ハーレーカンパニーが「これぞカスタムの神髄」と宣言して世に送り出したCVOブレイクアウト。
造形美を体現した芸術品と形容しても言い過ぎではないだろう。それ程までに見る者に訴える力が籠っている。
買取査定のご依頼を頂いたオーナー様も、その虜になった1人。
なぜ恋焦がれた愛車を売却するに至ったのか?走行距離で4万キロを超えるCVOブレイクアウトは幾らの買取額となったのか?
以下、FXSBSEの魅力に随所で触れつつ、各パーツの状態をチェックしながら査定した内容をご紹介させて頂きます。
FXSBSE CVOブレイクアウト|2014年モデル の買取事例
総合評点:5点
エンジン 5 車体フレーム 5 外装 5 電装保安部品 5 フロント周り 5 リア周り 5
走行4万キロ超 スクリーミニーグル ツインカム110エンジン
CVOブレイクアウトの特徴と状態
減点対象となった細かい査定個所
オーナー様のカスタム内容
総合評価と買取額
ブレイクアウト進化の歩み
2013年~ツインカム
ブレイクアウト(意訳:想定を超える進化)シリーズの先陣を切って登場したのが2013年のFXSBSE CVOブレイクアウト。
一見して伝わってくる今までないカスタム感と美しさ見るものを虜にする「真のファクトリーカスタム」そのもの。ブレイクアウトの名の通り衝撃的なデビューとなった。
続いて同2013年にツインカム96のベーシックモデルがリリースされた。
CVOが先行し続いてベーシックモデルが発売される珍しいパターンからも、ハーレーカンパニーのCVOブレイクアウトに対する強烈な熱意が感じられる。
一見してCVOとの違いが明らかであるFXSBだが、カスタムベース車としての人気も高く買取相場の高いモデルとなっている。
2016年には、FXSBSEのテイストを踏襲しながらカラーリングイメージを大胆に変え足回りに大きな変更が程k祖荒れ、ビキニカウルとアンダーカウルが特徴的なFXSE CVO プロストリートブレイクアウトが登場。
同2016年には、エンジンの進化に合わせツインカム103を搭載したブレイクアウト103が登場。17年モデルではFXSBSEと同じキャストホイールを履くなど細かな変更がなされている。
2018年~ミルウォーキーエイト
2018年、ミルウォーキーエイトエンジンの登場とともに、それまでのFXSBからFXBRとなったブレイクアウト。
タンク形状や配色から伝わってくるマッスル感はマイルド化されているが、エンジンだけでなく、ヘッドライト、ホイール、サイドカバーなどにも変更が加えれれている。
2020年にはミルウォーキーエイト107から114へと排気量を上げたことに伴いFXBRからFXBRSとなって21年の現行モデルへと続いている。
ブレイクアウトの車格とCVOブレイクアウトの違い
ブレイクアウトのサイズと新車価格 | ||||
---|---|---|---|---|
モデル | 車格(cm) 全長x幅x高 |
新車価格 (万円) |
||
FXSB | 244x91x104 | 224~238 | ||
FXSBSE | 244x98x108 | 295~333 | ||
FXSE | 全長237 | 339 | ||
FXSB103 | 240x91x104 | 234~248 | ||
FXBR107 | 全長237 | 273~284 | ||
FXBRS114 | 全長237 | 284~294 |
余分なものを極力排除し、灯火類やワイヤー等を極限までコンパクト化することでマッスル感を醸すブレイクアウト。
傾斜のあるフロントフォーク、リア24インチのワイドタイヤ、ワイドハンドル等がロー&ロング&ファットスタイルのシルエットを形作っているが、車格は上記のように意外と小さい。
ホイールベースはツインカムのブレイクアウトが171cm、FXSE CVOが168cm、ミルウォーキエイトが169cmとなっており、ソフテイルの代表的車種であるFLSTCより5cm程長い。
CVOのワイドハンドルを除くと全モデルを通じて車格はほとんど同じ構成となっている。
新車価格は贅を尽くしたカスタムが施されたCVOが一段高く、スタンダードモデルは排気量の拡大に伴い、また同じ排気量でも高年式モデルになるごとに上がっている。
CVOブレイクアウトの違い | ||||
---|---|---|---|---|
モデル | FXSBSE1 | FXSBSE2 | ||
発売 | 2013年 | 2014年 | ||
新車価格 | 295万円 | 333万円 | ||
カラー | 金 赤 銀x黒 |
青x銀 オレンジx黒 銀x黒 |
||
グラフィック | タンクに菱形 | タンクやフェンダーに波型 | ||
ホイール | 総クローム仕上げ | リムとスポーク部分の前後面が黒 | ||
