XR650L【1993~現行】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 買取相場の推移
- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
XR650L【1993~現行】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは白となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は修理工数に応じて17.5~32.2万円です。
XR650L【1993~現行】 買取査定に役立つ車両解説

- White
- 当時の新車価格
- $6,999 / 2026年式 (約102.2万円相当)
- 現在の上限買取相場指標
-
40.0万円
- 現在の平均買取相場指標
-
26.8万円
- 上限参考買取率
- 39.1%
- 平均参考買取率
- 26.2%
XR650Lの開発は、1980年代後半のHondaのオフロード戦略における経営判断から始まります。1983年から1987年まで生産されたXL600Rの実質的な後継機として企画されましたが、1988年に投入されたストリート志向のNX650 Dominatorが販売不振に陥ったことを受け、方針を大きく転換しました。市場が求めていたのは灯火類付きレースバイクであり、HondaはNX650の信頼性の高いエンジンと競技専用車XR600Rのシャシーを統合する決断を下しました。1993年に北米で発売が開始されたモデルは、セルフスターターと環境規制への適合を果たしながら、競技性能と日常の利便性を高次元でバランスさせ、舗装路と未舗装路の両用モデルであるデュアルスポーツというジャンルを確立しました。発売時の希望小売価格は$4,349(約48万円)で、当時の貨幣価値で換算すると約$8,400(約130万円)に相当するため、現行モデルの$6,999(約110万円)は当時よりも手に入りやすい価格設定となっています。2022年には登場29年目を迎えて外装デザインが刷新され、ホワイト基調のカラーリングにレッドとブラックのストライプ、ブラックリム、ブラックシート、ブラックフォークブーツを採用したモデルへと進化しました。2023年には30周年を迎え、2025年と2026年もグラフィック変更のみで空冷・キャブレター仕様を継続しています。
技術面でXR650Lを不朽の存在たらしめているのは、シンプルかつ堅牢な空冷エンジンの構造的合理性です。エンジンは644cc空冷4ストロークSOHC 4バルブ単気筒で、ボア100.0mm×ストローク82.0mm、圧縮比8.3対1という低圧縮比設定によりレギュラーガソリンに対応しています。Honda独自の放射状4バルブ燃焼室であるRFVCを採用し、低回転域のトルクを重視した設計により、過酷な環境下での耐久性を最優先としています。最高出力はメーカー公称値の発表がありませんが、メディアによる実測値では後輪出力約34馬力を6,100回転で発生し、最大トルクは約31.4ポンドフィート(約42.6Nm)を5,300回転で記録しています。燃料供給は42.5mmダイアフラム式CVキャブレターを採用し、標高や気温の変化に左右されにくい安定した供給性能を持ちます。潤滑方式はドライサンプ構造で、フレームのメインパイプをオイルタンクとして活用し、表面積の大きなフレームでオイルを冷却することで、エンジン底部からオイルパンを排除し、約330mmという圧倒的な最低地上高を実現しています。始動方式はセルフスターター、燃料タンク容量は約10.6Lで、実燃費は約22km/Lです。
車体構成では、スチール製セミダブルクレードルフレームを採用し、装備重量は約157kgと競合のSuzuki DR650S(約166kg)より約9kg軽量です。全長約2,195mm、ホイールベース約1,455mmで、足回りはフロントに43mm Showaカートリッジフォークを装備し、16段階の圧縮減衰調整機能と約295mmのトラベル量を確保しています。リアはPro-Link Showaシングルショックで、20段階の圧縮減衰および20段階の戻り減衰調整が可能なフルアジャスタブル仕様となっており、トラベル量は約279mmです。ブレーキはフロント256mm2ポットディスク、リア220mm1ポットディスクを採用し、タイヤサイズはフロント21インチ、リア18インチです。シート高は約940mmと高めに設定されており、オフロード走破性を最優先した設計となっています。標準装備としてシート後方のツールバッグと、岩や枝から手を守るファクトリーハンドガードが付属します。2026年モデルでは、2025年モデルと同様にホワイトのボディカラーにブラックのリムやフォークブーツを組み合わせた、引き締まったカラーリングが継続して採用されています。
北米市場における主要な競合車種との比較では、XR650Lの戦略的優位性が明確です。XR650Lの希望小売価格$6,999(約110万円)に対し、Suzuki DR650Sは$7,299(約115万円)で、空冷・キャブレター継続という点では共通していますが、装備重量約166kg、シート高約885mm、最低地上高約264mmとXRより低重心で街乗りに適する一方、サスペンション調整機能ではXRに劣ります。Kawasaki KLR650は$6,899(約109万円)で、水冷・FI化済みの長距離ツアラー向けですが、装備重量約208kgと重量級であり、XRのような軽快なオフロード走行は苦手です。XR650Lは最もオフロード志向が強く、シンプルな構造と最低地上高の優位性により、過酷な環境下での走破性で他を圧倒しています。
XR650Lにはいくつかの運用上の課題も明確化されています。シート高約940mmは180cm以上のライダーでも苦労するレベルで、足つき性は決して良くありません。低速走行が続くヒルクライム等では油温が121度から132度に達するため、深刻な酷使を想定する場合はオイルクーラーの増設が推奨されます。バッテリーのアンペア強度が不足すると圧縮上死点をクランクが乗り越えられず始動不能に陥るため、高クランキング能力を持つバッテリーへの換装が有効です。過積載や激しいジャンプを繰り返すとサブフレームの接合部に亀裂が入る事例があり、補強板の追加が必要となる場合があります。キャブレター仕様のため、冷間時の始動にはチョーク操作など若干のコツが必要となりますが、これは構造のシンプルさとトレードオフの関係にあります。
中古市場では「Unkillable(不死身)」と称される通り、その耐久性に対する高い評価が価値を支えています。日本国内では希少な逆輸入車のため流通台数は極めて少ないものの、状態良好車で約30万円から50万円、高年式の極上車は約60万円以上の査定が付く可能性があります。30年間基本構造が変わっていないため部品の互換性が高く、古い年式でも最新パーツへの換装が容易であることから、再販価値は極めて安定しています。北米での新車並行輸入価格の高騰(乗り出し120万円超)に伴い、相場は高値安定を維持しています。
