FXDC-I スーパーグライド カスタムi 【2006年式 TC88】毎週更新の買取査定相場

88キュービックインチ(1,449cc)の空冷ツインカムエンジンを搭載した2005年モデルのダイナファミリーは、「FXDLI ローライダーインジェクション」のみフューエルインジェクションが採用されており、他ラインナップはFXDLローライダー(キャブ車の2機種構成)を含めてキャブレターマシンという構成だった。そして2006年モデルでは、ファミリー内のマシンが全てフューエルインジェクション仕様に変更。
前年登場したニューカマー「FXDC スーパーグライド カスタム」もデビュー翌年に早速アップデートが実施された形となった。モデル名末尾にも「I」の文字が追加されている。
燃料供給方式の変更によって、環境性能が高まっただけでなくシーズン問わず安定したエンジンの始動性能を得ることができマシンとしての信頼性もアップ。出力特性は、3,000回転で110Nmのトルクを発揮。2005年モデルも最大トルク値は同じだったが、発生するタイミングが3,100回転だったので、僅かだが低回転寄りでピークトルクに達する仕様に変更されたことになる。
また、トランスミッションは従来の5速仕様から6速化されビッグツインのエンジンを一層楽しめるマシンに仕上がった。さらに足回りに関しては、フロントフォークが39mmから49mmへ大径化され剛性が大幅にアップ。その強化されたフロントに組み合わされるのは、19インチキャストホイールに100mm幅のタイヤだ。ちなみにスポーツスターのフロントフォークは39mm仕様が継続されていたが、10年後の2016年モデルで「XL1200X」が49mmタイプを装着した。
リアに関しては、前年モデルの16インチホイールに150mm幅タイヤという組み合わせから1インチアップの17インチキャストホイールに160mm幅のワイドタイヤという仕様に変更。
各部ディテールが大きく進化した「FXDCI スーパーグライド カスタム」2006年モデルのカラーラインアップは、モノトーン仕様のみで展開。「ビビッドブラック」、「ブラックパール」、「ディープコバルト」、「ブラックチェリー」、「イエローパール」、「ブリリアントシルバー」、「ファイアーレッドパール」、「リッチサングロブルー」、「グレイシャーホワイトパール」と9パターンの豊富なバリエーションを展開。価格は、189.5万円(税込)で、前年モデルから2,6万円の値下げとなった。
なお、「FXDCI スーパーグライド カスタム」は、翌年の2007年式で1,584ccのTwin Cam 96エンジンを与えられさらなる進化を遂げた。そして、ハーレー全モデルがフューエルインジェクション仕様へアップデートされたことらかモデル名末尾の「I」は無くなり、「FXDC スーパーグライド カスタム」として展開されていった。

買替や売る際の買取査定は、2006年式 FXDCI スーパーグライド カスタムの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年05月04日