VTEC SPEC2 不動車の主な状態
最終稼動より5年放置でエンジンかからない不動車、右側タンクへこみ5cm程度、チェーン固着、野晒しによる放置で錆びや腐食が目立つ
不動車としての総合評価と買取価格
買取させて頂きましたのは、2002年モデル・キャンディタヒチアンブルーのCB400 SUPER VTEC SPEC2(といってもスペック2は2002年の単年モデルのみなのですが・・・)
「庭先で5年ほど寝かせてしまったCB400SFの不動車、買取してもらうことはできますか?」というご相談を受け、買取査定にお伺いさせて頂きましたのはCB400スパーフォアVTECのスペック2。
車両状態はお世辞にも良いとは言えず、スーパーフォア特有の張り出したタンクの右側にはソフトボールサイズの凹みがペッコリ。
なんでも信号待ちの停車中に立ちゴケでガードレール支柱に倒れこんでしまったそうで、確かにサイズ的にも納得がいきました。
社外マフラーやセパレートハンドルなど、かなりスポーツ走行を意識したカスタム車両ですが、サビによる影響で各部の腐食もだいぶ進行しております。
また、車体の至るところに貼られた個人色の強いデカール(ステッカー)が固着し、糊の剥離なども要する状態。
CB400SFは中型バイクで最も売れている車種ですが、10年前の2003年モデルのNC39型であるVTEC SPEC2は、現行のNC42型に比べるとその買取相場は一段低くなっています。
それでもさすが人気車両!です。事故車や状態の劣悪な不動車であっても充分に良い値段で買取が出来る相場を維持しています。
「これはどうみても廃車にして処分するほかないだろう!」と思われるようなCB400SFでも自社販売店でのパーツとして、またはレストアベース車として高額買取を可能とする弊社パッションであれば、このような状態でも十分に許容範囲内。
野晒しで5年放置されていたため、タンク内のガソリンは腐り、キャブレターに流れていたガソリンは白い粉上に固まり、エンジンは始動する気配を見せない不動状態ではありますが、 キャブO/H・タンク洗浄・バッテリー&プラグ交換走行でエンジン始動は見込めるうえ、走行距離5,000km台と比較的浅いこと。タンクに大きな凹みはあってもフレームへの影響がなかったことを最大限に評価し、 135,000円という買取金額をご提示し買取らせて頂きました。
不動車や事故車の査定価格は車両状態次第のケース・バイ・ケースではありますが、状態は劣悪でも放置による不動であれば最低でも10万円程度の査定価格は見込めます。
諦めて廃車回収・解体業者に引き取り依頼を出す前に、まずはダメ元のつもりでも弊社パッションの出張買取査定をお試しください。査定は全て無料です。
今回買取した不動車ですを販売できる状態にするための修理と整備に1週間程度を必要としました。
エンジン実働化には、タンク内の錆びを除去し防腐加工を施し、タンク~キャブレターまでの導線を丁寧に掃除し、4発のキャブレターをオーバーホール、そしてバッテリー&プラグを新品に交換。
大きな凹みのあったタンクは社内のストックパーツに交換。
地道な研磨作業によって錆びや腐食など粗方取り除き、丁寧な磨きとコーティングで艶を出して仕上げました。
買取した際は疲労感に覆われていた不動車でしたが、1週間の修理整備を経て、かなり見栄えのする実働車に見事に復活を果たしました。
後日談ではありますが、店頭に並べて2週間で契約となり、新オーナー様の元で大事に乗られております。
今回のCB400SF SPEC2は低走行であり、埃が被膜となり変色や色褪せが少なかったことも、不動車としては良い値段で買取することが出来た要因のひとつになりました。
【2019年2月追記】の買取相場情報
上記内容は2012年3月時点時点の買取事例です。
2012年3月時点の相場情報に基づいて算出された査定金額です。
400スーパーフォアのオーナー様は既にご存知のことと存じますが、
ハイパーVTECエンジンの搭載によってNC39型にフルモデルチェンジされたのが1999年発売のCB400スーパーフォアVTEC。
以降、早いサイクルで仕様変更が実施され、買取事例でご紹介させて頂きましたVTEC スペック2が発売されたのが2002年。翌2003年にはスペック3が。そして2007年発売モデルでは現行のVTEC REVOエンジンがNC42型としてリリースされています。
NC39型?NC42型?と思われるオーナー様もいらっしゃるかと思いますので少し補足させて頂くと、フレームの型式です。
フルモデルチェンジや大きな仕様変更があった際にフレームの型式が変わり、いわゆる型式変更として変更前後のモデルで買取相場が大きく変動するケースが多々あります。
特にCB400SFのようなロングセラーの現行モデルで顕著ですが、型式変更以前のモデルは型落ちとして相場が下落していく傾向があります。
記事執筆時の2019年時点では、さらに仕様変更がすすんでおり、2014年モデルと2017年モデルが1つの節目となって相場が動いています。
(参考記事:
【型式/モデルチェンジ別】CB400SFシリーズの買取相場)
2019年時点では、型落ち感がさらに強めっている印象が否めない2002年モデルのNC39型のCB400スーパーフォアVTEC SPEC2。 はたして買取時点から7年が経過した2019年時点の買取相場はどうなっているのか?
