買取査定させて頂きましたのは2015年モデルのスクランブラーアイコン
62イエローの外装が映える車体ですが、しばらく乗っておられなかったということで細部に劣化が散見された他、車検非対応のウィンカー類や、エンジンからの軽い異音も気になりました。
以下に査定内容の詳細をご紹介いたします。
足回り
ぱっと見は綺麗に見えたスクランブラーアイコンですが、足回りの細部に劣化が散見されました。
最も錆が目立ったのはチェーン。ローラー部分の錆は少ないことから乗られていなかった期間は短いことが推察できますが、外側のプレートには遠目にも目立つ錆が浮いています。
買い手の印象を損ない再販価格が下がるため、再販に当たっては要交換の判定となりその分マイナス査定が入ってしまいました。
その他スイングアームの取付ボルトやブレーキディスクにも2015年モデルとしてはやや目立つ錆が浮いていましたが、この辺りは入念な件まで回復眞見込めますので軽めのマイナス査定で済みました。
さらに細かいところでは軽合金10本スポークのホイールリムに傷や使用感がありこのあたりもケアが必要な状態です。
足回りで最も高価な部品であるカヤバ製41mm径倒立フォークはコシがあり機能的には良好、オイル漏れや錆もなく状態も良好。
リアの水平に近い角度で組み付けされているカヤバ製プリロードアジャスタブル・リアショックは錆が出やすいパーツですがアブソーバーやスプリングにも錆は浮いておらず良好化状態を確認できました。
基幹パーツである前後サスペンションの状態が良く、足回りについてはチェーン錆などのマイナスを相殺して5点プラスの評価点をお付けすることができました。
エンジン
L型2気筒 2バルブ デスモドロミック 803ccの空冷エンジンですが、見た目の領域で足周りと同様に細部に劣化が散見されました。
例えば、空冷フィンに散見された腐食、クランクケースカバーのメッキ装飾部分の細かい塗装はげ、取付ボルトの錆などです。こちらは入念な研磨が必要となり作業時間も多くなる部位でありマイナス査定が入りました。
屈みこんでエンジン下部をチェックするとオイルフィルターからオイル漏れが確認できます。工賃で数千円かからない不具合ですので、自社整備工場を有するパッションでは準じた些少なマイナス査定で済ますことができました。
続いては肝心のエンジン機能について査定していきます。
セル一発始動で始動性は良好。アイドルについてはドカティ独特のサウンドを響かせ安定した回転を維持しています。アクセルの開閉に伴う加速減速も良好で機能は良好であることが確認できました。
機能は良好である者の見た目で散見された劣化やが響き、極上である6点の判定には至りませんでした。
とはいえ、走行も7千キロ台と若く(2018年時点では、中古市場に流れるスクランブラーアイコンとしては平均的な走行距離)劣化についてもある凡そリカバー可能であり査定評価点は良好車を示す5点プラスに落ち着きました。
外装
ベーシックカラーのレッドに比べて2万円ほどメーカー希望小売価格が高い上位カラーである62イエローの外装を纏ったスクランブラーアイコン。
カラーリングを象徴する13.5リットル容量のタンクは綺麗な状態を保持しています。
ネイキッドタイプであるスクランブラーは外装パーツが少なく、最も高額な部品であるタンクが査定に占める比重が最も重く、続いてフロントフェンダー、そしてサイドカバー・オイルクーラーカバー・シート・リアフェンダーと続きます。
軽くマイナスあ入ったのは、シートの軽めの使用感、オイルクーラーカバーの汚れと軽い色褪せ、リアフェンダーの軽めの擦り傷といったところでしょうか。
全体的には艶を保持していて、細部にケアは必要ですが再販に当たって高いポテンシャルを保持していることから査定の評価点は極上に近い6点マイナスをお付けすることができました。
電装系・保安部品
電装系についてはバッテリーは問題ありませんでしたが、社外ウィンカーを異なる位置に組み付けているため配線加工がなされていました。
ハーネスを含む複雑な配線加工がされていると、不具合が発生した場合にメンテナンスの大変さを嫌気されて買取価値が下がる場合がありますが、末端のさような配線加工なので影響はありませんでした。
