボルドール。左記2回の仕様変更を前後に買取相場が大きく変動しています。
(参考記事:
【型式/モデルチェンジ別】CB400SBの買取相場)
2019年時点では、仕様変更でカウントすると2世代前の仕様となっている2007~2012年モデルのCB400SB。 はたして買取時点から7年が経過した2019年時点の買取相場はどうなっているのか?
2012年と2019年の相場を比較して、2019年であれば、いくらの査定額となっているか?
買取業者の転売先である業者間オークション市場の取引データを使用して、2007~2012年モデルのCB400SBの買取相場をご案内差し上げます。
業者間オークション市場での取引額とは、買取業者の転売額であり、また販売業者の仕入れ値です。つまり国内の中古バイクの相場は市場の取引額がベースとなっています。
【2012年 ⇒ 2019年】2007~2012年式 CB400SBの取引相場 |
【相場の変遷】 |
平均落札額 |
最高額 |
最低額 |
取引台数 |
2012年 |
47.5万円 |
62.8万円 |
33.4万円 |
33台 |
2015年 |
42.8万円 |
55.8万円 |
32.2万円 |
35台 |
2016年 |
39.2万円 |
58.0万円 |
25.2万円 |
33台 |
2018年 |
33.1万円 |
49.6万円 |
21.2万円 |
34台 |
2019年 |
34.4万円 |
52.2万円 |
18.8万円 |
164台 |
【事故車・不動車】CB400SF VTEC2 |
2012年 |
28.4万円 |
33.6万円 |
19.9万円 |
10台 |
2015年 |
29.5万円 |
40.0万円 |
19.0万円 |
11台 |
2016年 |
29.1万円 |
37.3万円 |
20.2万円 |
11台 |
2018年 |
19.1万円 |
22.3万円 |
14.1万円 |
9台 |
2019年 |
21.5万円 |
26.1万円 |
14.1万円 |
33台 |
(2012年~2018年は9月時点からから3か月間、2019年は2月時点から1年間。買取業者の転売先である業者間オークション市場の落札データを遡った数字)
(業者間市場とは全国で買取されたバイクの9割以上が出品される市場で、販売店と買取店の会員企業間で取引されるの業者間のオークション市場。そこで落札された金額が買取業者の査定価格の基準値となっています)
CB400SF VTEC2の買取相場は下落基調
上記は、買取業者の転売先である業者間オークション市場の取引金額の推移をまとめた表です。
オートバイの買取相場には季節性があり、夏に高く、冬に低くなる傾向があります。2012年~2018年は各11月時点から過去3カ月間と季節を統一していますが、年間の傾向も把握して頂けるよう2019年は2月時点から過去1年間との集計としています。
表を見ると、2014年お仕様変更以前の2007~2012年式のNC42型CB400スーパーボルドールの相場は下落基調にあることが分かります。
実働車の平均取引額を比較すると、2012年が47.5万円、2015年が42.8万円、2016年が39.2万円、2018年が31.1万円、2019年が34.4万円となっています。
過去7年間で約25%平均相場が下落しているのは、やはり2014年と2017年に敢行されたCB400スーパーボルドールの仕様変更の影響でしょう。
(参考記事:
【型式/モデルチェンジ別】CB400スーパーボルドールの買取相場)
買取相場の上値の指標となる、市場取引の最高額はどうでしょうか?
2012年が62.8万円、2015年が55.8万円、2016年が58万円、2019年が52.2万円となっています。
上値の変動は比較的軽微であるものの、極上状態であれば60万円台で取引されていた2007~2012年式のNC42型も現在では50万円台前半が上限の取引額であることが分かります。
1992~1996年モデルのCB400スーパーフォアの最初期であるNC31型の平均取引額が10万円台前半まで下落していることを考えると、2007~2012年式のCB400スーパーボルドールはまだ下がる余地があるように思われます。
(参考記事:
【型式/モデルチェンジ別】CB400スーパーフォアの買取相場)
今後の仕様変更やフルモデルチェンジが実施されるタイミングで更にゲラ気基調に拍車がかかることが予想されます。
2007~2012年式のNC42型のご売却をご検討中のオーナー様は、次の仕様変更が実施される前に売却されるのが高額査定の秘訣といえるでしょう。
さて、上記の金額はいずれも、買取業者の転売先である業者間オークション市場での取引金額であって、査定現場で提示される取引額とは若干異なります。
査定現場での買取額は、市場での売却想定額から買取業者の経費(出品手数料や運送費など)と儲けを差し引いた金額となります。
2019年時点での正味の査定額を纏めると下記のようになります。
- ▼査定金額のボリュームゾーン|2007~2012年式のNC42型CB400SB
- 極上車:40~50万円
- 年式並~良好車:25~40万円
- 難有車:15~25万円
- 不動車:12~24万円
- 事故車:~15万円
最新の買取相場をチェック!
上記の買取事例は2012年11月時点の内容です。また相場情報は2019年2月時点の内容です。
CB400スーパーボルドールのご売却をご検討中のオーナー様は、今後の相場動向が気になるところでしょう。
最新の相場情報は、10秒で査定額が出る
個人情報不要の自動査定でチェックして頂けます。
NC42型 CB400スーパーボルドール
【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近3ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 33台
- 平均価格: 475,394円
- 最高価格: 628,000円
- 最低価格: 334,000円
【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近3ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 10台
- 平均価格: 284,400円
- 最高価格: 336,000円
- 最低価格: 199,000円
相場情報:2012年11月4日時点
最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。
上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。