モンスター695 【2007～08年式】毎週更新の買取査定相場

「モンスター 695」は、ミドルクラスモンスターとして2002~06年式まで販売されていた「620」の後継マシンとして2006年に発表されたモデルである。マシン全体のスタイリングは、従来モデルのデザインを踏襲するものとなっていた。

車体はスチール鋼管製のトレリスフレームに空冷2バルブL型ツインエンジンをマウントする。新たに採用されたパワーユニットは、ボア・ストロークが88mm×57.2mmの695㏄エンジンとなる。環境性能は欧州のユーロ3に適合した。最高出力は、8,500回転73馬力というスペックでデビュー。最大トルクは6,750回転61Nmという仕様。
ちなみに先代モデルの「620」に搭載されていたエンジンは、ボア・ストロークが80mm×61.5mmの618ccで、63馬力・55.9Nmというスペックだった。駆動系統は、スリッパー機構付きの湿式クラッチに6速ギヤボックスという組み合わせ。
エキゾーストはアルミ製パイプを車体の両サイドにデュアル出しというレイアウトを採用する。
足回りは、フロントにマルゾッキ製インナーチューブ43mm径の倒立フォークを装備して3本スポークデザインの17インチホイールをセット。ブレーキは300mmのダブルディスクにブレンボ製2ピストンキャリパーという構成。
リヤはザックスのプリロード調整式モノショックをスイングアームにプログレッシブリンクで接続。そこにフロントと同デザインの17インチホイールをセットして245mmディスクとブレンボ2ピストンキャリパーという仕様。
機能装備面では、従来モデルで装着されていたフロントスクリーンは廃止されて丸型ヘッドライトが剥き出しのオーソドックスなネイキッドスタイルへと変化していた。

ライバルモデルとしては、スズキがグローバル展開していた「SV650」が比較候補となる。フレームはスチール製のトラス形状パイプで本モデルと似通ったディテールを持つ。ただ、エンジンは水冷DOHC4バルブの高性能ユニット。排気量645㏄のV型90度ツインは、最高出力が9,000回転72馬力(53kw)のハイスペック仕様。乾燥重量はABS非搭載モデルが168kgで「モンスター 695」と同じだ。ただ、シート高に関しては800mmで本モデルより30mm高かった。スペック最優先なら「SV650」だが、足つき性を気にするなら「モンスター 695」が安心だろう。

なおデビュー以降の本モデルは大きな仕様変更を受けることなく2008年式まで設定された。その2008年には実質後継モデルとなる「モンスター 696」がデビューして次世代へと移行となった。

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解説記事更新日：2024年02月27日