続いては保安部品で最も高額な部品であるメーターとマフラーを査定していきます。
デジタルメーターはカップに軽い傷がついていますが、使用感も少なくまずまずの状態。マフラーはサイレンサーに細かい傷と軽い凹みがあるほか、エキパイ部分に細かい点錆や焼けが散見されマイナス査定が入りました。
その他、ウィンカーやヘッドライトなどのライト類ですが、前後のウィンカーに車検非対応の社外ウィンカーが装着されています。
幸いなことに純正ウィンカーをお持ちということでしたので、純正ウィンカー戻しを前提とした査定価値を見積もることができましたのでマイナス査定は入りませんでした。
ウィンカーの交換自体は基本整備に毛の生えたような作業なので工賃分のマイナスにも至りませんでした。
ただし社外の車検非対応のウィンカーについては中古パーツとしての流通価値はなく残念ながらプラス査定とはなりませんでした。
電装系と保安部品については先ず先ず良好な5点お査定評価点となりました。
フレーム回り
ここまで見てきて転倒や事故を示すような兆候はおろか、目立った外傷のなかったスクランブラーアイコン。
念のために修正や補修歴がないか?スチールパイプトレリスフレームを細かく見ていきます。足回りやエンジン回りでは細かい劣化が散見されましたがメインフレームには塗装はげや錆もほとんどなく綺麗な見た目を保持しています。
ハンドルストッパーやネック部分に各所接合部を入念に点検しますが、傷や補修や修正を示す痕跡もなく高い剛性を保持していることが確認できました。
ただし、すれっぷ裏側の非常に目立つ腐食、スタンドやステップなどをフレームに接道するボルト類に目立つ錆があり細かいマイナス査定が入りました。
とはいえ基幹部品のメインフレームの状態は非常によく6点マイナスの査定評価点をお付けすることができました。
総合評価と買取価格
以上が各部位の査定内容となりました。踏まえて算出された総合的な評価点は5点(若干プラス)となりました。
下段の相場情報で詳しくご案内しておりますが、評価点5点のスクランブラーアイコンの買取相場は40万円台が相場となっております。
相場的には、買取業者の限界査定価格は40万円台後半といえます。50万円以上で買取した場合は赤字必死となることろですが。
53.5万円の査定価格で買取させて頂きました。
相場を大きく上回る赤字覚悟の金額で買取できた秘密は、幸運にも弊社販売店での仕入れ需要があり、販売店仕入れ価格での買取となったためです。
買取相場と、販売店押し入れ相場には15%程度の開きがありその価格差を買取価格に還元させて頂きました事例です。
お客様のご感想と買取後記
今回売却査定のご依頼を頂戴しましたのは女性ライダーのお客様でした。
ご主人様とよくツーリングをされるそうで、ゼファー1100への乗り換えをご検討されてのご売却でした。 まだ、ゼファー1100の購入は決まっていないそうで、弊社販売店でご成約いただいた暁には、今回の出張買取を下取り扱いとさせていただき、ゼファー1100の購入代金からお値引きさせていただくことをお約束させて頂きました。
以上、2015年モデルのスクランブラーアイコンの買取査定事例についてご案内いたしました。
下段からは、スクランブラーシリーズ、そしてスクランブラーアイコンの適正な買取相場について詳しくご案内を差し上げます。
スクランブラーアイコンはいくらで売れるのか?適正相場
DUCATIとしては異例の廉価な価格設定と扱いやすさで世界的なヒット車種となったスクランブラー。中でも旗艦の800ccのベーシックモデルであるアイコンは最も売れている車種で中古市場でも取引が活発です。
2015年モデルではメーカー希望小売価格が100万円を切っていたアイコン。
スクランブラーシリーズで最も高額なモデルは2018年にカタログに加わった1100スペシャルで183万円となっていますが、中古市場での流通数を見る限り人気を牽引しているのは2015年モデルの廉価なモデルのようです。
国内でも大ヒットとなったドゥカティのスクランブラーシリーズですがいくらで売れるのでしょうか?
