FXDL ダイナ ローライダー 【2017年式｜TC103】毎週更新の買取査定相場

ツインショックのリアサスペンションを採用するダイナファミリーの中でも往年の名車としてロングセラーを続けていたローライダーだが、本国アメリカでは2009年、そして国内では2013年モデルをもって一旦ラインアップから姿を消した。その後、2015年モデルで2in1レイアウトのマフラーやフロントダブルディスクブレーキなど進化した車体で再デビューを果たしていた。その「FXDL ローライダー」が、2017年モデルで新たなパワートレインを与えられ、さらなる進化を遂げている。
従来モデルでは96キュービックインチ(1,584cc)の空冷Twin Cam96ユニットを搭載していたが、さらに排気量アップして1,690ccとなったTwin Cam 103エンジンを搭載。ボア・ストロークは、先代モデルの95.3mm×111.1mmから98.4mm×111.1mmへボアアップされた心臓部である。最大トルクは、前年の3,500回転116Nmから3,250回転126Nmへ向上。より低回転側で大きなトルクを発揮する出力特性変化した。
今回のエンジン変更に伴ってエキゾーストパイプのレイアウトも変更されている。2015年モデルで採用された2in1レイアウトは廃止され、デュアルマフラーへ回帰している。
足元はフロントに19インチのキャストホイールに100mmタイヤを組合せ、ダブルディスクブレーキを装備。リアは17インチホイールに160mmタイヤを履く。ABSは標準装備だ。
ダブルシートにセットされたバックレストは脱着可能。またハンドルライザーも採用しているので、ライダーの体格や好みに応じてライディングポジションの細かなセッティングが可能となっている。
2017年モデルのカラーラインアップは、モノトーン仕様とツートーン仕様を展開。「ビビッドブラック」は、212.8万円(税込)で前年モデルから3.8万円の値上げ。「ベロシティーレッドサングロ」は、217万円(税込)。4.5万円の値上げが実施されている。ツートーンカラーは、「ビレットシルバー×ビビッドブラック」が4.8万円高となる220.8万円(税込)に設定された。そして、「ボンネビルブルー×ファーダムブルー」が221.1万円(税込)で用意された。
ちなみに前年に登場した「Sシリーズ」には、本モデルがベースの「FXDLS　ローライダーS」も継続してラインアップされていた。クラブスタイルにカスタムされブラックの車体にゴールドのホイールがインパクトのあるオーラを放っている。パワーユニットには、スクリーミンイーグル製Twin Cam 110エンジンで、3,502回転143Nmというスペック。ガンファイターシート仕様で本モデルより6kg軽い305kgの車体に仕上げたモンスターマシンだ。カラーリングは「ビビッドブラック」のみで価格は234.3万円(税込)。21.5万円の価格差で、このスペシャルなマシンが手に入ると考えればむしろお買い得なモデルかもしれない。
なお、ニューエンジンを与えれらパワーアップした「FXDL ローライダー」は、2018年モデルのファミリー編成でソフテイルフレームとMilwaukee Eight 107エンジンを与えられ「FXLR ローライダー」として新たなヒストリーを刻み始めることになった。

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解説記事更新日：2022年05月17日