BMW R1100シリーズ|全5車種|上限買取額の高い順

BMW R1100シリーズいくらで売れる?
2026年10月09日更新 BMW R1100シリーズ|全5車種 の買取査定相場は、 14.7万円が平均で、上限は57.3万円です。
現在、最も高く売れる車種は上限金額でR1100S。 中古の取引台数が最も多い車種はR1100RTです。
BMW R1100シリーズ|全5車種|101台(直近12ヵ月間の業者間取引)の落札額から算出
  • No 1
    R1100S 【1998~2006年式】
    R1100S 【1998~2006年式】

    買取上限

    57.3 万円

    相場平均

    16.2~29.4 万円
    年間取引台数
    27 台
    BMW R1100Sは、1998年に登場したBMWモーターラッドのスポーツ系...
  • No 2
    R1100GS 【1994~99年式】
    R1100GS 【1994~99年式】

    買取上限

    31 万円

    相場平均

    11.4~17.1 万円
    年間取引台数
    10 台
    元祖アドベンチャーバイクBMW GSシリーズの3代目として登場した...
  • No 3
    R1100RT 【1995~2001年式】
    R1100RT 【1995~2001年式】

    買取上限

    24.7 万円

    相場平均

    10~15.9 万円
    年間取引台数
    28 台
    BMWが1995年から2001年にかけて製造・販売した「R1100RT」は、同...
  • No 4
    R1100RS 【1993~2001年式】
    R1100RS 【1993~2001年式】

    買取上限

    18.4 万円

    相場平均

    6.8~11 万円
    年間取引台数
    20 台
    BMWが1993年から2001年にかけて製造・販売したスポーツツアラー...
  • No 5
    R1100R 【1994~2001年式】
    R1100R 【1994~2001年式】

    買取上限

    17.7 万円

    相場平均

    8.6~12 万円
    年間取引台数
    16 台
    1990年代初頭、BMW Motorradは大きな転換期を迎えていた。それま...
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1970年代末にBMW本社の経営陣が下した「ボクサーエンジン廃止・次世代Kシリーズへの完全移行」という決断。しかし、世界中のファンからの猛反発に加え、1980年に登場した初代『R80G/S』の歴史的大ヒットを目の当たりにしたBMWは、早々に方針転換を余儀なくされます。こうして1923年から続く伝統のRシリーズ(ボクサー)は、再び主力として第一線への回帰を果たしました。
しかし、見事に延命した従来の空冷OHV(エアヘッド)エンジンも、年々厳しくなる環境規制(排ガス・騒音)の前では物理的な限界が迫っていました。そこでボクサーを21世紀へ存続させるため、BMWが社運を懸けてゼロから新開発し、1993年に満を持して投入したのが「新世代4バルブボクサー(通称:オイルヘッド)」を搭載する『R1100』シリーズです。
エンジンの構造を一新しただけでなく、バイクの常識を覆す「テレレバー・サスペンション」を引っ提げて登場したこのシリーズは、現代へと続く「モダンBMW」の絶対的な礎となりました。

R1100シリーズの主なバリエーション

モデル名 特徴と立ち位置
R1100RS
(1993年〜)
オイルヘッド第一弾のスポーツツアラー
新世代ボクサーとテレレバーを初搭載して世界に衝撃を与えたデビューモデル。空力に優れたフルカウルを装備し、新時代のBMWを象徴した。
R1100GS
(1994年〜)
「くちばし」デザインの開祖
現在のアドベンチャーバイクの世界標準である「フロントのくちばし(ビーク)」デザインを決定づけた歴史的名機。巨体ながら驚異的な運動性能を誇った。
R1100RT
(1995年〜)
究極のラグジュアリーツアラー
風洞実験で磨き上げられた巨大なフルカウルと電動スクリーンを備え、アウトバーンを矢のように突き進む絶対的な長距離ツアラー。
R1100R
(1995年〜)
新世代のロードスター(ネイキッド)
カウルを持たないオーソドックスなスタイル。テレレバーの異質な造形が最も際立って見えるデザイン。
R1100S
(1998年〜)
ボクサー・スポーツの異端児
専用チューンで98馬力を発揮し、センターアップマフラーを採用。ワンメイクレース「ボクサーカップ」でも活躍した純粋なスポーツモデル。