買取業者の査定価格の指標であり、販売業者の仕入れ値であり、つまり日本の中古バイクの相場を決定している業者間オークション市場の取引データを使用して、以下の切り口でスクランブラーシリーズの適切な買取相場をご案内差し上げます。
【バリエーションモデル別】スクランブラーの新車価格の推移
パット見て扱いやすそうな車格に800ccのエンジンを搭載したDUCATIのスクランブラー・シリーズは2015年にリリースするとたちまちヒット車種となり、発売から4年間で世界55,000台以上が販売されるまでに至っています。
当初4つのモデルで発売されていましたが、2018年現在では1100ccも加わり現行タイプだけでも11ものバリエーションモデルが存在します。ちなみにカタログ落ちとなったモデルも含めると14ものモデルが存在しています。
クルーザーの旗艦モデルとしてバリエーションモデルが多いディアベルよりも更に多く、売れ筋車種に対する力の入れ具合が感じ取れます。
はたして、14ものバリエーション スクランブラーのオーナー様には既知のことと存じますが、バリエーションモデル別の買取相場をご案内差し上げる前に、そもそもの価値であるメーカー希望小売価格について以下に纏めてみました。
【バリエーション別】スクランブラーの新車価格の推移 |
年式 |
2015 |
2016 |
2017 |
2018 |
アイコン |
99万円 |
105万円 |
105万円 |
106万円 |
アーバン エンデューロ |
119万円 |
125万円 |
125万円 |
|
フルスロットル |
119万円 |
125万円 |
125万円 |
127万円 |
クラシック |
119万円 |
125万円 |
125万円 |
127万円 |
フラット トラックプロ |
|
135万円 |
|
|
イタリア インディペンデント |
|
147万円 |
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|
Sixty2 |
|
89万円 |
89万円 |
89万円 |
デザートスレッド |
|
|
135万円 |
137万円 |
カフェレーサー |
|
|
135万円 |
137万円 |
マッハ2.0 |
|
|
|
128万円 |
ストリートクラシック |
|
|
|
114万円 |
1100 |
|
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158万円 |
1100スペシャル |
|
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174万円 |
1100スポーツ |
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183万円 |
(価格はメーカー希望小売価格で千円単位を切り捨て)
(カラーバリエーションで上記カラーがある場合等は、最も廉価な価格を記載)
2015年にICON,Urban Enduro,Classic,Full Throttleの4モデルで発売が開始されたSCRAMBLERシリーズ。ドカティとしては破格ともいえる廉価な価格と扱いやすさで大ヒットとなると、 2016年には、 Flat Track Pro,Italia Independent,400ccのSixty2が。
2017年には、Desert Sled,Cafe Racerが。
2018年には、1100,1100Special,1100Special,Street Classic,Mach2.0が新しくラインナップに加わりました。
バリエーション別の価格帯は、唯一の400ccであるシックスティー・ツーは89万円。
旗艦の800ccはベーシックモデルのアイコンの106万円~、オフロード対応のデザートスレッドやレトロ調のカフェレーサーが137万円まで。
2018年入りシースされた1100ccは158~183万円の価格設定となっています。(価格は2018年モデル)
年式モデル別の価格の変遷を振り返ると、
