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データ最終更新:2024年04月12日

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VRSCDXナイトロッドスペシャル買取査定事例【錆の激しい不動車】

買取査定させて頂いたのは2008年モデルのナイトロッドスペシャル
車検が切れてから2年間放置されていたため、バッテリー上りやプラグやガソリンの劣化によってエンジンは始動しません。また金属部分は局所で激しい錆に覆われサスペンションやハンドルは要交換判定に。
大切に保管されている車両が多いナイトロッドスペシャルとしてはかなり使用感が強いと言えます。
はたして始動確認できないエンジンや激しい錆びは、買取額にどの程度したのか?以下に査定内容をご紹介させて頂きます。

VRSCDXナイトロッドスペシャル買取価格実例

事故不動
新車
  • 1

総合評点:1点

【評価点の目安】
8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車
5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪
1点:事故不動
  • バイク名
  • VRSCDXナイトロッドスペシャル
  • 買取価格
  • 820,000円
  • 年式
  • 2008年モデル
  • 走行距離
  • 走行距離 不明
  • 車台番号
  • 5HD1HMH138K
  • カラー
  • 黒/オレンジ
  • エンジンの状態
  • エンジン始動確認できず、見た目には錆び腐食が目立ちます
  • エンジンの種類
  • レボリューション 1246cc
  • 外観の状態
  • 外装の色艶は年式並みですが、金属部分の各所に激しい錆
  • 損傷や事故転倒歴
  • 細かい傷各所にありますが大きな外傷はありません
  • カスタムや改造
  • バンスの社外マフラー(車検非対応/ノーマル欠品)
  • 買取年月
  • 2021年11月24日
  • 買取エリア
  • 足立区綾瀬の買取事例
  • ジャンル
  • ハーレーV-Rod

【局部で錆びの激しい不動車・ローン残債あり】VRSCDXの買取査定内容

「子供が産まれてから乗る機会が減って...2年前に車検が切れて...時間があれば修理して乗りたかったのだが」とのオーナー様のお言葉通り、2年放置されていたことでかなり強い錆が浮いているナイトロッドスペシャル。
「2年前に某バロンさんに頼んだ時は60万と言われ、個人経営の埼玉の方にあるお店は電話で120万と言われたけど実際は80万円で売る気がなくなって.... 2年前の経験があるので....ハーレーが強いパッションさんに今回は」と弊社にご依頼いただいた理由を教えて下さったオーナー様。
ご期待を受けて査定員としてモチベーションが高まります。
拝見させて頂いた車検証からは、2008年モデルであること、そして所有者欄がご購入されたバイク店であることが分かります。
お聞きしたところローンがまだ残っているとのこと。査定満額での買取にはローンの完済と所有権者から譲渡証明書を取得することが必須になります。
はたして満額での買取となったのか?査定内容に先立ちまして、先ずは買取相場からご紹介させて頂きます。

フルカスタムで買取額が伸びる

2007年モデルでV-RODファミリーのダークカスタムモデルとしてラインナップに加わったナイトロッドスペシャルは、ファミリー自体も最終イヤーとなった2017年モデルまで途切れることなくラインナップされ続けたV-RODファミリー屈指の人気車です。
モデルライフを振り返ると、登場07年モデルの1131ccレボリューションは2008年モデルで1246cc化され、2012年にスタイリング変更を伴う仕様変更が実施されています。
そのため特に2008年モデルを境に買取相場が少し高くなる傾向にあります。
コロナ禍で新車供給が細り中古相場が上昇しているハーレーですが、VESCDXも例に漏れず2020年から2021年の1年間で中古相場は平均で約2割上昇しています。

買取業者の最大の転売先であり、販売業者の最大の仕入れ先として年間に約20万台のバイクが取引される業者間オークションの取引データを見ると。

VRSCDX(2008~17年モデル)の実働車は直近1年間で15台の取引があり、取引の最高額は213万円、最低額は93万円で、131万円が平均となっています。
取引価格帯で大別すると以下になります。

1)160万円以上のカスタム組
2)90~120万円のノーマル&ライトカスタム組

取引額の高い順に個体の特徴を列記すると 、26~30cmにワイド化したリアタイヤを魅せるスタイリングにはじまり、社外パーツが連想できる部位はほぼ全て社外化さた個体が180万円以上。
上記に準じるフルカスタムが160~170万円台。
次いで大きく金額が開いて125万円で取引されたのがフルノーマル(2008年モデルの走行1.5万キロ)の準極上車。
以下ライトカスタムやノーマルの個体が状態に応じて下位は93万円までのレンジで取引されています。
纏めると、状態の良いフルカスタム車は160万円以上での取引が想定され、ノーマル・ライトカスタムであれば状態に応じて90~120万円台での取引想定となります。

(※上記の取引額は、買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額に相当するため、買取相場は90~95%相当となります)
以上の買取相場を踏まえて、不動車で錆びの激しいナイトロッドスペシャルの査定内容と買取額についてご紹介させて頂きます。

