FXDWGI ダイナ ワイドグライドi 【2006年式 TC88】毎週更新の買取査定相場

マシンの心臓部にはビッグツインを搭載しつつ、スポーティな走行性能を追求する「ダイナ」ファミリー。2006年モデルでは、車体の各部が大幅にアップグレードされている。ファミリー内でも純正フレイムグラフィックをタンクに採用してエイプハンガーバーを装着するなどチョッパーカスタムテイストが色濃く表現される「FXDWGI ワイドグライド」は、以下のアップデートを実施。

・6速トランスミッション採用
・49mm大径フロントフォーク
・ニューデザインリアフェンダー
・リアホイール大径化&ワイドタイヤ装着
・インターナルワイヤリングハンドルバー
・ニューデザインバッテリーカバー
・カラーチェンジ

今回のアップデートで注目ポイントとなったのは足回りの強化だろう。フロントサスペンションは39mmのテレスコピックフォークが49mmまで大径化され剛性アップ。そして、そのフロントフォークは34度のレイク角でセットされる。従来モデルでもホイールベースは1,665mmで「ダイナ」ファミリーの中で最もロングな車体だったが、今回の仕様変更で1,730mmまで伸びている。また、リアの足回りは従来の16インチレースホイールが大径化されて17インチとなった。そして、そこにセットされるタイヤは10mmワイド化された160mmサイズを装着。ロー&ロングで直進安定性に優れたマシンへ進化している。
パワートレインに関しては、ブラックパウダーコートにクロームカバーを組み合わせた空冷Twin Cam 88エンジンで変更はない。ただ、燃料供給方式はフューエルインジェクションに統一された。最大トルクは110Nmで前年と同様だが、ピークトルクを発生するタイミングは従来の3,100回転から僅かに低回転側にシフトして3,000回転となっている。
メカニカル面では、今回の2006年式で「ダイナ」ファミリーは新たに6速ミッションを採用。スポーティな走りを重視するカテゴリに相応しい納得のアップデートだ。ハイウェイでのロングライドの快適性は大幅に向上している。
車体デザイン面では、リアタイヤの大径化&ワイド化に伴ってフェンダーデザインが変更された。そしてパッセンジャー用にバックレストは廃止されておりリンプルなリア周りへと変化している。
また、ハンドルバーはニューデザインの1.25インチエイプハンガーを装着。ワイヤー類がパイプ内を通る設計でハンドル回りがスッキリした。
タンクバッジは変更されているものの「ワイドグライド」のトレードマークとも言えるフレイムグラフィックは健在。
カラーバリエーションは、モノトーンタイプが、「ビビッドブラック」、「ブラックパール」、「ブランディーワインサングロ」、「ディープコバルト」、「ブラックチェリー」、「イエローパール」、「ブリリアントシルバー」、「チョッパーブルー」、「グレイシャーホワイトパール」の9パターン。価格は223万円(税込)。
ツートーンタイプは、「ブラックチェリー×ブラックパール」、「ファイアーレッドパール×ビビッドブラック」、「リッチサングロブルー×チョッパーブルー」の3パターンで、226.1万円(税込)。いずれのカラーも前年から2.7万円の値下げが実施された。
なお、インジェクション仕様のTwin Cam 88エンジンと6速ミッションを搭載する「FXDWGI ワイドグライド」は、今回の2006年式のみの設定となった。
翌年には、ハーレーの全モデルがインジェクション化されたことに伴ってモデル名末尾の「I」の文字は無くなり「FXDWG ワイドグライド」へ回帰。エンジンは1,584ccのTwin Cam 96へアップデートされて世代交代となった。

買替や売る際の買取査定は、2006年式 FXDWGI ワイドグライドの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年11月20日