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GTS300ツーリング【2019~20年】

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GTS300ツーリング【2019~20年】毎週更新の買取査定相場

GTS300ツーリング【2019~20年】 買取査定に役立つ車両解説

【車両解説】GTS300ツーリング【2019~20年】
GTS300ツーリング【2019~20年】

2019年から2020年にかけて市場に投入されたVespa GTS300 Touring(ベスパ ツーリング)は、Vespaの長い歴史の中でも、伝統と革新が最も高いレベルで交差した重要なモデルとして位置づけられます。その核心的な価値は、Vespaの不変のアイデンティティであるスチールモノコックボディの構造はそのままに、当時の最新技術の結晶である新開発の「HPE(ハイ・パフォーマンス・エンジン)」エンジンと、現代的な安全装備であるASRを初めて本格的に搭載した点にあります。この明確な技術的進化は中古バイク市場においても高く評価されており、GTS300 ツーリングの買取相場は幅広い価格帯を示しますが、2019年以降の「HPE」搭載モデルは、それ以前のモデルとは一線を画す存在として認識され、高値で安定する傾向が顕著です。

2019年モデルにおける最大の変革は、間違いなく心臓部にあります。この年に新しく採用された278cc水冷4バルブ単気筒エンジンであるHPEは、その名の通り高性能化を徹底的に追求したユニットです。これは単なるマイナーチェンジではなく、Vespaのエンジニアリングの集大成とも言えるものでした。具体的には、シリンダーヘッドの設計、ピストンの形状、そして吸排気を行うバルブ機構に至るまで、エンジン内部の主要な部品の多くがゼロから見直され、刷新されています。

この大規模な改良の目的は、エンジンが動作する際に内部で発生する摩擦抵抗を徹底的に減らし、燃焼効率を最大化することにありました。その結果、従来のエンジンと比較して、より少ない燃料でより大きな最高出力を発生させることが可能になり、同時に厳格化が進む欧州の排出ガス規制(EURO)にも高いレベルで適合しています。2019年に導入されたHPEエンジンがもたらす走行感覚は、それ以前のGTS300とはまったく別物と言ってよいほどです。

従来のエンジンが頑丈で信頼性は高いものの、漕ぎ出しや坂道で相応の力が必要なシティサイクルだったとすれば、「HPE」エンジンは、フレームこそ似ていますが、内部のギアや回転部分のベアリングが、極めて高精度なレース用部品に置き換えられた高性能なクロスバイクの感覚に近いものです。アクセルを開けるという操作が、ペダルを踏み込む力のように、より少なく、よりダイレクトに路面を蹴る加速力へと変換されます。特に信号からの発進時や、高速道路の本線へ合流するといった力が必要な場面で、その力強さと滑らかさの違いは明確に体感できるでしょう。

エンジン性能の向上は、安全装備の飛躍的な進化によって支えられています。2019年モデルのGTS300 Touringには、従来のABS(アンチロック・ブレーキ・システム)に加え、後輪の空転を抑えるASR(アンチ・スリップ・レギュレーション)が標準装備されました。センサーが後輪のスリップ、つまりタイヤの空転を検知すると、瞬時にエンジンの出力を最適に絞り、車体の安定を自動的に保ちます。

このASRの恩恵は絶大です。特に雨の日のマンホールや白線、観光地の石畳、あるいは郊外の道に浮いた砂利など、スクーターが最も苦手とする滑りやすい路面状況での発進・加速時に、ライダーの操作を電子的に補助し、スリップによる不意な転倒のリスクを大幅に軽減します。これは、天候や路面状況を選ばず長距離を走る「ツーリング」という名を冠するモデルにとって、非常に重要な安全装備と言えます。

こうした内部的な大きな進化は、外観にも明確に表れています。2019年モデルからは、ヘッドライトとテールランプに、日中・夜間ともに周囲からの視認性を高める高輝度LEDが採用されました。これに伴い、フロントマスクの印象を決定づけるノーズカバー(通称:ネクタイ)のデザインも、よりシャープで現代的なものへと一新されています。これらの視覚的な変更点により、2018年以前のモデルとは容易に区別することが可能です。

GTS300のラインナップには、複数の仕様が存在しますが、この「Touring」モデルは、その名の通り長距離移動の快適性と実用性を高めるための専用装備が与えられた、特別な仕様です。標準モデルではオプションとして別途購入が必要となる装備が、最初から装着されている点が最大の特徴です。

具体的には、走行風からライダーを守る「ショートスクリーン」が標準装備されます。これは高速道路などでの連続走行時に、ライダーの胸元にあたる風圧を効果的に和らげ、長距離を走った際の疲労を大きく軽減します。さらに、荷物の積載能力を大幅に向上させる「クロームメッキ仕上げのリアキャリア」も標準装備となります。これにより、大きなシートバッグやトップケースの取り付けが容易になり、ツーリングでの実用性が格段に高まります。

