【木更津市】バイク買取査定は評判のパッション

カスタムが施されたFTR223の不動車をご売却頂いたお客様の感想

木更津から川崎まで通勤で利用していたバイクです。バス通勤の半額で、アクアラインを使って職場まで30分弱で行くことが出来る愛車として重宝していたのですが、コロナで自宅勤務となり殆ど乗ることが無くなりました。
海から近いせいで潮風なのか？サビが酷くなり色褪せていく姿を見ると大事な存在であっただけに心が痛みました。1年半ほど経って久しぶりにエンジンを掛けようとしたら掛からなくなっていました。
コロナの第5波が猛烈な勢いで拡がっている状況で、今後も職場通勤のめどは立ちそうもありません。。それであればこのまま放置しているよりは、次のユーザーさんに乗ってもらったほうがFTR223も幸せだろうと。売却を決意しました。

最後はケアできず雨曝しで、見た感じボロくなってしまいましたが大切にしてきた愛車なのでスクラップ扱いやパーツとして売られるのは耐えられません。そこで、修理して次のライダーに繋いでくれるそうな業者を探していました。 声を掛けていた友人の複数からバイクパッションの名が挙がったのでネットで検索してみると、評判も良く、買取した不動車両を修理して再販している事例が沢山掲載されていました。 横浜店は日本で一番バイクを売っているということで、ここならと思い無料の出張査定をお願いしました。

査定に来たのは僕よりも若い人でしたが、物腰が柔らかく丁寧で聞き上手でした。サビが酷い車両でしたが、丁寧にバイクに接してくれ、何故エンジンがかからないのか？エキパイの錆を落とす工程など聞いていて分かり易い説明がありました。 僕が中古で購入した時から既にカスタムされていた車両ですがカスタムの内容も1つづつ評価してくれたり、査定の間はFTRにまつわる話で楽しい時間となりました。
説明によると、自分で想っていたよりも車両の状態は良い判定となり、パッションさんで市価よりも安く修理できることが物を言って想像していた以上の買取額となりました。
パッションさんの店舗で再販する可能性もあるとのことで、修理が終わったら販売用に仕上がったFTRの写真を送ってくれるそうで、思い描いていた通りの売却となりパッションさんに頼んで良かったです！

お伺いした査定員より一言

無料査定にお伺いしましたのは、木更津金田インターチェンジからほど近いオーナー様がお住いの集合住宅の駐輪場です。 本日は午前中に木更津市内で3件の予定が入っており、1件目の査定としてお約束の午前9時にお伺いさせて頂きました。

オーナー様の愛車はFTR223です。
FTR223は2000～07年にかけてラインナップされていたトラッカースタイルの機種です。そのルーツは1986年に発売された同スタイルのFTR250なのですが、販売が振るわず単年でカタログ落ちとなった250に対して、 FTR223がヒット機種となった理由は1996年に放映されたTVドラマにあります。そのドラマの主人公が駆っていたマシンがTW200のカスタム車でした。
その影響でTW200が突如、爆発的に売れ出し、ロンスイ・スカチューン（長いスイングアークに交換して後輪をより方法に配置する・空洞が多くスカスカに見えるチューンナップ）というカスタムスタイルが空前のブームに。
更にはロンスイ・スカチューンが映えるベース車として、 Kawasaki 250TR、Honda FTR223、Suzuki バンバン200、グラストラッカーといったYahamaのTWに対抗する車種がライバルメーカーから発売され、それらの車種群を総称してストリート系・トラッカー系と呼ばれるまでの現象となりました。
そのブームに陰りが見えた頃に生産終了したFTR223はブームの中で大成功を収め、2002～2007年にかけてラインナップされていたブーム火付け役の後継機TW225を凌ぐセールスを記録したことは意外と知られていません。

TWの売れ行きを見て、FTR250の復刻版とも言える形で2000年に32.9万円と言う廉価な価格設定で登場したFTR223は最終となった2007年モデルまで大きな仕様変更は入らず、変更点はゼッケンプレートの有無やカラー変更に留まってきました。が、当初の価格設定が安すぎたのか？毎年細かな値上げが刻まれ、最終2007年モデルでは39万円まで上がりしました。

