ベンリィCD65【1968年】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 買取相場の推移
- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
ベンリィCD65【1968年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは黒となっています。
ベンリィCD65【1968年】 買取査定に役立つ車両解説
戦禍で荒廃した日本を立て直すべく、公民一丸となり10年以内に国民所得を2倍以上にすることを目標に掲げた高度成長期という大きなうねりの中、「使い勝手に優れオールマイティに使える身近なバイク」という位置付けで生み出されたホンダ・ベンリイシリーズ。後にはスポーツモデルを輩出するまでに成長した50年代から70年代を象徴する歴史あるモデルシリーズのひとつですが、その中でも「ベンリイ号」と命名された1953年製の初代ベンリイの正統後継モデルにあたるのが、65cc空冷4ストローク単気筒エンジン搭載の本機・ベンリイCD65です。
T字型バックボーンフレームとスーパーカブ系の横置き空冷4ストローク単気筒エンジンを採用し、型式番号「CD65」を与えられ1968年モデルとしてリリースされたベンリイCD65。同時リリースとなったベンリイCL65とはプラットフォームを共有する姉妹車で、1996年に登場したベンリィ50Sおよびベンリィ90Sのルーツと言える存在。1953年に誕生した初代ベンリイこと「ベンリイJ型」のクラシカルな骨格ではなくなったものの、手荒く扱われることも多いビジネスバイクとしての性能を重視したモデルで、CL65の骨格よりも耐荷重性を高める各部補強が入った黒塗りのT字型バックボーンフレームと大型キャリアから自由に脱着ができるタンデムシートを備えており、リッターあたり50kmという優れた燃費性能を誇るビジネスバイクとして生み出されました。
ハンドル部からテール周りに至るまで、直線的でスタイリッシュなデザインを与えられたCL65とは異なり、配達業務に携わるライダーの手首にかかる負担に配慮した形状のアップハンドルに加え、乗り手の体をニーグリップでさらに安定させるために敢えてシートとの段差が大きいガソリンタンクが採用されており、乗降を妨げないカブ系と同形状のストレートマフラーが装着されているのがCL65との外観上の大きな違い。ズボンとの接触を避けるフルカバードタイプのチェーンケース、荒天時の泥ハネなどに配慮された大型前後フェンダーなど、質実剛健なビジネスバイクとして徹底的に実用性重視となっているのがある種の懐古感を演出しているのも本機の隠れた魅力だと言えるでしょう。
搭載されるエンジンは前述の通りスーパーカブ由来の横置き空冷4ストローク単気筒で、優れた燃費性能と極めて頑丈なタフネスさを身上とするもので、4速ロータリーミッションによる当時のビジネスバイクとしてはありふれた仕様による汎用性の高さが光るもの。ここまでの車両構成は同時デビューの弟分であるベンリイCD50と同様ですが、プラス15ccの排気量による低速トルクの太さと登坂力の強さがアピールポイントとなっており、最高出力6.2PS/10,000rpmと中高速域重視型の出力特性で、深夜早朝の住宅地でもわずかなスロットル開閉度で十分なパワーを発揮でき、幹線道路などでは他車の速度などにも適応可能なだけのパワーが発揮できるバランスのよさが光るパワートレイン。乾燥重量76kgという車体の軽さも実によく、頑強な大型リアキャリアを活かした積載性の高さ、必要な際には即座にリアキャリアにタンデムシートを固定しての二人乗りが可能という点など、60年代のバイクとしては極めて優れた機能性と実用性とを融合させた見事な一台だと言えます。ほとんどの構成部品が金属製という「オートバイ」としてはオーソドックスな作りであるだけに、カブ系のみならず自作加工パーツなどを用いてのカスタム性の高さに関しても高い適性を優位している点など、今日現在では昭和レトロ系カスタムのベース車両として選ばれることにも納得のマシンです。
ビジネスバイクとしての機能性・実用性一辺倒といったものではなく、時には大型リアキャリアを活かし荷物を積載しての泊りがけツーリングや遠出をしての釣り道楽など、レジャー用途にも高い適性を持つ60年代ミニバイクの傑作と呼べるベンリイCD65でしたが、ヤマハ・J5-Dやスズキ・K90といったライバル達への対抗策として、排気量を72ccへと拡大したベンリイCL70・CD70シリーズが1970年のデビューを目指し開発が進められていたことで69年半ばを以って生産終了に。翌1970年3月からはCD70へと世代交代を遂げ、2年足らずという短い現役期間を終えました。日本経済を支える「縁の下の力持ち」とも言うべき当時のビジネスバイクらしく新車価格は6万5000円というリーズナブルなプライスタグでしたが、深夜早朝やどしゃぶりの雨といった悪条件下でもスイッチひとつでエンジン始動が可能なセルスターター搭載モデル・CD65Mが7万2000円にて用意されたのもホンダらしいところで、こうしたビジネスバイクに関しても競合他社を意識しての差別化が図られていたことが見て取れるのも興味深いポイントだと言えるでしょう。
現在の中古バイク市場においては、生い立ちこそビジネスバイクではあるものの、初代ベンリイ号に通じる「鉄の塊感」やノスタルジックな外観に対する評価は高く、時折カスタムバイクコンテストなどのイベントにも出品されるほどコアなファンが存在するマニアックバイクのひとつとして知られております。とは言ってもほぼ全ての構成パーツが金属製という経年劣化に弱い仕様に加え、手荒く扱われるのが日常茶飯事であったビジネスバイクという性格上、コンディション良好な車両の現存数は決して多くはないというのが実情。これは年間で20万台にもおよぶ中古バイクが取引され、名実ともに中古バイク業界最大のマーケットである「業者間オークション」においても同様であり、遡れる範囲内全てで同オークションの取引記録をチェックしても2016年に出品された1件のデータが確認できるのみというレア具合。この2016年に出品された車両の記録を見てみますと、当該車両はフォークブーツの破れやチェーンケースの目立つサビといった経年劣化が目につく状態ではあったものの、フロントフォークやリアショックといった足回りに関する手入れの行き届いた状態であることに加え、純正アップハンドルや取り外したまま紛失されることが多かったタンデムシートといった純正パーツの欠品がないことが高評価につながり、複数の絶版車専門店による入札が繰り広げられた結果、43万6000円とミニバイクカテゴリではかなりの高額価格帯での落札となりました。これには殆どの構成パーツを共有する姉妹車・ベンリイCL65のコンバーチブルモデルといった側面が評価された部分も考えられますが、昭和製ミニバイクというマニアックなカテゴリの中でもコレクター性の高さが認められるモデルのひとつであることは間違いなく、レストア・実動化が困難な車両であっても買取査定を受けてみるだけの価値が十分にあるマシンだと言えるでしょう。
