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マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】

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マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】毎週更新の買取査定相場

マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】 買取査定に役立つ車両解説

【車両解説】マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】
マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】

イタリアのロンバルディア州サマラテに拠点を置く小規模な製造メーカー、Magni (マーニ) が1990年代に製造したMagni Australia (マーニ オーストラリア) は、現代の中古バイク市場において極めて高い資産価値を維持しているモデルです。MV Agusta (アグスタ) のレース部門責任者として数々の世界タイトル獲得に貢献したArturo Magni (アルトゥーロ・マーニ) による卓越した車体設計と、Moto Guzzi (モト・グッツィ) の伝統的な縦置きV型2気筒エンジンを組み合わせたこの車両は、総生産台数が世界で約125台(シリーズ1が約75台、シリーズ2が約50台)と非常に少なく、その希少性が市場価格を高水準に保つ要因となっています。売却を検討する際には、年式によるエンジンの仕様差や、シリーズによって根本的に異なる車体骨格の変遷を正確に特定することが、適正な評価額を算出するための不可欠な条件となります。

このモデルの誕生は、西オーストラリア州の輸入代理店代表であり、熱狂的なMoto GuzziファンであったTed Stolarski (テッド・ストラスキー) の情熱的なプロジェクトに端を発します。1990年代初頭、彼はMoto Guzzi本社が開発中だった4バルブOHCエンジンのプロトタイプを入手し、その潜在能力を最大限に引き出すための車体製作をArturo Magniに依頼しました。それまでのMagniが、Sfida (スフィーダ) シリーズのような懐古的なカフェレーサーを主力としていたのに対し、このプロジェクトは明確に「現代のレースで勝つこと」を目的としていました。1993年のミラノショーでの発表を経て、翌1994年から生産が開始されたMagni Australiaは、水冷マルチシリンダー全盛の時代に、空冷Vツインという素材を用いて「ハンドリング性能で対抗する」という、Arturo Magniのエンジニアとしての意地と挑戦が込められたスーパースポーツとして市場に投入されました。

1994年から1997年頃まで製造された初期モデル(シリーズ1)は、Moto Guzzi Daytona 1000用エンジンを搭載しています。992ccの空冷4ストローク SOHC 4バルブ V型2気筒エンジンは、Weber-Marelli製の電子制御燃料噴射装置により制御され、最高出力は約95から100馬力を発揮します。シリーズ1の最大の特徴は、高張力鋼管を用いた TIG 溶接のダブルクレードルフレームを採用している点にあります。これはMoto Guzzi純正の Daytona 1000が採用していた角型断面のスパインフレームとは全く異なる構成です。パイプを組み合わせたこのフレームは、適度な「しなり」を持たせることで、タイヤの限界をライダーに分かりやすく伝えるというArturo Magniの設計思想が色濃く反映されています。足回りにはForcelle Italia製の倒立フォークとWhite Power製のモノショックサスペンションを装備し、前後17インチホイールを採用することで、当時の最新ハイグリップタイヤへの適合性を確保していました。

1998年には、搭載エンジンを Moto Guzzi Daytona RS 用のものに変更したシリーズ2(通称 Australia 98)へ移行しました。この変更により圧縮比は10.5対1へ高められ、カムシャフトやエンジンを電子制御するコンピューターであるECU(エンジン・コントロール・ユニット)の最適化によってカタログ出力は102馬力へ向上しています。しかし、最も注目すべき変更点は車体骨格の刷新です。シリーズ1のパイプフレームから、シリーズ2では Moto Guzzi純正のDaytona RSに近い、ボックス断面を持つビームフレーム(スパインフレームに近い形状)へと変更されました。さらに、ステアリングヘッドのキャスター角がシリーズ1の約28度から、より立てられた24度に変更されています。一般的にキャスター角を立てると、直進安定性は減少する反面、旋回時の回頭性が劇的に向上します。この変更は、縦置きクランクシャフト特有のジャイロ効果によって倒し込みが重くなりがちなビッグツインエンジンの特性を相殺し、より現代的なスーパースポーツに近い鋭い旋回性能を得るための改良でした。この「シリーズ1のしなやかさ」と「シリーズ2の剛性と鋭さ」の違いは、市場価値を判断する上で極めて重要な要素となります。