2001年型FTR223の買取相場の推移

そのためか、FTR223のリセールバリューは高年式になるほど階段式に買取相場が高くなる特徴を有しています。
2022年現在では、コロナ禍で新車供給が細った事を受けて買取相場は大きく上昇し、2019年比で2倍近い相場となっています！
2000年モデルの平均買取額が9万円であるのに対し、最終2007年モデルの平均買取額は22万円と大きく異なり、高年式モデルほど買取額が高くなることを示しています。 オーナーのFTR223様と同じ2001年モデルでは平均10万円、上限20万円、下限2万円といった買取相場となっていて、不動車でも最低数万円の査定額が見込めるまで上昇しています。
2001年モデルFTR223の最新買取相場はコチラ

拝見させて頂いたオーナー様2001年モデルのFTR223。

サビで覆われたエキパイ

査定現場で目にした第一印象は「使用感強め」でした。オーナー様も潮風の影響とご指摘されていましたが、1年半の放置としてはやや強めの錆びが散見されます。 特にエキパイはアッという間にサビで覆われてしまったそうで、車両の印象をヤレたものにしています。しかしながら錆びの根は深くありませんでしたので、弊社修理工場においてグラインダーで表面を削っていくことで綺麗に錆は落とせそうです。 伴って査定で大きな減点とまでは至りませんでした。 またハンドル周りなどにも強めの錆が浮いておりますが、ボルト類は交換、ハンドルは社内のストックパーツと交換することで、見た目の印象は大きく回復できそうです。

腐食が目立つエンジンは始動しません

エンジンは色錆びや腐食で覆われており見た目の印象を損ねていますが、こちらは空冷フィンの凹凸や歪曲が多く綺麗にするには多くの工数が掛かりそうです。
機能的には、1年半放置されていたため、バッテリーが上がり、タンク内のガソリンは異臭を発し腐っているため始動を確認することが出来ません。幸い押し掛けでマフラーからの排圧とピストンのクランキングを確認できましたので、エンジン内部に故障はないと判断できました。
エンジンの始動には、スパークプラグ＆ガソリン＆バッテリー交換に加えてキャブレターの分解洗浄が必要となりそうです。市価で2.5万円程度の整備費用となりますが、弊社自社工場ではさらに安く行えますのでマイナス幅も市価より低く設定いたしました。

オーナー様のFTRもストリート系カスタム例の定番であるスカチューン系のカスタムが施されています。 主な社外品を列記すると、外装ではタンク・ハンドル・マフラー(supertrap)・シート。
保安部品にはメーター・マフラー・ヘッドライト・テールランプ・ウィンカー。
足回りではフロントフェンダー・リアフェンダーレスキット・グリップ・ミラー。
駆動系ではエアクリーナーが社外品に交換されています。スカチューンの定番的なアイテムで纏めたカスタムは未だ人気があるためカスタムの評価としては若干のプラス査定に。

外れている社外のエアクリーナー

ただしタッカーが外れて寄れているシートの張り直し、自作ステーが機能しておらず吸気口から外れているエアクリーナーの取り付けなども必要となることから、弊社工場でカスタムも綺麗に仕上げてゆくことが必要となりそうです。

その他ではチェーンなどの消耗品も要交換判定となりましたが、錆び耐性の強かったジェネレーターカバーやタイヤにメインフレームなどは比較的綺麗であり、局所の錆を取りのどいて研磨すれば車体全体が見違えて光るポテンシャルも見出せました。
パット見てサビが非常に目立つ不動車ではありましたが、カスタム内容と磨いて光るポテンシャル、そして自社修理工場で安価に修理できる点、さらに自社販売店での再販も視野に。2001年モデルの不動車としては思い切った査定額を提示して買取させて頂きました。

査定を通じて、乗っていらしたときは愛着があった事がオーナー様から強く伝わってきました。そのため価値を余すところなく査定し高額査定でお応えしたいと強く思いました。
査定後に「そこまで高い金額で売れるとは思っていなかったし、思っていた通りの売却が出来て良かった」とオーナー様に仰っていただけたときには コチラもとても嬉しい気持ちになれました。
オーナー様から譲って頂いたFTR。販売用に仕上がりましたら写真をお送り差し上げます。今回は愛車のご売却を誠にありがとうございました。