2016年に一挙に6万円程度の値上げが敢行され、2018年にはSixty2を除いた800ccモデルは2万円程度値上げが敢行されていますが、型式変更を伴うような仕様変更はなく2019年モデル辺りでマイナーチェンジやモデルチェンジがあるのではないかと 予想されています。2015~2018年モデルの関しては仕様に殆ど差異がなく、買取価格に与える影響もほとんどないと言えるでしょう。
ただし型式変更を伴うような仕様変更が実施された場合は、DUCATIの通例である型落ちとなったモデルの買取相場がガクッと下がる可能性も高いので、 売却を考えているオーナー様はそのあたりに敏感になられて型落ちとなる前の売却が高値で売る秘訣となりそうです。
さて、いよいよ本題である、買取相場についてご案内差し上げます。
【バリエーションモデル別】スクランブラーの平均買取相場
上段では車両のそもそもの価値である新車価格について振り返りましたが、ここではスクランブラーの買取相場についてご案内差し上げます。
買取業者の査定価格の指標であり、販売業者の仕入れ値であり、つまり日本の中古バイクの相場を決定している業者間オークション市場の取引データを使用して、以下の切り口でFLSTSBの適切な買取相場をご案内差し上げます。
【バリエーション別】スクランブラーの平均取引相場 |
|
平均取引額 |
最高額 |
取引台数 |
アイコン |
50.6万円 |
59.0万円 |
36台 |
アーバン エンデューロ |
56.3万円 |
64.4万円 |
8台 |
フルスロットル |
54.2万円 |
67.0万円 |
13台 |
クラシック |
47.8万円 |
54.8万円 |
3台 |
フラット トラックプロ |
|
|
0台 |
イタリア インディペンデント |
99.8万円 |
99.8万円 |
1台 |
Sixty2 |
52.6万円 |
59.8万円 |
23台 |
デザートスレッド |
82.0万円 |
82.0万円 |
1台 |
カフェレーサー |
81.4万円 |
86.4万円 |
3台 |
マッハ2.0 |
|
|
0台 |
ストリートクラシック |
|
|
0台 |
1100 |
|
|
0台 |
1100スペシャル |
|
|
0台 |
1100スポーツ |
|
|
0台 |
(2018年9月時点で、業者間市場の落札データを過去1年間遡った数字)
(業者間市場とは全国で買取されたバイクの9割以上が出品される市場で、販売店と買取店の会員企業間で取引されるの業者間のオークション市場。そこで落札された金額が買取業者の査定価格の基準値となっています)
平均買取相場は新車価格に準じて半額未満
2018年モデルからラインナップしたモデルや単年でカタログ落ちしたフラットトラックプロは、業者間市場においての取引がありませんでした。
取引が多かったのは、2015年当初からラインナップされていた800ccの4車種。
とりわけベーシックモデルのアイコンの取引数が多く36台と群を抜いています。次いでアーバンエンデューロとフルスロットルが10台前後で次点となりますが、その他は数台の取引しかなく傾向地としては弱いと言わざるを得ません。
取引数が多かったアイコン、アーバンエンデューロ、フルスロットルに数台が取引された他の車種の取引金額を比較してみると新車価格に凡そ準じた、中古の取引額となっています。
業者間市場での取引額は、凡そメーカー希望小売価格の半額弱といったところでしょうか。
それにモデル別の需給によって多少の金額差がある取引相場となっています。
400ccのシックスティ2は2017年モデルの登場ながら、23台もの取引があり平均取引額も52.2万円と、アイコンの50.6万円を上回ります。
これは中古市場での人気が高いことに加えて、2017年登場ということで取引された全ての車両が購入から1年以内ですこぶる状態が良い点も影響しています。
上記の金額はいずれも買取業者の転売金額である、市場での取引額です。
査定現場での実際の買取額を逆算するには、買取業者の儲けと経費(出品手数料や運送費など)を差し引く必要があります。
平均取引額が40万円を超える大型バイクの場合は、業者の儲けと経費の合計として4万円程度が適正で競争力のある価格です。
上記の逆算式を鑑みると、ドゥカティ・スクランブラーシリーズの平均買取相場は、新車価格の半値未満であることが分かります。
買取の上限金額に関しては、モデル車種に準じて70~90万円台といったところが目安となりそうです。
