1198S コルセ【2010年】毎週更新の買取査定相場

8代目スーパーバイク1198シリーズの上位グレード1198Sに特別仕様が施されたマシン。それが1198 S CORSE Special Edition。
登場2010年モデルのメーカー希望小売価格は284万円（以下いずれも税抜）であり、ベースとなった1198Sより約24万円高い設定であった。

ベース車より24万円高いコルセSEに施された特別仕様は以下の通り
・ワークスマシンスタイルのアルミ製タンク（18L容量はSより2.5L多い）
・赤/白/黒のNew CORSEカラーリング
・Sより1kg軽い乾燥重量168kg（軽量なアルミタンクが貢献）

Ducatiのスーパーバイクには、記念モデルや限定モデルが多数リリースされている。例えば1098R Troy Baylissなどワークスライダーの名を冠したレプリカモデルや、750F1 Laguna Seca、Montjuichといったサーキット名を冠したモデルである。
CORSEを冠したスペシャルエディションは本機の他に848EVOやPanigale V4などにも設定されているのだが、CORSEとはDUCATIのレース部門を担う子会社の名前であり、本機1098 S スペシャルエディションは CORSEロゴが刷新されたことを記念したモデルであり最上位グレードの1198Rにも同時設定された。
ちなみに1098Rコルセのメーカー希望小売価格は475万円であり、ベースとなった2009年モデル1098R（排気量はCORSEと同じ1198cc）に対して約24万円高い設定となっているのは同様の特別仕様が施されているためだ。

なお最大170馬力/9,750回転（日本仕様は155馬力/8,000回転）を発生させるパワートレイン、マルケジーニ製鍛造7本キャストホイールに前後Ohlins製サスペンションとbrembo製キャリパーを組み合わせる足回りなど車体構成はベース車1098Sと同一あり、標準装備のDCTやカーボン ファイバーのTermignoni 製スリップオンマフラーと専用ECU のオプションが含まれる点も同じである。
売る際のリセールバリューだが、中古市場に出てくること自体が稀な本機1198 S CORSE Special Edition。年間に約20万台が取引される業者間オークションにおいても過去8年間に2台の取引記録があるのみだが、ベースとなる1098Sの平均買取額が70万円台前半であるのに対してSコルセは平均で100万円を軽く超える査定額が見込める相場となっている（2022年時点）。

解説記事更新日：2022年11月15日