第1フェーズ「死の淵から蘇ったボクサー(オイルヘッドの誕生)」

  • R1100RS 【1993~2001年式】|2000年式 ホワイト
    R1100RS
  • 1993年にデビューした『R1100RS』は、世界中のバイクファンに巨大な衝撃を与えました。「ボクサーはKシリーズに代替されて終わる」と思われていた中で、BMWが完全に新設計された次世代の水平対向エンジンを発表したからです。
    従来のOHV(プッシュロッド式)を捨ててカムシャフトをシリンダーヘッド中腹に配置し、バルブを1気筒あたり4バルブ化。さらに、厳しい排ガス規制をクリアするためにインジェクション(電子制御燃料噴射)を標準装備しました。

    なぜ「水冷化」しなかったのか?(オイルヘッドの由来)

    ここで興味深いのは、排ガス規制に向けた完全新設計でありながら「あえて全面水冷化を避けた」点です。ラジエーターやウォータージャケット(水路)を追加すれば重量が大幅に増し、何よりファンが愛してやまない「冷却フィンのある美しいボクサーの造形」が失われてしまいます。
    そこでBMWのエンジニアは、最も熱を持つシリンダーヘッド(排気バルブ周辺)にのみ、大量のエンジンオイルを循環させてピンポイントで冷却する革新的な機構を考案しました。シリンダー全体は左右に張り出しているため走行風(空冷)で冷やし、熱がこもるヘッドのみをオイルで冷やす。この賢い「空冷+油冷」のハイブリッド構造を採用したことから、新世代ボクサーは従来のエアヘッドに対して「オイルヘッド」と呼ばれるようになったのです。
    最新鋭のテクノロジー(フレームレス構造やインジェクション等)を詰め込みながらも、エンジンの造形だけはあえて伝統的な「空冷フィンの美しさ」を残したR1100シリーズ。それは、ボクサーエンジンがBMWにとって永遠に失われない「クラシカルな魂の象徴」であることを、世界中のファンへ向けて力強く宣言するものでした。

    エンジン自体を「フレーム」にする革命

    驚くべきはエンジンだけではありません。R1100シリーズには、バイクの常識である「メインフレーム」が存在しません。強固な巨大アルミ鋳造ブロックで作られたエンジンケースそのものをフレーム(強度メンバー)として使い、そこに前後のサスペンションやサブフレームを直接ボルトで組み付けるという、F1カーのような合理的な「フレームレス構造」を採用したのです。

第2フェーズ「悪魔の発明『テレレバー』サスペンション」

  • R1100RS 【1993~2001年式】|2000年式 ホワイト
    R1100RS
  • R1100シリーズがバイクの歴史に刻んだ最大の功績、それはBMW独自の前輪懸架システム「テレレバー」の実用化です。
    かつてリアサスペンションの革命(片持ちのモノレバーやパラレバー)を主導したのはツーリングデュアルパーパス(アドベンチャー)の『GS』でしたが、このフロントサスの革命を世界で初めて搭載し先導したのは、1993年にオイルヘッド第一弾としてデビューしたスポーツツアラー『R1100RS』でした。
    1976年の名機『R100RS』(量産車として世界初の風洞実験フルカウル装備)以来、BMWは伝統的に「空力」や「高速巡航時のフロントの安定性」に直結する新技術を、常に風洞実験の主役である『RS(レンシュポルト)』から真っ先に投入する歴史を持っています。フロントの挙動を劇的に安定させるテレレバーが、GSからではなくRSからデビューしたのはまさに必然だったと言えます。
    通常のバイクはフロントフォーク(テレスコピック式)の中にバネとダンパーが入っていますが、テレレバーではこれを分離。フォークは「舵取り(ステアリング)」の機能だけを担い、衝撃の吸収はエンジンの上に配置された「1本のショックアブソーバーと、四輪車のような巨大なAアーム」で行うという、極めて複雑で独創的な構造です。