【VRSCDX】相場の推移

【VRSCDX】相場の推移

【VRSCDX】業者間の取引価格帯

【VRSCDX】業者間の取引価格帯
買取業者の最大の転売先であり、販売業者の最大の仕入れ先として年間に約20万台のバイクが取引される業者間オークションの取引データ
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始動しないエンジン

2008年モデルのVRSCDXナイトロッドスペシャル。買取査定に当たってのトピックは3つございます。
1)始動しないエンジン
2)金属各所に見られる激しい錆
3)ローンの残債

1)始動しないエンジン
2008年モデルで1246cc化された水冷DOHCのレボリューションには 腐食が浮いており強い使用感が見て取れます。特にナットなど防錆加工がされいない部品には強い錆が浮いています。
2年間放置されていたためバッテリーは上がっています。ジャンプスターターで始動を試しますが、完全にバッテリーが切れているためかガソリンまたはスパークプラグが劣化しているためか始動しません。

走行距離は不明ですが車検証の記載距離は約7千kmと比較的若く、それ以降距離が伸びていても放置置換を物語る劣化状況から1万キロ未満と推定できます。 外傷もなく走行距離浅のインジェクション車ですので、ガソリン・バッテリー・スパークプラグの交換でエンジンの始動は充分に見込めます。
査定では、要交換判定となったパーツ・使用感の強い錆び腐食・始動後のエンジンメンテナンスの整備費用が買取額として減額対象に。
全体に錆びや腐食が見られるVRSCDXのレボリューションエンジン
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局所で激しい錆

放置されていた影響によって、買取にマイナス影響が出たのは始動しないエンジンだけではなく、見た目の劣化もあります。
写真でもご覧いただけますが、リアサスペンションやハンドル・ステップ・各所ナット等は錆びで覆われており、再販に向けては要交換判定に。
ブレーキディスクなどにも錆びは目立ちますが、こちらは手も入り易く研磨で落とせるため軽度のマイナス査定に。
カバーをかけて保管されていたため、カバーが密着し保護されていた外装は2年放置としては色艶の退色は少なく先ず先ずですが。 隙間から雨風に晒された部分に強い劣化と使用感が出ています。
錆で覆われ査定で要交換判定となったリアサスペンション
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ローンの残債処理と買取額

マイナスの査定が入った主な項目は、始動しないエンジンの実働化コスト、2年放置による見た目の劣化です。
大切に扱われ綺麗な個体が多いVRSCDXナイトロッドスペシャルとしては、相対的に使用感がかなり強いと言えます。
カスタムはバンスの車検非対応マフラーを装着(ノーマル品は欠品)したノーマル寄りのライトカスタムです。

以上の車両状態を上段で触れた買取相場に照らすと、エンジン実働と仮定した場合で、買取業者の転売先である業者間市場での取引額は約85万円想定です。
更にエンジン実働化コストを差し引くと80万円程度想定となります。
そこから経費(運送費や出品手数料)と儲けを差し引くと70万円台後半が買取業者にとってはギリギリの査定額となります。

『ローンの残債が81万円あるので相殺できれば嬉しい』とのオーナー様のご期待に、弊社の気持ちを上乗せさせて頂き82万円の査定額を提示し買取させて頂きました。
相場的には確実に赤字となる買取額ですが、弊社系列店に日本で一番中古ハーレーを売っている販売店があり、系列販売店の仕入れ価格として算出できた査定額です。

さて買取したVRSCDXナイトロッドスペシャルですが、ローンの残債があり書類上の所有者はバイク店となっています。
そのため所有者の許可なく廃車にしたり名義を変更することが出来ない状態です。言い換えれば新オーナー名義で登録することが出来ないため車両の流通価値は大幅に減額されます。
そのため所有権を解除しないと車両を譲渡することは出来ず、満額での現金買取が出来ません。
所有権を解除するには、(詳細は『ローンの返済状況による買取額への影響』を参照) ローンを完済し、完済証明書を取得し、所有権者から譲渡証明書を取得する必要があります。この段階で名義を変更する準備が整いますので車両に流通価値が生じます。
弊社バイクパッションでは、上記一連の手続きを買取業務に一環として上記一連の所有権解除作業を全て無償で代行しております。
買い取り代金のお支払いは、査定現場で半額を現金で。所有権解除手続きが済んだ(車両に流通価値が生まれた)段階で、残金を御口座にお振込みとなります。 最後にオーナー様が課税対象から外れるように廃車手続き(車検残りの場合は弊社への名義変更)を完了させ、廃車証のコピーをお客様に郵送差し上げて買取完了となります。
錆で覆われ査定で要交換判定となったバーハンドル
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VRSCDXナイトロッドスペシャルの買取相場

【2008~17年モデル HHH/HMH型】

【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ

  • 取引台数: 15台
  • 平均価格: 1,315,867円
  • 最高価格: 2,138,000円
  • 最低価格: 934,000円

【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ

  • 取引台数: 1台
  • 平均価格: 412,000円
  • 最高価格: 412,000円
  • 最低価格: 412,000円

相場情報:2021年11月25日時点

最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。


上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。

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