続いては、今回買取させて頂きました車種である、スクランブラー・アイコンについて買取相場を掘り下げてご案内いたします。
【状態別】買取相場|アイコン
- ▼状態を表す評価点の目安|スクランブラーアイコン
- 評価点8 ほぼ新車
- 評価点7 超極上
- 評価点6 極上車
- 評価点5 良好車
- 評価点4 若干の難あり
- 評価点3 難あり
- 評価点1 事故車や不動車
スクランブラーアイコン|評価点別の取引相場 |
状態/ 落札価格帯 |
評価点 6~7 |
評価点 5 |
評価点 4 |
評価点 1 |
55~59万円 |
8台 |
1台 |
0台 |
0台 |
50~54万円 |
3台 |
9台 |
0台 |
0台 |
45~49万円 |
1台 |
9台 |
1台 |
1台 |
40~44万円 |
0台 |
0台 |
3台 |
0台 |
35~39万円 |
0台 |
1台 |
0台 |
2台 |
30~34万円 |
0台 |
0台 |
0台 |
1台 |
(2018年9月時点で、業者間市場の落札データを過去1年間遡った数字)
(業者間市場とは全国で買取されたバイクの9割以上が出品される市場で、販売店と買取店の会員企業間で取引されるの業者間のオークション市場。そこで落札された金額が買取業者の査定価格の基準値となっています)
平均買取額は47万円程度
直近1年間で36台の実働車が取引されたDUCATIスクランブラー・アイコン。
取引の最高額は59万円、最低額は38.6万円、平均は50.6万円となっています。
上記は評価点(=車両状態)別の取引金額帯を示す表ですが、評価点が高いほど取引金額が高い傾向にあることが読み取れます。
評価点6~7点の極上車は50万円台後半に取引が集中、
評価点5の良好車は45~54万円台に取引が集中、
評価点4の車両は40万円台前半に取引が集中しています
『市場の取引額-4万円(業者の儲け+経費)=大型バイクの適正な買取額』の式を当てはめると実際の買取相場は下記のようになります。
- ▼査定現場での買取相場|スクランブラーアイコン
- 極上車:50万円台前半
- 良好車:40万円台
- 難有車:30万円台後半
事故車も高額での買取
評価点1(事故車や不動車など非実働状態の車両)のスクランブラーアイコンに目を転じると直近1年間で4台の取引があり、最高額は46万円、最低額は32.2万円でで取引されています。
4台のいずれも事故車でいずれもフロントフォークが歪んでいることで自走不可能な状態となっています。
32.2~46万円と金額の開きがあるのは、アウターチューブのみか、インナーチューブのみか、それとも双方が歪んでいるのかの違いに加えて、取引金額が下位の事故車はヘッドライトやハンドル、マフラーなどにも損傷があることが影響しています。
46万円で取引されたフロントフォーク歪みの事故車ですが、この金額は実働車と同等の取引額で、フロントフォークの交換費用を考えると、相場の常識を超えた赤字必死の取引金額であることは一目瞭然でしょう。
実はこのような事は時々起こります。新車販売が好調でありながら、中古市場には出回っていない発売間もない車種ではよく起こる現象です。
発売間もない人気の車種は、事故車といえども実働車に近い金額で取引されることがありますが、時が経ち中古での流通数が増えてくるに従って、実働後の価値から修理費用を差し引いた取引額に収斂されていきます。
いわゆるご祝儀相場的なもので、事故車のスクランブラーアイコンは非常に高値で取引されています。
現在であればフロントフォーク曲がりの事故車でも最低でも20万円台からの査定金額がつけられる相場となっています。
【年式別】アイコンの買取相場
上段のバリエーションモデル別の新車価格の推移で触れますが、メーカー希望小売価格が2015年=99万円、2016~2017年=105万円、2018年=106万円と遷移してきたスクランブラーアイコン。
年式モデルによって買取相場は異なるのでしょうか?見てみましょう。
因みに年式モデルの調べ方は、フレーム番号の10桁目を見ると分かります。
10桁目がF=2015年モデル、G=2016年モデル、H=2017年モデル、J=2018年モデルとなっています。
【年式別】の取引相場|スクランブラーアイコン |
