劣化の目立つ鍵なし不動車｜1995年式 SR400買取査定事例

買取査定させて頂きましたのは、1995年式1JR型（1985～99年式）のSR400。
バッテリー上がり後4年間軒下に放置されていた不動車です。写真でもご覧いただけますように車体には長らく放置されていたことを物語る疲労感が色濃く漂っています。

主にマイナス査定となったポイントを挙げると
カギ無し、要オーバーホールのキャブレター、圧縮の弱いサスペンション、接合部やメッキ部分に特に目立つ錆、ゴム類の劣化やひび割れ、 塗り斑の目立つ自家塗装によるペイントなど。
また特徴的なのは
マフラー・前後フェンダー・Hライト・シート・スピードメーターなどに社外品が多用されたカスタム車であること。
長らく放置された鍵なし不動車の劣化や、カスタム内容は査定価格にどのような影響を与えたのは査定内容のトピックスをご紹介いたします。

査定させて頂いた2012年時点で生誕30年を超えてなお多くのファンを増やし続けているヤマハ・SR400。
兄貴分にあたる500cc版のSR500は一足先に生産を終えましたが、400ccのこちらはモデルチェンジ（2H6→1JR→RH01J→RH03J）を続けながら今なお根強い人気と好調なセールスを保ち続けております。
名実ともに「ネオクラシック」の顔役となったSR400は、そのシンプルさから非常にカスタムがしやすく、様々な味わい深さが魅力のバイクだと言えます。

今回4万円の査定価格で買取させて頂いた1995年式の型式1JR・SR400は、かなり本格的なカスタム車両で往年のBSA風に仕上げられており、趣のあるイジリ方をされておりました。
しかし、お仕事が多忙で車検に合わせてノーマルパーツに戻す時間が取れず、車検切れとなった後ずるずると4年間放置。
「乗れないまま腐らせてしまうのも税金を支払うのもなんだかバカバカしくなって…」という相談を頂いたことで買取査定にお伺いさせて頂いた次第です。
4年間という放置期間の長さにより、ガソリン腐り・キャブ詰まりを起こしており、鍵を紛失されていたということもあってエンジンは残念ながら始動確認できず。
しかし、キックレバーを踏み込むとしっかりと圧縮が確認でき、キャブレターのオーバーホールとプラグ＆バッテリー交換にタンク内洗浄で再始動可能であると判断することができました。
ご自宅軒下で屋外保管していたため、エキパイ・リアサス・トップブリッジ等にキツ目のサビが発生しておりますが、手を入れてやれば再商品化も可能な状態。
シート表皮は海苔のようにパリパリになっており、こちらに関してはさすがに要交換判定でしたが、弊社自社工場にストックパーツありということでマイナスは軽微なものとさせて頂きました。
入念なサビ落としとエンジン・キャブのO/Hは必要ですが、人気車種のSR400ならば十分買取にて対応可能という評価となりました。
オーナー様が車検時にためらったように、前後フェンダー・マフラー・メーター・ライトなどカスタム箇所が非常に多く、 4年間の間にノーマルパーツを処分してしまったことが評価を大きく下げてしまったのは残念でしたが、それでも買取金額40,000円をご提示させて頂きご成約となりました。

要車検の400ccクラスだけに、フルカスタム車両の車検は切実な問題のひとつですが、カスタム車両にも強い弊社パッションであれば、パーツ単位であなたの愛車の価値を適切に評価させて頂く自信がございます。
実動車でなくとも不動車・事故車ともに歓迎いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。