外観上の仕上げもTouring専用です。シートには標準モデルとは異なる専用の表皮が使用されており、ステッチのデザインも含めて、よりエレガントで上質な質感が演出されています。これらの専用装備が、GTS300 Touringを単なる移動手段ではなく、旅の道具としての機能美を持つモデルへと昇華させています。

2019年当時の新車販売価格72.6万円という価格設定は、GTS300 Touringがプレミアムスクーター市場に位置づけられていることを明確に示しています。この価格帯は、同時期の日本の250ccクラスのスクーター、例えばYamaha XMAX250(2020年式で65.4万円)やHonda Forza250(2020年式で78.1万円)といった強力なライバルたちと直接競合します。

これら日本製のライバルたちは、シート下の広大な収納スペースや、多機能なデジタルメーター、電動スクリーンといった「利便性」や「機能性」において、GTS300を上回る部分が多くあります。しかし、GTS300が世界中のライダーから選ばれ続ける理由は、そうした機能比較の土俵にはありません。ライバルたちが軽量なプラスチック製のカウルで覆われたパイプフレーム構造を採用しているのに対し、GTS300は創始以来の伝統である「スチールモノコックボディ」を堅持しています。

これは、ボディ外板そのものがフレームの役割を果たす、いわば自動車に近い構造です。この構造が、プラスチック製ボディでは決して得られない独特の「剛性感」と、鉄の塊としての「所有感」を生み出しています。2019年モデルで搭載された「HPE」エンジンと「ASR」は、この伝統的な車体構成という絶対的な魅力に、日本車に引けを取らない現代的な走行性能と安全性を加えた、Vespaの明確な回答と言えるでしょう。

GTS300シリーズ最大の魅力であるスチールモノコックボディは、裏を返せば、維持する上で最大の弱点にもなり得ます。このスチールボディの修復こそが、GTS300の弱点としてオーナーから最も認識されている点です。一般的なバイクのように、転倒してカウルが割れた際に、その部分だけを新品に交換するということができません。ボディに傷や凹みが生じた場合、その修理は自動車の板金塗装に近い高度な技術と設備が必要となり、それに伴って修理費用も高額になる傾向があります。

この事実は、実際の市場データにも表れています。業者間の取引データを見ると、流通しているGTS300の15台のうち実に10台が「状態4(使用感または軽い難有り)」という評価を受けています。これは、GTS300が決して観賞用ではなく、多くの個体が日常の足やツーリングで実用的に使われ、それに伴う小傷や使用感がついている車両が市場の大半を占めていることを示しています。これは、このバイクが道具として愛用されている証拠でもあります。

一方で、Vespaは世界的に非常に人気の高いモデルであるため、輸入車ではありますが、部品の供給は比較的安定していると評価されています。新開発のHPEエンジンも信頼性が高く、オイル交換などの基本的なメンテナンスを定期的に行っていれば、長くその高性能を維持することが可能です。売却を考える際は、このスチールボディのコンディションが査定額を左右する最大の要因となります。

業者間オークションの実取引データは、GTS300 ツーリングの買取相場の傾向を明確に示しています。GTS300シリーズ全体(2009年~2024年)では、平均で22万円から32.4万円、取引の上限値が51万円となっています。この平均値は15年分という非常に長い期間のデータを集約したものであり、初期のモデルと近年のモデルが混在している点には注意が必要です。

2019年から2020年式の「HPE」エンジンとASRを標準装備したTouringモデルは、この相場データの中で「上限」に近い、非常に高い評価を受けるグループに属します。市場は「HPE」搭載以前と以後で、GTS300の価値を明確に区別しています。特に重要なのは、先述のスチールボディのコンディションです。市場データが示すように「状態4」の車両が多いということは、逆に「状態5(良好)」や「状態6(極上車)」といった、転倒による傷や凹みのない良好なコンディションを維持している2019-2020年モデルは非常に希少です。

そのような個体は、その希少性から相場の上限である51万円、あるいはそれを超える査定額が提示される可能性も十分に秘めています。また、「Touring」モデルとしての価値を最大限に引き出すためには、標準装備であるショートスクリーンとリアキャリアが、損傷なく適切に装着されていることも重要な査定ポイントとなります。なお、これらの買取相場は2025年執筆時点のデータに基づいた参考値です。最新相場は上段の自動査定や下段のグラフでご確認いただけます。

2019年から2020年にかけてのVespa GTS300 Touringは、Vespaが守り続けるスチールボディという「普遍的な価値」と、HPEエンジンという「革新的な走行性能」、そしてASRという「現代的な安全性」を、極めて高い次元で融合させた、GTSの歴史における一つの完成形です。市場におけるその評価は、単なるデザイン性の高いスクーターという枠を完全に超え、高速道路を使った長距離移動も安全かつ快適にこなせる、真の「グランツーリスモ(GTS)」としての実力に基づいています。