Magni Australiaが活躍した1990年代中盤は、イタリアン・スーパーバイクの黄金期でした。最大のライバルは、1994年に登場し世界を席巻したDucati 916(ドゥカティ) です。水冷Lツインエンジンやデスモドロミック機構といった最先端技術を持ち、レースで圧倒的な強さを誇った916に対し、Magni Australiaはあくまで「空冷」という前時代的なレイアウトに拘り続けました。絶対的なスペックや価格競争力ではDucatiに分がありましたが、Magniは「数値に表れない官能性」と「職人の手作業による工芸品としての価値」で対抗しました。大量生産されたDucati 916が現在でも比較的入手しやすいのに対し、Magni Australiaが収集対象として極めて高額で取引される理由は、その「時代に逆行した孤高のコンセプト」と「圧倒的な生産数の少なさ」にあります。

Magni製バイクの評価において最も重視される技術的特徴が、リアサスペンションに採用された Parallelogram (パラレログラム) システムです。シャフトドライブ駆動のバイクは、構造上、加速時にピニオンギアがリングギアを駆け上がろうとする反作用により、サスペンションが突っ張って伸び上がり、車体後部が持ち上がる現象が発生します。この挙動は、コーナリングからの立ち上がりでアクセルを開けた瞬間に後輪タイヤの路面接地圧を変化させ、ライダーの操作を不安定にさせる要因となります。Arturo Magniは、スイングアームと平行にトルクロッドを配置し、ファイナルギアケースをリンク機構で制御することで、この反作用を車体側へ分散させました。これにより、シャフトドライブでありながらチェーンドライブ車のように、加速時に車体後部が適度に沈み込み、路面を確実に捉える駆動伝達特性を実現しています。

日本市場においては、1998年にMagni社創立20周年と輸入代理店である福田モーター商会の創業50周年を記念して製造されたGiappone 52 (ジャポーネ) というモデルが存在するため、個体の特定には注意が必要です。外観はMagni Australiaと同様のフルカウルを装備していますが、その中身は全くの別物です。Magni Australiaが4バルブヘッドの高回転型Daytonaエンジンを搭載しているのに対し、Giappone 52は2バルブヘッドの1064ccユニット(Sfida 1100 系)を搭載しています。最高出力よりも中低速域の豊かなトルクを重視した特性を持っており、市場価値においても純粋なレーシング・レプリカであるAustraliaの方が高額で取引される傾向にあります。4バルブエンジンを搭載するMagni Australiaはシリンダーヘッドに「4V」や「OHC」の刻印があるため、これを確認することで判別可能です。

所有および売却時に注意すべき点は、Daytona系エンジンの宿命とも言えるカムシャフト周りのコンディションです。このエンジンはフラットタペットと呼ばれるカムフォロワーを採用していますが、カム山との接触面圧が高く、製造時の熱処理のばらつきやオイル管理不足などにより、表面が虫食い状に摩耗する「ピッティング」が発生する事例が報告されています。これを防ぐためには、極圧性能に優れた高品質な化学合成オイルの使用や、定期的なタペットクリアランスの調整が推奨されます。また、イタリア製電装部品(リレーやコネクタ類)の経年劣化も避けられないため、対策部品への交換やメインハーネスの引き直しといった予防整備の履歴がある車両は、査定においてプラスの評価につながります。

市場における取引価格は、その希少性から極めて高水準で推移しています。世界的なオークションでは、状態の良い個体が日本円換算で300万円を超える価格で落札される事例も確認されています。日本国内の中古車市場では流通が極めて稀ですが、過去の販売データでは350万円から370万円といった価格がつけられた記録があり、買取相場においても240万円程度の上限額が見込まれます。特にエンジンスペックと旋回性能が向上したシリーズ2(Australia 98)は、製造数が約50台とシリーズ1よりもさらに少ないため、世界中の愛好家からの需要が高く、より高額な評価が期待できます。なお、これらの価格や買取相場は2025年執筆時点のデータに基づいた参考値です。最新相場は上段の自動査定や下段のグラフでご確認いただけます。

Magni Australiaは、MV Agustaの栄光を知る技術者が、Moto Guzziのエンジンの可能性を極限まで引き出した、イタリアンバイク史における奇跡のような一台です。職人の手作業による美しい溶接痕、物理法則を克服するために考案されたサスペンション、そして空冷ビッグツインの鼓動は、現代の電子制御されたバイクでは決して味わえない、濃密な対話をライダーにもたらします。維持には専門的な知識と愛情が必要となりますが、それらを注ぎ込むだけの価値が十分にある、まさに走る芸術品です。売却をご検討の際は、その特殊な構造と歴史的背景を熟知したバイクパッションへぜひご相談ください。