年式モデル |
平均取引額 |
最高額 |
取引台数 |
2015年 |
50.1万円 |
59.0万円 |
30台 |
2016年 |
52.4万円 |
57.0万円 |
5台 |
2017年 |
57.2万円 |
57.2万円 |
1台 |
(2018年9月時点で、業者間市場の落札データを過去1年間遡った数字)
2016年モデルは5台、2017年モデルと2018年モデルに至ってはそれぞれ1台と0台と2016年モデル以降のスクランブラーアイコンについては傾向値が弱いのですが。
『年式が高い=状態が良い』という当たり前の要素が大きく、その点が平均取引額の差に繋がっている面が大きいようです。年式が異なっても同じような状態であれば金額差が殆ど出ていないのが実情です。
2017年モデル以前については年式モデル事態による買取相場に大きな差はないと言えるでしょう。
【黄色が高い】カラー別の買取相場|アイコン
最後にカラー別の買取相場をご案内差し上げます。
バリエーションモデルが多岐にわたるドカティスクランブラーですが、スクランブラーアイコンのカラーバリエーションは3つのみです
- ▼カラーバリエーション|アイコン
- レッド:2015年(99万円)~2018年(106万円)
- 62イエロー:2015年(101万円)~2018年(108万円)
- シルバーアイス:2017年(106万円)~2018年(108万円)
カラーバリエーションでは2015年からのイエローと、2017年から加わったシルバーアイスが2万円程高い上位カラーとなっています
はたして買取相場に差はあるのでしょうか?
【カラー別】の取引相場|スクランブラーアイコン |
カラー |
平均取引額 |
最高額 |
取引台数 |
レッド |
51.1万円 |
57.8万円 |
32台 |
イエロー |
49.9万円 |
57.0万円 |
14台 |
シルバー |
|
|
0台 |
(2018年9月時点で、業者間市場の落札データを過去1年間遡った数字)
2017年から加わったシルバーアイスは取引がありませんでしたが、レッドとイエローについてはそれぞれ10台以上の取引があり比較ができました。
結果は、メーカー希望小売価格で2万円ほど高い上位カラーである62イエローが、ベーシックカラーであるレッドよりも平均で1万円程度高いという順当な結果となりました。
このことは連動して買取査定価格にも反映されるので、イエローのスクランブラーのオーナー様にとっては朗報となったのではないでしょうか。
以上、スクランブラーシリーズの買取相場、
スクランブラーアイコンの【状態別】【年式モデル別】【カラー別】の買取相場を見てまいりました。
オーナー様がお持ちのスクランブラーの状態と照らして、市場で取引される想定金額が具体的にイメージ出来たのではないでしょうか。
(平均取引額が40万円を超える大型バイクの場合は)市場での取引額から4万円程度差し引いた額が、競争力のある適正な買取査定額となります。
弊社パッションでは低いコスト構造を買取課化カウに還元することでより競争力のある金額でお客様のドカティの買取のご期待にお応えいたしております。
また、買取販売店の強みを発揮できるのが、弊社販売店での仕入れ価格での買取となった場合。他の買取業者はでは100%赤字となる業者間市場の取引額で買取が行えます。
ドカティスクランブラーの買取査定はパッションにお任せください!
スクランブラーアイコン(ML0K102J)
【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 36台
- 平均価格: 506,833円
- 最高価格: 590,000円
- 最低価格: 386,000円
【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 4台
- 平均価格: 384,500円
- 最高価格: 460,000円
- 最低価格: 322,000円
相場情報:2018年9月10日時点
最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。
上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。