実り多い豊かな未来を目指し、誰もが懸命になって働いた古き良き時代を支えた60年代ビジネスバイク界の顔役のひとりであるホンダ・ベンリイCD65で高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、姉妹車であるスクランブラー・CL65や次世代モデルのCD70といった関連モデルたちとは異なる車両構成を的確に評価できる正しい知識と理解、60年代に製造された車両特有のウィークポイントなどを含めた本機CD65の現車状態を誠実かつ真摯に向き合って評価を下せる目利き力、同時代のライバルとの差別化が図られた構成パーツなどの状態も的確に見抜ける経験の豊富さなど、いずれのファクターが欠けても難しいというのが中古バイク業界における定説となっております。弊社バイクパッションはそのどちらをも満たしており、数々の絶版車・レア車を取り扱ってきた高い実績と最新相場を反映した業界最高峰の買取価格を提示することが可能な販売力に加え、中古バイク業界最高水準とお褒めを頂いている顧客満足度の高さにより、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。数ある絶版車の中でも特に評価が難しいとされる小排気量車であるだけに、ぜひ顧客満足度ナンバーワンを誇る弊社バイクパッションの買取査定でその真価をお確かめいただければ至極光栄でございます。
ホンダ・ベンリイCD65の買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定は古今東西の絶版車にも精通しているバイクパッションに!
| 車名/型式/年式 | Benly CD65(ベンリイ CD65)/CD65型/1968年(※画像・スペック共) |
|---|---|
| 発売年月 | 1968年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 全長1,805×全幅460×全高1,000mm・乾燥重量76kg |
| シート高・最低地上高(mm) | シート高--mm・最低地上高150mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークSOHC単気筒・6.2ps/10,000rpm・50.0km/L(公称値) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | キック(CD65Mはセル&キック併用)・キャブレター・6リットル |
| 新車販売価格 | 6.5万円(CD65Mは7.2万円) |
| ジャンル | HONDA ベンリイ | ビジネス 商用 |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 ベンリィCD65【1968年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2025年12月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2024年間 vs 2025年】
【2022年間 vs 2025年】
【2015年間 vs 2025年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2025年12月19日
【状態別の買取相場】 ベンリィCD65【1968年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2025年12月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
43.4万円
43.4万円
1台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
※データ更新:2025年12月19日
【走行距離別の買取相場】 ベンリィCD65【1968年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2025年12月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 0.5〜1万km | 最高 | 43.4万円 | 1台 |
| 平均 | 43.4万円 | ||
| 最低 | 43.4万円 | ||
![]() |
|||
※データ更新:2025年12月19日
【カラー別の買取相場】 ベンリィCD65【1968年】
- ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2025年12月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 43.4 万円 | 1台 | ![]() |
||
※データ更新:2025年12月19日
【実働車の取引価格帯】 ベンリィCD65【1968年】
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2025年12月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2025年12月19日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
ベンリィCD65【1968年】 上位20台の取引額 (データ更新:2025年12月19日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | ベンリィCD65【1968年】 | 43.6万円 | 3.8点 | CD65-105 | 8,279km | ■ |
|---|
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています





12月25日〜12月31日