1098 R ベイリス【2009年】毎週更新の買取査定相場

ドゥカティは、世界スーパーバイク選手権で3度のチャンピオンに輝き、2008年シーズンをもって引退となったライダー、トロイ・ベイリスの功績を称える特別限定マシンを発表した。それが、2008年のミラノショーでお披露目された本モデル「1098 R ベイリス リミテッドエディション」である。このマシンは世界限定500台で、2009年5月からデリバリー開始となった。
ベースとなっているのは、同年式の「1098 R」となる。
トレリスフレームの車体に搭載されるエンジンは、ボア・ストロークが106㎜×67.9㎜のDOHC4バルブ水冷L型2気筒ユニットである。1,198.4ccの「テスタストレッタエボルツィオーネ」は、9,750回転で180馬力を発生する。最大トルクは7,750回転134Nmというスペック。なお日本向けに導入された公道仕様は、5,500回転78馬力・5,500回転100Nmというスペックにセッティング変更されている。乾燥重量は僅か165kgだ。
足回りは、フロントにインナーチューブが43㎜径のオーリンズ製フルアジャスタブル倒立フォークを装備する。そこにマットブラック仕上げのマルケジーニ製5本スポークアルミ鍛造17インチホイールをセット。ブレーキは330㎜の大径セミフローティングダブルディスクにブレンボのラジアルマウント4ピストンものブロックキャリパーを組み合わせる。
リアはアルミ製の片持ちスイングアームにフロント同様にオーリンズのフルアジャスタブル仕様モノショックを接続。ブレーキは245㎜ディスクに2ピストンキャリパーという構造を採用する。
ライバルモデルとしては、KTMの「1190 RC8 R」が候補になるだろう。
乾燥重量182kgのマシンに搭載するエンジンは1,194ccの水冷75度Vツインユニット。最高出力は、10,250回転で170馬力を発揮。最大トルクは8,000回転123Nmというスペック。ただ、日本向けは6,500回転101馬力・6,000回転110Nmに抑えられている。スペック勝負では本モデルが格上だ。
なお、「1098 R ベイリス」のマシンスペックや基本構造は通常モデルと共通となるが、スタイリング面では各部に特別仕様にふさわしいディテールとなっている。
マシンカラーは、ベイリスにとって現役最後のレース地となったポルトガル・ポルティマオで駆ったマシンのデザインで仕上げられている。そしてフロントとサイドにはベイリスのナンバー「21」を配し、ベイリスの出身国となるオーストラリア国旗をモチーフにしたグラフィックも描かれている。
またエキゾーストパイプの上部には専用デザインのカーボン製ヒートシールドを装着する。
さらにフォークトップブリッジには、台数限定マシンの証なるシリアルナンバーが刻まれる。
気になる価格だが、日本向けは499万円(税込)に設定された。ちなみにベースモデル「1098 R」は、472.5万円(税込)だったので、その差は26.5万円となっていた。
世界限定500台という少量生産のマシンだったこともあり中古市場でもお目にかかることが少ない希少モデルとなっている。

買替や売る際の買取査定は、2009年式 1098 R ベイリス の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2023年12月12日