スイッチハウジング | ボタンが黒 | ボタンがメッキ | ||
タンクバッジ | フレーム内に髑髏 | フレームエッジに髑髏 | ||
テールライト | ウィンカー&ブレーキ 独立 | ウィンカー&ブレーキ 一体型 |
当頁本題の買取事例でご紹介させて頂きましたのは2014年モデルのCVOブレイクアウト。
CVOはハーレーが製作するファクトリーカスタムモデルの総称ですが、 ハーレーのレースブランドであるScreamin Eagleのボアアップキットをエンジンに組み込んでボアアップしているのが通例で、その場合車種名の後ろにScreaminEagleの略であるSEが付与されます。
また当該CVOの何代目かを示す数字がSEの後ろに振られるのも通例です。
ブレイクアウトのCVOも通例を踏襲し、13年モデルがFXSBSE1、14年モデルがFXSBSE2となっています。
僅か2年の生産モデルのみですが13年と14年モデルでは上記のように色々と違いがあります。
最も大きな違いは、カラーリングとグラフィックです。
13年のカタログモデルとなったゴールドは、外装全体が濃淡のある2色のゴールドで塗装され(ハーレー初のカラーリングではないでしょうか)、 フレームを除く金属部分はフルクロームメッキ覆われ、車体のほぼ全てが金と銀で構成され圧倒されるほどの輝きを放ちます。
14年モデルでは、カラーリングが一新された他、手書きのグラフィック(1台1台微妙に異なる)になり、、一目で13年モデルとの違いが分るデザインとなっています。
続いて分かり易いところでは、スポークの両サイド面のみがメッキ塗装となりリム部分などはブラック塗装となったキャストホイールが挙げられます。
またタンクバッジの形状、ウィンカー&ブレーキ 一体型となったテールランプ、ボタンまでメッキとなったフルクロームのスイッチハウジングなど細部にも変更が加えられ、メーカー希望小売価格も38万円上がっています。 ここまで、ブレイクアウトシリーズの歩みとその特徴についてザっと見てまいりました。 続いては本題である。売る際の査定額に直結する買取相場について見ていきましょう。
【高く売れるブレイクアウト】の買取相場
ブレイクアウトシリーズの買取相場 | ||||
---|---|---|---|---|
モデル | 平均取引額 | 最高額 | 取引台数 | |
FXSB | 166万円 | 216万円 | 21台 | |
FXSBSE | 199万円 | 256万円 | 4台 | |
FXSE | 185万円 | 185万円 | 1台 | |
FXSB103 | 208万円 | 283万円 | 10台 | |
FXBR107 | 189万円 | 209万円 | 5台 | |
FXBRS114 | 215万円 | 250万円 | 15台 |
エンジンの進化が目まぐるしいタイミングで発売されたこともあり、いずれの排気量モデルも2~3年と短い販売期間となっているブレイクアウト。
受注生産のCVOを除くと、そこそこの台数が中古市場で流通していることが分かります。
またパッと金額を見るだけでも高値で取引されていることが分かります。
特にツインカム96と103のブレイクアウトは、ツインカム全体の中でも突出して高い買取率で、いわゆる買取で高く売れる高額査定必至のモデルとなっています。
ツインカム96ブレイクアウト
型落ちとなってから6年が経過して相場が落ちないどころか上がってきています。
最上位の216万円で落札されたのはカスタム車両。 状態は良くないものの、多数の社外品が入りその価値を押し上げました。
次点は199万円で落札された走行1,000km台の極上車。マフラーとエアクリのみ社外品のライトカスタムです。
状態が良いことは高額査定の最大要件ですが、マフラーやエアクリ、クロームメッキ系のパーツ、リアサスなどのカスタムはプラスに繋がり易く、全体の纏まりがあるよりと査定額が伸びすいと言えます。
ツインカム103ブレイクアウト
ツインカム96同様に、非常に相場が高いのがブレイクアウト103
最上位の落札金額283万円は当時のメーカー希望小売価格を優に超えています。 より洗練された車体はノーマルでも良し、カスタムでも価格が伸び、まさに買取相場の高い旬にあります。
FXSBSE2と同じスポークを履いた17年モデルの方が若干相場は高くなっていますが、価格が伸びやすいカスタムはツインカム96と同様です。
M8エンジンの登場で型落ちとなったツインカムは相場が落ちるのが通例ですが、ブレイクアウトに限ってはM8エンジン登場前よりも逆に相場が高くなっています。
M8ブレイクアウトの登場で、マッスル感とカスタム映えが際立つツインカム ブレイクアウトの人気を一層高めているのかもしれません。
CVOブレイクアウト