2012年と2019年の相場を比較して、2019年であれば、いくらの査定額となっているか?
買取業者の転売先である業者間オークション市場の取引データを使用して、2019年のCB400SFレボの買取相場をご案内差し上げます。
業者間オークション市場での取引額とは、買取業者の転売額であり、また販売業者の仕入れ値です。つまり国内の中古バイクの相場は市場の取引額がベースとなっています。
【実働車】CB400SF VTEC2 |
【相場の変遷】 |
平均落札額 |
最高額 |
最低額 |
取引台数 |
2012年 |
25.6万円 |
37.4万円 |
18.6万円 |
36台 |
2019年 |
19.4万円 |
32.6万円 |
11.2万円 |
206台 |
【事故車・不動車】CB400SF VTEC2 |
2012年 |
17.4万円 |
21.4万円 |
12.1万円 |
15台 |
2019年 |
12.6万円 |
18.5万円 |
6.9万円 |
38台 |
2012年は3月時点からから1か月間、2019年は2月時点から1年間。買取業者の転売先である業者間オークション市場の落札データを遡った数字
(業者間市場とは全国で買取されたバイクの9割以上が出品される市場で、販売店と買取店の会員企業間で取引されるの業者間のオークション市場。そこで落札された金額が買取業者の査定価格の基準値となっています
CB400SF VTEC スペック2の買取相場は下落基調
上記は、買取業者の転売先である業者間オークション市場の取引金額の推移をまとめた表です。
(オートバイの買取相場は季節性があり、夏に高く、冬に低くなる傾向があります。恐縮ながら2012年は3月時点から過去1カ月、2019年は2月時点から過去1年間と、集計期間が異なることで季節の価格変動が影響している点はどうかご容赦ください)
。
その結果、2002年の単年発売モデルのCB400スーパーフォア・スペック2について下落基調にあることが見て取れます。
2012年からの過去7年間で平均取引額は25.6万円から19.4万円と約2割落ちています。
2019年時点でも下落率が低いVTEC SPEC3とは違うようです。
(参考記事:
【型式/モデルチェンジ別】CB400SFシリーズの買取相場)
査定上限額の仕様である取引の最高額も下がっており、37.4万円から32.6万円となっています。
事故車や不動車に目を転じてみても平均取引額は25%程度下落しています。
1992~1998年発売モデルのNC31型の実働車が12~13万円程度の平均取引額になっていることを考えると、今後はNC31型の水準まで下落していくことが予想されます。
CB400スーパーフォア・スペック2の売却をご検討されているオーナー様にとっては早めの売却が最も高化売れる時期といえるでしょう。
因みに上記金額は、買取業者の転売先である業者間オークション市場での取引金額であって、査定現場で提示される取引額とは若干異なります。
査定現場での買取額は、市場での売却想定額から買取業者の経費(出品手数料や運送費など)と儲けを差し引いた金額となります。
2019年時点での正味の査定額を纏めると下記のようになります。
- ▼査定金額のボリュームゾーン|CB400SF・VTEC2
- 良好~極上車:18~30万円
- 年式並:14~18万円
- 難有車:8~14万円
- 不動車:8~16万円
- 事故車:3~12万円
最新の買取相場をチェック!
上記の買取事例は2013年10月時点の内容です。また相場情報は2019年2月時点の内容です。
CB400スーパーフォア・スペック2のご売却をご検討中のオーナー様は、今後の相場動向が気になるところでしょう。
最新の相場情報は、10秒で査定額が出る
個人情報不要の自動査定でチェックして頂けます。
CB400SF Vテック スペック2
【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近1ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 36台
- 平均価格: 256,863円
- 最高価格: 374,000円
- 最低価格: 186,000円
【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近6ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 台
- 平均価格: 157,467円
- 最高価格: 214,000円
- 最低価格: 121,000円
相場情報:2012年3月30日時点
最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。
上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。