売却を検討する際、その車両が持つ価値は2018年以前のモデルとは比較にならないほど高く、特に車体のコンディションが良好であれば、その希少性から非常に高い評価が期待できます。Vespa伝統のスチールボディの価値と、2019年以降の「HPE」エンジンが持つ革新性を正確に評価できる専門の査定士が、バイクパッションには在籍しています。

解説記事更新日:2025年11月15日

【スペック・仕様】
車名/型式/年式 Vespa GTS 300 Touring / - / 2019-2020年
発売年月 2019年5月(国内)
車両サイズ(mm)・重量(kg) 全長1,950mm 全幅755mm 全高1,170mm・160kg(装備)
シート高・最低地上高(mm) 790mm・不明
エンジン機構・最高出力・燃費 水冷4ストローク単気筒SOHC 4バルブ(HPEエンジン)・17.5kW (23.8 HP) @ 8,250rpm・30.3km/L (WMTCモード値)
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 セルスターター式・FI・8.5L
新車販売価格 2019-2020年式:726,000円(税込, 国内仕様)/ 2020年式:$7,299(米国仕様, 約112.4万円)
ジャンル スクーター
【ライバル・兄弟車】最新買取相場

実働車|過去10間の買取相場の推移】 GTS300ツーリング【2019~20年】

【平均買取相場の変動】

対前年比
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%

【2025年間 vs 2026年】

対3年前比
-
%

【2023年間 vs 2026年】

対10年前比
-
%

【2016年間 vs 2026年】

年間平均
取引台数
0

過去10年間の取引台数÷10

※データ更新:2026年01月23日

【状態別の買取相場】 GTS300ツーリング【2019~20年】

最高額
平均落札額
最低額
【評価点】
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カウンター 
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No Data
【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【状態別買取額の目安】

8
新車
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
7
超極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
6
極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
5
良好
最高
平均
最低
取引
44.0万円
37.1万円
30.2万円
2台
4
軽い難
最高
平均
最低
取引
38.0万円
38.0万円
38.0万円
1台
3
難有
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
2
劣悪
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
1
事故
不動
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
GTS300ツーリング【2019~20年】において。直近120カ月間で、最も平均買取相場が高いのは4点(軽い難)のコンディションとなっています。 4点は、ルーティンの整備に加えて軽整備で再販に回せる比較的コンディションの車両です。最高額が突出して高い場合はカスタム車に大きな査定額の伸びしろがある事を示唆しています。

※データ更新:2026年01月23日

【走行距離別の買取相場】 GTS300ツーリング【2019~20年】

最高額
平均落札額
最低額
バ
イクイメージ画像 レブ
カウンター 
針
No Data
【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【走行距離別買取額の目安】

0〜4999km 最高 44.0万円 1台
平均 44.0万円
最低 44.0万円
1〜2万km 最高 38.0万円 2台
平均 34.1万円
最低 30.2万円
GTS300ツーリング【2019~20年】において。直近120カ月間で最も平均買取相場が高いのは0〜4999kmの走行距離区分となっています。

※データ更新:2026年01月23日

【カラー別の買取相場】 GTS300ツーリング【2019~20年】

【カラー別 平均買取額の目安】

34.1 万円 2台
44.0 万円 1台
GTS300ツーリング【2019~20年】において。直近120カ月間で、中古市場で最も多く取引されているカラーは紺系です。最も平均買取相場が高いのは青系です。

※データ更新:2026年01月23日

実働車の取引価格帯】 GTS300ツーリング【2019~20年】

【取引価格帯と構成比】

最高
44 ~ 45
万円
%
33
構成比
最多
44 ~ 45
万円
%
33
構成比
最低
30 ~ 31
万円
%
33
構成比
GTS300ツーリング【2019~20年】において。業者間取引額(買取業者の転売額)のボリュームゾーンは上は44 ~ 45万円、下は30 ~ 31万円で複数の価格帯が33%の構成比で並んでいます。

※データ更新:2026年01月23日

自動査定の金額】は査定現場での実際の買取額です。
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。

【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

GTS300ツーリング【2019~20年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年01月23日)

バ
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カウンター 
針
落札額 評価点 車台番号 走行距離 カラー
1 GTS300ツーリング【2019~20年】 44.2万円 5.3点 M45711KV 4,074km
2 GTS300ツーリング【2019~20年】 38.2万円 4.2点 M45711KV 14,784km
3 GTS300ツーリング【2019~20年】 30.4万円 4.5点 M45711KV 14,785km
No Data
GTS300ツーリング【2019~20年】において。業者間取引(買取業者の転売額)で、直近120カ月間に最高値を付けたのは44.2万円で青系・走行距離4,074km・評価5.3点の車両です。

【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)

【走行距離】単位はkm

上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています

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