    アールズフォークの理念の復活と「魔法の絨毯」

    この複雑な機構がもたらした恩恵は絶大でした。急ブレーキをかけても前のめりに沈み込む現象(ノーズダイブ)が物理的に発生せず、巨体のバイクが水平姿勢を保ったまま「スーッ」と安全に減速できるのです。
    実はBMWは、1950〜60年代(R69Sなどの時代)に採用していた独自のフロントサス「アールズフォーク」においても、この『ノーズダイブしない』という特性を持っていました。しかし、当時のアールズフォークは「重いサイドカーを牽引・マウントするための強固な剛性確保」が主目的であり、純粋なソロライディング(単独走行)のスポーティさと軽量化を求めた1969年の「/5」シリーズ以降で一度は捨てられた技術でした。
    しかしバイクが大型化・高速化する中で、再び「ノーズダイブの排除」が必要になります。テレレバーとは、かつてサイドカー用フォークの副産物であった『姿勢変化を起こさない』という長所だけを抽出し、純粋なソロツアラー用の最新技術として約四半世紀ぶりに甦らせたものなのです。
    重量級のR1100GSや巨大カウルのR1100RTにおいて、この「どれだけパニックブレーキを握っても車体が前のめりにならない(ライダーが怖くない)」というテレレバーの魔法は、一度乗ると他のバイクに乗れなくなるほどの絶対的な安心感を生み出しました。

第3フェーズ「R1100GSが定めた『世界基準のデザイン』」

  • R1100GS 【1994~99年式】
    R1100GS
  • 1994年、新世代のオイルヘッドエンジンとテレレバーを搭載したアドベンチャーモデル『R1100GS』が登場します。先代のR100GS(空冷)から大幅に近代化され、250kg近い巨体ながらテレレバーの恩恵でまるでスポーツバイクのように峠を駆け抜けるという、常識外れの走行性能を見せつけました。

    現代アドベンチャーの象徴「くちばし」のルーツ

    特筆すべきは、そのフロントデザインです。ヘッドライトの下から前方に長く伸びた、鳥の「くちばし(ビーク)」のようなアッパーフェンダー。泥はねを防ぐ実用的なデザインでしたが、これが瞬く間に世界中で大流行しました。
    現在、スズキのVストロームからドゥカティのムルティストラーダ、トライアンフのタイガーに至るまで、世界中のメーカーのアドベンチャーバイクがこぞってこの「くちばし」デザインを採用しています。「アドベンチャーバイクの形=くちばし」という世界共通のアイコン(記号)は、このR1100GSから始まったのです。

BMW R1100シリーズの査定ポイント(相場動向)

BMW R1100シリーズ(および後継のR1150シリーズ)の買取相場は、現在の中古市場において「買い手にとっては最高のコスパだが、売り手(査定)にとっては最もシビアな谷間の時期」に位置しています。

■ 高騰する「空冷(R80/R100)」と「高価な水冷最新型」の狭間で
前述のR80などの古い「エアヘッド」はクラシックとしての価値が青天井で高騰しており、逆にR1200以降の「水冷化された最新世代」は高額な相場を維持しています。その中間に挟まれたこの1990年代のR1100系(初期のオイルヘッド)は、ネオクラシックとして持て囃されるほど古くなく、かといって最新の電子制御があるわけでもないため、買取相場としては10万円〜30万円前後(状態による)という、大型BMWとしては非常に手頃な(底値に近い)ゾーンを推移しています。
尚、上記の買取相場は2026年時点のものです。最新相場は上段のリストからご確認いただけます。

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