解説記事更新日:2025年11月27日

【スペック・仕様】
車名/型式/年式 Magni Australia / - / 1994年 (Series 1)-1998年 (Series 2 "Australia 98")
発売年月 1994年
車両サイズ(mm)・重量(kg) 全長2,060mm 全幅840mm 全高不明・205kg(乾燥, 共通)
シート高・最低地上高(mm) 760mm・不明(共通)
エンジン機構・最高出力・燃費 空冷4ストローク OHC (SOHC / ハイカム・ショートプッシュロッド) 4バルブ V型2気筒 (共通)・1994年式 (Daytona 1000 ベース):約95-100hp @ 8,400rpm・不明 / 1998年式 (Daytona RS ベース):102hp (75kW) @ 8,400rpm(圧縮比アップ等の改良あり)・不明
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 セルスターター式・Weber-Marelli Fi・不明確
新車販売価格 不明(共通)
ジャンル レーサーレプリカ
【ライバル・兄弟車】最新買取相場

実働車|過去10間の買取相場の推移】 マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】

【平均買取相場の変動】

対前年比
-
%

【2025年間 vs 2026年】

対3年前比
-
%

【2023年間 vs 2026年】

対10年前比
-
%

【2016年間 vs 2026年】

年間平均
取引台数
1

過去10年間の取引台数÷10

※データ更新:2026年01月16日

【状態別の買取相場】 マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】

最高額
平均落札額
最低額
【評価点】
バ
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カウンター 
針
No Data
【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【状態別買取額の目安】

8
新車
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
7
超極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
6
極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
5
良好
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
4
軽い難
最高
平均
最低
取引
239.6万円
140.6万円
99.6万円
6台
3
難有
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
2
劣悪
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
1
事故
不動
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台

※データ更新:2026年01月16日

【走行距離別の買取相場】 マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】

最高額
平均落札額
最低額
バ
イクイメージ画像 レブ
カウンター 
針
No Data
【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【走行距離別買取額の目安】

0.5〜1万km 最高 101.6万円 1台
平均 101.6万円
最低 101.6万円
1〜2万km 最高 239.6万円 2台
平均 193.2万円
最低 146.8万円
2〜3万km 最高 99.6万円 1台
平均 99.6万円
最低 99.6万円
3〜5万km 最高 150.0万円 1台
平均 150.0万円
最低 150.0万円
5万km 最高 106.2万円 1台
平均 106.2万円
最低 106.2万円
マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】において。直近120カ月間で最も平均買取相場が高いのは1〜2万kmの走行距離区分となっています。

※データ更新:2026年01月16日

【カラー別の買取相場】 マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】

【カラー別 平均買取額の目安】

136.8 万円 4台
/ 146.8 万円 1台
/ 150.0 万円 1台
マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】において。直近120カ月間で、中古市場で最も多く取引されているカラーは赤系です。最も平均買取相場が高いのは赤/銀系です。

※データ更新:2026年01月16日

実働車の取引価格帯】 マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】

【取引価格帯と構成比】

最高
200 ~ 250
万円
%
17
構成比
最多
100 ~ 150
万円
%
50
構成比
最低
50 ~ 100
万円
%
17
構成比
マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】において。業者間取引額(買取業者の転売額)のボリュームゾーンは100 ~ 150万円で50%の構成比となっています。最高価格帯は200 ~ 250万円でその構成比は17%です。

※データ更新:2026年01月16日

自動査定の金額】は査定現場での実際の買取額です。
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。

【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年01月16日)

バ
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カウンター 
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落札額 評価点 車台番号 走行距離 カラー
1 マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】 239.8万円 3.8点 67 17,562km
2 マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】 150.2万円 4.0点 25 29,468km
3 マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】 147.0万円 3.7点 109 16,489km
4 マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】 106.4万円 3.8点 28 55,511km
5 マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】 101.8万円 4.5点 MG5-012 5,902km
6 マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】 99.7万円 3.8点 69 25,112km
No Data
マーニ (MAGNI) オーストラリア【1994~98年】において。業者間取引(買取業者の転売額)で、直近120カ月間に最高値を付けたのは239.8万円で赤系・走行距離17,562km・評価3.8点の車両です。

【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)

【走行距離】単位はkm

上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています

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