なお、これらの価格や買取相場は2026年執筆時点のデータに基づいた参考値です。日本円換算は当時のレートです。最新相場は上段の自動査定や下段のグラフでご確認いただけます。
Honda XR650Lは、33年間変わらぬ設計思想を貫き、空冷エンジンとキャブレターという古典的な技術で現代のオフロードシーンに挑み続ける唯一無二の存在です。電子制御に頼らないシンプルな構造は、過酷な環境下での信頼性と整備性の良さを提供し、真のオフロード走行を求めるライダーにとって理想的な選択肢であり続けています。バイクパッションでは、このような歴史的価値を持つモデルの適正な査定と買取を行っています。
| 車名/型式/年式 | Honda XR650L / RD06 / 1993-2026 |
|---|---|
| 発売年月 | 1992年(北米) |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 1993年式:全長2,189mm 全幅856mm 全高1,245mm・158kg(装備)/ 2026年式:全長 全幅 全高不明・約157kg(346 lbs,装備) |
| シート高・最低地上高(mm) | 37.0 inches(940mm)・13.0 inches(330mm)(全年式共通) |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒(RFVC, 全年式共通)・1993年式:40 hp @ 6,750 rpm・47.7 mpg(約20.3 km/L)/ 2026年式:約43.6 HP @ 6,000 rpm(参考公称値)・52 mpg(約22.1 km/L) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セルフスターター式・42.5mm ダイアフラム式CVキャブレター・10.6L(2.8 gal, リザーブ含む)(全年式共通) |
| 新車販売価格 | 1993年式:$4,349(約48.3万円, 北米仕様)/ 2026年式:$6,999(約102万円, 北米仕様) ※日本国内仕様なし(逆輸入車のみ) |
| ジャンル | オフロード |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 XR650L【1993~現行】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年2月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年02月27日
【状態別の買取相場】 XR650L【1993~現行】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年2月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
22.3万円
20.8万円
3台
平均
最低
取引
29.9万円
16.2万円
3台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
25.8万円
20.0万円
2台
※データ更新:2026年02月27日
【走行距離別の買取相場】 XR650L【1993~現行】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年2月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 3〜5万km | 最高 | 23.2万円 | 2台 |
| 平均 | 23.0万円 | ||
| 最低 | 22.8万円 | ||
![]() |
|||
| 5万km〜 | 最高 | 20.8万円 | 1台 |
| 平均 | 20.8万円 | ||
| 最低 | 20.8万円 | ||
![]() |
|||
|
不明 メーター改 |
最高 | 40.0万円 | 3台 |
| 平均 | 29.9万円 | ||
| 最低 | 16.2万円 | ||
![]() |
|||
※データ更新:2026年02月27日
【カラー別の買取相場】 XR650L【1993~現行】
- ■
- ■ ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年2月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 26.8 万円 | 5台 | ![]() |
||
| ■ / ■ | 22.8 万円 | 1台 | ![]() |
||
※データ更新:2026年02月27日
【実働車の取引価格帯】 XR650L【1993~現行】
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年2月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年02月27日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
XR650L【1993~現行】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年02月27日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | XR650L【1993~現行】 | 40.2万円 | 2.8点 | RD0610RM | 19,282km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | XR650L【1993~現行】 | 33.8万円 | 3.3点 | RD0600PM | 4,083km | ■ |
| 3 | XR650L【1993~現行】 | 23.4万円 | 3.8点 | RD0628SM | 37,711km | ■ |
| 4 | XR650L【1993~現行】 | 23.0万円 | 3.8点 | RD0625SM | 31,890km | ■ / ■ |
| 5 | XR650L【1993~現行】 | 21.0万円 | 3.8点 | RD0626WM | 64,535km | ■ |
| 6 | XR650L【1993~現行】 | 16.3万円 | 3.3点 | RD0601VM | 35,506km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています





02月28日〜03月06日