受注生産のCVOであること、また手放すオーナー様が少ないこともあり、中古でのタマ数が少ないFXSBSE。
過去1年間で4台が取引されていますが、うち1台は外傷の目立つ難有車。その1台を差し引いた平均取引額は233万円と高い金額となっています。
完成されたカスタム車の為、カスタムの余地は社外品ではマフラー・ハンドル・グリップなど。またフレームなどメッキ化されていない部分のメッキ塗装等となっています。
最上位の256万円で落札された車両は、外装はオールペン、社外のチョッパーハンドル・ショートマフラー・ロングサイズのFフェンダーに交換され、 大型のビキニカウルを纏い一見するとCVOブレイクアウトとは分からないカスタム車となっています。
基本は見た目の綺麗な極上車が高額査定の基本線ですが、こちらも更なるカスタムで買取額が伸びる傾向に。
CVO プロストリートブレイクアウト
1台のみの取引となったFXSE。
マフラーのみ社外で状態は年式並みの個体が185万円で取引されています。状態の良い極上車だノーマルでも200万円超となり、カスタムで査定額の伸びしろが期待できるでしょう。
ブレイクアウト107
ミルウォーキーエイト107エンジン搭載でFXBRとなったブレイクアウト。
5台の落札があり、走行94kmの超極上ノーマル車は最下位の149万円の落札額に甘んじています。
上位3台は社外品が入ったカスタムが施されており、カスタムで査定額が伸びる傾向が鮮明になっています。
ブレイクアウト114
ミルウォーキーエイト114エンジン搭載でFXBRSとなった現行のブレイクアウト。
現行とあって、ノーマル車も相場が高く、走行1,000kmの極上車が第2位の落札額である244万円で取引されています。
上述のブレイクアウトと比較するとノーマル車の比率が高いのも1つの特徴となっています。
107ブレイクアウトほど顕著ではありませんが、マフラーやエアクリに社外品が入り、統一感のあるカスタムが施されることで値段が伸びる傾向は同じです。
買取率の最も高いブレイクアウトは?
上記の金額はいずれも業者間オークション市場での取引金額です。
取引金額を言い換えると、買取業者の転売金額であり、販売業者の仕入れ金額です。
また税抜き価格でもあります。
取引金額は厳密には買取業者の実際の買取金額よりも5%ほど高くなっていますが、便宜的に買取相場として使用するとして。
税抜き金額に統一して幹の計算式『平均取引金額÷税抜きメーカー希望小売価格』で買取率を比較したのが下記表です。
ブレイクアウトシリーズの買取率 | ||||
---|---|---|---|---|
モデル | 買取率 | 平均取引額 | 税抜新車価格 | |
FXSB | 72% | 166万円 | 231万円 | |
FXSBSE | 63% | 199万円 | 314万円 | |
FXSE | 55% | 185万円 | 339万円 | |
FXSB103 | 86% | 208万円 | 241万円 | |
FXBR107 | 68% | 189万円 | 275万円 | |
FXBRS114 | 74% | 215万円 | 289万円 |
上記は発売の早い順にモデルが並んでいるため、下に行くほど高年式で買取率が高くなるのがセオリーです。
踏まえて突出しているのがツインカムのFXSBブレイクアウトの買取率の高さ。特に16~17年モデルのFXSB103が、現行モデルを押させて最も高い点は特筆に値するでしょう。
また、サンプルの少ないCVOでは有意な数字が取れませんでしたがFXSBSEは難有の車両を除くとその買取率は74%に達し現行FXBRS114に匹敵します。
カスタムによって存在感が更に際立つツインカム時代のブレイクアウト(意訳で型破り)がその名を最も体現し、中古市場でも熱い相場を形成しているのではないでしょうか。
ソフテイルに限らず、ハーレー全体を通じても、ツインカムエンジン搭載モデルとしては、最上位ともいえるリセールバリューを体現しているブレイクアウト。
相場が非常に高い今はまさに売り時と言えるでしょう! 売却の際の買取査定はブレイクアウトの価値に精通した弊社バイクパッションにお任せください。
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CVOブレイクアウト【2013~14年モデル】
【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ
【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ
相場情報:2021年3月19日時点
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